【ダクソダンジョン】─快適な生活のために─   作:古い底の王

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この世界についての補足ですが、ざっくり言えば

NPCも復活するMMORPGの世界

です。物語が進むにつれて、世界も進んでいきますので、そちらは閑話でボチボチ進めようかと思います。


第2階層 【ロスリックの高壁】

「よし、やっぱりあのグンダに勝てるのはあんまりいなそうだね。」

 

「そうですね、あんなに強い方はかなり少ないと思います!」

 

はじめての侵入者を二撃で倒すグンダの姿は彼らを安心させるにはバッチリであった。

とはいえ、灰は自分の経験から、どれ程強かろうと、挑み続けることでいつかは勝てることを知っていた。

それ故慢心をしない。

 

「それで主人、召喚っていうのはできるのか?」

 

「ええと、‥‥出来ますが、今の力の総量からするとそこまで強力な方は難しいかと‥‥」

 

「そうか、なら第2階層でも作ろうか。」

 

「そうですね、第2階層があれば限界が上がるので何とか成るかもしれません。」

 

 

という事で第2階層を作ることになった。不死の記憶のなかでは次に行ったのは【ロスリックの高壁】であるが、彼処へは篝火の火の記憶を使った転送で行った。

 

篝火は挑戦者に有利になるし、こちらの世界で作るのは不可能だ。材料が足りない。

 

そのため、本来ならば祭祀場へと続く道だが、達人が待っていたところに昇降機をつくり、そこから高壁の上へと行くことが出来るようにした。

 

その配置を練りに練った結果、灰の墓所からは実際のロスリックのように、高壁の端が見えるようになっている。

 

さらに、ロスリック市内の再現に入ったが、灰の墓所の亡者達は簡単にやられてしまい、侵入者たちがほぼ無傷であったことから、【ロスリック騎士】や、【羽騎士】を、ある程度増やした。

 

そして、本来ならば城内にしかいなかった【ロスリック司祭】を配置することで、より凶悪な難易度にした。

 

 

さらに、【灰の墓所】に数人のロスリック兵士を配置することで灰の墓所の難易度も上昇。

 

 

そしてだめ押しに【冷たい谷のボルド】は、また錬成炉を異常に使い、

 

グンダを魔改造したときのように全ての素材をボルド自身の物にかえ、【瞬間冷凍】【冷たい武器】を付与することで【フリーデの大鎌】を越える冷気を発する武器にした。

 

と、ここまでしたところで完全に力尽き、暫くは力を温存せねばいけなくなった。

 

「ふぅ、ここまですれば暫くは大丈夫だろうな。」

 

「いやぁ。ありがとうございます。僕だけならここまでのものは作れませんでした。」

 

「気にするな。ここは前よりは楽だし、それにこの迷宮を作り上げるのは私ではできないことだ。自身をもって良いだろう。」

 

「‥‥そう言えば、以前の世界ってどう言った世界だったんですか?」

 

「‥‥聞かない方がいいだろう。胸くそ悪くなるような辺鄙な世界だ。‥‥あえていうならこの迷宮が二日もあれば完全に踏破されるような世界だよ。」

 

「‥‥恐ろしい世界ですね。」

 

それっきり、ロスリックについての話は止めた。妥当な判断だな。

 

 

そして、二人は次の挑戦者が来るのをゆっくりと待つことにした。




ロスリック騎士(羽騎士)

ロスリックの騎士(羽騎士)の装備、武器を錬成炉にいれ、【高名な聖騎士のソウル】をいれる。

ソウルの強さの問題でボスより掛けられるスペルの量が減るため【魔力の武器】を掛けられるようにする。


と、こんな感じでつくります。


【冷たい谷のボルド】

ロスリックへの侵攻を目的として派遣させられた外征騎士の一人。彼は常に踊り子と共にあった。
しかしかの地で踊り子は祭祀長に封印され、ボルドは身を潜め、祭祀長が隙を見せるのを獣のごとく待っていた。

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