こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 長きにわたる激戦?の末、ついに歴史館にたどり着いた優也御一行

 そこで結羽と再開する。

 そして童明寺に鈍感男と言われた優也は言い返したが、何と童明寺は鈍感男じゃなかった。

 少し悔しいと思う優也であった。



 それではどうぞ!


第33話 自由時間

side優也

 

「よし、良いくらいの時間だな」

 

 と、俺は腕時計を見ながら誰に話しかけるのではなくそう言った。

 

 ホテル前に集合。

 

 現時刻は集合時間の10分前

 

 まぁ、良いくらいじゃないですかね?

 

「そう言えば気になってたんだけどよ」

 

 急に話しかけてくる童明寺

 

「なんだ?」

 

「そう言えばお前と咲峰さんってグル組むくらい仲良かったっけ?」

 

 本当今更な疑問だな。

 

 まぁ、中が良かったわけでもなし。それどころか今まで話したこともなかった。あの時突然こっちに来たんだ。

 

「まぁ、利害の一致だ。理由はそれ以上でもそれ以下でも無い」

 

 と、冷静に言った。

 

 そして童明寺は「ふーん」と言ってからスマホを取り出してゲームを始めた。

 

 何のゲームしてんだ?と思って少し画面を覗き込む。

 

「これなんてゲームだ?」

 

「え!?優也お前、このゲームの事知らないのか!?最近流行してるのに」

 

「ってもな…俺ゲームやんねぇし」

 

 と、頭をかく。

 

「お前!スマホは何をするためにあると思ってんだよ!」

 

「少なくともゲームをするためにあるんじゃねーよ」

 

 と、俺はあきれ気味に言った。

 

 ったく…ゲームはサブで本命は電話等だろ。

 

 まぁ、ゲームをすることの方が多すぎてゲーム機のイメージはあるかもしれないけど携帯は携帯電話だからな。

 

 そして白井さんがこっちに来て俺と反対側に立って童明寺のスマホ画面を覗き込む。

 

 さぁーって。お邪魔虫は退散しましょうかね?

 

 と、俺は離れていく。

 

 すると、誰かにぶつかった。

 

「あ、すまん」

 

「あ!お前はクラスのマドンナをさらった絆成 優也!」

 

 こちとら好きで組んでんじゃねーよ。

 

「ああ、本田 龍輝じゃないか。1話で登場したっきり作者に忘れられていた」

 

「まぁ、メタいのは置いておこう…だが、名前も出てるちゃんとしたキャラなんだぞ!俺は!」

 

「いや、お前はMOBだからな」

 

「え、」

 

 そして龍輝は砂となって飛んでいった。

 

 あともう少しで集合時刻だ。

 

 その時

 

「セーフ!」

 

 と、悠真が来た。

 

 何着いたとたん決めポーズしてんだよ。

 

 他の3人がひいてんじゃねーか。

 

 特に女子。他人のフリをしている。

 

 そしてそれに続いて結羽の班や星野さんの班がやって来た。

 

「じゃ、皆集まったみたいだね」

 

 春海先生はそう言って他の担任の方へ向かう。

 

 そして話し合って

 

「んじゃ、集まったみたいなのでこれからホテルで暫しの間自由時間を取りたいと思います。ですが一旦自室に荷物を置いてからにしてください。それとくれぐれも異性の階に行かないようにしてください。見つかれば指導部の先生がありがたーいお話を聞かせてくれますよ」

 

 そう言われたので指導部の先生を見る。

 

 するとニコニコしているものの、その笑顔の奥に恐ろしいものを感じた。

 

 きっと見つかればお話(説教)されるだろう。

 

 よし、絶対に女子の階には行かないようにしよう。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「はい、リーチだ」

 

「うわぁぁぁっ!優也!絶対に次は童明寺に揃うカード引かせんなよ」

 

「そんな無茶な」

 

「まぁ、無理だよな。男子に目もくれず女友達ばかり作ってるタラシ(・・・)には」

 

「いや、今それ関係ないだろ」

 

「あ、タラシは否定しないんだな」

 

「あ、それと俺はタラシじゃない」

 

 なんか言われすぎて平然とスルーしてしまった。

 

 今現在、俺と童明寺が悠真の部屋に来てババ抜きをしていた。

 

 それで俺は悠真と童明寺にいじられ続けていると言うわけだ。

 

 悲しいな…癒しが欲しい癒しが

 

「つーかさ。お前。ちょっと突き放しすぎなんじゃねーの?」

 

 と、突然言う悠真

 

 何の事だよ。

 

「結羽達が可哀想だ」

 

 うーんどういう意味かは知らんが

 

「そんな突き放してるつもりはねーんだけどな」

 

 そう言う。

 

「まぁ、良いじゃねーか」

 

 そう言いながら俺から引いた一枚と自分の持ってた一枚をあわせてカードの山の上に投げ捨てた。

 

「あ、上がりねー」

 

 と、童明寺は得意気にそう言った。

 

「優也!」

 

「いや!無茶ぶりにもほどがあんだろ!」

 

「んじゃ、そろそろ飯だし行くか」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 晩飯は少しの付け合わせと刺身。そしてしゃぶしゃぶだ。

 

 めっちゃうまいな。

 

「おい、お前の肉寄越せ!」

 

 と、龍輝が俺の皿から一枚肉を取っていく。

 

「んじゃ、俺もお前からもらうな」

 

 そして俺も龍輝の皿から一枚肉を取る。

 

「何をする!」

 

「いや、お前から始めたんだろ」

 

 そして俺達は肉がなくなるまで続けた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 食べた後、俺達は自室へ戻ってきた。

 

「そろそろ入浴タイムだな。俺は入るがお前はどうする?」

 

「お前…そう言う趣味が?」

 

「どうしてそう言う思考に至るんだ!」

 

 俺はただ単に友達を温泉に誘っただけだ。何もおかしなところはない。

 

 それなのにこいつと来たら…

 

「俺は行くからな」

 

 と、無視して浴場に向かう。

 

 すると、後からドタドタとあわてて着いてきた音が聞こえてため息を着いたのはまた別の話し。




 はい!第33話終了

 後何話かで宿泊研修も終わりますよ。と言うか長い

 それでは!

 さようなら

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