IS学園で非日常   作:和希

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一話 お嬢様、襲来

 ふー、一時間目のIS基礎理論の授業が終わった。元々雑学、軍事方面はかなり覚えこんでISもそれなりに覚えてた上に、さらに電話帳みたいな教科書をそれなりに予習したため(させられたとも言う)あまり問題なく付いていける。確かに分厚いけど、ポケモン150種類を一日で覚えれる奴が居るように、ゲーム感覚で覚えればそれなりに覚えれる。なにせ、カスタム無限大、動き無限大の自分だけのロボットのための知識だ。夢溢れる男なら全てをかなぐり捨てて覚えようとするだろう。IS起動して次の日には話がまとまってその次の日には引っ越し。とある企業で戦闘訓練したり、IS動かしたりして卒業式のみ参加。でまた企業で戦闘訓練とか。一応それなりに乗ってる。

 

「……ちょっといいか」

「え?」

 

 突然、一夏が話しかけられた。女子同士で牽制しあっている中どうやら思い切って行動してきたらしい。空気が読めないのか胆力があるのか、一夏の犠牲者なのか。ちなみに最後と睨んだ。正統派美少女の襲来に一夏がどう反応するのか。

 

「……箒?」

 

 極めて普通な反応。それにしても名前珍しいよね! ポニテも箒みたい! ……さすがにジョーク。綺麗な黒髪だと素直に思う。

 

「廊下でいいか?」

「ああ、分かった」

 

 一夏が立ち上がって外に出て行く。俺? もちろん女子に混ざって付いてった。

 

「ねえねえ、あの二人のこと何か知ってる?」

 

 名前の知らない人-自己紹介後だろうが知るか-に声をかけられた。

 

「さあ、中学生からの付き合いだから。小学校時代の友達と睨んだ。六割ぐらい」

「っく! そのアドバンテージ妬ましい! 残りの四割は?」

 

 ノリで言っただけで君とくに妬ましいと思ってないよね、多分。

 

「もしくは登校中にパンをくわえた彼女にぶつかってパンツ覗いた。四割ぐらい」

 

 今の所俺たちは自宅通い(俺は社宅だけど)、しかし女子生徒は寮生活なのでこの学校内の短い距離でやった事になる。不可能に思えるかもしれないけどあいつは出来る。

 

「そんな馬鹿な」

「一夏を知らないからそんな事いえるんだ。あいつはガッツポーズしただけで八本フラグを立てれる奴だ」

 

 一緒に登校してたら食パンくわえた女の子に出会って一夏と衝突したときの衝撃ときたら……。しかもご丁寧にパンツ覗いてたっぽい、俺は覗けてないよ?

 

「……まさかレーザー生身で出さないよね?」

 

 外野手じゃあるまいし。流石にそれはない。姉はどうだろ。一応人間だからあの人でも出せはしないと思うけど。レーザー出せなくても人類最強なのは間違いないだろうが。

 

「イケメンレーザーは常時放出してるけど」

 

 さすがにガッツポーズだけで八本フラグは嘘だけど、一本は立つんじゃないかな。と、周りとなじみながら阿呆な会話をしているともうすぐ鐘がなりそうな時間。顔を出して周りを見ると織斑先生が接近。小声で

 

「っく! コンディションレッド発令! 席に着け!」

 

 ばばばっと一気に動き、皆が着席した瞬間鐘がなる。廊下から篠ノ乃さんが入って(珍しい、そして同時にとっても有名な苗字だから覚えてる)数秒後にバアンッとまた音が響いた。

 

 

 

 

「で、あるからして。ISの基本的な運用は、現時点で国家の認証が必要であり。枠内を逸脱したIS運用をした場合は刑法によって罰せられ……」

 

