こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は体育祭です!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第6話スタート


第6話 体育祭

体育祭当日

 

優也「賑わってるな」

 

結羽「ボーッと突っ立ってないで行こうよ!」

 

優也「ま、まてよー!」

 

悠真「やれやれ」

 

 俺は結羽に手を引かれて連れていかれる。

 

優也「じゃあ俺はここだからまたあとでなー!」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

《それでは校長の挨拶です》

 

 校長の話って長いと感じるのは俺だけではないはず。

 

 と言うか開会式…暇だ…

 

 なにもすることが無いからな…

 

 暇だったからボーッとしながら聞いていた。

 

《これで開会式を終わります!次はプログラム一番400m走です》

 

 400m走か…ってことは結羽が出場するんだな!確か悠真は走り幅跳びとか言っていたな。運…

 

 その時

 

「位置について!よーい!どん!」

 

 パン!と音がなった瞬間、1グループ目が走り出した。

 

 1グループ6人で構成されていて、順番に1年生2年生3年生の順番。

 

 どの学年も15グループずつある。

 

 結羽は2グループ目

 

 だから次だ

 

 っと、1グループ目が走り終えたようだ。

 

 そして2グループ目が定位置につく。

 

 当然その中には結羽も居た。

 

「位置について!よーい!どん!」

 

 パン!と音がなった。

 

 その瞬間走り出す。

 

 結羽は現在1位

 

 そんなに最初から飛ばして大丈夫か?と思うけど…

 

 200m走なら良いけどこれ400mもあるんだぜ?途中でバテないか心配だ。

 

 やはり、俺の想像通り半分行った所で減速した。

 

 そしてどんどん抜かされていき

 

 ゴール

 

 結果は?

 

 1位 佐藤さん

 2位 渡部さん

 3位 齋藤さん

 4位 芝田さん

 5位 柴野さん

 6位 奈乃さん

 

 ギリギリ最下位では無かったようだ。

 

結羽「はぁ…はぁ…」

 

 結羽が息切れしながら戻ってきた。

 

 そしてこちらに気がついたようだ。

 

結羽「優也!やってしまいました!中学の時からそうなんですよ!何も学習しなくて…最初から全力だと疲れるの分かってるのに!」

 

 ああ!こいつ…あれだ

 

 見た目だけじゃなく、学習能力まで中学で止まってる感じだ。

 

 その癖

 

 運動能力だけは一人前…なんだこのバランスの悪いステータスは!

 

 RPGでいうと攻撃にステータスをガン積みしてるのに、防御がめっちゃ弱くて、素早さも遅いので、初ターンで、ワンパンされるみたいな感じだ。

 

 その運動のステータスをもう少し均等に振り分けては頂けませんかね?

 

優也「お、おう…次、頑張れよ!次は全員リレーもあるし、()()()()()もあるんだ!元気出せよ!」

 

結羽「そうですね!分かりました!」

 

 なんとか元気を出してくれたようで良かった!

 

結羽「それでは!またあとで!」

 

 結羽はそう言って小走りで自分の席に帰って行った。

 

《全グループが走り終えたので次のプログラムに行きます!》

 

 そうしたら全員事前に配られたプログラムに目を移す。

 

《次のプログラムは、走り幅跳び!》

 

 これ終わったら午前の部終了だな。

 

 障害物競争は午後の部に入っているからゆっくりしていられるな。

 

 障害物競争が終わったらすぐに全員リレーか!

 

 たいして疲れが取れねーよ!

 

 ただでさえ!障害物競争はハードだって話を聞いていたんだから!

 

 走り幅跳びは一学年(ひとがくねん)4人程参加する競技である。

 

 残りの人数は、障害物競争となる。

 

 悠真は3番目

 

 そして、1番目…2番目…ときて、ついに

 

 悠真の出番が来た。

 

 そして悠真は走り出す。

 

 そして跳ぶ!

 

 そして着地

 

 さて、記録は?

 

 悠真がこちらにやって来た。

 

悠真「お!優也!」

 

優也「悠真、記録は?」

 

悠真「7mだった」

 

 すごい!

 

 かなりとんでんじゃねーか!

