俺は、スーパーザンクティンゼル人だぜ?   作:Par

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キャラ崩壊と二次創作独自の設定や解釈があるのでご注意ください。
またゲーム本編のイベント【リペイント・ザ・メモリー】のネタバレ、登場人物のキャラ崩壊等があります。ご注意ください。

2021 7/29 あとがきに入れ忘れた小ネタ追加しました


夢の中へ

 ■

 

 一 糸口

 

 ■

 

 「確認したいことがあります」。そう言ってエンゼラへ駈け込んで来たヴェトル達双子。

 突如起きたルナールの昏睡、そしてラムレッダ等の危機的睡魔の対応に追われる団長達は、この事件の切っ掛けと思われ唯一解決の手掛かりとなるであろう二人の登場に対し驚きとわずかな安堵を覚えた。

 

「それじゃあルナールさんは、悪夢を見てから眠り続けているんですね?」

「ああ、それに強い眠気にも襲われてたらしい。ラムレッダ達もそうだ」

 

 団長はルナールとラムレッダを団員に任し、B・ビィとカリオストロをつれてヴェトル達と落ち着いて話せる場所へ移動すると今までに起きた事を全て話した。

 モルフェは団長の話を真剣に聞いて深刻な顔をしている。一方で姉のヴェトルは、うつらうつらとしていた。

 

「オレ様とラムレッダは、今日になって症状がでた。オレ様も危ないがラムレッダの方がギリギリだ。いつ寝てもおかしくない」

「ですね……ははは」

 

 モルフェの苦笑は、寝まいとする、あるいは寝させまいとするラムレッダと団員達の拷問まがいの惨状を先ほど医務室にて見てのことであった──。

 

「待って、待って……!? ブリジールもコンスタンツィアしゃんもマジでまってぇっ!? 寝てない、あたし……ね、てな……にゃああっ!?」

「寝てる、寝てるですラムレッダさん!」

「フェザーさん……! こ、ここも眠気覚ましのツボって私聞きました……思いっきりお願いしますぅ!!」

「いよっしゃああぁぁ────っ!!」

「フェザーきゅんいつの間にっ!? まって、コンスタンツィアしゃんでもきつかったのに……君が……や、ると…………あ、寝てにゃいから!? だから、ちょスト……ギニャアア────ッ!?」

「ミミミミーン!!」

「ひぃ!? ミ、ミスラまでぇ!? ちょま……あだだだだっ!? 高速回転で突撃やめ……!」

「ござる! ラムレッダさん、お待たせしましたっ! 朝市で“ワサビ”を見つけました!」

「ミリンちゃんっ!? そ、それで何する気にゃぁ!?」

「今からこれをすってそれを鼻の下に塗ります! そうすればそれはもうっ!!」

「善意の笑顔がすご……いや早、するの早いにゃミリンちゃんっ!? もうすってるにゃ!?」

「はい、すりたてですよ! さあ、ラムレッダさんさあさあ!!」

「ちょ、近い近いにゃ……!? こ、こう言うのって本来団長きゅんのポジションにゃよぉーっ!? あ、待ってほんと待ってミリンちゃんっ!? 匂いスゴイ、これ絶対キツ……あ、ああ!? ふにゃああぁぁ────ッ!?」

 

 ──今この瞬間も医務室から聞こえるラムレッダの悲鳴。やりすぎに思えるが、これだけの対処をしてやっと彼女は眠らずに済んでいた。

 

「……今まで同様の症状を見ましたが、あそこまで強引な対処する人達は初めて見ました」

「こいつの騎空団だからな」

「ヘイヘーイ、それどういう意味?」

 

 カリオストロは団長を指さしニヤリと発言、団長は責めるような視線を送るが彼女は気にした様子はなく、モルフェはまたも困惑し苦笑する他なかった。

 

「ともかくそう言う状況だ。座ると寝ちまうから立ったまま話すのは許せ」

「いえいえ、しかたないですよ。けど……原因は、わかりました」

「ずいぶん早く分かったなオイ」

 

 思いのほかあっさりと原因が分かったと言うモルフェにB・ビィが少し驚いた。

 

「はい、話を聞いて状況も合わせると間違いないでしょう。これは……ある星晶獣の仕業です」

「ほげぇ────っ!?」

「ええぇぇ──っ!?」

 

 モルフェが“星晶獣”と言葉を発した瞬間、団長が奇声をあげ床に仰向けに倒れた。それを見てモルフェが悲鳴を上げたのは言うまでもなく、うつらうつらとしてマイペースを貫いているヴェトルでさえ体をビクリと跳ねさせ驚いていた。

 

「え、あの……えっ!? なにが……っ!?」

「ああ、気にしなくていいぜ。なるべく考えないようにしてた星晶獣案件だった事にショック受けただけだ」

「それ大丈夫なんですかっ!?」

「へーきへーき、相棒にとっちゃ日常茶飯事だぜ!」

「だぜ、じゃねぇ……っ!!」

 

