俺は、スーパーザンクティンゼル人だぜ?   作:Par

71 / 78
キャラ崩壊と二次創作独自の設定や解釈があるのでご注意ください。
またゲーム本編のイベント【リペイント・ザ・メモリー】のネタバレ、登場人物のキャラ崩壊等があります。ご注意ください。


夢の”また”夢

 ■

 

 一 回廊前進

 

 ■

 

 夢の回廊へ降り立った俺とB・ビィは、モルフェ君達の案内で奇妙なこの世界を進んでいた。

 相変わらずこの世界は、景色が正しく夢のようにぼやけ上下左右も油断すれば見失い、平衡感覚がおかしくなりそうだった。更に時には落とし穴のようなトラップまである始末。

 

「あ、そこ……落とし穴」

「もちょ早、言っうおおおおっ!?」

「だ、団長さぁ──んっ!?」

 

 ワンテンポ遅れたヴェトルちゃんの言葉通り俺の足元に落とし穴が現れたりして危うく落ちるところだった。こんな事が既にもう何度か起きている。

 

「夢の中でまで落ちるのか相棒」

「ほっとけ……!」

 

 マチョビィに引き上げられながらどんな場所でも落っこちそうになる自分に情けなくなる。

 

「だ、大丈夫ですか団長さん?」

「肝が冷えるよ……落とし穴なんて誰が用意したんだ」

「オネイロスか?」

「あり得ますが……夢の回廊は夢同様で変化が突然なので」

「自然現象かもと?」

「はい……」

 

 モルフェ君にも落とし穴やらのトラップがオネイロスが意図的に用意したのか、それとも自然に空いたものなのかわかりかねるようだった。

 また更にこの世界にも魔物がいることがわかる。それは回廊探索中の俺達の目の前に現れた。

 

「おや、カワイイ」

 

 ガラガラガラ……──そんな音を鳴らす魔物の姿は、幼児用の玩具“ガラガラ”そのまんまであった。オマケのようについた瞳が妙にかわいらしい。急に現れた時はなにかと思ったが、愛らしい姿に反して妙に好戦的で俺達に向かい突進してきた。

 

「あれは“悪夢の欠片”です! 気を付けて、襲ってきます!」

 

 結局この悪夢の欠片と呼ばれる魔物とは交戦を余儀なくされる。幸いにも俺とB・ビィであればなんの問題もない強さであったが、夢の中であっても現れる魔物に多少驚いた。

 

「悪夢の欠片は、誰かの夢から滲み出たもの……」

 

 ヴェトルちゃんの話では、奴らは一人一人の悪夢から滲み生まれる存在であると言い、悪夢と言う負の記憶や感情から生まれたからか、人を見れば襲い掛かってくるそうだ。

 その後も悪夢の欠片達と戦いつつ先へと進んだのだが、中々目的の悪夢への入り口が見つからない。更には悪夢の欠片の出現頻度も高くなってきた。

 

「どうもやな感じだ」

 

 思わず呟く。

 

「誘いこまれてると言うか、なんか観察されてる気分だ」

「わかるぜ。居るなこれは」

 

 俺の呟きに対しB・ビィも同意見のようだった。

 

「えっと、どうかされましたか?」

 

 モルフェ君は何かわからないと言う風であるが、ヴェトルちゃんの方は変わった様子もない。

 

「視線は感じないけど見られてる気がする」

「え!? ま、まさかオネイロス……?」

「さあどうかな。ただオネイロスが夢に潜むってんなら、ここはとっくに奴さんのテリトリーだ。どんな方法で姿を隠してるかなんてわからんからね……ヴェトルちゃん、オネイロスの気配はある?」

「……」

 

 オネイロスの事を聞いてみると、ヴェトルちゃんはジッとあたりを見渡し最後に俺の目を鋭く見た。

 

「いる、かも……」

「なら居るな」

 

 “かもしれない”の答えだったが、俺は直ぐ直感でオネイロスは“居る”と判断した。

 

「わ、わかるんですか?」

「今までの星晶獣とは、どうも毛色が違うんで気配は探れないけど……居る。まず間違いなく居る」

 

 今までの星晶獣がらみの騒動やら事件やらの経験上の判断である。モルフェ君は半信半疑のようだが、ヴェトルちゃんはやはり特に表情を変えなかった。彼女も何かを感じ取ったのだろうか。

 

「相棒の星晶獣に対しての危機感が直観力を高めている。こりゃ居るぜぇ」

「おい俺に妙な設定を足すな」

「いんや? アウギュステでのポセイドン事件あたりでもう身に着けてたと思うぜ?」

「思うぜ、ってお前……ええ?」

「流石オイラの相棒だぜ! 危機的状況になればなるほど新しいスキルを身に着けるな!」

 

 まったくもって嬉しくない。

 

「ま、それは兎も角……目的は、嫌がらせと妨害かね」

「だな」

 

 俺とB・ビィは、また意見が一致した。

 