 男なら無限のカスタムのために何でも覚えようとするだろうけど、法律方面はかんべんだ。俺もこっちの方はかなり大雑把。簡単に言えば「命令なしで使うな!」だ。当たり前だ。その気になれば数千人虐殺できる兵器なんだから。というか山田先生ちゃんと教師やれてるなぁ。

 ちなみに、隣を見ると一夏がきょろきょろ辺りを見渡している。予想では予習をあまりやれてなかったな、コイツ。予想外に多かったのか。甘い奴め。俺もこんなにやる必要はないじゃん、とか思いながらやらされてたが、おかげで助かった。難しい上に多いから地獄だ。

 

「な、なに?」

 

 見つめられた女子が反応してる。それにごめんごめんと一夏が返す。

 

「織斑くん、何か分からないところがありますか?」

 

 山田先生が聞く。

 

「あ、えっと……ほとんど全部分かりません!」

 

 俺の行動は早かった。教科書を閉じ、表紙でパンッ! と音を響かせた。

 

「予習が甘い奴と思ってたら予想の上を行きやがって! 事前に参考書渡されただろ!? あの分厚いの!?」

「え?お前分かってるの?これ」

 

 えっ、すごいみたな顔されても。

 

「当たり前だ! 考える役は俺だけどさ! いくらなんでもそれぐらいやってくれてると思ったよ! 分厚い塊渡されただろ?」

「古い電話帳と間違えて捨てたぞ」

 

 俺は叩かなかった。だって代わりに千冬さんが叩くからね。

 

「必読と書いてあっただろうが馬鹿者」

「えっと、それと他の皆さんは問題ないですよね?」

 

 もちろん問題ない人ばかり。コイツも頭は十分巡る方なので要点まとめて覚えさせるしかないか。とか考えていると千冬さんはため息をついて

 

「あとで再発行してやるから一週間で覚えろ。いいな」

「いえ、一週間であの分厚さはちょっと……」

「やれと言っている」

「……はい。やります」

 

 教師というより教官とか師匠だよね、ほんと。一夏はゆっくりこっち向いて

 

「希、教えてくれるか?」

「はぁ、しょうがないよな。忠告しなかった俺もだし」

 

 まっ、人に教えるのも勉強だ。ちなみに軽く黄色い声が上がったが無視する。仲のいい奴らならこれぐらいは普通だ、断じて普通だ。

 

 

 

 

 なぜか山田先生はがっくりしてた。まさか勉強教えるつもりだったのだろうか。悪いことした。

 

 

 

 

「ちょっと、よろしくて?」

「へ?」

 

 二時間目の休み時間、一夏と授業の要点をまとめて色々説明してたら、一夏に声をかける胆力ある人二人目。地毛で金髪のくるくるロール、口調はですわ、実家は貴族でおほほと笑うに違いない。もしそうじゃなかったら詐欺だ。あれ、でもイギリスにまだ貴族っているのだろうか。彼女が貴族と決まったわけじゃないが。

 今の世の中ISが登場で男尊女卑から女尊男卑に移り気味だ。もちろん九割九分以上の人は変わらない生活だが、一部はすごい過激だ。すれ違った見知らぬ男に荷物持ちさせるとかね。この子はさて、後者と見るが。

 

「訊いてます? お返事は?」

「あ、ああ。聞いてるけど……どういう用件だ?」

「まあ! なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられただけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

 

 俺はこの完璧なお嬢様に軽く笑い出しそうになった。あと気の毒に。経験上、性格に棘がある人間の九割ぐらいは一夏に惚れることになる。多分この人もそうなるんじゃないかなぁ。その後、俺にアドバイスもらいにくるのが通過儀礼。結構面倒だ。何せ誰かが一夏にアタックするとお前何してんだと周りからいっせいに敵意を向けられる。でも、楽しいんだもん! 心労かさむけど、軽く女性恐怖症にもなるけど、隣で恋愛事に火を焚きつけて特等席で見られるんだから。あ、でも変なアドバイスはしない。向こうだって本気なんだから、こっちも本気で考えてアドバイスしないととても失礼だ。あと真面目じゃないと死ぬ。

 

「悪いな。俺、君が誰か知らないし」

 

 どこまでもクール! それにしてもこの人どこかで……えっと、そうだ!

