こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は出てくるのは優也と悠真だけです。

 それではどうぞ!


第27話 優也の日常

side優也

 

 今日は祝日

 

 当然俺はゆっくり…出来るわけも無いんだな

 

「なぁ、優也。俺、お前のことがすk」

「お引き取り願います」

 

 俺は悠真に少し食いぎみにそう言いはなった。

 

「ったく、ジョーダンだよ。ジョーダン。ちょっとしたジョークさ」

 

 こいつ…いきなりなんなんだよ。

 

 唐突にこいつは俺の家に押し掛けてきて何をするでもなく、ただ俺のベットに寝転がって本を読んでいる。

 

 正直こいつが何を思って俺の家に来たのかが分からない。

 

 それとこいつしか来なかったことに驚きだ。

 

 結羽だけでも来ると思ったんだが

 

「よし、俺が今日来た理由を発表しようと思います!」

 

「ずいぶん唐突だな!」

 

 そして悠真は俺の突っ込みをスルーして話し出した。

 

 多分適当に来たかっただけとかそんなんだろ。

 

「もうすぐで3年生の中でも親しい舞先輩が卒業じゃん?」

 

「親しいって所が気に食わないがそうだな」

 

 じゃんって…

 

「で、卒業したら会える頻度が下がって寂しいじゃん?」

 

「あ、いや、別n」

 

「じゃん?」

 

「あ、はい」

 

 こいつ威圧してきたぞ?

 

 こいつ白波さんの事好きすぎだろ!

 

「で、何か最後に思い出に残るようなことをしたいじゃん?」

 

「・・・」

 

「で、卒業祝を計画しますじゃん!」

 

「なんだその語尾はーっ!!」

 

 これはさすがに突っ込ませろ!

 

 今までの自然な流れではまだ許そう。だが、

 

 おかしいじゃねーか!なんだよ″しますじゃん″って!

 

「はぁ、要するになにもしないまま白波さんとお別れってのは寂しいから卒業祝を開こうと言うことだな?」

 

「イエース!」

 

 こいつのテンションおかしくね?

 

 何このハイテンション。

 

 話し出すときは真面目だったのに何で急にハイテンションになってんだ?こいつ情緒不安定か?

 

 でもさ、これだけが理由だと結羽が来ていない理由にはならないよな。

 

「一応結羽ちゃんも誘ったんだけどね。用事があるとか言って断られた」

 

 と、説明する悠真

 

 へー。珍しいこともあるもんだな。

 

「用事ってなんだろな」

 

「そこまではおれも知らん…って、優也。お前、結羽ちゃんの事気になるのか?」

 

 なんかにやけている悠真

 

 殴りたい。この笑顔

 

 何を考えているかは知らんが、ロクでもない事なのだろうから無視をすることにした。

 

「ところで発案者様は大体の事は決めてきたのだろうな?」

 

「ああ、ちょっとな」

 

 と、テーブルの上に大きな紙を広げる悠真

 

 俺は一体なんだろうか?と、思って紙を除き込んだ。

 

 そこにはこう書いていた。

 

『ねえねえ、何か書いていると思った?残念。構想など一切書いていません』

 

 俺はこれを見た瞬間、無言になって立ち上がり、悠真の方向を向いた。

 

「こ、怖いです優也さん。無言で近づきながら手をポキポキ鳴らすのをやめてください」

 

 そう言うが俺は歩みを止めない。

 

 そして

 

「や、やめろー!うわぁぁぁぁっ!」

 

 この時、悠真の悲鳴が響き渡ったと言う。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「大体こんな感じで良いかな?」

 

 と、悠真はペンを走らせるのをやめる。

 

 俺達は先程の紙の裏面を利用し、卒業祝いの計画を練っていた。

 

「って、いつも通り俺ん家なのな。それで俺と結羽が料理…あれ?悠真は何をするんだ?」

 

「白波さんの話し相手を…」

 

「ちょっとはこっちに貢献しろよ!」

 

 そんな一人だけ楽はさせねーぞ!

 

 そして俺は無理矢理にでも悠真に仕事を与えるため、高速でペンを走らせる。

 

 そして書き終わってペンを奥と、悠真が紙を覗き込んだ。

 

「な!」

 

「お前の仕事は俺達の雑用だ。俺等から比べたら楽な方だろ?お前に無理に仕事を与えてもさb」

「そんなことをしてお前の良心が痛まないのか!」

 

「えぇぇぇっ!」

 

 こいつ、食いぎみに言ってきやがった。

 

 なんてやつだ。一人だけ楽しようだなんて。

 

 大体、だいぶ考慮したってのに、何文句あんだよ!

 

 これくらいで良心は痛まねーよ。寧ろスーっとしてるくらいだ。

 

「文句言わずに働け」

 

 俺がそう言うと悠真は立ち上がって紙を持ってドアに向かう。

 

「あ、そう言えば俺、用事があるんだった。と言うことでさらばだ」

 

 そう言って部屋から出ようとする悠真

 

 しかし、俺は悠真の手首をガッと掴んで阻止した。

 

 いやいやいや、今のはバカでも分かるくらい嘘だってわかるぞ!だいたい、棒読みな時点でなぜ俺を騙せると思ったし。

 

「優也。離してくれないか?」

 

「ことわーる!」

 

 即答だった。

 

 話したら超高速で逃げるに決まってる。

 

 だから俺はこいつの手首を話さない。

 

「お、お前、以外と握力強いな。インドアの癖に。痛いぞ?」

 

「まぁ、筋トレだけはしてるからなって、インドアは余計だ」

 

 そう言って俺は更につかむ手に力を込める。

 

「痛い痛い!ギブギブ!やりますから!丁重に雑用を受けることを承諾させて頂きますから!この手を離してください!」

 

 そして懇願してくる悠真を尻目に部屋の中に引きずり込み、部屋の中にあったロープで手足を縛り上げる。

 

「な、何でお前の家にロープなんて」

 

「白波さんが「必要になったら使ってね」って言う感じで置いていったんだが、こんな感じで使うことになろうとはな」

 

 ロープを持ち歩いている白波さんに驚きでした。

 

「じゃあ、帰るからほどいてくれないか?」

 

「良いけど紙は置いていけよ。書き直されたら困るし」

 

「へーい」

 

 そんな感じで渋々悠真は帰っていった。

 

「余計な労力を使った気がする」




 はい!第27話終了

 今回はいつもより短かったですね…すみません

 それでは!

 さようなら

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