「オネイロスがどっかで見てて悪夢の欠片嗾けてきやがんだ」

「僕達の妨害のためですか?」

「ああ、それも嫌がらせも兼ねて一気にこさせず小分けに少しづつな」

「逆にオイラ達が来て欲しくないとこに近づいた証拠かもな」

「それじゃ……みなさんの夢の扉が近くにあるかも!」

 

 モルフェ君があたりを見渡すが直ぐそばにはそれらしいものはない。だが近くにあると言う可能性は高かった。

 

「とにかく用心して進むしかないな。姿を見せない以上、この世界で俺達が出来る事は限られてる。さ、行こうか」

 

 果たしてどのタイミングでオネイロスが仕掛けるのか。そしてどのような手段で? 俺は嫌な予感を覚えつつ回廊を進んだ。

 

 ■

 

 二 モフモフガーディアン

 

 ■

 

 案の定と言うべきか、更に道を進んでみるとやっと景色に変化が現れた。突然道に三つの“扉”が現れたのだ。

 扉は何かの建物に取り付けられてるわけで無く、ただ扉だけが存在している。

 

「さて、随分と物々しいじゃねえか」

 

 B・ビィが扉を訝しげに見る。確かに三つの扉には、過剰なほどの鎖が巻き付けられており、更には錠前で施錠までされている。だが鎖の隙間からよく見れば、その扉一つ一つが違う扉である事もわかった。

 

「個人の記憶や悪夢の内容で扉の見た目は変化してるんです」

「なるほどね……するってーと」

 

 モルフェ君の言葉に頷き扉の主を探る。まずハッキリとわかるのは、酒場らしき扉の主だ。間違いなくラムレッダだろう。他の二つの扉は、たいして目立った特徴はないのだが片方の扉には覚えがあった。

 

「これは、ルナールさんの私室の扉だな」

 

 ルナールさんと初めて出会った日、ハレゼナとも出会ったあの日俺達は一日彼女の家に泊まらせてもらった。その時セレストが入り込んだ彼女の私室の扉がこれだったはずだ。つまりこの扉の主はルナールさんとなる。そして消去法で残った扉がカリオストロのものとわかる。

 

「三人の居場所は見つけれた。さて、あとは……」

「悪夢から三人を開放する……。夢が、夢へ……泡のように消える前に……」

「姉さんの言う通りです。オネイロスの強い影響下にある今、この扉も何時消されるかわかりません。急ぎましょう!」

「なら約束通りカリオストロからだ……とは言え、まずは鎖を外さないとな」

 

 異様なまでに頑丈に閉ざされた扉。三人を助けるには、まず扉にまとわりつく鎖を排除せねばならない。

 

「鍵なんてねえしなあ、叩き壊すか引きちぎるかさてさて……」

「──……!!」

「ぶえっ!?」

 

 錠前やら鎖やらをどうしようか扉に近づいたところ突如目の前に何者かが現れた。そしてそのまま激突してしまうが、痛みはなく妙に柔らかな感触を感じる。

 

「な、なんだぁ……?」

「そいつは……イケロスッ!? 団長さん離れて!」

 

 モルフェ君の慌てた声を聞いて俺も咄嗟に目の前の何者かから離れる。すると目の前にいたのは、大きなぬいぐるみのような魔物であったとわかる。

 

「おいおい、これまた随分と可愛いな……いや、可愛いな」

「見た目に惑わされないで下さい! こいつはイケロス、オネイロスのペットなんです!」

「俺ちょっとオネイロスが羨ましいと思ったわ」

「見た目に惑わされないで下さい!?」

 

 黒と白の体毛に長い吻、なんかの動物図鑑で見た“バク”に似たそれは、大事そうに枕を抱えてやたら愛らしい。実に愛らしいが残念ながら向こうはやる気のようで、その枕を振り回し俺達を扉から遠ざけようとしている。

 しかたなく一旦後ろへと下がる。すると一転してイケロスは枕を抱きなおしたかと思えば瞼を閉じて眠り始めた。一瞬で熟睡したのか鼻提灯まで出している。試しにまた近づいてみると、閉じた瞼をまた開き円らな瞳で俺を睨む。そして下がるとまた眠りについた。

 近づけば容赦はしない──言葉は無くとも態度でイケロスは、そう伝えているようだった。

 

「扉を護ってる……そうか、だから扉が一か所に固まってるんだ! こいつに護らせるために!」

「つまりコイツを倒しちまえば扉に入れるってこったな?」

 

 B・ビィはマチョビィへと変わり戦闘態勢へと移る。

 

「二人共、奴に関してなんか注意とかあるかい?」

「ええと……!」

「……枕投げぇ~」

「あ、そうか! こ、攻撃は枕を使った打撃が強力なので注意を! 当ると眠らされる事もあります!」

「なら“ベール”っと」

 

 すぐに俺含め全員にベールをかける。余程のことでなければこれで防げない状態異常はない。

 

「あとは何かある?」

「あとは、えっと……」

「グーグー、スヤスヤ……要注意」

「そうだ! イケロスは眠ると鼻提灯を……あ──」

 