 床に倒れ両手で顔を隠しながらもショックを隠し切れない団長。B・ビィは慣れた様子で、カリオストロは呆れてため息をついていた。

 

「まあそんなこったろうとはオレ様も思ってたがよ。お前がらみだし」

「どういう意味じゃあ……!」

「けどある意味ラッキーだぜ相棒。病気だなんだじゃ相棒でも解決は難しいが、星晶獣なら多分大丈夫だろ」

「アンラッキーだよ……っ!!」

 

 メソメソと泣き言を言う団長の姿を見てモルフェは、「ああ、この人何時もこう苦労してるんだなぁ……」と哀れみ感じていた。

 

 ■

 

 二 団長はいつも通りです

 

 ■

 

「それでモルフェよう、その星晶獣ってのはどう言うやつなんだ?」

 

 ショックを受けた団長に代わりB・ビィが話を続け、モルフェは「あ、このまま続けるんだ」と更に困惑していた。

 

「えっとですね……星晶獣の名前ですが、名をオネイロスといいます」

「オネイロス、ね。だが名前より能力さ。状況から見れば人の眠り……いや、夢を操るってところか?」

 

 カリオストロの言葉にモルフェは、静かに頷き返した。

 

「はい、オネイロスは夢を操る星晶獣なんです」

「夢ねえ……」

 

 ここで床に倒れていた団長がゆらりと疲れた様子で立ち上がり椅子に座りなおした。

 

「どうせなら良い夢見せてもらいたいね」

「だとしてもオネイロスは、人を夢へとらえる厄介な星晶獣です。今のルナールさん達のように……」

「現実と夢の混濁、そして昏睡……覚めない悪夢を現実と思ったまま見せられちゃたまらんよ」

「僕達もどうしてオネイロスがそのような事をするのか……」

「しかし……随分お前らオネイロスって奴に詳しいな? 会ったことあるのか?」

 

 やけにオネイロスなる星晶獣に詳しいモルフェ。B・ビィは不思議に感じ質問をするとモルフェは、悲しい表情を浮かべた。

 

「実は、僕達の生まれ故郷の村も……オネイロスに」

「被害に遭ったのか?」

「はい、僕ら以外の人が全員眠りについてしまいました……」

「なるほど、それで……」

「偶然助かった僕と姉さんは、二人でオネイロスを探して旅をしているんです。それで一度眠りについた人を起こす方法を見つけようと……それでやっと今日オネイロスの気配を感じたんです!」

「夢の乱れ……」

 

 ここでモルフェに説明を任していたヴェトルが口を開いた。

 

「夢の世界の乱れ……オネイロスの仕業……。夢と現がさかさま……ウラ、オモテ……」

「ヴェトルちゃんは……オネイロスの気配がわかるのかい?」

「オネイロスと言うよりも、夢の乱れを感じ取れるんです。姉さんはその特技、能力で夢占いをしながらオネイロスの居場所を探してきました」

「夢の乱れが激しい……きっと、近くのどこかにいる……。影響が強まって……危ない……」

「ラムレッダやカリオストロの眠気が強くなったのは、そう言うことか……」

 

 ルナール以外にも急に症状が出始めた事に合点がいったと団長は頷く。

 ここでカリオストロがモルフェに質問をした。

 

「一つ聞くがオレ様達は、お前たちの夢占いを受けてこの状態になった……それに関して理由はわかるか」

「それは……」

「多分、不安がオネイロスを呼び寄せた……」

 

 モルフェが言葉に詰まると、ヴェトルがその続きを話し出した。

 

「不安、恐れ……オネイロスは、そこから悪夢を生み出すの……」

「相棒達は、夢占いできっかけを……“悪夢の種”を生んじまったわけか」

「はい……本当にすみませんでした。まさかこの島にオネイロスがいて、こんなすぐ仕掛けるとは」

「謝らなくていいよ、モルフェ君。君達のせいじゃないさ」

「……お兄さんは、平気なの……?」

 

 夢占いがきっかけならば、団長も被害に遭っているはずだった。だが実際団長は、眠そうな様子もない。それを不思議に思ったのか、ヴェトルは興味深そうに団長の顔を観察するように見ながら聞いた。

 

「あぁ~……なんでか平気でね」

「これが“状態異常”とかなら、ベールかディスペル効いたんじゃねえのか? 相棒毎朝起きると直ぐベールかけてるじゃん」

「そんなのことしてんのかお前……」

「引くなよ。毎度なに起こるか、わかんねえんだよ」

 

 毒や麻痺などの状態異常を阻止、予防するスキル”ベール“。それを毎朝使用している事をB・ビィにバラされカリオストロに引かれる団長。もはや彼のトラブルへの用心深さは、並の騎空士のそれを超えていたのだ。

 ──もっとも、肝心な所での詰めの甘さが目立つのは、彼がまだ若い年頃であることの表れだろう。

 一方、B・ビィの答えを聞いたモルフェは、首を振ってそれを否定していた。

 