 

「わたくしを知らない? このセシリア・オルコットを? イギリスの代表候補生にして、入試主席のこのわたくしを!?」

「知ってるよ。イギリス製第三世代IS、ブルー・ティアーズの搭乗者だったよね」

「あら、あなたは話せるようですね」

 

 鼻が高い様子。胸も高いねほどほど。篠ノ之さん以下だけど日本人女性の平均以上は十分じゃないかな。さて、ちょうどいいネタか。

 

「うん。他にも色々ね」

「この無礼な人に教えてあげなさい」

 

 ほんと尊大。一夏は俺に向いて

 

「なんなんだ? というかどうして知ってるんだ?」

「ネットでファンネル登場! って騒がれてた機体の搭乗者でね。えっと、上からスリーサイズが__」

「何を言いますの!? あなたは!!」

 

 顔を真っ赤にしながらバンッと机を叩く。ちなみにスリーサイズは覚えていない。おちょくるために言っただけ。とは言え、ほぼ競泳水着みたいな操縦服なので有志がIS搭乗者のスリーサイズを数値化してるのは日本のネットでは常識。海外でも頑張ってるけど。女性と男性が戦争したら真っ先に始末される奴らだろう。

 

「ジョーク、からかう為に言っただけで君は知らない。機体ならそれなりに覚えてるけど」

 

 ファンネル(ブルー・ティアーズ)やBTレーザー(稼働率最大時はレーザーが曲がるらしい)とかそんなだったはず。

 

「信じられない。信じられませんわ。極東の島国というのは、こうまで未開の地なのかしら。しかもこんなに下品な男がいるなんて!」

「その極東で作られたISのために勉強して、恥ずかしくないの? 過去の栄光にしがみ付いてばかりいるから今落ちぶれてるんだよ。面積も日本より小さいし、GDPも人口も。森林面積も。どこか日本に勝ってる?」

 

 お嬢様真っ赤、顔が真っ赤で口をパクパクさせてる。あ、でもイギリスは教育とかは日本より上だっけな。第一GDPも所詮指標だ。国民の幸福が第一だと言える。企業の労働状態とかもどうだろって感じだし。それに一応昔世界の覇者になったこともある……今の方が大事か。と、この時鐘がなった。

 

「覚えていなさい!」

「決め台詞似合ってる!」

 

 グッと親指を立てて見送った。ハンカチを取り出しそうなぐらい顔を真っ赤にした。俺と一夏が話している途中から会話参加してきてくれて助かった。そうじゃなかったらまだ会話が続いてて面倒なことになってそうだった。

 

「希って、相変わらず煽るのが天才的だよな」

「相手の気持ちを想像すると簡単」

 

 あの子は極東の島国とか言ってたし、国に誇りを持っているタイプ。で、あの助長のしかたから男と話した事は殆どないし、馬鹿にされる事もないから煽りに耐性が無いタイプ。根はいい子だろうけど、どこかでひん曲がったって感じもする。

 

「いやな相手の気持ちの思い方もあるもんだ……」

「そんな褒めるな」

「褒めてねえ」

 

 ちょうど先生が入ってきた。

 

 

 

 

「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する。ああ、その前に再来週に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

 

 一年間変更ないとか色々説明が終わった。とにかく、やることは一つ。世界中の誰よりも早く、一夏を__

 

「はいっ! 一夏を推薦します!」

 

 売り飛ばす!!

