こんな僕に彼女は必要なのだろうか?   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 あまり、『無意識の恋』のネタが思い付かないので、今回もこちらの小説を投稿しました!

 それでは!

 本編行きましょう!

 では!

 第2話スタート


第2話 幸せって何だっけ?

 やっと着いた。

 

 こんな早々に遅刻という快挙を成し遂げるとこになるとは思わなかった…

 

 俺は今、学校に来ていた。

 

 畜生!今朝(けさ)のあの事があったせいで、遅刻した!まぁあれが無くとも遅刻していた可能性は捨てきれないが…

 

 俺は死ぬほど苦しい努力を積み重ねて、今の地位を獲得した訳なんだが、他人から見ると、天才と名高い俺が遅刻というミスをしたと言うことで騒ぎになりかけた。

 

 昨夜(ゆうべ)は、幸せって何だろうか?と考えていたら眠れなかった。

 

 どうしてこんなことを考えたかというと父さんの台詞のせいだ。

 

 俺は父さんにこんなことを言われた。

 

父「父さんはな、お前の本当の幸せを願ってるんだ」

 

 俺の本当の幸せ…か

 

 いつからだろうか?俺自身の幸せを願わなくなったのは…

 

 そして、俺は七海が目を覚ますことが幸せだと思うようになった。

 

 そう言えば俺より先に走っていったあの女の子は大丈夫だろうか?

 

先生「えーじゃあこの問題を…優也!答えなさい!」

 

 どうして俺はあの女の子の事を気にしてるのだろうか?

 

先生「優也」

 

 普段はたいして気にも止めない筈なのに…医療研究会に入れなくて、心に余裕が出来たからだろうか?

 いや、それだと余計にダメだ。七海を救うことが…俺自信の手で助けることが出来なくなってしまう。

 

先生「ゆ、優也?」

 

 だいたい、いつもそうだ!大事なときほど運が下がる。

 

先生「優也?体調が優れないなら保健室に」

 

優也「あ、お構い無く」

 

先生「あ、ああ、分かった…ってそうはいかない!優也!この問題の答えは?」

 

優也「あ、すみません!聞いてませんでした」

 

先生「んな!」

 

 キーンコーンカーンコーン

 

先生「今日の学校はここまで!」

 

『さようなら!』

 

 そもそも本当の幸せって何だっけ?

 

 俺は幸せの基準が分からない。

 

 人によっては、大抵の人が不快に思う…そうだな…例を挙げるならば、(むち)で叩かれて喜ぶ変態も居るらしい。その人にとってはこれが幸せという奴なのだろう…

 この事から、人によっては感じる幸せも違う…そう分かる。

 

 どこからどこまでが幸せで、範囲から外れると幸せじゃないと言うような基準が無いので幸せと言うのは難しい。

 

 俺はそんなことを考えながら帰路についていると、自然と公園の前を通っていた。

 この公園は昔よく七海と遊んでいた公園だ。もうあの頃は帰ってこないかもしれない…そう思うと悲しくなってくる。

 

 七海に目を覚ましてほしい…それだけが俺の切実な願いだ。

 

 そしてふと公園に視線を向けると、そこには今朝の女の子が居た。

 

 長い髪が風に(なび)き、朱色の空がまた彼女の寂しそうな表情に花を添えて美しさをかもちだす。

 

 そう、これはまさに!

 芸術作品(アート)

 

 そして少しの間眺めていると向こうもこちらに気がついたみたいでこちらに駆け寄ってきた。

 

「あ、今朝の人!こんなところで何してたんですか?」

 

優也「それはこっちの台詞だ!所で自己紹介をしてなかったな…俺は、絆成 優也!伊真舞高校の1年生だ!」

 

 そう言ったら彼女は驚いたような表情になった。

 

「わ、私と同じ学年!」

 

 は?こいつ中学生じゃねーの?

 

「私は、柴野(しばの) 結羽(ゆう)!伊真舞高校の1年生です!」

 

 は?伊真舞高校?こいつが?

 

 俺はこいつが同い年と言うことに驚いたが更に驚くべき真実を告げた。

 

 こいつは俺をショック死させたいのだろうか?こいつと話してると心臓に悪い。

 

 俺は思わず目を見開いてしまう。

 

 童顔過ぎて、こいつの体内時間は中学校で止まってるんじゃないか?とさえ思えてくる。

 

 俺の表情を見て不審に思ったのか、俺の顔を下から覗き込んできた。

 

結羽「大丈夫ですか?」

 

優也「あ、ああ!大丈夫だ。少しボーッとしていただけだ」

 

結羽「で、話を戻しますが、何でこんなところに?」

 

優也「たまたま通りかかってな。柴野さんは?」

 

結羽「ふふふ、結羽で良いですよ!私は…少し色々あって…」

 

 少しなのか色々なのかはっきりしろ!とツッコミたかったがそう言う空気じゃなかったため、その言葉は胸の中にしまっておく。

 

優也「そうか…言いたくないなら言わなくても良いぞ」

 

結羽「購買の好きなパンが買えなくて…」

 

優也「おい!俺の心配はいったいなんだったんだ!」

 

 心配して損した…これからもう心配してやんねー

 

 さっきまでの重々しい空気が一瞬にして砕け散った瞬間である。

 

優也「それよりそろそろ帰らなくて良いの?親御さん心配するぞ!」

 

結羽「分かった!じゃーね!」

 

 いつの間にか、結羽の口調が砕けた口調になっていた。

 

 彼女ね…まぁこんなガリ勉野郎のことが好きになる女子なんて居るわけ無いよな…

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

結羽「ただいまー」

 

父「お帰り優也!ご飯出来てるから、食べなさい」

 

 高校生になると、恋やら恋愛やら彼女やら彼氏やらと言った、浮わついたトークで盛り上がるらしいが、俺にはそんな兆候が一切見られない…

 

 こんな俺を好きになる人が居たら世界中が大騒ぎするレベルの話だ。

 

 元々、『恋愛』の『れ』の字すら無い俺にはそんな人が出来る筈が無い。

 

 俺は、ご飯をモグモグ食べながらそう考える。

 

優也「ごちそうさま」

 

 俺はそれだけ言って二階に上がっていった。

 

 そしていつも通りに猛勉強。

 

 そう言えば俺はもうあの学校に居る意味すら無いんだったな…

 

 俺はあの学校の医療研究会に入るためだけに受験をしたのだから。

 

 今の俺の幸せは七海の目が覚めることだった筈なのに…

 

 今の俺の幸せは何なのかが時々分からなくなる。

 

優也「とりあえず今の生活を満喫するか」

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

翌日

 

学校

 

結羽「優也さーん!」

 

 俺はそそくさと立ち去る。

 

結羽「待ってください!」

 

 結羽は、俺を学校内で見つけると馴れ馴れしく呼ぶようになりました。




 はい!第2話終了!

 今回は主人公の幸せの事に関してでした!

 それでは今回はここまで!

 次回もよろしくお願いします!

 ではでは!

 さようなら!

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