こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 LIFE全員集合

 ただそれだけの話です。



 それではどうぞ!


第53話 LIFEpart3

side優也

 

 俺達は喫茶店に入った。

 

 そして中から出てきた店員に案内してもらって席に着く。

 

 7人だけど座れる場所があって良かった。

 

「んじゃ俺カレー」

「ねーよ」

 

「俺はラーメンね」

「ねーよ」

 

「そんじゃ俺はカルボナーラな」

「ねーよ!」

 

「俺はブラックコーヒー」

「だからねえっ…あるな」

 

 上から太陽、優来、神大、凌太の順だが、そのままの勢いで凌太のも否定しそうになった。

 

「そんじゃ、俺はうどんな」

 悠真が言うと一斉にジト目を向けた。

 

「優也と凌太なら分かるけど太陽、優来、神大。お前らにだけはそんな目をされたくない」

 と、なんとも言えない表情をしていた。

 

「そんじゃ改めて。俺はコーラフロート」

 

『え!?』

 結羽と悠真以外が皆驚いた。

 

「何を頼むイメージを持ってるんだよ」

 

「いやぁー。悠の字の事だからいなごの佃煮(つくだに)って言うかと思ってた」

 

「頼まねーよ!俺は昆虫食べる趣味なんてねーよ!」

 まぁ、無いのだから頼めるはずも無いのである。

 

「んじゃ俺はブラックコーヒーとたまごサンドイッチで」

 

 実は少し小腹が空いてきたのである。

 

「わ、私は…こ、コーヒー!ブラックで!」

 と結羽は足をガクガク震わせながら言った。

 

「大人っぽく振る舞わなくても良いんだぞ?いつも俺ん家でも砂糖をもがが」

 俺が言い切る前に口を押さえられた。

 

 そこまで自分を犠牲にしてよく見せたいか!?

 

 そんなことを話している間に悠真達は注文を終えたようだ。

 

 結羽の顔色が悪い。今やっと後悔し始めたのだろう。

 

 砂糖一杯でも苦いと言うのに、ブラックなんて

 

「お待たせしました。ココア二つとメロンソーダ。コーラフロートとコーヒー三つですね。ごゆっくり」

 と店員が運んできた。

 

 ちなみにココアが太陽と神大、メロンソーダが優来だ。

 

 そして満を持して結羽は震える手を抑えながら一口含んで飲み込んだ。

 

「ケホッケホッ」

 やはり結羽には厳しかったらしい。むせてしまった。

 

「お、おいひいでしゅ」

 滑舌が回ってないと説得力が無いぞ。

 

「はぁ…だから言ったのに…」

 そう言って俺は結羽からカップを奪った。

 

「ちょ!優也!?」

「結羽。飲めるのか?」

 

 そう言うと結羽は小さく首を横に振った。

 

「んじゃ持ったないないから俺が貰うぞ」

 そして俺はカップに口をつける。

 

 すると一斉に視線を感じた。

 

「なんだ。お前ら」

 

「いやぁー。白昼堂々ね…このカップルったら嫌ねぇ。凌太さん」

 

「気持ちは分かるけど気持ち悪いからやめろ。今度やったらお前のシャーペンの芯がテスト中に全部なくなることになるぞ」

 うわぁー。地味にって言うかかなり嫌な嫌がらせだ。

 

 昔からこいつの脅し文句はかなり嫌な嫌がらせだった。

 

 帰る時間に下履きが無くなるや、授業の時間になってもその教科の教科書が見つからなくなる等。地味だったりかなり嫌な嫌がらせをしてこようとするのだ。

 ちなみに俺の場合はマッキーのキャップが見つからなくなるって言う脅しをされた。

 

 冷静な口調で言う分、余計に怖く感じてしまうのだ。

 

「って言うかカップルなんてどこに居るんだ?」

 俺だけが飲み込めてなかったようだ。

 

「そうだったな。優の字はそう言うの気にしないんだった」

 そう言うのってなんだよ。

 

 少し考えてみる。

 

 するとある結論にたどり着く。

「そう言うのってなんだよ」

 やっぱり分からなかった。

 

「間接キスだ。間接キス」

 と凌太は気だるげそうに言った。

 

「間接キスくらい別にどうってこと無くないか?」

 それが俺の考えだった。

 

「じゃあお前は誰彼構わずマウストゥーマウスでキスするのか?」

 

「それとこれとは話が違うだろ」

 俺は普通のキスなら躊躇うが、間接キス位で慌てることは無いと言うのが俺の考え。

 

「んじゃあ、そのカップは結羽が口を付けたカップだ。それに口をつけるということは結羽とキスをしたと道理だ」

 それを聞いて俺は自身の顔が赤くなるのを感じた。

 

「全然違うと思う」

 弱くなってしまった。

 

「あれ?顔赤いけど…もしかして今更恥ずかしがってるのか?」

 

「ちげーよ。次この事でからかってきたら凌太が動くぞ」

 

「俺に振らないでくれ」

 俺が1番仲がよかったのは凌太だったので助けをもとめてみる。

 

「まぁ、これ以上この話をつついて絆成を困らせるようなら俺にも考えがあるがな」

 まぁ、なんだかんだ言って俺を庇ってくれるのが凌太だ。

 

 しかも表情と声色で感情を読み取れないから余計に怖い。

 

「ほら結羽。砂糖入りだ」

 と俺のコーヒーを結羽に渡した。

 

 俺は結羽の為に一口も飲まないで砂糖を2杯位入れて置いた。

 

「どうして?」

 そう聞かれて俺は理由を考えてみるが何も思い浮かばなかった。

 

「なんでだろうな…気がついたら体が勝手に動いていた」

 

 そう言って俺はまた一口コーヒーを飲む。

 

 何でだろうか…今までだったらあんなこと言われても対して気にしなかったのに、何故か意識してしまう。

 

「んじゃあ。まず何をする?」

 

「取りあえずはここは待ち合わせに使っただけだからどこか遊べるところに行くってのも手だよな」

 とLIFE+悠真が話していた。

 

「結羽はこの後どうしたい?」

 

「うーん。皆と一緒ならどこでもいいかな?」

 

「そっか」

 

 すると太陽が急に立ち上がった。

 

「ゲーセン行こうぜ!」

 

 げーせん?ゲーセン…マジで?

 

 ゲーセンは最後いつ行ったかも分からないくらい昔に行った。

 しばらく行ってないから内装変わってるかな?変わってても昔のを忘れてて気が付かないと思うけどな。

 

「そんじゃ飲み食い終わったらゲーセン行くぞ!」

 

『おー!』

 俺と凌太以外の声だった。




 はい!第53話終了

 次回はゲーセンです。

 ゲーセンと言えば、学生時代の定番ものであり、その中にはデートの定番物もありますよね?

 逆になんで一年生の時には来なかったんだって言う。

 完全に忘れてました。すみません

 それでは!

 さようなら

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