こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ。

 ついに宿泊研修も大詰め。

 女子フロアに行こうとしている悠真と童明寺から逃げるため龍輝を利用して、龍輝が犠牲になったものの、女子フロア行きを回避することに成功した優也。

 そして夜

 満天の星空を見ながら七海の喜んだ表情を思い浮かべる優也。

 しかし思い出していくほどに悲しくなる。



 それではどうぞ!


第35話 思い出の記念撮影

side優也

 

「朝…か」

 

 宿泊研修最終日

 

 俺は早くに目が覚めた。

 

 と言うか童明寺の(いびき)が五月蝿い。

 

 良く自分の家じゃないのにこんなに熟睡できるよな。俺では考えられない事だ。

 

 俺は自宅以外ではあまり寝られないのだ。

 

 まだ外は暗いがこれは冬だからであって現時刻は朝4時。

 

 夏なら完全に明るくなっている時間なので朝と言っても問題はないだろう。

 

 今日のスケジュールは朝6時。朝食を昨日の晩飯の場所で食べる。

 

 朝9時。2日目の自主研修

 

 13時。観光名所巡り(景色の良い場所で記念撮影)

 

 14時。帰りのバスに乗車

 

 16時30分。学校に到着

 

 と言う流れだ。

 

 と言うか大部早く目覚めたから暇だな。

 

 顔洗ってくるか。

 

 俺は基本冷水で顔を洗う。

 

 しかし、この時期。まだ冷水で洗うのは少し寒いな。

 

「ふわぁぁっ」

 

 と、欠伸をする。

 

 しっかし、寝起きだからってひどい顔だな。

 

 寝癖が酷いな。結羽ん所の冬馬見たいになってんな。

 

 まぁ、冬馬みたいには髪は固くないからすぐに直るけどな。

 

 そして俺は戻ろうとドアをあける。

 

「ぐわっ!」

 

 と、悲鳴がすぐそこで聞こえた。

 

 そして見てみるとドアの開く方向に童明寺が倒れていた。

 

 恐らくドアを開けようとしたところ、俺が開けたせいでドアに体を強打したって所だろう。

 

 ってか起きたのか。

 

「いてーな。優也。起きてたんか」

 

 俺が布団に居ないことから予測しろよ。

 

 あ、今はまだ暗いから良く見えなかったのか。

 

「そういや自主研どこ行くんだ?」

 

 と、忘れていたため童明寺に聞いた。

 

「まず科学館行って時間潰して、そして適当にマ◯ク行って食うって流れだ」

 

 それで集合場所に行くってことか。

 

 まぁ、こんな風に喋ってたらかなり時間が経ってて、そろそろ朝飯の時間だった。

 

「そろそろ行くか」

 

 そう言って俺達は朝飯を食べに行く。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 やっぱり旨かった。

 

 朝飯はバイキングだった。

 

 どれも旨かったな。

 

 まぁ、朝だしあまり食えなかったんだけどな。

 

「ここね」

 

 と言って立ち止まる咲峰さん。

 

 ここか。

 

 そして俺達は科学館を見て回った。

 

 文学と言うよりは理系な俺にとっては歴史館よりもこっちの方が楽しめた。

 

 童明寺は俺と真逆だから分からないが

 

 うちの班で理系なのは俺と白井さん。気が合うじゃないか。

 

 咲峰さんと童明寺は完全なる文系だ。

 

 と言っても童明寺は文系に片寄りすぎているが、咲峰さんは理数でもそこそこの点は取ってるらしい。

 

「んじゃ、飯食いに行くか」

 

 時刻を見ると既に時刻は11時50分を回っていた。

 

 なのでもう食いに行くことにした。

 

 昼はハンバーガーだ。

 

 そして歩くこと約10分。

 

 ついにマ◯クに着いたがなんと、ここらに飯屋が少ないので混みに混みまくっていた。

 

 これ、時間までに間に合うのか?

 

「混んでるわね…」

 

 すると、走って童明寺が寄ってきた。

 

 そう言えば少し前からどっか行ってたな。

 

「はいよ」

 

 と、飲み物を渡してくる童明寺

 

 恐らく近くの自販機で買ってきたのだろう。

 

「サンキュ」

 

 そう言って受けとる。

 

 たまには役に立つじゃねーか。

 

 すると童明寺は手を差し出してきた。

 

「なに?」

 

「210円」

 

 金を払えって?

 

「優也君。君は少し勘違いをしているよ」

 

 勘違い?

 

「俺は君にこのジュースを奢るとは一言も言ってない」

 

「悪徳業者か!?」

 

 手口がそのまま悪徳業者だ。

 

 因みに書類に印鑑を押してくれと言われたとき、書類の内容をさらっとで良いから読んでおかないと後で酷いことになる場合もあるから注意。

 

「と言うかそっちの二人はどうなんだ?」

 

 何故か童明寺は俺にしか請求してきてないのだ。

 

「つみきは俺の幼馴染みだし、可愛いから良い」

 

 そう言うと白井さんは顔を真っ赤にした。

 

 童明寺は白井さんが童明寺の事が好きだって知ってる的なニュアンスの言葉を言っていたし、絶対面白がってるな。可哀想だろ!

