ハイスクールD×D サイヤと奏でる悪魔の軌跡   作:厄丸

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第9話 サイヤと修行と焼き鳥と

オルスvision start

 

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

自分の家でここまで沈黙が辛かったことがあるだろうか、目の前には父さんと母さん、俺の隣には小猫ちゃんがいる、見るところが見ればただの修羅場だろう

 

「オルス先輩のお母様とお父様、家に泊まらせてください」

 

「うんちょっと待とうね小猫ちゃん、なんで俺の知らないところでデートする約束が出来てるのかな?てか父さんと母さんは何をそんなにニコニコしてるのかな?」

 

「お母さんは嬉しいわぁ・・・オルスがこんなに可愛らしい彼女さんを連れてきてくれるなんて・・・!」

 

母さんが目元をウルウルとさせている、結局この日は小猫ちゃんは家に泊まって一緒に学校に行った、その際に俺は学校1年生の男たちに睨まれることとなったが関係なく部室へと向かった

 

 

―――数日後―――

 

 

「一誠く~ん起きなよ~朝だよ~」

 

・・・

 

部屋の中からは何やらガタガタとかキュイーンとか音が聞こえる、しかも部屋から光が漏れている、部屋からは気が3つ感じる、1つは一誠君、2つ目はグレモリーさん、3つ目は・・・誰だ・・・?まぁ、入ってみれば分かるかな・・・

 

「一誠君入るよー」

 

ガチャっと音を立てて俺は一誠君の部屋に入る、そこで見た光景が―――

 

 

一誠君の上に()()()()()()()()()()馬乗りになっており、部屋の真ん中ではメイド姿の人がそこに立っていた

 

 

「兄ちゃん?!」

 

「あー・・・えー・・・っと・・・」

 

まぁ・・・これを見たらやることは1つだよね・・・うん

 

「失礼いたしました~」

 

「え?!ちょ!待ってよぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

俺は結局この日は自分の部屋に入って寝た、一誠君には翌朝聞いてみたらあれは幻じゃなかったらしい、う~ん、グレモリーさんは痴女なのかな?

 

「まぁ・・・それについては部室に行けば分かるんじゃない?」

 

「そ、そうだね・・・」

 

 

―――放課後―――

 

 

学校が終わって俺達兄弟は部室へと向かう、入ろうとしたら何か強い力で手が弾かれる

 

「あれ?昨日までこんなことはなかったような気がしたんだけど・・・」

 

「これって結界なのかな?でも部長がみんな入るのに結界なんて張るわけないし・・・」

 

2人でウンウン唸りながらどうやって入るか考える、考えるうちにドンドン面倒くさくなったのでこの扉をパンチで吹っ飛ばすことにした

 

「行くぜ一誠君、少し離れてないよッ!」

 

「俺も手伝うよ兄ちゃん!」

 

一誠君が【赤龍帝の籠手】を出して俺の援護をしてくれる、よっしゃ!

 

「「行くぜオラァッ!!!」」

 

 

バゴンッ!!!!!

 

 

「へ?ヌワァアアアアアア??!!!」バチーンッ!

 

俺達が吹っ飛ばした扉は中にいた嫌な気を持っている奴に的中した、見た目はホストみたいな格好している男で部室の端っこで伸びている

 

「よっしゃあ!」

 

「何が『よっしゃあ!』よ!()()()()が伸びちゃったじゃない!」

 

「らいざぁ?それってこの伸びてるホスト風の男ですか部長」

 

「いっててて・・・いきなり何するんだ―――おや?なんで人間なんかがここにいるんだ?」

 

ホスト風の男はいきなり喧嘩を売ってくる、こいつ多分沸点低いな・・・鎌かけてみるかな

 

「いやぁすいませんね、凄く弱そうにでしかも邪悪そうでしたのでねぇ・・・まぁ実際にただの扉なんかに伸びてましたしね!!!」笑

 

「弱そう・・・だと・・・?!」

 