 パアァンッ!! ──モルフェ君が言い終わるよりも先に、強烈な破裂音と衝撃が俺を襲った。そして気づけば俺は、体中をベトベトにされていた。

 

「……破裂させるって言おうとしたんですけど、ごめんなさい……」

「……なるほど?」

 

 顔の粘液を手で払い落す。最もイケロスに近づいていた俺は、そのほとんど飛沫と衝撃が来たが、おかげでモルフェ君達は無事だったのでまあいいだろう。だがちゃっかり通常形態に戻って俺を盾にしたB・ビィは許さん。

 

「お前気づいてたなら言えよ……」

「いや咄嗟によ。わりぃわりぃ」

「ふふふ……ベトベトね……」

 

 ヴェトルちゃんには、クスクスと笑われてしまった。あんまりである。

 

「くそう……二人は下がってて、俺とB・ビィでやる」

「は、はい! けど気を付けて、イケロスは悪夢の欠片達と違います!」

 

 モルフェ君達を後ろへと下げ改めてイケロスと向かい合う。

 

「やってくれたなイケロス。可愛いからって許さんぞ、悪いが手加減なしだ」

「オイラ達の仲間が助け待ってるんでな。速攻で決めさせてもらうぜぇ……!」

 

 夢の扉へ入るべく、俺達とイケロスの戦いが始まったのだった──。

 

 ■

 

 三 悪夢、夢破れた者

 

 ■

 

 ──酷く体が重たい。

 それが今の“彼”が感じる肉体の感覚だった。

 

「お兄ちゃん、大丈夫?」

 

 ──大丈夫だ。

 そう“彼”は言葉を出したかった。だが口が開かない。“彼”の口は震え言葉を発するのも難しくなっている。

 

「無理しないで、お薬持ってくるから」

 

 “妹”の声が聞こえる。だがその姿は見えない。瞼を開けるのもつらく、僅かに開いた瞼から見えるのは、ぼやけた視界だけだった。

 ──自分は、何をしているのか? 

 “彼”は、只々そう思った。

 病弱で貧弱な身体。病に蝕まれ、明日の命もわからぬ身。今や親もなく、頼れる人も無く、医者も彼の事を見放す死人の如き身体。

 ──自分は、何をしているのか? 

 “彼”は、また考える。

 魔術、呪術、民間療法全てを組み込んだ新たな治療方法、それを求め衰弱する一方の体に鞭打ち研究に没頭した。既存の治療法では“不治の病”として見捨てられる病を克服するために。そして新たな肉体を手に入れるために。

 ──自分は、何をしているのか? 

 “彼”は、また更に考える。

 何も出来はしなかった。なんの成果も得られなかった。様々なアプローチも失敗し、新しい治療法どころか薬の一つも出来なかった。

 後に残ったのは、意味もなく徒労に終わった研究資料。そして、寿命を縮めた自身の肉体と後悔だけ。最愛の妹、ただ一人の家族に迷惑をかける自分自身。

 ──自分は何をしている? 何がしたかった、何をすればよかった、どうすればよかった? 

 “彼”の後悔と無念の思いに答えてくれる者はいない。

 

「──お兄ちゃん、お薬飲んで休んでて」

 

 また、”妹”の声が聞こえる。やはり返事はできない。かすれた声すら出ず、”妹”に薬を飲ませてもらいベッドに横たわるしかできない。

 

「お兄ちゃんはね、頑張ったよ。けどもう頑張らなくていいの。私がずっとみててあげるから……」

 

 ──ああ止めてくれ、こんな自分なんて捨ててくれ。こんな、こんな未来のない自分に構うな。お前は、お前だけは未来を……。

 

「ずっと、ずっと一緒だよお兄ちゃん……私は、お兄ちゃんを見捨てたりしないから……」

 

 ──頼む、構うな。構うんじゃない。こんな自分に付き合うことなんてないんだ。自分の無駄な努力に付き合った挙句、こんな惨めな自分に付き合う必要はない。

 

「何時までも一緒……いつまでも……イツマデモ…………」

 

 ──やめろ、もうやめろ……やめてくれ。

 

「……見、捨てて……くれ…………」

 

 掠れながらもやっと出た“彼”の言葉は、枯れ枝の痩せ細り朽ちるばかりの自分を見捨てるように頼む言葉だった。

 だがその言葉は、横たわる“彼”を覗き込み不気味に笑う“妹”には届かない。甲斐甲斐しく“彼”に付き添うだけの彼女には決して届かない。

 永遠の悪夢は続く。死ぬ事も朽ちる事も無く、無念と後悔に苛まれ続ける“彼”の言葉に耳を傾けるものは、この場所にはいない。

 

「あのぉ~……カリオストロ居る?」

 

 ──ただ一人を除いて。

 

 ■

 

 四 ドリームハンター団長

 

 ■

 

 モフモフ枕門番のイケロスをB・ビィと共に倒した俺達は、急ぎカリオストロのものと思われる夢の扉へと突入した。

 可愛い見た目のイケロスは、星晶獣オネイロスのペットと言うがオネイロスの力の一旦の様な物であり、悪夢の欠片と比べれば確かに手ごわかった。だが手加減無用の俺とB・ビィでは、門番としては不足であったようだ。

