【ダクソダンジョン】─快適な生活のために─   作:古い底の王

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本編とはあまり関係しないですが、読んでいただけると幸いです。




閑話 ①
閑話 この世界における常識【スキル】


「そういえばお二人のスキルはなんですか?」

 

ある日突然こう主に言われたが、なんだそれは?

 

「スキルとは?」

 

と私が聞くと「あちやー忘れてた」というように頭に手を当て、

 

「説明してませんでしたね。この世界の生物はその在り方によって一つ以上のスキルを貰えるんです。お二人もこの世界に来たんですから一つくらいできてると思いますよ?」

 

なるほど、初耳だ。興味深い。

 

久しぶりにステータスを見てみるとなるほど、パラメータの下に【スキル】の項目を発見した。どれ、

 

 

【LGスキル:全装備・魔術適正】

 

すべての武器、魔法を扱うことができる。しかし、能力値が不足している場合威力は激減する。

ある程度、物体の重量、透過性を操作できる。

 

【UQスキル:王の化身】

 

強力な感情に応じて自らに薪の王の力を卸すことができる。感情が強ければ強いほど威力、効果時間は上昇するが、精神を汚染され、また強すぎる力は深き呪いを体に穿つ。

 

【憤怒】未覚醒→覚醒済 【俯瞰】未覚醒

【悲哀】未覚醒 【探求】未覚醒

【強欲】未覚醒 【使命】未覚醒

【守護】未覚醒 【希望】未覚醒

【覚悟】未覚醒 【歓喜】未覚醒

【賭身】未覚醒 【殺意】未覚醒

 

【∞↓>×~】未覚醒

 

ほう、所々気になるが中々使えそうだな。王の化身は発動しない方がいいような気もするが。

文面から察するに私の体に王達が宿るのか?

 

「ファーナム、どうだった?」

 

「‥‥あぁ、見ていいぞ。」

 

‥‥は?

 

【LGスキル:全装備・魔術適正】

 

【LGスキル:不死人の王】

 

相手が人の形のときに限り、敵対者のステータスを80%までさげる。そして自分のステータスを全て10上昇

 

【UQスキル:愚かな四王の冠】

 

【深き底の王】【鉄の古王】【白王】【亡国の王】の力を一時的に使うことができる。

 

【Paスキル:断ち斬れぬ永遠の絆】

 

所有者が精神、身体に異常をきたした場合、繋がれたもう一方に大幅な強化、また互いを守る戦闘の場合全ステータス二倍となる。

 

 

【Rスキル:忘却者】

 

一定期間の過ぎたあと、記憶を一部欠落させる。感情の抑制、死亡以外での記憶の改竄、消去を不可能とする。

 

 

‥‥色々と突っ込みどころはあるが、無言で一つのスキルを見つめるファーナムをみると何も言えない。

 

──【Paスキル:断ち斬れぬ永遠の絆】──

 

「‥‥ルカティエル‥。もうすぐだ、もうすぐなんだ。」

 

悲哀に満ちた彼の声はあの世界ではもっともあり触れたもので、私がいつのまにか忘れてしまっていた、あの世界の犠牲者の声だった。

 

「‥‥そろそろ、主人の力もたまる頃だし、一度頼んでみようか。」

 

「‥‥そうだな、すまない。」

 

「きにするな。」

 

 

見上げたこの偽物のロスリックの空は、現実ではなくとも、同じような深い青に染まっていた。




これ以降の閑話はコメディ調なものが多くなります。本物のダークソウルではあり得ないような行為もありますので、嫌いなかたは飛ばしてください。


【王の冠】

かつてソウルの業の深奥、その一端に触れた強大な王達の王冠。彼等は王の器に手を伸ばし、しかしその手は届かなかった。
深き王は地底に眠り、鉄の王は溶岩に沈み、白王はその国を氷に閉ざした。
全ての冠を集めたとき、遂に手の届かなかった器に届くだろう。
それは吉か凶か、誰も知らない。

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