こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 従妹に会った。終わり



 それではどうぞ!


第59話 体育祭

side優也

 

 ついに体育祭本番。

 

 俺は憂鬱になりながら選手席に座っている。

 

 既に開会式は終わっていて、もう何グループか走っている。

 

 ちなみに俺はまたもや障害物競走だ。

 

 くだらん…

 

 ちなみにこの障害物での強制失格システムは恒例らしく今年もあるんだとか。

 

 露木ちゃんは100mになったのか。

 

 とりあえず寝よう…眠い…

 俺の出番が来るまで寝てても問題は無いだろう。

 

 その時

「ゆーや君」

 なんか聞き覚えのある間延びした呼び方で呼ばれた。

 

「なんでお前が居るんだ如月?学校はどうした」

 と目を閉じたまま問いかけた。

 

 実はこの体育祭は平日に開催されているのだ。

 

「ふふーん。実はこっちは開校記念日で休みなのだよー」

 

 なるほどそういう事か…

 

 因みにこの体育祭は自由に見学できるため、如月は来たのだろう。

 

「しっかしゆーや君は緩み切ってるね〜」

 緩んでるんではない。体力の補充だ。

 

「お前は俺に構ってていいのか?」

 

「うん。私はゆーや君を見に来ただけだからねー」

 

 そうかそうか。それはご苦労だったな。

 

「んじゃ俺は寝る」

 

 そして完全に寝る体勢に入る。

「ゆーちゃん膝枕してあげたら?」

 

「ふぇっ!?」

 とちょうど帰ってきた結羽に如月が結羽に話をふる。

 

 ちょっと戸惑いの声色だったぞ。

 

『走り幅跳び、本田君失格』

 あいつ踏切を失敗したのか。

 

「よ!優也…って優也の周りの女が増えた!?」

 あつしが来た。

 人聞きの悪いことを言うな。

 

「私は如月 咲桜。よろしく〜」

 

「俺は童明寺 あつしだ」

 

「じゃああっくんだね」

 

 いきなりあだ名かよ。最近の女子高生マジパネェ。

 

 そしてついに休憩時間になった。

 

 ちなみに俺の飯はここに来る前に買っといた照り焼きバーガーのみだ。

 照り焼きバーガーって美味いよな?異論は認めん。

 

「え?優也それだけ?」

 結羽は驚いた様子で言ってきた。

 

 確かに物足りない感じはするが足りないってわけじゃない。

 

「ああ、そうだが」

 

「そうなんだ…じゃあ弁当作りすぎたんだけど要る?」

 そうか…まぁ貰えるもんは貰っとけとじいちゃんの遺言が…あ、じいちゃん死んでねーわ。

 

 実はこの間の葬儀の時に会ったばかりだ。

 

 実の息子が死んだというのに涙ひとつ見せなかった強い人だ。

 ばあちゃんは…なんと言うか…うん。見てもらえれば俺が言いたいことは全て伝わる。

 

「じゃあ貰おうかな」

 

「わかった!」

 そう言うと自分の弁当の蓋に幾つかおかずを取り分ける。

 

「はい。結羽」

 

「ああ、ありがとな」

 そう言って結羽から受け取る。

 

「あのさ〜。あの二人の関係って普通の友達って感じじゃないよね〜?」

 如月が茶化すような声色で言ってきた。

 

「まぁ、友達ってよりはなんか…恋人だよな」

 俺と結羽は恋人じゃないぞあつし

 

「友達以上恋人未満…かな?」

 そしていつの間にか合流していた白井さんも会話に参加してくる。

 

「みんなしてなんでそんなに俺と結羽の関係に疑いを掛けてくんだ?」

「普段の行いのせいだ」

 俺が問うとこれまたいつの間にか合流していた悠真に即答される。

 

 そんなに疑いを持たれるような行動をしたかな?

 

「とりま応援するよ」

 

「おい。何について応援するのか詳しく聞こうじゃないか」

 俺と結羽はそんなんじゃないってのに

 

 そして結羽から貰ったおかずを食べる。めちゃくちゃうめぇ。

 

 久々の手作り料理だ。これが美味すぎる。

 

 家庭で作った料理は最近の食べてなかったから感動だ。

 

「なんで泣いてるの?」

 如月は若干引いているようだ。

 

「まともな食事は久々で」

 

「思ったより重い答えだった!」

 如月は驚きすぎて仰け反ってしまった。

 

「またカップ麺ばかり食べてたの?」

 ちょっと強い口調で結羽が問いただしてきた。

 

「はい」

 

「全くもう…全くもう」

 

 そして昼飯を食べ終えた。

 

『そろそろ障害物競走を始めます。選手の皆さんはお集まりください』

 

 ちなみに去年ので分かったが生徒会の技術力は高い。その技術を他のものに使って欲しいと思うのは俺だけでは無いはずだ…そう思いたい。

 

「んじゃ行ってくるわ」

 

 みんなに送り出されながら行った。

 


 

『それでは障害物競走第二学年始めます』

 第一学年でゴールしたものは居なかった。

 

『よーいドン!』

 の合図で他の人達は(・・・・・)一斉に走り出した。

 

『おおっと絆成君微動だにしない!一体どうしたというのか!?』

 そう。俺は動かない。

 

 すると俺以外の奴らが一斉に落ちた。

 

『絆成君以外失格!』

 それを見てから俺はゆっくりと歩き出した。

 

 全ての障害物を避けて。

 

 落とし穴はジャンプ、平均台は一切バランスを崩さない。壁が出てきたら直前で立ち止まり、ボールは安定感抜群。

 

『ゴール!なんと絆成君は全ての障害物をいとも容易く突破してしまいました』

 

 もうパターンは分かっている。無駄だ。

 

「お、おい優也。お前スゲーな」

 

「最初動き出さなかった時はどうしたのか思ったけど。ああなることが分かってたの?」

 

 そう。生徒会はそういうやつだと分かっていたからこそあんな奇行に走ったのだ。

 

 最初の落とし穴は横一列に並んでたからな。

 

 この後リレーをやったものの順位は真ん中という反応しにくい順位だった。

 

 そんなこんなで俺達の体育祭は終わった。




 はい!第59話終了

 今回はかなりクオリティの低い体育祭でした。以前の方がまだ良かった。

 それでは!

 さようなら

優也のヒロインで一番好きなヒロインは?

  • 柴野結羽
  • 星野光
  • 如月咲桜
  • 神乃露木
  • 絆成萌未

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