麒麟界の噂
20年前、世間では都市伝説カードと呼ばれるカードがあった。
[麒麟界]
7種類のそのカードを集めた者は誰も見た事の無い伝説のゼーレカード
[麒麟] を手にする事が出来る
豪禍[と言う噂があったらしい]
幹也[へ〜、でもそんな噂今初めて聞いたぜ?]
東原[トウヤは聞いた事あるか?]
トウヤ[ううん…無いよ]
豪禍[そらそうだろ、20年前の噂だからな、小僧共が知らなくて当然だ。]
トウヤ[でもなんで今、そんな噂がまた?]
豪禍[実はな、ネットサーフィンしてたらな?こんな記事を見つけた訳よ…]
麒麟界 20年前の覚醒
アスカ[胡散臭そう…]
豪禍[俺もそうは思ったけどよ、7枚の麒麟界のカードの実在はすでに判明、確認されているそうなんだ。この記事が出回った事で、20年前まで麒麟界を捜索していた輩や、カードコレクター、デュエラーがまた捜索を初めている。勿論、ただの噂好きの奴らも麒麟界を探して出回っている…]
アスカ[でもその麒麟界ってカード、7枚手に入れたらどうなるの?]
豪禍[7枚のカードが幻のゼーレカード[麒麟]を生み出し、その人間が望む永遠を与えてくれるらしい…]
幹也[へ〜、なら俺達も探してみようぜ!]
東原[は?]
幹也[そんな凄えカードならよ、一目拝んでみたいだろ?無駄だと分かってても、探してみようぜ!]
豪禍[ふふふ、気に入ったぜ幹也!俺も協力してやるよ!]
トウヤ[幹也君、豪禍さんまで…、僕も探すよ!正直、僕も興味あるしね!]
アスカ[トウヤ君が探すなら、私も探す!]
東原[仕方ないな、俺も協力するぜ!]
トウヤ[よし!皆んなで麒麟界を探そう!]
次の日からトウヤ達は麒麟界のカードを探して集める事にした。翌日学校に行くと、ネットでの噂を聞いた他の生徒達も麒麟界のカードを探していると言う。
カードショップ 勇魂豪
ルナ[あ!お兄ちゃん達来るの遅〜い!]
トウヤ[ルナちゃん⁉︎]
幹也[なんでここにいるんだ?]
ルナ[お兄ちゃん達、噂のカードを探しに行くんでしょ?]
東原[店長、話したのか?]
豪禍[うん、ああ…、一部だけな?]
ルナ[噂なら私の学校でも広まってるよ!皆、昨日も探してたみたいだし、私も興味あるし、だから店長さんと探しに行こうと思ったの]
豪禍[それで俺がうっかり、お前達と探す事を話したんだ。]
ルナ[ねえ、いいでしょう?ルナも探しについて行く!]
トウヤ[けど見つからないかもしれないよ?]
ルナ[それは分かってるよ、だから人手が必要でしょ?だから手伝うの!]
トウヤ[実際のところは?]
ルナ[凄い楽しそう!ねえ、いいでしょ?]
ルナは首傾げに上目遣いで目をウルウルさせてトウヤを見つめる…これは破壊力抜群だ…
トウヤ[うぐっ…、わ、分かったよ…、一緒に探そう]
ルナ[やった〜!]
こうしてルナを含めた6人で麒麟界捜索を行うことになった。
ーーー
高いビルから人々を眺める人物達がいた…
[最初の目的は達せられましたね]
[ああ、麒麟界のカードを求める者達は日本中に存在する]
[全く醜い者達ですわね、欲望にまみれたオーラを感じます。]
[これよりさらなる段階へ移るとしよう…]
ーーー
麒麟界のカードを捜索して、4日が経った…、麒麟のカードを探す人達は減るどころか増えている…
幹也[まさか、こんなに探してる奴がいるとはな…]
トウヤ[うん…、さすがにここら辺一帯は探し尽くされたと思うよ]
東原[諦めるか?さすがに…]
幹也[いいや、俺は探すぜ!]
[あれ?君達も麒麟界のカードを探してるのかい?]
東原[お前…]
トウヤ[金井君!金井君も麒麟界を探してるの?]
金井[当然!僕はデュエラーでカードコレクターだからね?けど、1人じゃ探すのはキツくてね…]
幹也[俺達をボコった2人はどうしたんだよ?]
金井[ああ、彼等はお役ごめんだよ、今は後悔してるけどね…]
トウヤ[なら金井君も一緒に探そう!]
金井[本当かい!ありがとう!持つべきは友達だな〜!]
しばらくして……
トウヤのスマホ ヴヴヴヴ
トウヤ[はい…、豪禍さん?はい…はい、ええ⁉︎]
東原[ん?]
幹也[どうした?]
トウヤ[じゃあすぐに行くよ!はい!]
幹也[トウヤ?]
トウヤ[大変だよ…、2人とも!すぐに勇魂豪に戻ろう!]