 

「咲峰さんはクラスのアイドル的存在だから何となく」

 

 思ったよりさらっとした理由に少しいらっとした。

 

 そしてついに俺達の番が来て照り焼きハンバーガーを食べた。

 

 俺はハンバーガーでは照り焼きが一番好きだ。

 

 食べ終わった後は直ぐに集合地点に向かった。

 

 そこで集まったクラスから記念写真を撮って、自由な人と写真を撮れる。もとい自由時間だ。

 

 俺達のクラスは一番最初に集まったので最初に記念撮影。

 

 俺は背の高さはあまり高い方ではない。

 

 中の下位だから。男子と女子で

 

 …女男…

 …女男…

 …女男…

 

 と並ぶとして俺は真ん中の列の女子側。つまりは真ん中ら辺。

 

 あまり目立つのが嫌いな俺は集合写真とかが嫌いだ。理由としては目立つと言うのが大きい。

 

 そして俺達は写真を撮り終わって俺が景色を見ていると悠真と結羽の撮影も終わったようでこっちに寄ってくる。

 

「一緒に撮ろうぜ!」

 

 と、言ってくる悠真

 

 その場から離れようとしたが悠真にガシッと手首を捕まれてしまって連れていかれる。

 

「じゃあ撮ろう」

 

 そう言って横一列に並んでスマホのカメラを内カメラにしてカメラを持ち上げる。

 

 悠真が自撮りの体制になっている。

 

「って何で俺が真ん中なんだよ」

 

 ってか結羽が近い。

 

 悠真が居るのに結羽が近いせいでドキドキしてしまう。

 

 結羽には好きな人が居るんだ結羽には好きな人が居るんだ。

 

 そう言い聞かせて心を落ち着かせる。

 

 そして肩を組んでくる悠真。

 

 だが悠真よ組み返してはやらねーぞ。それに

 

「なに組んで来てんだよ」

 

 迷惑そうに抗議するが悠真はまるで人の話を聞かない。

 

 そして

 

「はい。チーズ」

 

 そしてパシャっと写真が取られる。

 

 見ると俺が迷惑そうにジト目で悠真を見ているのがハッキリと写っていた。

 

 なんか恥ずかしい。

 

 そしてじゃーなと、俺達から離れていく悠真

 

「さて、俺も行きますかね」

 

 そして俺も歩き出したとき、不意に後ろから袖を引っ張られた。

 

 見てみると袖を引っ張ってきていたのは結羽だった。

 

「どうした?」

 

「あの…私と一緒に写真を撮ってくれないですか?」

 

 と、昔のようによそよそしい敬語で話しかけてくる結羽

 

 可愛い。可愛いんだが。

 

「写真なら悠真に送ってもらえば良いじゃないか」

 

 そう言うと袖を掴む力が強くなった。

 

「二人で撮りたいんです。……ダメ…ですか?」

 

 これはもう俺の本能が断ってはいけないと言っている。

 

 それ以前に俺の男の血がこんなの断れるわけないだろ!と叫んでいる…ような気がする。

 

「ああ、良いぞ」

 

 そう言って持ち場に着く。

 

 そして結羽は携帯を取り出して内カメラにして持ち上げる。

 

 しかし、どうやら結羽の身長が足りないせいで上手く撮れないようだ。

 

 仕方ない。

 

「ほら、貸せ」

 

 そう言って結羽から携帯を受けって自撮りの体制に入る。

 

 ちょっと距離が遠いせいで見切れるな…

 

 そして俺は結羽に寄っていく。

 

 うーんもうちょっと。

 

 そんなことを考えていると肩がぶつかってしまう。

 

「あ、すまん」

 

 と、謝る。

 

「うん良いよ」

 

 すぐに許してくれた。

 

 そして良い感じに収まりそうだったのでシャッターを切った。

 

 パシャ

 

 そして写真を表示させて結羽に手渡す。

 

 その写真を見ながらえへへと笑って。一瞬難しい顔になったと思ったらまた顔が緩む。

 

 端から見たら少しホラーだぞ。

 

 そして俺達は帰りのバスに乗った。

 

 帰りはほとんどの人が寝てて、咲峰さんも窓に寄りかかって寝ていた。

 

 白井さんは童明寺に寄りかかって寝ていて、そんな童明寺も寝ているのは少し微笑ましいと思った。

 

 そんなこんなで俺達の一泊二日の宿泊研修が幕を閉じた。




 はい!第35話終了

 自宅以外だとあまり眠れない。まぁ、極端に疲れていれば違いますが、あれは僕の実談なんですよね。

 たまに出掛けて宿に泊まったりするんですが、まぁ、なかなか寝付けないわ。寝れても一時間二時間。酷いと一時間もしないで目覚めるときもあるんですよね。

 以上ミズヤの愚痴?でした。

 では今回で宿泊研修は終了となります。

 そして定期考査の話のテンプレ化してきてるので三学期の定期考査勉強がメインの話しはあまり書かないかも知れません。

 それでは!

 さようなら

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