こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 前回結羽さんが友達になりましたね!

 あの頑なな優也さんが友達を作るとは!

 それでは本編行きましょう!

 では!

 第4話スタート


第4話 過去の話

優也「友達…か」

 

 我ながら全然似合わない言葉だと思う。

 

 結羽が友達になったからには七海と同じ思いはさせたくない。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

3年前

 

七海「お兄ちゃん!こっち!」

 

優也「おいおい!待てよ!そんなにはしゃぐと転ぶぞ!」

 

七海「大丈夫だもーん!あ!」

 

 そう言った瞬間、七海は転んだ。

 

 こいつは芸人でもやってるのか?なんちゅうタイミングだ!

 

七海「いったーい!…えへへ」

 

 七海はテヘッと頭に自分の拳を乗せた。

 

 俺の妹の七海は小学4年生。顔立ちは平均以上でかなり整ってる。可愛い自慢の妹だ。

 

 少し元気すぎるのがたまに傷だな…インドア派の俺を容赦なく連れ回す。

 

 まぁ、七海が喜ぶならば甘んじて受け入れるとしよう!

 

 そこ!シスコンって言うな!

 

優也「そんなに服を汚したら母さんにまた叱られるぞ!(俺が)」

 

 なぜが俺が怒られる。

 

 何で見てなかったの!とか、何でこんなになるまで泥の近くで遊んだの!とか…

 

 知るか!何で俺が怒られるんだよ!

 

 その点父さんは、

 

父「元気なのは良いことだぞ!母さんはああ言ってるけど気にしなくて良いからな」

 

 と、父さん~キラキラ(目が輝いている)

 

父「ほんと、優也に似なくて本当に良かったよ!七海が居なかったら普段優也は、『俺がこの部屋から出たら世界が崩れる!』とか、わけわかんないことを言って外に出ようとしないからな…」

 

 グサッ

 

 父さんは俺には結構トゲがあった。

 

父「まぁ父さんは二人の幸せを心から願ってるからな!」

 

 落として上げるの落とすの部分があれば素直に嬉しいんだがな…

 

 部屋から出ないと言ってもちゃんと学校には行ってるからな!

 

 俺は中学1年生。知能は平均より少し上、学力は平均よりずっと悪い。

 

 顔立ちは…分からない…鏡を見ない主義なもんでな。鏡を見てがっかりするのが嫌だからな…

 

七海「ねぇ、お兄ちゃんは好きな人居る?」

 

優也「そうだな…お兄ちゃんの好きな人は七海だ」

 

七海「そうじゃなくて、恋愛対象の事だよ!」

 

 恋愛か…考えたことも無かった。…まぁまだ考えることは無いだろ。もう少し後からで。

 

優也「お兄ちゃんには居ないな」

 

七海「そうなんだ!」

 

 そしたら急に俺の手を引っ張って行った。

 

七海「お兄ちゃんってインドア派なのに運動神経良いよね」

 

 おい!インドア派って言葉どこで覚えたか詳しく!

 

優也「一応部屋で筋トレをしてるからな」

 

七海「そうなの?腹筋とか割れてるの?そんな風には見えないけど」

 

優也「うんにゃ、割れてない」

 

 そんな他愛もない話をしてるうちに近所のスーパーに着いた。

 

優也「えっと頼まれてたのは…豚バラ肉、玉ねぎ、人参、じゃがいも、カレールーか」

 

 今日の晩御飯はカレーらしい。

 

 俺、辛いのは苦手なんだよな…

 

 それと相反するように七海は辛いものが好き

 

優也「じゃあ、七海はカレールー頼むわ!せめて中辛で頼む」

 

七海「了解であります!」

 

 そして七海は走っていった。

 

 そして俺は他の物を取りに行った。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

優也「人参、玉ねぎ、じゃがいも、肉…これでよしっと!七海を待つか」

 

七海「お兄ちゃん!」

 

 そうして七海は満面の笑みで、カレールーをもって走ってきた。

 

 あ、転んだ…

 

七海「持ってきたよ!」

 

優也「転んだみたいだけど大丈夫か?」

 

七海「大丈夫だよ!」

 

 よし!これで揃ったな!

 

 そしてレジまで向かった。

 

 そしてお会計を済ませてスーパーを出て少し歩いた所で事件が起こった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺達は手をつなぎながら歩いていた。

 何度も言うがシスコンでもロリコンでも無い。

 

 その時

 

優也「ん?暴走車両か?」

 

 あっちこっちにぶつかりながら走っている車が視界に映った。

 

優也「いや!居眠り運転だ!」

 

 その次の瞬間

 

 俺のすれすれのすぐ横を通りすぎていった。

 

 そしてその場所は七海が元居た場所である。

 

 俺は衝撃で少し飛ばされた。

 

 そして俺はおそるおそる後ろを見た…そこに見えたのは、七海が血だらけになって倒れている姿だった。

 

優也「な、七海?嘘だろ?おい!返事しろよ!」

 

 そして近くに居た人が通報してくれ、病院に運ばれた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

医者「命には別状はありません」

 

 その言葉に俺達は安堵(あんど)した…のもつかの間…医者は次にこんなことを告げた。

 

医者「しかし、もう目を覚ます可能性は絶望的と言っていいでしょう」

 

 絶望的…その言葉はありとあらゆる人に絶望を与える言葉

 

 両親は泣いていた。

 

 俺の…せい…だ…

 

 俺があのときもっと注意を払っていれば。

 

 こんなことには…

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 両親が喧嘩している。

 

母「もう付き合って居られないわ!」

 

 そう言って母は出ていった。

 

優也「俺の…俺のせいだ…」

 

父「優也のせいではない。自分を恨むな」

 

 そう言っている父さんの目からは涙が出てきた。

 

 父さんも悲しい筈だ…なのに俺の心配をしてる。

 

 現段階の医学では無理…だったよな…なら俺が作り出す。

 

 それから俺は猛勉強をした。

 

 唯一医療研究会という部活があると言う伊真舞高校に入学するために…

 

 俺には友達も要らない…恋人も要らない…ただ七海に目を覚ましてほしいだけだ。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 そして俺は伊真舞高校に入学し、結羽に出会った。

 

 医療研究会に入れなかったときは絶望したが、今はそんな絶望感も薄れつつある。

 

 これが俺の過去だ。

 

 自分で大切だと思った人は死なせない。

 

結羽「昼休みだよ!購買行かないの?」

 

優也「やっべ!戦争に出遅れた!」

 

 俺達の日々はまだまだ続く




 はい!第4話終了!

 優也さんは今が楽しいみたいで良かったですね!

 購買戦争は勝てるのでしょうか!

 それでは今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!

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