こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 春休みも同様、バイトがある優也

 突如として志穂と話しているときに七海のお見舞いに行くことを決意する優也。

 そして泊まりで見舞いにいく。

 過去の事を胸に今、二年生になる。



 それではどうぞ!


二年生編 一学期
第46話 新たなクラス


 俺の名前は絆成 優也。年は16。居間舞高校の新二年生だ。

 

 昨年は色々あった。

 

 新しい出会いに特殊な友達。時には友の陰謀にはめられた時もあったが幸せと言う言葉が一番似合う年になったんじゃないかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side優也

 

 まずっ!遅れる。

 

 新学期そうそう遅刻なんて嫌だぞ。

 

 と、走る。

 

 デジャブである。

 

 そして交差点を突き抜ける。俺は、そう!風だ。

 

「優也。おは…って!無視しないで~!」

 

 と、文句を垂れながら結羽が着いてくる。

 

 ってかいつも思ってたんだが、なんで俺がここに来ると必ず結羽に遭遇すんだ?待ち伏せされてね?

 

 そして駆け抜けていく。

 

 結果から言うとだいぶ急いだだけあって、だいぶ時間が余るくらいには着いた。

 

 クラスは…またAか。

 

 メンバーは…ん?

 

 あれれ?童明寺…白井…柴野…。げっ本田も居る。

 

 坂戸と星野は無いな。

 

 担任の名前は…今倉 信壱?

 

 ああ、俺達が来る前から居た先生だな。

 

「やったー!優也と同じクラス」

 

「ああ、そうだな」

 

 波乱が待っていそうだな。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 教室に来ると既に何人か居た。

 

 その中には童明寺と白井さんも

 

「うーっす」

 

 と、入ってきた男。

 

 やる気無さそうなトーンの声だ。

 

 すると席の人数揃った。

 

 ガラララ

 

 と、もう一回扉が開いた。

 

 そっちを見るとそこには先生と思わしき人物が居た。

 

「おーい。お前ら席に出席番号貼ってあるから座れ~!」

 

 そう言われて俺達は席に座る。

 

「今日は始業式終わった後、自己紹介と係決めするぞ」

 

 そして先生に促されて廊下に出席番号順に並ぶ。

 

 これから始業式だ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「何で初日から注意しなくちゃならない」

 

 なんと童明寺が堂々と寝ていたのだ。

 

 これには他の先生方もあきれていた。

 

「じゃあ早速自己紹介をするぞ。僕は今倉(いまくら) 真壱(しんいち)です。よろしくお願いします」

 

 と、礼儀正しく挨拶する今倉先生。

 

「次は出席番号順に自己紹介だ。まず藍馬から」

 

藍馬(あいま) 勇人(ゆうと)です。よろしくお願いします」

 

 そんな感じで自己紹介が始まった。

 

「絆成 優也です。よろしくお願いします」

 

 取り合えず礼儀正しく言う。

 

 第一印象が大切だ。

 

胡桃沢(くるみざわ) 玲香(れいか)。よろしく」

 

 と、突き放すような口調で言った。

 

 俺の後ろの子だ。

 

 そして何人か進んで

 

「柴野 結羽です。よろしくお願いします」

 

 まぁ、後で知ることになるしあまり聞いてなくても良いか。

 

「し、白井 ちゅみきです。よろしくお願いします」

 

 あ、噛んだ。

 

「童明寺 あつしだ」

 

 相変わらず突き放すような口調だな。

 

「本田 龍輝です。よろしくお願いします!」

 

 そんな感じで最後まで自己紹介が終わった。

 

 何で知り合い四人も居るんだよ。

 

「やったね優也。隣!」

 

 結羽と隣になりました。

 

 どんな偶然?