 

「俺!?」

 

 立ち上がる一夏。安心しろ、一応真面目な理由もある。

 

「多数決! 一夏でいい人!」

 

 はいはいはい! 一気に上がる手。俺ってそんな人望ない? 一夏が上すぎるだけだと信じたい。

 

「織斑席に着け。他に居ないのか? このまま無投票当選だ」

 

 断定してるよこの人。

 

「ちょっ! ちょっと待った! 俺は__」

「待ってください! 納得がいきませんわ! 代表とは実力ある人間がなるものです。この入試で唯一教官を倒したエリートである私が!」

 

 へー、すごいね。でも

 

「教官って、あの入試の? 俺も倒したけど」

「ちなみに俺も倒したよ?」

 

 一夏が先に戦って、勝ってしまって混乱してるところにさも当然に一夏と交代してヒャッハーだったけどね。えっ、二人目の男? えっ? って所にフルボッコ。

 

「わ、私だけと聞きましたが?」

「女子唯一って話じゃないのか?」

「大丈夫大丈夫、僕とおじいさんは何度その……関係ねえや」

 

 一夏がとどめをさす。しかし納得いかないようで

 

「だとしても、男がクラス代表なんていい恥さらしですわ!この私が__」

 

 いい恥さらすって不思議な日本語だよね。いい恥をさらすのだとしてもいい恥とは何なのか。

 

「実力から行けば__」

 

 それにしてもよう口が回ることで。人のこと言えないけど。

 

「いいですか!? クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」

 

 すごい自信でござる。二割……いや、一割おすそ分けしてほしいぐらい。二割はちょっと多いな。それにしても、ここまで男嫌いか……こういった場合は一番身近な男、父親がどうだったってケースが多いと聞くけど。さて。ひとまず、

 

「大体、後進的な国で__」

「ごちゃごちゃうるさいぞ、さっきの俺の話聞いてたか?」

「それに世界一まずい料理で何年覇者だよ」

「なっ!?」

 

 日本人が約半分を占めているこの学園で、ここまで言う胆力は認めてやるが、これ以上言わすつもりはない。俺も一応日本人としての誇りはある。爺さん婆さんたちが必死に作り上げてきてくれた国なんだ。もちろん国のために命を張れとかは言わないが。でも国が倒れたときに困るのは自分たちだと思うけど。その点、国を守る事が一番家族や友人を守る方法だと思うけど……どうだろうか。

 

「あ、あなたたち! わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

 

 やっぱり国に誇りを持ってる人間か。しかもかなり。海外じゃ多いって聞くけどね。むしろ日本の愛国心の無さが異常らしいが。

 

「まず、お前が先に始めたのを覚えとけよ?」

 

 自分のことを省みない奴ほど面倒なのはない。俺も人のことあまり言えない感じだけどさ。

 

「け、決闘ですわ!」

 

 さすがイギリスか。手袋は叩き付けないようだが。

 

「おう。いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい」

「だねぇ」

 

 一夏はさすが分かってらっしゃる。

 

「言っておきますけど、わざと負けたりしたら小間使い__いえ、奴隷にしますわよ」

「侮るなよ。真剣勝負で__」

 

 とんとん拍子で進む決闘約束。で、

 

「いや、俺がどれくらいハンデつけたらいいのかなーと」

 

 スパンと殴る。同時に大爆笑の渦。

 

「あのな。別に殴り合いだったり剣士の戦いじゃない。このお嬢様が言ってるのはISで勝負って意味だ。むしろ俺たちがつけてもらう側。もちろん、真剣勝負なんだからいらないが」

 

 いまや男と女が戦争したら三時間で決着が付くと言われてるけど……正直、これは俗説だろうな。大手マスコミの。詳しくはずっと後で、多分。

 

「ええ、そうでしょうそうでしょう。むしろ、ハンデをつけてもらうのはあなたたちですわね」

「ねーねー、二人ともー。今からでも遅くはないよー? ハンデつけてもらったらー?」

やけにのびのびした子がほわほわ勧めてくる。それに俺はため息をついた。

 