「いえ、オネイロスの“眠り”は、そう簡単に魔法や薬で防げたりするものじゃないんです……」

「まあ実際ラムレッダもあんな目に遭いつつ眠りそうだしな」

「なので多分……他に理由があるのか、それとも単に症状の表れが遅いのか……」

「どのみち碌な理由じゃなさそうだな」

「言わないで」

 

 ただでさえ普段から“起こる出来事想定外、起こした本人規格外”な扱いを(不本意ながら)受ける団長である。今回もまたそんなところではないかとカリオストロに疑われ、団長は胃の痛みを感じたのだった。

 

 ■

 

 三 夢を目指して

 

 ■

 

 モルフェ君達の来訪によりルナールさんを始めとした異変解決の糸口がつかめた。しかしそれと同時に、俺は今回の異変の原因が(案の定と思いたくないが)星晶獣であると知ってショックを受ける。

 だがショックを受けて落ち込んでもいられない。気を取り直して、モルフェ君達に異変解決の方法を聞く事となる。

 

「原因がオネイロスってのは分かった。それで……解決するにはどうすればいいのかな? 倒せば良い?」

「それで良いってんなら、引きずり出してボコボコにするぜ?」

 

 B・ビィが戦う気満々で、右半身を少しマチョビィに変えると言う器用で不気味極まりない事をすると、ヴェトルちゃんがギョッと怯えて体を強張らせていた。

 

「バカ、脅かすんじゃないよ」

「へへ、わりぃな」

 

 B・ビィは直ぐに体を元に戻したが、人によってはトラウマ物の姿だったろう。

 

「ごめんねヴェトルちゃん」

「う、ううん……大丈夫、ちょっと……驚いただけだから……」

 

 彼女はそう言ってくれているが、やはり相当キモかったんだろう。彼女の視線は、不安げにB・ビィと俺を見ていた。俺まで見られるのは、実に不本意であるがB・ビィの変身を許した責任もあるのでここは受け入れる。

 一方モルフェ君は、そんな俺達の様子に戸惑いながらも話を続けた。

 

「ええとですね……確かにオネイロスを倒すと言うのは、一番良い方法なんです、けど……」

「けど?」

「オネイロスは、夢を操り……そして夢に潜む星晶獣です」

「……なるほどね」

 

 相手が夢の世界の住人じゃ、B・ビィの言うように引きずり出すのは難しい。まして倒す事もできない。

 

「じゃあどうする? なんとかする手段をお前らは持ってると思って良いのか?」

「はい、その通りです」

 

 カリオストロの言葉にモルフェ君は、頷きながら持ってきた荷物から数枚奇妙な柄の入った札を取り出し団長達の前に置いた。

 

「姉さんの作ったお札です。これを枕の下に引いて寝れば、“夢の回廊”へ行くことができます」

「夢の回廊?」

「ええ、夢の世界へ続く扉のある場所です。姉さんのお札と魔法を使えば、そこへ行く事が出来るんです」

「引きずり出せねえなら、殴り込みってわけか。分かりやすくていいじゃねえか」

「い、いや……まあそう言う言い方も出来ますけど……」

 

 やはり気合十分のB・ビィに、モルフェ君もヴェトルちゃんも呆れるやら怯えるやらであった。

 

「だけどB・ビィの言う通り……乱暴だとしても今は殴り込んででもどうにかしないとだ。それでオネイロス倒せて事態が収まるってなら、たしかにわかりやすいよ」

 

 ヴェトルちゃんのお札を一枚手に取って眺める。模様なのか文字なのか、札に書いてある事はさっぱりだが、今はこれがルナールさん達を助けるための鍵だ。

 

「四枚だけかい?」

「はい、今用意出来るのは……」

「行ける人数は限られるわけか」

「それに、夢の回廊は複雑で現実の常識が通じないので、仮に枚数があっても大人数で行く事はお勧めできません。僕らも案内で同行しますが、迂闊に回廊や夢に迷って取り残されてしまえば……」

「……しまえば?」

「今のルナールさん達と同じ、いえ……もっと酷い状況になるかもしれません」

「覚めぬ夢に置いてきぼりってわけね……それは勘弁だ」

 

 モルフェ君の言葉に納得しつつも、目の前の四枚の札を見て考え込む。──果たしてこれは、だれが使うべきか? だ。

 

「案内人にモルフェ君達。なら、実質二枚……」

「当然相棒は、行かなきゃだろ? 星晶獣相手だぜ」

「ま、そうなるよな……で、あと一枚は」

「オイラだろ?」

 

 札の一枚をB・ビィが既に手に取って自分を指さす。

 

「……おい、ちょっと待て」

 

 だがここで異議を唱えたのは、カリオストロだった。

 