 

 確かに悠真は中学の頃から運動神経抜群で、細い川くらいなら簡単に飛び越えることが出来るけど…

 

 …凄まじい運動能力だ。

 

悠真「かなり抑えたんだよな…」

 

優也「うん!知ってる!」

 

 そして全員跳び終えたようだ。

 

《これで午前の部終了です!これからお昼休憩を取りたいと思います!午後の部開始は1時半からです!しっかりと休憩を取って午後に備えましょう!》

 

 休憩時、弁当は他のクラスの人と食べても良いらしい。

 

 そのためこちらへ来る二つの影が。

 

悠真「来たぜ!」

 

結羽「一緒に食べよ!」

 

 やはり来たか…まぁ良いんだけどな。

 

悠真「しかし…優也もやるな!女の子に自分から来させるなんて!」

 

優也「呼んだ訳じゃ無い!」

 

結羽「へー!今日は弁当があるんだ!」

 

 まぁここにも購買があるなら良いけど無いから仕方なくな。

 

優也「結羽だって弁当があるだろ」

 

結羽「まぁね」

 

 そして一斉に全員弁当を開いた。

 

 中身はと言うと、

 

 悠真はガッツリ

 

 結羽は軽め

 

 俺は適当

 

結羽「おー!優也の弁当美味しそう!」

 

優也「結羽のも美味しそうだな!」

 

 そう言ったらなぜか結羽は顔を赤くしてうつむいた。

 

 何で?

 

結羽「いえいえ…優也の…方が…美味しそうだよ…」

 

 ん?何?俺たちってどちらの弁当の方が美味しいかって事で争ってたっけ?

 

優也「そうか…じゃあ!」

 

 俺は箸で玉子焼きをつかんで、結羽の口に入れた。

 

結羽「!///」

 

 結羽は驚いて目が渦巻きになって頭から湯気が出ている。

 

優也「どうだ?」

 

結羽「あわわわ!」

 

悠真「ほほーぅ」

 

 そして悠真の方を見ると悪い顔をしていた。

 

悠真「なに?この2週間でお前らもうそんな関係に?」

 

優也「そんな関係ってどんなだよ!」

 

 そして俺も弁当を食べる。

 

結羽「あ!」

 

悠真「おま!」

 

 二人とも何を驚いて…

 

 そしてまた一口食べる。

 

悠真「それ…間接キスじゃ!」

 

結羽「///」ボッ

 

 あ!結羽がショートした。

 

 って、ほんとだ!これ、間接キスだ!

 

 そう考えると急に恥ずかしさが…

 

悠真「お!優也が照れてる!レアだな!レア優也が現れた!レア優也は結羽に強いんだな!」

 

 何、勝手な考察をしてるんだ!

 

 ふと横を見ると俺の肩にもたれ掛かって気を失っている結羽が居た。

 

悠真「お二人のじゃまだと思うのでここら辺でおいとまさせてもらうぜ!」

 

 そしたらものすごい勢いで自分のクラスに戻って行った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

数分後

 

結羽「う、うーん」

 

優也「あ!目が覚めたか!」

 

 俺が結羽に声をかけるとまた赤くなった。

 

結羽「え!ええー!ゆ、優也!」

 

 その時

 

《午後の部がそろそろ始まります!障害物競争に出場する人は中央にお集まり下さい!》

 

優也「俺、呼ばれたから行くな!」

 

結羽「あ!優也…」(良いところだったのに…)

 

《それでは全員集まったので障害物競争を開始したいと思います!》

 

 いつの間にか障害物競争のセットがセッティングされていた。

 

 この障害物競争は学年全員で一斉にやる競技

 

 1年生は一番最初

 

 そのためすぐに出番が来た。

 

《次のプログラムは障害物競争!それでは始まります!》

 

「位置について!よーい!どん!」

 

 そして一斉に走り出す。

 

 俺は少し遅れて走り出す。

 

 なんか、嫌な予感がしたから。

 

 その瞬間

 

 ドサッと言う音が聞こえた瞬間先頭集団が消えた。

 

《1つ目は落とし穴!この穴に落ちた人は強制失格です!》

 

優也「ま、じ、か!」

 

 っつー事はこれは…

 

 有利が不利…不利が有利になる障害物競争…

 

 つまり、先頭に居たら強制失格になる危険性がある…

 

 ががー

 

 そのような機械音がした瞬間、コースにハードルが現れた。

 

 先頭集団は反応出来ずに躓く。

 

《倒したハードルはちゃんと立ててから走り出して下さい!》

 

 これまた地味に嫌な障害物だな!

 

結羽「優也…かなり後ろですね」

 

悠真「いや、あれは逆に良い位置取りだ!これは常識外れの障害物競争!優位に立っていた方が逆に不利になる!前の方が強制失格になる可能性が高い」

 

 ドカン!

 

 コースに急に壁が現れて多くの人が壁にぶつかる。

 

《3つ目は壁です!この壁にぶつかった人は強制失格です!》

 

 またかよ!