 特に俺もB・ビィも負傷はない。鼻提灯攻撃で俺が何度もベタベタになったのを除けば。

 そして扉開いて直ぐ俺達の目の前に飛び込んだ光景は、どこかの家の中であった。

 

「おいおい、なんだいここぁ?」

 

 俺達がみつけた夢の扉は、ポツンと扉だけが存在し入る世界の外見はわからない。思わず扉の中と外を交互に見たが、やはり扉の枠から中は室内となり枠外は依然夢の回廊のままだ。

 不可思議な夢の回廊から突然民家と言う変化にB・ビィも辺りを見渡し困惑気味である。

 

「恐らく、カリオストロさんの記憶で生まれた悪夢の世界です。あの人の記憶に残るどこかのはず!」

 

 モルフェ君の言葉に「なるほど」と頷く。悪夢と言うのでもっと禍々しい光景を思い描いても居たが、どうやら俺の予想と違い悪夢とはもっと身近なものから発生したらしい。

 用心しつつ扉から中を覗き込む。家の中は広くはなく、俺達が見つけた扉はリビングに通じる扉のようだった。雰囲気はかなり質素、と言うより“おんぼろ”だと言ってもいいかもしれない。

 埃が大量に舞っていて少し息を吸えば咽こみ、家具も家自体も古びているためどこか生活に困窮した様子が見て取れる。更に付け加えるならば、大人が住んでいる様子がない。

 とりあえず救出対象であるカリオストロを探さねばと思ったが、ここでカリオストロとの約束を思い出す。

 

「すまん、ここは俺だけで行くわ」

「え、けど……」

 

 俺に続こうとするモルフェ君達達を制止し俺だけ扉を潜ると言うと、モルフェ君は不安な表情を浮かべた。

 

「だが俺カリオストロと約束しちゃったからね。“俺だけで行く”って」

「け、けど団長さん」

「まあ安心しろってモルフェ」

「B・ビィさん……」

「ここに来る前の事は覚えてるだろう? 約束違えちまうとカリオストロはうるさいぜ。なあ、相棒?」

「まったくである」

 

 報復になにされるか分かったものではない。一度なんかで機嫌損ねたら俺の食器全部を先割れスプーンに錬金されかけた事もある。

 

「なんで俺一人で行く。B・ビィと一緒に悪夢の欠片来ないように見ててな」

「……わかりました。けど何か異変を感じたら、B・ビィさんと一緒に入りますからね?」

「了解。そんじゃまたあとで」

「本当に気を付けてくださいね!?」

「……気を付けてぇ~」

「ま、しっかりな~」

 

 まだ不安気なモルフェ君、眠そうなヴェトルちゃん、いつも通りのB・ビィ。三人の声を受けながら扉を潜り辺りを見渡しながら完全に扉の内に入り戸を閉める。すると元より静かな民家の中が、更に静かに感じるようになった。

 改めて部屋の中を観察する。中に入って見て見れば、除くだけでは見えなかったものも見える。

 テーブルや床の上に散乱する羊皮紙やら砕けたフラスコ。その内の一枚の羊皮紙を手に持ってみる。そこには細かく様々な実験の内容とその結果が書かれていた。

 

(……『某日、別のアプローチで検証。──失敗。データを残す』『某日、ウ……ボロ……のコア精製……だが、失敗。“芋虫”状のものとなるが、破棄。データを残す』『某日、術式の変更──失敗。データを残す』『失敗。データを残す』『失敗。データを残す』『失敗』『失敗』『失敗』…………なるほど?)

 

 他の羊皮紙やメモを見てみたが、どれもこれも“失敗”の二文字で埋め尽くされている。

 これらの実験データが過去本当にあったものかは不明だが、文面から少なくともカリオストロのもの、あるいはそれを再現したものであるのは間違いないだろう。

 静かな雰囲気と合わさり、不安を煽る不気味なメモを見てしまった。早いところカリオストロを探そう。

 狭い民家のためカリオストロを探すにしてもそう時間はかからない筈だ。そう思い他の部屋を調べようと思った矢先、入ってきた扉とは別の扉の向こうから人の声が聞こえてきた。

 静寂の中で聞こえるか細い声だった。物音を立てずそっと扉まで近づき聞き耳を立ててみると、それは少女の声のようであり、それは誰かに話しかけているようだった。だがどうも一人の声しか聞こえない。しかも声の雰囲気がカリオストロとは違う。

 より耳を扉に近づけてみるがやはり一人分の声だけだ。だが誰かが居るのは間違いない。少なくとも悪夢の欠片やイケロス等と違い、会話の出来る何者かがいる。思い切って一応ノックをしてみた。だが反応はない。何者かは、会話を続けているようだ。

 悩んでいても仕方がない、部屋に入る事を決める。俺は扉を開け部屋へと入った。

 

「あのぉ~……カリオストロ居る?」

 

 ■

 

 五 おっさん! おっさん!! おっさん!!! おっさん!!!! 

