【ダクソダンジョン】─快適な生活のために─   作:古い底の王

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テスト2 絶望の【デーモン】

ぜえ、はぁ、やっと終わった。

 

あの後どうしようもなくなってきたから咄嗟に誘い頭蓋をオーンスタインに投げつけた。

 

するとすべての敵かオーンスタインの方に向かっていったので後ろからちまちま大弓とソウルの槍を打ち込んで殲滅した。

 

オーンスタインに烈火のごとく怒られたかこちらの大乱闘のことをはなして逆に正座させて説教した。

そうするとなにやらこの男【ハイデ大火塔】をかってに改装したことをペラペラと話してきた。

ファーナム達は大丈夫だろうか。

 

そこからはさっくりと生け贄の道の攻略を終わらせた。

 

呪縛者達はかなり強かったがオーンスタインを囮にして後ろから魔法を連発したら倒せた。やはりもっと強くしなければな。

 

【赤血竜のデーモン】【爆氷竜のデーモン】戦、開始である。

 

‥‥‥そしてものの五分で負けた。

 

最初に上から降り注ぐクロスボウと大弓に対処したいる間にファーナムが真っ二つにされた。

 

次にそれで一手に引き受けることになったルカティエルがスタミナがなくなって押しきられ、2対1で私が完封された。

 

‥‥うん、ここの護りは大丈夫だ。抜けるわけがない。

 

こうして、全員そろって死に戻りという結果で幕を閉じたプレテストであった。

 

さて、ではファーナム達の救援に向かうとしようか。

 

─────────────────────────

 

【ファーナム視点】

 

無理。マジで無理。大弓を打ち込んだのはよかったんだがなぜか数体まとめてこちらに襲いかかってきたせいで凄まじい火の海になっている。

大火塔というか、大火(事の)塔になっている。あげくのはてにそんな設定にした覚えはないのに数体の飛竜の上には騎竜兵が乗っている。たしかに騎竜兵というがこの竜にやってはダメだろう。

 

炎の海なのに更に大矢が降り注ぐ最悪の状態だ。本の少し前まで普通に大火塔だったのに何が起きたんだ。

 

どうにか逃げ延びて青聖堂のなかに入った。

 

でもってオーンスタインが今出ているため急遽置かれた【古い竜狩り】を倒した。

 

そして、今。青聖堂を取り囲む飛竜の群れによって青聖堂はサウナ状態になっている。

 

アノール・ロンドへ抜けることができれば良いのだが、あちらはあちらでかなりきついため一度休息をしたい。

 

そのため、以前は篝火が燃えていた下層にいったのだ。

 

そして休憩中、

 

「ファーナム!無事か!」

 

アッシュが飛び込んできた。オーンスタインはなぜかいない。

 

「オーンスタインが何やら配置を変えたと言っていたので急いできた。そしたら聖堂が飛竜に囲まれていてな。かなり驚いたぞ。まぁ、無事でよかった。」

 

「‥あぁ、そうなんだが、オーンスタインはどうした?」

 

「処理だ。さすがは竜狩りといったところだな。ものの数分で全員撤退させたぞ。」

 

‥‥あれは強すぎやしないか。あれをものの数分とかどうなっているんだ?

 

「さて、じゃあ人数は揃ったことだし、次の階層へ行こうか。」

 

「そうだな。」

 

そしてオーンスタインを除いた一行はアノール・ロンドへと侵入していく。

しかし、彼らは気づいていない。そこは改造魔のオーンスタインの居城だということに。

 

─────────────────────────

 

【視点:主人公】

 

さて、やっと合流できた。それにしても、アノール・ロンドは本来ならこんな感じだったのか。以前来たときはエルドリッチの膿でおおわれていたからな。

 

進んでいくと、かなりの数の騎士たちが現れる。レイピアを持った小柄な騎士、黒鉄を纏う巨大な騎士、銀騎士黒騎士などなど、

 

‥‥‥あきらかに、錬度と数が召喚したときのものではないな。オーンスタインめ。かってに兵士を訓練したな。

 

このタイプの魔物は最低限学ぶことができる程度の知能はあるから鍛えられると非常に厄介だ。

 

まぁ、普段来るのは攻略者たちだからよしとしておこう。

 

‥‥ぬぁ!

 

対人用にはできていない巨大な矢が飛んできたため慌てて回避する。おかしい。銀騎士は掃討したはずだ。どこ‥から‥‥

 

よーくみると、私がいたロスリックにあったヨルシカ様の住まう塔。それに似たものがある。

嫌な予感がしたのでファーナムに大盾を構えてもらって遠眼鏡で拡大する。

 

──大弓を構える巨人の姿が見えた。

 

‥‥‥うむ、あれは倒せないな。行く方法がない。っていうかよく見たら壁に特大剣と大盾がおいてある。嫌な予感しかしない。

 

オーンスタインめ、やりすぎだろう。

 

大矢を回避しながら必死で逃げ回り、やっと大聖堂のなかにたどり着く。

 

そして、そこで本物の【デーモン】と遭遇した。

 

「‥‥忘れていた。そうだ、こんな連中がいたんだったな。」

 

「‥‥アッシュ、俺はこいつらと戦うすべはないぞ。魔術はすべて切れている。」

 

「私もどうしようもない。大剣以外使えんしな。」

 

「‥‥いい、私が大弓ででかいのを打ち落とす。二人で赤いやつの相手をしてくれ。」

 

 




赤血竜のデーモン&爆氷竜のデーモン

【赤血竜のデーモン】

基本的な動作は【流罪の執行者】ににているが、それぞれの武器がそれぞれ必殺の威力であり、楔のデーモンがもとになっているため防御力、体力もかなり高い。

【爆氷竜のデーモン】

ゴーに打ち落とされる前のカラミットがゲール爺並みにクロスボウを連射してくるイメージ。耐久力はそれほどでもないため、大弓で翼を射抜くと墜落する。両翼を破壊すれば飛行はしなくなるが、お構いなしにクロスボウを連射する。

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