「あのね。俺もお嬢様も共通してる事がある。祖国を侮辱されて決闘になったこと。その真剣勝負なのに、ハンデをつけるなんてとんでもない。それともう一つ、何より大事だけどな」

 

 ニヤッと笑って

 

「初めての男と女のIS対決だぜ? ハンデ付けて勝って、世界中の男に誇れるかよ」

 

 お嬢様は顔が真っ赤になった。クラスは少しシーンとなったあと、笑いに包まれた。もちろん俺を馬鹿にして、だろうけど。でもね、これぐらいでちょうどいい。いくらエリートでも、初回、これに限ってなら俺には勝機がある。

 

「今の所俺の機体は改装中で届いてない」

「えっ! あなたも専用機を持ってますの!?」

「一応世界で二人しか居ないIS搭乗者だからな。データ取りのためとかにね。それが届いたらすぐバトルでいいか?」

「いいでしょう。首を洗って待ってなさい」

 

 ここまで綺麗に決め文句を言うとは、さすが英国貴族。

 

「さて、話はまとまったな。それでは勝負は__」

 

 バトルするのは一夏は一週間後、俺は機体が届いたらという事になった。

 

 

 

「うう……」

 

 放課後一夏はぐったりしてた。

 

「さっさと覚えるぞ。五日間で基礎叩き込んで、残りの二日でブルー・ティアーズ対策だ」

 

 超圧縮になるが、コイツは体に覚えるタイプだ。さっさとIS乗せて叩き込む方が早い。一夏は中学校の残り期間を千冬さんの権限か何か知らんがある程度無事に過ごせたが、俺はいろいろあってIS搭乗もしている。六十時間は越えている。受験の日から毎日大体二時間程度は乗っていた。専用機も持っている。……試作型ISだったので、今は完成させるために最終仕上げ中で持ってないけど。

 そんでもって、あのお嬢様は三百時間は超えているはずだ。

 

「えっと、お二人とも」

「へ?」

「ん?」

「お二人の部屋が決まりました」

「あれ?しばらく俺たち自宅通いでは?」

 

 家は政府に監視下に置かれてるが自分と家族は出入り可能だ。一応警察などが二十四時間監視してくれている。家の中にある俺の遺伝子情報とかが取られないようにね。そこで過ごすのは嫌だから社宅借りてるけど。近いし。

 

「いえ、ちょうど開いていた部屋……物置なんですけど、そこを一時的に改造しまして」

「なるほど。分かりました。さっさと行くぞ。荷物も準備しないと」

「あ、いえ、荷物なら__」

「私が手配をしておいてやった。ありがたく思え」

「さすがですね、織斑先生」

「ど、どうもありがとうございます」

「まあ、生活必需品だけだがな。着替えと、携帯電話の充電器があればいいだろう。漫画は自分で取ってこい」

 

 次の休みに帰って漫画とか運ばないと。でも大量に持ってくるのだるいな。専用機戻ってきてから格納して持ってくのがいいか。

 

「じゃあ、時間を見て部屋に行ってくださいね。夕食は六時から七時で、寮の一年生用食堂で取ってください。ちなみに各部屋にはシャワーがありますけど、大浴場もあります」

「使えないですよねそれ?」

 

 当然だけどね。

 

「は、はい。すいません……」

 

 しょんぼりと言われるがこれは先生にどうこう出来る問題じゃない。お気になさらずと伝えた。そんでもって安定の一夏、

 

「え、なんでですか?」

「お前が十歳……九歳なら許されてただろうなー」

「あー、そっか。そうだな」

「おっ、織斑くんっ、女子と入りたいんですか!?__」

 

 これの数秒後、山田先生と誤解を増やすような会話をして

 

「中学時代の交友関係を洗って! すぐにね! 明後日までに!」

「清水君との関係も!」

 

 超スピードだとかそんなもん(ry

 

「えっと、それじゃあ私たちは会議があるので、これで」


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