 

 ■

 

 突然部屋に現れた闖入者である団長に驚いた者は、この部屋にはいなかった。“彼”も“妹”も反応を見せず、むしろ団長の方が面を食らう。

 

「あ、あの……?」

「……」

 

 気まずそうに団長が再度声をかける。今度はやっと“妹”がその呼びかけに反応したが、彼女はゆっくりと顔を団長の方へと向け、怪しい目つきで睨みつけるだけであった。

 

「き、君は?」

「……」

 

 団長が話しかけるが返答はない。だがその視線は「出ていけ」と言っているようであった。

「まいったな……」と困る団長であったが、ここで彼女の傍にあるベッドに誰かが横たわっているのが見えた。顔は“妹”の体で隠れているが、横たわっているのは間違いなく一人の“少女”であった。

 

「おい、そこにいるの──」

「帰って」

 

 団長がベッドの上の“彼”に気が付いたと知るや“妹”は、閉じていた口を開き少女と思えぬ強い口調で団長を拒絶した。

 

「か、帰ってって……ええ」

「あなたは必要ない。“お兄ちゃん”の傍には、私だけでいい」

「お兄ちゃん?」

「帰って」

「いや、そうもいかんのよ。悪いけどちょっと退い──」

「帰ってっ!!」

「へ? ちょ……あだぁっ!?」

 

 ”妹”が更に強く、大きく叫ぶように団長を拒絶した。するとその瞬間、狭い寝室が“ぐにゃり”とバネの様に歪む。そして直ぐ団長を拒むように部屋自体が伸び始めた。床が、壁が、天井が、“妹”達のいるベッドを起点にゴムの様に伸びて行き団長を遠ざけていくのだ。

 

「ちょ、ちょっとっ!? おい、ちょっと待っ……おっさああああぁぁぁぁ~~…………──」

 

 凄まじい勢いで伸びていく部屋。団長は急に動いた床に躓き倒れたままその床に運ばれて行った。”妹”の視界から団長が豆粒より小さくなって消えるのは、あっという間の事であった。

 

「……なに、が」

 

 だが団長が運ばれながら叫んだ言葉、ベッドの上に横たわる“彼”がそれに反応し呻く。

 

「何でもないよお兄ちゃん。安心して……もう、追い払ったから」

 

 視界の彼方へと消えた団長の事をもう気にしない”妹”。再び彼女は、“彼”の介護を始めようとした──だが。

 

「──……ふん、ぬぬ……っ!! うぬぬぬぬおわああああぁぁぁぁ~~~~っ!!」

「う……ああッ!?」

 

 再び聞こえた闖入者の声。驚き振り向く”妹”が見たのは、未だ動いて遠ざかる床の先から凄まじいスピードで走り自分達へと向かってくる団長であった。

 

「ゆ、夢だからって……!! 何でもあり過ぎだっつーの……っ!!」

「……あいつ!?」

 

 ”妹”は苛立ち迫る団長に向け手を向けた。すると動いていた床が更に速度を速め団長を再び遠くへと、部屋の外へまで運び弾き出そうとした。

 

「おお……ッ!?」

「帰れ……消えろッ!!」

「おっとと……!? ええい、クソったれっ!!」

 

 超高速のルームランナーのように動く床。団長はまたもバランスを崩したが、今度は躓かずそのまま走り続ける。

 

「お前……っ!! この床と言いやっぱ悪夢の住人だな!?」

「うるさいっ!! 現の者が人の夢にずけずけと入るなっ!!」

「入らんわけにいかんのさ……!! そこの寝込んでるおっさんに助けると言ったからなぁ……っ!!」

「……くぅっ!!」

 

 ”妹”は咄嗟に“彼”を隠すように立塞がった。だが団長はもうわかっている。“彼”が誰であるのかを──。

 

「おい起きろ、おっさん!! 助けに来てやったぞ、おっさんっ!!」

「──!!」

 

 ──また聞こえた。この声、自分をおっさんと呼ぶ男の声。

 “彼”がまた団長の声に反応を示す。それを見た“妹”は、忌々しそうに団長を睨みつけた。

 

「黙れっ!!」

「後はあんたが起きるだけだ!! こんな悪夢で寝てる場合じゃないぞ、おっさん!!」

「黙れエェッ!!」

 

 ”妹”が団長を拒むように手を強く払った。すると部屋の家具がガタガタと揺れ出し一斉に団長へと襲い掛かる。

 

「うおっととっ!? こいつらも、悪夢の欠片みてえなもんか。いよいよ手あたり次第だなっ!!」

 

 飛んでくる食器や家具を剣で払いつつ前進する団長。加えて猛スピードで動く床にも必死に抵抗し徐々に団長は、自分の声が十分“彼”に届く距離にまで詰める。

 

「諦メてよ……!! お兄ちゃンには、もう私がイるんだ!!」

「できん相談だなぁ!」

「オ前はイラナい! お兄チャんにオ前は必要無い!!」

「俺が必要なんだよっ!!」

「──!」

 

 団長の声は“彼”の耳にも届いて来る。大きな大きな叫び声、それを聞いた“彼”は、自分の知らない筈の男の声に覚えがあった。

 

「俺ぁそいつに押しかけられて、ヘルなんたら錬金術学会に狙われとるかもしれんのだ。そこんとこ責任とって助けてもらわんと困んの!!」

「──!?」

 

 ──ちょっと待て、なんだその理由は。誰か知らねえが、俺が必要ってそう言う意味か!? 

