今回から自分の知っている上条勢力を全員登場させます。けど僕は原作しか知らないので、登場する人数は限られます。けど『とある魔術の
今回、垣根提督とは「ま、お互い何かあった時のために」、麦野沈利とは病院内でメアドを交換したってことにしてください。
それ以外にも、全員とは知り合いってことにしてください。お願いします。
それと、これは僧正が来る前、十一巻の後日ということになります。
「小萌先生! お願いですから1週間だけ! いや五日、三日だけですから!」
「いーえ、絶対だめです! そもそも上条ちゃんは一学期の時点で出席日数がギリギリだったのですよ! それなのに、三日も休むなんて!」
「あ、そうだ、先生。先生の専攻って何でしたっけ?」
「
「レベル5、って見たくないですか?」
「見たいです! と言っても、上条ちゃんには無理でしょうけどね」
「第一位、第二位、第三位、第四位とは知り合いですよ? 一方通行と御坂とはメアド交換もしてますし」
「嘘おっしゃい! 上条ちゃんのような無駄にフラグ建設して不幸体質でトンデモ人間であったとしても、もぉ、……有り得ますね」
「何か聞きたくないのが聞こえました。ま、それは良いとして、来ませんか? いっそ俺の知っているレベル5全員読んで闇鍋でもやろうと思っていますが? ついでに土御門と青ピと吹寄と姫神とインデックスと猫がいますけど」
「行きます行かせてくださいッ!!」
闇鍋とレベル5という単語に心奪われた月読小萌だった。
「じゃあ、食べられるもの持って来てください。ついでにステイルとか神崎とか呼びますけど」
「ステイル君!? あの子の煙草癖も直さないといけませんね!」
ふんす、と気合を入れる小萌先生。と、ここで素朴な疑問が浮かぶ。
「この人数だと、上条ちゃんの部屋に入らなくないですか?」
「ああ、その辺りは大丈夫です。
「なんだ、なら大丈夫ですね。その子も後で見せてくださいね」
「はい」
上条のトンデモ具合に適応してきた小萌先生だった。人の適応力って恐ろしい。と、そこに黄泉川先生が来た。
「おお! 何面白そうなことしてるんじゃん? もしかして、家の子が行くって言ってたのはこのことじゃん?」
「あ、黄泉川先生。家の子って?」
「名前は、
「まじかよ」
「まじじゃん。折角だしウチも参加していいじゃん?」
「大丈夫です」
「なら、やばいもん持ってくるじゃん、楽しみに待ってろ上条!」
「はーい」
何気に知り合いの知り合いともなると知り合いがいる。世間は広そうで狭かった。
時はめぐり上条宅。
「インデックス! てめえはここで這いつくばってろ! 玲瓏、頼んだ」
「頼まれた。上条、結局何人来るんだ? 俺たち含めて」
聞かれた上条は律儀に答えていく。もはや馬鹿らしくなっていく人数を。
「俺、インデックス、スフィンクス、オティヌス、玲瓏。土御門、青ピ、吹寄、姫神、カチューシャの子、それ以外のクラス全員。ま、40人全員だな。雲川先輩、小萌先生、黄泉川先生。これで学校は全部かな。舞夏、浜面、滝壺、絹旗、御坂、御坂妹、打ち止め、
外の方は、ステイル、神裂、オルソラ、シェリー、建宮、五和、浦上、対馬、諫早、香焼、野母崎、牛深、アニェーゼ、ルチア、アンジェレネ、リドヴィア、サーシャ、ワシリーサ、バードウェイ、マーク、レッサー、ベイロープ、フロリス、ランシス、オリアナ、トール、マリアン、サンドリヨン、サローニャ、ヴェント、アックア、フィアンマ、オッレルス、シルビア、
「……は? は!?」
これだけの人数を聞いて、玲瓏はぽかんとした。考えてみよう。闇鍋にこんな人数を連れてくる
「スフィンクスを除いた、総勢111人。ふざけてるね、当麻」
「できるなら美鈴さんとかアウレオルスとか呼びたかったんだけどな」
「俺は、この部屋の面積を何倍にすればいいんだ……!?」
「ざっと20倍越だな」
万能なオティヌスが答える。いや、答えるまでもなかった。玲瓏はレベル5、頭脳はそこらの高校生も超えている。が、認めたくなかった。だが、魔神に答えられてしまったら認めざるを得ない。もう常識は放り捨てようと思った玲瓏。そこで気づく。
「テーブルと鍋、絶対に大きさ足りないよね!?」
「玲瓏、君ならできると信じてる」
「……ちくせう」
そう呟くと、玲瓏は世界の[
「よし、[
ぶわり、と緩やかに上条の部屋を侵食していく。そして、じわり、じわりと少しずつ部屋が
「……く、やっぱり難しい」
次第に広がっていく部屋は今や元の面積の三倍、高さは二倍にもなっていた。それに対して玲瓏は額に玉汗をうかばせ、苦しそうな声を出した。言ってしまえば、これは物理法則を無視している。魔術においても、無視できるものとできない物がある。例えばメートルなどの基準。オティヌスも変えられなかったように、基準となっている物は変えることが困難だ。魔神でも変えようと思わなかったものを玲瓏は自分の世界に取り入れ、変化させ、現実化させる。それは、人では不可能と言えるほどの事。魔術では、物を大きくしたり、創り出すことができる。けれど、それは複雑怪奇な術式と思考と経験の末に行えるもの。そしてそれをすっ飛ばして行える玲瓏は
「よし、できた。で、闇鍋やるんだっけ?」
「玲瓏、お前……」
「本当に、人間?」
「人間だよ!」
「そうか……? ま、いっか。ああ、闇鍋をする。で、材料は持ってきたよな?」
「ああ、勿論」
「食べれるもの、だぞ?」
「ああ。それで、そっちの……?」
「オティヌスだ。人形と言ったら殺すぞ?」
「オティヌス? あの噂の」
「ああ、そうだ」
「嘘だー! だって、オティヌスってあの、東京湾に現れた巨人とか、学園都市に落ちそうになった巨大建造物を操ってたグレムリンっての親分でしょ? まっさかー」
――ああ、モックルカールヴィとかラジオゾンデ要塞ってそう思われているんだ――上条とオティヌスはこちらではそう遠くも無い昔の事に思いをはせていた。オティヌスと上条にとっては何億も前の世界での話だが。
「いや、本当だぞ? 実際、今回来るエリザードとかに聞いてみれば?」
「へー、聞いてみよ。てか、上条って外国の知り合い多いんだな」
「まあな」
「とうまは身に着のままイギリスとかロシアとか行ってるからね」
「何があったの!?」
「そのあたりは、闇鍋の時に……」
「楽しみにしてるぞ?」
「へーい」
そうしながら昆布で出汁を取り終わったころに一人目が来た。ノックをし、入ってくるのは。
終わった。今までよりも長くなってしまい、すみません。あ、これ上・中・下・後日談に分かれています。上で大体の説明、中で闇鍋、下で顔合わせ、後日談で片付けをしようと思っています。でもこれ、一週間の始まりなんだよなー、あと六日分書くのか。
今回、玲瓏の技で[
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回も宜しくお願いします。