「オルス君やめて!」

 

グレモリーさんがなんか言っているが関係ない、そこで後ろから木場君と小猫ちゃんの気を感じるようになった

 

「これは・・・フェニックスの紋章?」

 

「すいません部長、遅れました」

 

()()()()()()?あの神話に出てくるあの幻の不死鳥って言われているあのフェニックスですか?」

 

一誠君が言っているのは間違ってはいないんだろう、フェニックスなんて所詮ただの伝説、しかし伝説の堕天使やら悪魔やらがいるんだ、不思議ではないよね、でもフェニックスかぁ・・・

 

「「ぶははははは!!!」」

 

「何がおかしいんだ人間共!」

 

「いやぁ・・・そりゃ笑うよ!ねぇ兄ちゃん!」

 

「当たり前じゃん!だってそれさぁ、【()()()】でしょ?!」

 

『『『・・・は?』』』

 

俺達の笑いのツボが分からないの?!やっぱり悪魔のツボは分からないなぁ・・・

 

「や、焼き鳥・・・焼き鳥だとぉ!!!」

 

ホスト風の男は体から炎を舞い上がらせる、部室の空気がおびただしい速さで無くなっていきドンドンと熱気が辺りを包み込む

 

「おいおい、いきなりそりゃねぇだろ」

 

そう言って俺は瞬時に気を張ってみんなを守る、名前を付けるとしたら―――

 

【気の防御壁】(オーラバリア)ってところかな、んで焼き鳥君、さっさと炎を締まってくれないかな・・・ッ!」

 

「な・・・こ、この俺が・・・動けない・・・ッ!」

 

【気合眼】を使って炎を無理やり焼き鳥と共に完封する、取りあえず殴ってやろうとしたところからいきなり光が漏れる、この光は一誠君の部屋で見た光と同じ色をしていた

 

「おやめくださいませ」

 

()()()()()()?!どうしてここにいるの!」

 

グレイフィアと呼ばれた女性の気を探るととんでもない量の気があるのを感じ取ることが出来た、これは俺でも勝てないな・・・まぁ変に戦う理由もないしね

 

「それ以上おやりになるなら私がお相手いたしましょう」

 

「おっと、最強の女王と言われているあなたとやりあうのはゴメンだ、それならリアス、10日後だ、10日後に決着を付けよう、俺達悪魔の決着と言ったら・・・分かるよな?てかそこにいる2人の人間!お前らも出ろ!徹底的に潰してやる!!!」

 

「望むところよ!私たちの力を見せてあげるわ!!!」

 

そう言って焼き鳥君は帰っていく、気は感じなくなったため本当に帰ったんだろう

 

「んで?グレモリーさん、取りあえず理由を聞こうかな」

 

グレモリーさんが言うにはこうだ

 

・あの焼き鳥、ライザーは親のいいなずけ

・私はあんな奴と結婚しないで自分の好きな人と結婚したい

・でも私たちが結婚しないと悪魔のメンツが立たない

 

う~ん・・・話を聞いていてもそれって親を何とかしないと行けないんじゃ・・・

 

「兄ちゃん助けよう!」

 

「え?なんでそんなにやる気になっているの?」汗

 

なんか一誠君がすっごいやる気、てか絶対下心あるよね、鼻の下伸びてるしバレバレなんだけど?もうちょっと隠そうよ・・・

 

「まぁ俺も参加しますよ、あんなふうに馬鹿にされて黙ってるのはなんか癪ですし・・・」

 

「本当に?!ありがとう2人とも!それなら今から特訓よ!!!」

 

そう言ってグレモリーさんは何かの準備を始める、確かに『思い立ったが吉日』って言葉があるからね、なら俺達も家に帰って準備をしないと

 

俺達はその日から特訓をすることにした、特訓をするのはグレモリーさんの別荘でやるとのことだ、俺達はそこに向かうためにすぐに準備を始めたのだった

 


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