「夢の回廊ってのに行くのはいい……が、その後はどうするんだ?」

「えっとですね……まずそこにある個々の扉から、カリオストロさん達の夢を探しだします。そこからは、その扉から夢に入って囚われた皆さんを悪夢から解放して正気に戻すんです。そこからは、解放した皆さんと一緒に夢の世界から脱出する流れになりますね」

 

 夢の世界と言う未知の世界へ赴く作戦としては、中々まとまった作戦だろう。オネイロスの事件に精通しているらしいモルフェ君達だからこそのものだ。

 だがカリオストロは、その作戦に一点不満があるようで──。

 

「待て、それじゃ……オレ様の夢が見られちまうじゃねえか!?」

「え? はい、そう言う事になりますけど……」

「じょ、冗談じゃねえ!! おい、寄越せそれ!」

「ちょ、おっさ……!?」

 

 カリオストロは慌てて俺から札を奪おうとした。

 

「オレ様が直に行って何とかして来るっ!! お前らはこっち居ろ!!」

「夢に囚われたあんた助けに行くのに、あんた自身がどうやって行くってのさ!?」

「天才のオレ様に不可能はねえ!!」

「あんた今すぐ夢どうこうするの難しいって言ったじゃん!?」

 

 ワーワー騒ぐカリオストロに参ってしまうが、ここで助け舟を出したのは、モルフェ君だった。

 

「あ、あの……カリオストロさんは、一度悪夢を見てしまってるので……もう一度寝ると悪夢を自覚するのが難しいと思いますから……その……」

「ぐぅ……! そ、それは……いや、まて! オネイロスを倒して収まるなら、こいつらが戻ってくる間オレ様は、寝ねえようにしてる! その間に解決しろ!」

 

 俺を指さしながらカリオストロは、しつこくモルフェ君に詰め寄っていた。困り果てたモルフェ君は、言いにくそうにしながらも口を開く。

 

「そ、それも間違いじゃないんですけどもぉ……!」

「何がだめだっ!?」

「今……オネイロスの気配、分かりにくい……いないかも」

 

 カリオストロの押しの強さに弱ったモルフォ君だが、ヴェトルちゃんが助け舟を出した。彼女の言葉を聞いたカリオストロは、美少女思えぬ迫力でモルフェ君を睨む。

 

「ひえ……!? あ、あのですね……! 先ほども言いましたが、オネイロスは夢に潜むので隠れられると姉さんでも気配が感じにくくて……!」

「……つまり?」

「つ、つまりそのぉ……万が一オネイロスがいない、それか姿を見せない場合、夢の回廊に行っても無駄足になりかねないので……すでに昏睡状態のルナールさんは勿論ですが、できれば一度にカリオストロさん達の悪夢を優先してなんとかしたいわけでして……!」

 

 モルフェ君の説明が若干早口なのは、カリオストロに怯えてるんだろう。それでも彼の言葉にカリオストロは「うぐぐ……!」と唸り言い返せないでいる。

 

「寝てもらわないと僕らの目指す夢が出現しないので……」

「それに夢を見ないと……オネイロスも出てこない、かも……?」

「……チッ!!」

 

 カリオストロは苛立った様子ではあったが、モルフェ君達の言葉に納得するほかない様子だ。すると彼女は、険しい形相のまま俺のほうを睨みつける。

 

「おい、団長……!!」

「な、なに……?」

「……しかたねえから、夢の方はお前に任してやる」

「あー……うん、わかっ──」

「ただしっ!!」

「ぐえ!?」

 

 俺が承知する前にカリオストロは、大きな声を上げ俺の胸倉をつかみ寄せた。

 

「最優先にオレ様の悪夢に来い!! それで速攻解決しろ!! 当然内容も他言無用!! と言うか忘れろ、記憶を消せっ!! もし他の誰かに言おうもんなら錬金素材にしてやるからなぁ……っ!!」

「わ、わかった……わかったから離せぇ!? く、くるし……ぐええ……っ!?」

「カ、カリオストロさん!? 首、団長さんの首締まってますよっ!?」

「わかったなあ……っ!?」

「わかったって……言っで……!? ほげえぇ~~っ!?」

「わぁ──っ!? だ、団長さんしっかりぃ!?」

 

 もう胸倉でなく俺の首を絞める勢いのカリオストロをモルフェ君が慌てて引き剥がそうとしてくれているが、B・ビィは呆れて眺めるだけで、ヴェトルちゃんも呆れているのか俺の方を睨むように見ている。

 そしてわちゃわちゃと騒がしいままに、この話し合いは終わったのである。

 

 ■

 

 四 悪夢を目指して

 

 ■

 

 カリオストロに締め落されそうになりながらも、なんとか話をまとめた俺達は、急ぎルナールさん達の救出作戦にむけ動き出した。

 医務室には、急遽別室から幾つかソファが運び込まれ俺やモルフェ君が横になる準備に入る。

 

「今から俺とB・ビィ、それとモルフェ君達で三人の夢に向かう。だからラムレッダも横になってくれ」

「も、もうこんな目に遭わなくていいのにゃ……?」

 