 “彼”の眉間に皺が寄った。目尻も“ピクピク”と怒りで動く。

 

「ソんナ理由で……ッ!!」

「重要なんだよこっちはよ!! それにおっさん特製ポーションの売り上げは、地味に騎空団財政の助けになっとるんだ!!」

 

 ──他にあるだろ、もっと助けになってるの!? あとさっきから誰が“おっさん”だ!? 

 “彼”は歯を噛み締める。その表情が怒りに染まりつつあった。

 

「しかもいざと言う時騎空団の(笑)共を押し付け……もとい、任せられる人材でもある!!」

 

 ──ふざけんな、誰が“あんな奴等”の面倒好き好んで……。

「いいや、待て」と“彼”は考える。──“あんな奴等”とは誰だ? 自分は病に伏せ島の外どころか、家の外にすらまともに出れていない。自分はそんな奴等を知らない筈だ。だから“あの男”も知らない筈なのだ──と。

 “彼”の混濁した記憶が整理され始める。何が夢で何が現か。それに伴い横たわる彼の身体に徐々に力が入る。四肢が動きだし、起き上がれと脳から全身に信号が発信される。

 すると、団長のいる悪夢の景色が変化をし始めた。

 

「あ、アアッ!? ダメ、ダメぇ!?」

「これは……」

 

 民家だった空間が、少しずつだが夢の回廊と同様に歪んだ霧のような景色に変わり始める。それを見た“妹”は、酷く焦り始める。

 

「だ、ダメだよ……ダメお兄ちゃん!! 寝てナイと!! お兄ちゃンは、病気だかラ!! 私が、お世話するカラ……!!」

「……なるほど、声は届いたかよ。おっさん!!」

「ウあアアッ!! 黙れ、黙ってヨォ!?」

「黙れんなあ!! 確かに普段おっさんは、一々可愛さの押し売りするし、美少女アピールが凄いし、適当な返事するとウロボロスけしかけたりするが……」

 

 ──それはお前が、俺の可愛さを見もせず生返事ばかりするからだ!! ウロボロスけしかけても蝶結びにしやがった癖に……。……“ウロボロス”? まて……それは、失敗作で破棄したあの“芋虫”じゃ……。いや、違う……あれは破棄してない……そうだ。あれは失敗作なんかじゃない、ウロボロスは……!! 

 

「結局おっさんが仲間になってからこっち、色んな騒動で結構助けられてるわけよ!! そんな助けられっぱなしな情けない団長としちゃ……きっちりここで助けないといかんよなあ!!」

「黙レえェ……!!」

 

 崩れ歪む悪夢の景色。焦る“妹”は、更に操る家具を増やし、床や壁を格子状に変形させるなどして行く手を阻んだ。

 だが如何なる妨害も団長の前では意味がない。家具も切り払い、変形した格子も切り裂き突き進む。

 

「こんなウソっぱちの世界、ずっといる所じゃないぜ!!」

「違ウ!! ここコソが“真実”ダ!! 私とお兄ちゃんノ、二人だケの“現実”ッ!!」

「いいや、ただの悪夢だな!!」

「違ゥ……ッ!!」

「違わんよ、だからこそ悪夢は覚めるものさ!! そうだろうが──なあ、おっさんっ!!」

 

 ──おっさん、おっさんおっさん。ああ、そうだ。この世の中に“オレ様”をそう呼ぶバカは、今も昔一人だけだ。この美少女に対して、おっさん呼ばわり。ああ実に忌々しい、まさかこんな言葉で起こされるなんて、まったくふざけた目覚ましだ。まったくいい加減しろってんだ。

 

「──誰がおっさんだ、コラァッ!?」

 

 ──もっとも、コイツに普通のやり方なんて期待しちゃいないがな。

 

 ■

 

 六 目覚めよ、世界一の美少女錬金術師

 

 ■

 

「ン……なァッ!?」

 

 その怒声を聞きいた”妹”は、慌てて後ろを振り向きギョッとした。そこには、“病人として”横たわっていたはずの“彼”が──カリオストロが、怒った勢いで身体を起こしベッドの上に立ち上がったのだ。

 

「わは……っ! やっとお目覚めかよ、おっさん!!」

「お前がうるせえからな。ほらよ……っ!!」

 

 カリオストロは、ふいに指を“パチン”と鳴らした。すると次の瞬間、団長を襲う家具に向かい無数の槍や杖が飛び出し刺し貫いた。

 

「アぁ……っ!?」

「たく……っ! 記憶の再現とは言え、オレ様の家を化物屋敷みてえなことしやがって」

 