 

「じゃあ次は係決めだ」

 

 係は適当なので良い。

 

 出来ることなら簡単な担当。

 

 教科連絡が良い。だが、HR委員長はダメだ。面倒だし

 

 なので俺は数学の教科連絡に立候補した。

 

 他には結羽と龍輝か…

 

 これは満二人

 

 誰かが負けなければならない。

 

「じゃあその三人、前に出てきてじゃんけん」

 

 と先生は言った。

 

 ちょっと、これは…

 

 俺の負けが確定したところでじゃんけんが始まる。

 

「残念だったなこの係は俺と結羽ちゃんで満喫させてもらうぜ」

 

 何か悔しい。

 

 こいつ、何かの手違いで負けねぇかな?

 

『最初はグーじゃんけん』

 

 ポンの合図と共に俺達は手を出す。

 

俺→グー

結羽→パー

龍輝→グー

 

 うぉっ!

 

 龍輝負けた!

 

 そして龍輝を見ると苦虫を噛み潰したような表情になってた。

 

 結羽は喜んで席に戻っていった。

 

 さぁ、第2回戦だ。

 

 どうせ負けるだろう。

 

 そして結羽を見てみる。

 

 ああ、結羽からの威圧感がすごい。俺が運ゲー苦手だっての分かってるだろうに…

 

 だけどな…あんな顔で見られたら俺が負けるとちょっと可哀想な気がするな。

 

 んじゃ、なれないことだけどやってみっか。

 

「龍輝。俺はグーを出す」

 

 そう、俺が運で勝てないなら心理戦をすれば良いのだ。

 

─※─※─※─龍輝の思考─※─※─※─

 

 な、なんだって~っ!

 

 どういうつもりだ優也。宣言だなんて…

 

 まさか!罠か!ふふ。お前の考えはまるわかりだぜぇっ!

 

 恐らくグーを宣言したことにより俺が信じ込んでパーを出したところをチョキで潰す気だったんだろうがそうはいかねぇぜ。

 

 相手がチョキを出してくるならグーで対抗すれば

 

─※─※─※─龍輝の思考 終─※─※─※─

 

「じゃーいくぞー」

 

 と、俺はぶっきらぼうにそう言った。

 

『じゃんけん』

 

 ポンの合図と共に俺と龍輝はグーチョキパーのどれかの形で手を出す。

 

俺→グー

龍輝→グー

 

 やっぱりな思った通りだ。

 

「なぁ、お前。俺今グー出すって言ったよな?」

 

 まぁ、仕向けたのは俺だがわざとらしく煽ってみる。

 

 すると、「おおーっ」と歓声が上がった。

 

 そんなに俺が負けないのが珍しいか?

 

 その通りです。

 

「ぐ、ぐぬぬ」

 

「次こそは生かせよ。次もグーだしてやっから」

 

─※─※─※─龍輝の思考─※─※─※─

 

 え?まじで

 

 優也のやつ。俺をはめやがったな。

 

 だが、甘いなこの俺にもう一度チャンスを与えてしまったのは大きなミスだぜ。

 

 こうなったらばか正直なお前に免じてこの俺の神の手。パーでお前を負かしてやろう。

 

 さぁ、今こそお前に引導を渡してやる。

 

─※─※─※─龍輝の思考 終─※─※─※─

 

「じゃー」

 

『あいこでしょ』

 

 の合図と共に俺と龍輝はグーチョキパーのどれかの形で手を出す。

 

俺→チョキ

龍輝→パー

 

「うぉぉぉ~っ!」

 

 とまた歓声が上がる。

 

 何とか勝てたな。よし、これで結羽に怒られずに済む。

 

「だ、騙したな!」

 

 と、俺に声をかけてくる。

 

 そして俺は大きく息を吐いてからこう言う。

 

「あのなぁ、俺が二度もばか正直にグーを出すと思ったか?騙される方が悪いんだよバ~カ」

 

 そう言って俺は自分の席に戻った。

 

 初めてやってみたが意外とうまく行ったな。

 

「じゃあ数学の教科連絡は柴野と絆成だな」

 

 龍輝。可哀想だが、お前は俺の犠牲になったのだ。

 

 そんな感じで俺達の新たな一年が始まった。




 はい!第46話終了

 遂に二年生始まりました!

 それでは!

 さようなら

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