 俺の目の前には、顔にスパイスが塗られ、右足のツボをフェザー君に押しまくられ、左足を氷水に浸す無残な姿のラムレッダがいた。

 

「しかし、ちょっと席を離れた間にえらい目に遭ったな」

「これでも眠いからたまったもんじゃにゃいにゃ……」

 

 スパイスやらをふき取るラムレッダだが、そんな状態でもうつらうつらとしている。その様子から、オネイロスの眠りに誘う力の強さがうかがえる。

 さらには──。

 

「なんでルナールさんまでスパイスまみれに……」

「起きるかもと思って、一応とことん試そうと思いまして……」

「思わず……す、すみません……!」

 

 申し訳なさそうにするブリジールさんとコンスタンツィアさん。その傍で昏睡し横になるルナールさんの顔には、練ったりすったりした唐辛子やらのスパイスが塗られ振り掛けられており、眠ったまま「うーん……うーん……」と苦しそうにしていた。

 

「余計苦しんでいる……」

「悲惨だな」

 

 まじまじとルナールさんの顔を見てB・ビィと共に気の毒に思いつつ、なおさら早いとこ彼女達を助けねばならないと思った。

 

「はい、これ……枕」

「あんがとさん」

「も、毛布とかはいらない?」

「いや、枕があればいい。熟睡のつもりもないしな」

 

 セレストから枕を受け取りソファに置き、そして一枚ヴェトルちゃんの札を取り出す。出発の準備は整った。

 

「念のため確認ですが、夢の回廊では僕達が道案内をします。言い方はおかしいですが……“夢で目が覚めたら”、僕達とすぐ合流してください。お互いすぐ傍に現れるはずです」

「了解、夢で迷子は悲惨だ」

「その後は、カリオストロさん達を悪夢から解放して一緒に回廊から脱出します。そうすれば全員目を覚ますはずです」

「で、可能ならオネイロスも倒すと?」

「はい。けど、もしかしたらオネイロスも妨害してくるかもしれません。色々一筋縄ではいかないと思いますが……僕達も頑張りますので!」

「ありがとう、心強いよ」

 

 モルフェ君の言葉に頷きながら札を見つめる。

 

「これが夢の片道切符になるか、往復切符かは俺達次第だな」

「なぁに、相棒なら大丈夫さ」

「大丈夫じゃなきゃ困んだよ」

 

 呑気なB・ビィに焦り気味のカリオストロと対照的な二人。カリオストロにしてみれば、ラムレッダ達共々俺に命を預けてるも同然だから当然だろう。

 

「約束通り最優先でオレ様のとこに来いっ! いいな!」

「わかってる。ほら、早く寝て」

「ち……! 不甲斐無いぜ、天才美少女錬金術師である……オレ様、が……。ほん、と……頼んだから……な…………──」

 

 体をソファに横たわらせたカリオストロは、一分も経たない内に目蓋を閉じた。

 

「さあラムレッダも」

「う、うん……迷惑かけてごめんね団員きゅん。あたしの夢……見ても、おこ……らない……で……にゃ…………──」

「……別に怒らんよ」

 

 必要とは言え長い拷問が如き睡眠の妨害を経て眠りについたラムレッダ。それでいて尚彼女が見るのは、歪んだ悪夢なのだから酷い話だ。どんな夢だろうが、彼女を怒る気など微塵も起きない。

 

「……さあ、あとは俺達だけだ」

「おう」

 

 ソファに横になるとB・ビィが俺の腹の上に寝っ転がった。現実での距離が近いほうが夢の回廊でも近くに現れる傾向があるらしくそのためだ。そしてモルフェ君達も用意したソファに体を横たわらせていく。

 

「夢の回廊行ってる間は、俺もB・ビィも寝てるだけだ。休暇中で悪いけど、こっちの事は頼むよ」

「任セテオケ。ソッチモ上手クヤレヨ」

「ゆ、夢の世界の事じゃ助けられないけど……が、頑張ってね! ルナール先生達を助けてね……!」

「あいよ。じゃあセレスト、頼むわ」

「う、うん……!」

 

 現実に残る面々に後の事を頼むと、セレストが俺とB・ビィに手を向けた。そして──。

 

「──“安楽”」

 

 静かに唱えた彼女の呪文を聞くと、次の瞬間俺とB・ビィの意識は途絶え眠りに落ちた──。

 

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 五 夢での目覚め

 

 ■

 

「──お?」

 

 ふっと意識が覚醒すると、目の前には不思議な光景が広がっていた。

 淡い紫に染まり歪んだ様な景色は、色んな景色が混ざり合い、遠近感の狂う場所だった。

 まるで夢のような世界──と、思ったところで正にここが“夢の中”であると気づく。

 

「おーい、相棒」

 

 すると直ぐ後ろからB・ビィの声が聞こえた。振り向いてみれば、ほんの数メートルもない所にB・ビィがいた。

 