 一瞬にして“妹”の操る家具の怪物達を無力化したカリオストロ。その光景に“妹”は、驚きの表情を浮かべ後ずさる。

 家具に襲われなくなった団長は、ホッとした様子でカリオストロに駆け寄った。

 

「ふう、悪いね。助けられたわ」

「気にすんな。こっちも助けられたんだ」

 

 互いの無事を確認し安心する団長達。一方で対抗する手段を封じられ、狼狽えるだけの“妹”は、そんな二人を見ている事しかできなかった。

 

「お、お兄ちゃ──」

「……黙りな」

 

 狼狽えながらも声をかけようとした“妹”。だがその声は、今までの心配したとは違う、怯えた様子であった。

 そして、そんな“妹”の声に答えたカリオストロの声は、もう既に病人のものでは無くなっていた。

 

「もう無駄だぜ。てめえオレ様の記憶から生まれたんだろうが、目が覚めた以上どれだけ姿を似せても醜いイミテーションでしかねえ」

「違ウ……私は……!!」

「違わねえな。あいつは、もうとっくの昔に死んじまってる。永久を生きる事を選んだオレ様と違って普通の人間としてな……」

 

 カリオストロは”妹”へと手を向けた。既に錬金術の術式が展開されている。

 

「や、ヤメてお兄ちゃん……!?」

「お兄ちゃん、か。記憶から生まれて、そう役目を負ったお前を哀れには思うぜ……」

「ヤメてよ……!?」

「だが、オレ様とあいつは……こんな安いお涙頂戴な兄妹ごっこの関係じゃねえのさ──あばよ“妹”」

 

 彼女の錬金術が発動する。

 病魔に打ち勝ち、新たな肉体を得て、歴史に残る新たな学術を生み出した錬金術師の開祖。世界一の美少女錬金術師カリオストロ至高の錬金術。

 

「おに──」

 

 一切の迷いも躊躇も無く、それは迸り炸裂した。“妹”の断末魔すらかき消して、その“妹”ごと葬ったのだ。

 

「……俺がやっても良かったんだけど?」

「いんや、オレ様の記憶の産物だ。オレ様がやるべきだ」

 

 消滅する“妹”を見送ったカリオストロの顔は、団長が予想したよりも平静そのものであった。

 

「……妹、居たんだな」

「ああ」

「錬金術師だったん?」

「一応は、な。もっともオレ様の助手ってだけで……至って普通のみかんが好きな田舎娘さ」

「はは、気が合いそうだ」

「さて、どうだろうな」

 

 “妹”の消滅、そしてカリオストロの覚醒と共に悪夢の景色が消えていく。悪夢への出入口であった扉だけを残して。

 

「……さて! B・ビィ達が待ってる。あと二人助けにゃならんし戻ろうぜ」

「そうだな。だが……その前に」

「ん、なにか……っでえっ!?」

 

 扉に戻ろうとした団長の後ろに居たカリオストロが足を止め、団長が何かと思い振り向いた瞬間彼の膝小僧にカリオストロの脚が襲い掛かった。

 

「い、いったぁ~~……!? な、何しやがる!?」

「助けてもらったのは感謝してる。ああ、感謝してる……がっ!! おっさんおっさん呼び過ぎだバカッ!!」

「それかよ!? 別にいいじゃねえかよ!? そのおかげで目ぇ覚めたんだぞ!?」

「ムカつくもんはムカつくんだよ!! 十一回も呼びやがってこの野郎!!」

「ちゃっかり数えてんじゃないよ!? 起きろそんな暇あったら!!」

「しかたねえだろ、起きたくても起きれなかったんだよ!!」

「気合で起きろよ天才錬金術師!!」

「錬金術関係ねえよ!!」

「カァ~……ッ!! 可愛くない!! ほんと可愛くないなアンタって!?」

「ん……っだとこのやろぉ~~~っ!?」

 

 カリオストロは顔を真っ赤にして指を鳴らした。すると何処からともなく彼女の傍にウロボロスが現れた。

 

「うげぇ、ウロボロス……!? な、なんで夢の中で」

「夢の中なら何でもありだろうが!! ウロボロス本体は確かに現実だが、錬金術が使える以上こっちでも呼びだせらぁ!!」

「んな無茶苦茶な……っ!?」

「それで……だぁれが“可愛くない”だってぇ~?」

 

 カリオストロの表情は、美少女のモノではなく素の邪悪な笑みであった。

 

「お、おい……そりゃ、言葉の綾ってもんで」

「うるせえ!! オレ様は、世界で一番っ!! 可愛いぃ~~……っ!! 天才美少女錬金術師なんだよぉっ!! やっちゃえウロボロスッ! ☆ ……お仕置きだぁ、オラアッ!!」

「んぎゃああぁぁっ!? すんごい本調子ぃ~っ!?」

 

 せまるウロボロスと錬金術を発動しまくるカリオストロ。団長はたまらず悲鳴を上げて悪夢の扉にまで逃げて行った。

 