 

優也「ふう…次のはまともそうだ…」

 

《次は平均台です!落ちたら強制失格です!》

 

優也「おいこら!強制失格好きか!そんなに好きなのか!」

 

《いえいえ、私たちも強制失格にするのが心苦しい…》グスン

 

 この放送は生徒会がやっているらしい。

 

 わざとらしい泣き方しやがって!

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

悠真「楽しそうだ!」

 

結羽「なんか、この数ヵ月でだいぶ元気になったんだよね」

 

悠真「いや、中学の時と同じだと思うけど」

 

結羽(そうなんだ…)

 

悠真「なにニヤニヤしてるんだ?」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 くっそー!

 

 こっちがいつ罠にはまるか分からなくてハラハラしてるのに、あっちはあんなに楽しそうに話なんかしやがって!ムカつく…悠真はあとでいじり倒そう。

 

 なんとか渡りきれた。

 

 次は何だ?

 

 ドサッ

 

《落とし穴(ツー)

 

 ツーって何だ!ツーって!

 

 シリーズ物か!ネタ切れか!

 

 もっとあるだろ!普通のが!

 

《そう言う事を言う人も居ると思って、こんなものを用意しました!》

 

 デデーン

 

《サッカーボール!》

 

 なるほど!ドリブルか!

 

《頭にのせて落とさないように所定の位置まで運んでください!》

 

 そっちかー

 

《落としたら強制失格です!》

 

 おい!

 

 強制失格多すぎだろ!少しは自重しろよ!

 

 そう言いながらも頭にボールをのせて慎重に()を進めた。

 

 非常に間抜けな絵面である。

 

 そして終わって周りを見てみたら俺を含め数人しか残ってなかった。

 

《さぁ!ラストスパートです!ここからは落とし穴に気を付けて行って下さい!》

 

 その放送が終わった瞬間、俺の前の人達が全員落ちた。

 

優也「???」

 

《一人以外全員落ちたのでその一人も失格にならなかったら1位です!》

 

 なぜか、こう言うときに落ちないのが俺であるからして

 

優也「ご、ゴール?」

 

 っつーか!

 

 こんなんでゴールして喜べるわけねーだろ!

 

 なんだよ!あの障害物!ふざけてんのか!

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

悠真「あ!終わったみたいだぜ!」

 

結羽「本当だ!」

 

悠真「優也お疲れ!」

 

優也「お、おう…って言うか、生徒会ふざけすぎだろ!」

 

 生徒会は強制失格やら、落とし穴が好きか!そんなに好きなら一生落とし穴と戯れていろ!

 

悠真「そう言えば!3年の生徒会長の真依(まい)先輩って良いよな!」

 

優也「真依先輩?」

 

悠真「え!知らないのか!」

 

 そんな信じられないって目で見られても…確かに生徒会長って肩書きがあって有名なのかも知れないけど…

 

悠真「あんな可愛くて最高な子を知らないなんて!」

 

優也「そう言うこと!」

 

悠真「可愛くてボインで、最高じゃないか!」

 

 引いてる!結羽さんが引いていますから!あんなに素晴らしい笑顔がひきつってますから!

 

結羽「やっぱり男は胸ですか!そうですか!」

 

優也「いや、俺はべつ」

悠真「あったり前だろ!」

優也「あんたはちょっと黙ってろ!」

 

 怒っていらっしゃる!

 

《最後のプログラムは、全員リレーです!生徒の皆さんは中央に集まって下さい!》

 

結羽「うぅ~…ふん!」

 

 結羽は頬を膨らませたまま後ろを振り返って中央に向かって行った。

 

優也「悠真!今度生徒会と一緒に絞めるから覚悟しとけよ!」

 

 俺はそう捨て台詞をはいて中央に向かった。

 

《それでは!最後のプログラムは全員リレーです!》

 

「位置について!よーい!どん!」

 

 そして第1走者目が走り出した。

 

 しかし、うちのクラスは文系の人ばかりなもので、どんどん突き放されていく。

 

 そしてついに俺の番になった。

 

 前の走者からバトンを受け取って次の走者のもとに向かって走り出す。

 

 一人辺り200m走る。

 

 150…100…50…

 

 そしてバトンをパスする。

 

「お疲れ!」

 

優也「あ、ああ!」

 

 結果は6クラス中、5位だった。

 

 地味に最下位じゃない!

 

結羽「お疲れ!」

 

悠真「次は期末テストだな!」

 

優也「ああ…はぁ…」

 

 期末テスト…一学期のラスボス!

 

 そして、体育祭も終わり、一学期も終わりに着実と近づいて行っている。




 はい!第6話終了!

 次回から期末テストです!

 一学期もあと少しです!

 今回の話はいつもからみたらかなり長くなりました。

 それでは今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!

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