「B・ビィ、いたのか?」

「ああ、気が付いたら直ぐに相棒が見えたぜ」

「それじゃあ、あとはモルフェ君達だけ──」

「団長さーん!」

 

 案内人二人を探そうとしたら直ぐに目当ての人物から声をかけてくれた。手を振ってモルフェ君が駆け寄り、それに続いてヴェトルちゃんがのんびりと歩いてくる。

 

「やあ、よかった。直ぐに合流できた」

「はい、早々離れた場所に出る事はないですが早くに合流出来るに越したことはないので」

「相棒の場合、一人どっかポツンってのもありえるしな」

「怖い事言うな……」

 

 俺の場合本当にそれがありえるのが怖いんだ。

 

「けどスムーズに眠れてよかったです。あまり時間をかけられないので」

「流石セレストの“安楽”の効果は抜群だよ」

 

 セレストの呪文、あるいは特技と言える“安楽”は、相手を眠らせる強力な技だ。また本来は同時に“アンデッド”効果まで与えるが──。

 

「ルドミリアの発作対策で培われた技だな」

「話に聞いた時は驚きましたけど、大丈夫そうでよかったです」

 

 ほぼ強制的に眠らせる技なので、笑い出しては止まらないルドさんの発作を収めるのに丁度いい安楽と言う呪文。おかげでセレストも手加減が直ぐ上手くなり、アンデッド付与を省き睡眠効果のみ与える事もできる。いうなれば“安楽(弱)”である。

 まあ最近じゃ耐性がついたのか、ルドさんにはその効き目も悪いが……。

 

「ともあれ合流完了だ。それで夢の扉だっけ? それを見つけるんだろ?」

「はい。まず回廊を進んで扉を見つけ出します」

 

 一応辺りを見渡してみたが、それらしい扉はない。歪んだ奇妙な景色が広がるのみである。

 

「扉の場所に心当たりとかあるのかい?」

「えっと、とにかく進んで探すしかなくて……すみません」

「夢の世界に地図はない……あっちの道、こっちの道……どれが近道かな?」

「……つまり、自分の足で探すってことね」

「みてーだな」

 

 ヴェトルちゃんは、いろんな方向を指さしているが、そもそも道らしい道など見当たらない。どんな場所でも地道な行動が大事って事だろうか。

 

「ちなみにオネイロスの気配は?」

「ん~……? 居るのかな? 居ないかな? 見られてるかも……違うかも?」

「フワッとした感じだな」

「すみません、どうしても夢に溶け込まれてしまうと、姉さんでもオネイロスの気配を探るのは難しくって」

「別にかまわないよ。結局優先はおっさん達だからね」

 

 ためしに“おっさん”呼びをしてみたが特に周囲に反応は無い。あわよくば、このフレーズに何か反応があれば楽だったがやはり星晶獣がらみ、俺に楽をさせてはくれんらしい。

 

「じゃあ探すかー……。遅くなって文句言われてもやだし」

「案外早く見つかるかもしれねえしな」

「だといいがね。モルフェ君、早速先導お願い」

「わかりました! それでは、僕らの後を着いて来てください」

「ふふ……うっかり迷うと戻れないかも」

「姉さん、不安なこと言わないでよ!」

「ふふ……気を付けないと、ね? ふふふ……」

 

 夢の世界でもまた眠そうな表情のままのヴェトルちゃん。俺に向けられた無垢に見える彼女の笑みは、どこか挑発的なものにも見える気がした──。

 

 ■

 

 六 悪夢はささやく

 

 ■

 

「──おにいちゃん」

 

 ──ああ、この声は……。

 

「薬、持ってきたよ。おにいちゃん」

 

 おにいちゃん、そうだ……おにいちゃんってのは、“オレ様”の事だ。

 

「おにいちゃん」

 

 そうだった。オレ様はまた……ああ、悪いな、迷惑かけて……。

 

「いいんだよ、おにいちゃん。私がついていてあげるから」

 

 だけど、もうちょっとなんだ。もうちょっとで、こんな体とも……。

 

「……またそんなこと言ってる。“もう無理だよ”おにいちゃん。“アレ”は失敗して、もう無理だって言ってたじゃない」

 

 ……“そうか、そうだったな”。

 

「そうだよ。だからおにいちゃん、もう休んでていいよ。私がずっとついててあげる。ずっと、ずっと…………──」

 

 ──早く、来やがれ……だん、ちょ…………──。

 




感想や誤字報告等ありがとうございます。大変励みとなっております。

今回は夢の回廊入りで切りを付け、次から回廊探索へむけていきます。色んな悪夢が団長君を待ってるぜ!