「おっさん呼んだ分、美少女と褒めろ讃えろ見惚れろ……この、馬鹿やろおおぉぉッ!!」

 

 そしてそれを追うカリオストロにウロボロス。まだまだ夢の探索は続く中、妙に楽しそうな一行であった。

 

 ■

 

 七 悪夢アンコール、アルコール

 

 ■

 

 団長達がカリオストロを救出している最中の頃──。

 

「ねーねー……これ、やっぱマズイんじゃないのーレダ美ー?」

「わかってるわよ、ラム子。どう見たってマズイわよ……」

 

 賑やかな酒場、どんちゃん騒ぎの宴会場。そんな陽気な場所で深刻そうな顔をするのは、数人のドラフ女性であった。

 一人は、のんびりとした口調のドラフ女性。

 一人は、しっかりとした口調のドラフ女性。

 

「もう箍が外れちゃった感じよね……て、言うか自暴自棄?」

「なんかー超やばいよねー。ねえ、レム代もそう思わないー?」

「う、うん……や、やば……やばい……にゃ。かなり、やば……うぶぇ!?」

「うわぁ──ッ!? べ、別の意味でヤバい──!?」

 

 そして一人は、床に四つん這いで伏せ明らかに具合が悪いドラフ女性。

 

「ちょっと平気レム代!? いくら夢でもマズイわよっ!?」

「わ、わか……でるにゃ……。が、我ま……がま……んぶぅっ!?」

「桶桶っ!? 誰かー!? 桶くださ──いっ!?」

 

 今にも色々と決壊してしまいそうな彼女の尊厳を守ろうと必死の二人。

 そんな彼女達を余所に大いに盛り上がる酒盛りの中心にいるのは──。

 

「にゃぱぁ~~っ!! まだまだぁ!! もぉ~~っと飲めるにゃあ!!」

 

 両手に酒瓶を持って顔を真っ赤にして騒ぎ立てるラムレッダの姿があった。

 

「どんどん次持ってこぉ~~いっ!! 幾らでも飲めるにゃあぁ~~っ!!」

 

 店員に次々と酒を運ばせ、それを飲み干していくラムレッダ。

 

「……」

 

 そして更に、腕組みをしたまま彼女を睨むようにして立つドラフ女性。

 

「ねーちょっとー? 羅無も居るならレム代なんとかしてよー!」

「……つまらぬ」

「えー?」

「つまらぬ……そう言ったのだ」

「あー……」

 

 腕組みの彼女の言葉にのんびり口調の彼女は、心底同意した様子で頷いた。

 

「確かにラムレッダってばー……全然楽しそうじゃないもんね―」

 

 ラムレッダの笑顔と笑い声、ぱっと見明るく陽気な彼女のその様子は、“ラムレッダの姿をした彼女達”から見れば、全てが上っ面でしかなく無理をしているようにしか見えなかった──。

 




何時も感想、誤字報告ありがとうございます。大変励みになっております。

イケロス、オネイロスのペットって言うけどオネイロスの使い魔的なものなんだろうか。それとも、夢の回廊で捕まえたんだろうか……。
次回はラムレッダ編。いったい何ちゃんズなんだ……!!

『龍血戦争』、結構な登場人物でましたね。コンスタンツィア出て嬉しかったです。プレイアブルはよう。せめて季節ボイスくれ。
ミアハちゃんくん……くんちゃん?グラブルは性癖の坩堝。プレイアブルはよう。
お前、”お前”やったんかい!!!! って、みんな最後なったでしょうね。何時かなんかのイベントで出るとは思ったけど、あいつがそうして出てくるとは……。元から出したいとは思ってましたが、更に出したいキャラになりやがった……。プレイアブルはよう。

???「団長団長!! お前の番はどれであるのかや? この艇におるのかや?」
「俺、仕事中なんだけど……」
???「のうのう!! 此方に教えてくれても良いではないかぁ~!!」
「うるせぇ~~……っ!!」

マンドラゴラちゃん。良いと思います!! みんなで行こうルーマシー!!

もし『ぐらぶるっ!』が夏アニメだったなら、EDは「ぐらぶる音頭」とかだったんだろうな。
……と言う妄想の元、盆も過ぎても盆踊り。星晶戦隊イメージで勝手に考えた盆踊りで終わり。



『グランぶる音頭』



 ~♪~
グ、グ、グラブル グランぶるっ! (あ、それ!!)
グ、グ、グラブル グランぶるっ! (あ、どした!!)

島を飛び出し、旅に出る (あ、ぶる!)
騎空士船乗り、空を行く (グラブル!)

空の端から、星の島まで
目指せ世界の果ての島

空の雲に、乗る様に (フワッと!)
のんびり焦らず、行きましょう (あ、ぐーらぶる!)

色んな島に立ち寄って
友達沢山つくりましょ

世界の空は同じ空
何処でも世界は、同じ空

「サヨナラしても“また会おう”」

グラブル、ぐらぶるっ!
グラブル、ぐらぶるっ!

今日も平和な青い空

 ~♪~


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。