カリュブディスかわいい……かわいい。団長君も思わず海底移住しちゃうね!
「海の底へようこそ~、海底への移住希望ですか~?」「ガボゴボボ……ッ!?」
「おい、なんか団長が引きずり込まれたぞ!?」「引き揚げろぉ!!」

ユグドラシル最終上限解放。君、光るんだね。
ユグドラシルのエピソード内で若干「夢」に関して出てきました。星晶獣が夢を見るのかどうかに関して、話を見る限り”見ないかも”とも受け取れますが、この話の星晶戦隊の面々は、夢見る星晶獣と言う事でお願いします。

おじさんサウナ! 暑くむさ苦しいようで笑える話でした。帝国兵の素顔イケメンすぎんよ。
ルナールのローブ姿と言い、公式の供給が止まらんのですなあ。

夏だ! サメだ!! アウギュステだ!!!
もう何が来ても驚かないぜ! どんとこいトンでも生物!
イベントキャラの「???」さんCV:小野大輔……まさかポセイドンじゃあるまいね? アウギュステだしなんか雰囲気似てるけど。いやいや、まさかね。

最後に小ネタで懐かしいやつ。自分はボンボーンッ!!




サイボーグクロちゃん 蒼穹冒険喜劇譚



 ――ここは日本、北海道は桜町。そこにある小さな家“フジ井家”。この家には、一組の老夫婦、そして一匹の“黒猫”が住んでおり……。

「平和じゃのうバーさん」
「そうですねぇ、ジーさん」
(そう思ってんのはアンタらだけさ……)

 一見何の変哲もない老夫婦と飼い猫。だが老夫婦は気づいていないがこの猫は、人語を解し、喋り、更には二足歩行も可能だ。それもそのはず、この黒猫は――サイボーグなのだ。
 誰が呼んだか“サイボーグクロちゃん”。彼はクロがサイボーグである事を知らないこの愛すべき老夫婦を守りながら、日々自分をサイボーグに改造したドクター剛、サイボーグ猫のミー、天才少年コタロー、隻眼の猫マタタビ、更にそこへ集まる変人奇人によって巻き起こる騒動にいつも巻き込まれていた。
 そう、この時もまた――。

「――なんだってまた異世界にこなきゃならねえんだ!!」

 ――ところ変わってファータ・グランデ空域某所。そこには怒声をあげるクロ、そしてその仲間(?)達。

「うーん『冷房カケルくん78剛』、通称“RX78”は完璧だったんだがなぁ……」
「博士、やっぱり最強風モードの出力上げすぎたんですよ」

 彼らの傍には、そっくりそのままフジイ井家の家があり、更にトリコロールカラーの機動する戦士のような風貌をした冷房機器だったものが残骸となっていた。
 少し前、クロの家に剛、ミー、コタローが訪れた。彼らは「近頃北海道も暑いし冷房機器を作ったぞ!」と自慢げに件のRX78を見せに来てクロの前で彼の制止も聞かず稼働させたのだが、そのまま暴走。爆発と共にフジ井家の家と住民諸共この見知らぬ地へと飛ばされてしまった。
 ジーサンとバーサンは気絶しているが幸い無事であり、クロは遠慮なく剛達に怒鳴り散らしていた。

「おーい、誰かいんのかぁ!?」
「あん?」

 すると自分達の方に向かってくる小さなドラゴンと青い髪の少女をクロ達は目にした。
 これがクロ達にとっては二度目の異世界であり、その住民達との出会いであった。

「機械の猫……クロさん、ですか……?」
「不思議な奴がいるんだなぁ」
「まあ暫く世話んなるぜ、“猫の手”で良けりゃ仕事の手伝いはするからよ」

 空飛ぶ艇を持ち騎空団として活動するルリアとビィ、その仲間達。クロ達一行は元の世界に戻るまで一先ずルリア達の騎空団に世話になる事となった。
それからの彼らの活躍は、頼もしいやら騒動の原因になるやらで……ある時は――。

「盗賊団捕まえろって?」
「ああ、アジトが山にあるからそこの奴らを捕まえてくれとさ」
「そうかい、じゃあオイラが炙り出してやるからあと頼むわ」
「へ? お、おいクロ炙り出すって……」

 盗賊団退治の依頼があった時、ちょうど暇だったクロが一匹盗賊団のアジトに潜入。ただの猫のふりをして入り込んだ後ガトリングを撃ちまくり大暴れ。サイボーグの体に盗賊程度の武器は効かず、高笑いと共に迫る猫の姿をした鋼鉄の悪魔。遠くから見てもわかる崩壊していくアジト。泣き叫び瓦礫と化すアジトから逃げ出す盗賊達。

「た、助けてぇ!? ネコの悪魔に殺されるよぉ!?」
「クロネコがぁ! クロネコがぁーっ!?」
「え、えっと……そのぉ」
「容赦ねえな……」

ついにはアジト周辺を包囲していたルリア達に助けを求める始末。彼らにとっては、正に悪夢の様だったろう。
またある時は――。

「グ、グランサイファーに……家が建っている……」

 甲板にいつの間にか一軒家が建てられており愕然とするラカムの姿があった。

「あんたこの艇の操舵士ってやつか?」
「うおっ!? お、おめぇは……マタタビだっけか?」
「うむ。悪いが拙者達の家を暫く置かせてもらう。なに元の世界に帰るときは元に戻す」
「せめて相談してから建ててくれ……」

 人間の職人顔負けの建築技術を持つマタタビによってグランサイファーに増設された“フジ井家”。甲板のど真ん中に建てられた日本家屋は、物珍しくちょくちょく団員も立ち寄るようになったらしい。
 そしてまたある時は――。 

「ミーくんさんは、猫さんなのに料理上手なんですね」
「うふふ、ありがとねルリアちゃん」

 依頼で野宿をする時に発揮されるミーの料理の腕前に舌鼓を打つルリア達。

「剛君に美味しい料理食べて欲しくて沢山練習したんだよ」
「サイボーグってのになる前からだろ? マタタビと言いお前らの世界の猫はどうなってんだ……」

 美味な料理を味わいながらも最早猫の範囲を超えているミー達の能力を聞き、ラカムはいっそ呆れを通り越し感心するばかりだった。
 なお、夜行性の魔物が襲い掛かり料理を台無しにされた際、怒り狂ったミーが包丁で魔物をバラバラにするなど騒ぎもあった。
またそのミーの大切な剛であるが――。
 
「日頃の礼にと思ってグランサイファー用の掃除ロボを作ってみた」
「今すぐ壊せ」

 なにやら怪しげな機械をコタローと共に作り即刻クロに壊されそうになっていた。

「何をするクロ!?」
「絶対暴走するだろオメーらのそう言う発明!?」
「安心しろ、そもそも異世界で材料は限られているからシンプルなカラクリでしかない」
「そうだよクロちゃん! 彼は掃除のための純粋なロボットだよ! 彼のように掃除を愛する美しいクリーンな心の持ち主はいないんだよっ!」
「てなわけで……」
「発進!!」

 クロの文句も無視して起動されたお掃除ロボット。だがその直後……。

「オソウジシマス!」
「おぶない、お掃除ミサイルだ!!」
「お掃除ロボなのに!?」

 なぜか放たれるミサイル。

「オソウジシマス!」
「あぶない、なんでも溶かすの液体だ!!」
「お掃除ロボなのに!?」

 なぜか吹き出すグランサイファーの床を溶かすなぞの溶解液。

「オオソウジシマス!」
「あぶない、熱線砲だぁ!!」
「お掃除ロボなのに――!?」

 “ただのカラクリ”とは何だったのか。危うくグランサイファーが消し飛ぶ寸前でクロがお掃除ロボットを外に放り出し皆で破壊しなければ大変なことになっていただろう。
 そしてそして、また更ある時には――。

「ジャングルの島に潜む幻の蛇の星晶獣って……」

 とある島の星晶獣の調査に来た一行の前に姿を現す幻の星晶獣。蛇の体に脚を持つ巨大な獣。

「ヘビビンガーじゃねえかっ!?」

 クロ達の世界にも存在する怪物“ヘビビンガー”と姿も名前も瓜二つの星晶獣ヘビビンガー。彼らが知る個体よりも遥かに大型のそれは、クロ達の姿を見て猛然と襲い掛かった。

「ギャアアッ!? なんだあれ、なんなんだあれぇ!? 脚がキメぇよ!?」
「気をつけろ!? オイラ達の知るヘビビンガーと一緒ならかなり強いぞ!!」
「じゃ、弱点とかは!?」
「尻尾の鱗を削れば大人しくなる!」
「デカくてとどかねえよ!?」
「転倒させて大人しくさせるしかねえ!!」

 通常のヘビビンガーよりも強靭である星晶獣ヘビビンガー。向う脛さえガードされる中で果たしてクロ達に勝ち目はあるのか。

「しかたねぇ、こうなりゃ合体だ……! やるぞミー君!」
「オーケー、クロ!」

 そして彼らは元の世界に戻る事ができるのか。

「ここは、空が綺麗じゃのうバーさん」
「そうですねぇ」

 グランサイファーで老夫婦が仰ぐ青い空、それだけが彼らの向かう結末を知っているのかもしれない――。


[最強のサイボーグ]クロ SSR 闇 種族不明・その他
アビリティ1 なんでも斬れる剣「敵に闇属性ダメージ/防御力DOWN(累積)」
アビリティ2 ガトリング砲「敵全体に闇属性ダメージを5回から10回」
アビリティ3 尻尾ミサイル「敵に8倍闇属性ダメージ」

奥義 暴走クロちゃん「闇属性ダメージ(特大)/敵対心UP/アビリティダメージUP(累積)/逆境効果」

サポート1 サイボーグ「防御力と攻撃力が高いが回復アビリティで得る効果が低い」
サポート2 破壊のプリンス「体力が低いほど攻撃力UP/敵対心UP時に攻撃力上限UP」

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