オルスvision start
「う、美味い・・・なんて美味さだ・・・!このハンバーガーというものは!!!」
「ジャンクフードはまだまだこんなもんじゃないですよグレモリーさん、ホットドッグにタコスにリブステーキ!まだまだ美味いもんはたくさんありますよ!」
「なんと美味しい・・・!このポテトというものはジャガイモを揚げただけのはずなのに!」
今俺はグレモリーさんとグレイフィアさんと町の下見に来ている。人間界の様子が見たいらしくてここを選んだけどここはいつ来てもいい場所だ、美味いもんがたくさんあるからね!
「オルス君がここを選んでくれて正解だ!ぜひうちにも作りたいくらいだよ!」
「それいいですね!人間界の美味いものを悪魔の人達に知ってもらうにはいい機会でしょう!」
なんか悪魔に対して凄いフレンドリーだけどほら、この人達はいい人だから関係ない。
それに一誠君がいい悪魔もいるって言ってたからね、俺はそれに賭けてみる事にした。
「ここにも行ってみたいのだけれど・・・オルス君案内してもらってもいいかな?」
「お、いい店選びますねぇ。ここは俺もよく行っている焼肉屋ですよ!」
いやぁグレモリーさんもいい味覚をお持ちなようで、これなら俺も店の紹介がいがあるってもんだよ。
「ここで食べ終わったらゲーセンでも行きますか!いえ、その前にクレープもいいかもしれませんね」
「ゲーセンとはゲームセンターかい?!それにクレープも気になるな・・・あー!なんて娯楽が多いんだ人間界!!!」
「サーゼクス様、どうやらカラオケなるものもあるらしいですよ。ここも面白そうじゃありませんか?」
グレイフィアさんもノリノリなご様子、冥界にはこんな娯楽がきっとないんだろうな、うん。
そんなこんなで俺たちは俺のオススメの町を遊びつくした、いつもならトレーニングをしているところだけど・・・まぁ、今日ぐらい休んだってバチは当たらないと思う。むしろ休まないと弟がすっごい睨んできます怖い。
「さて、色々遊んだところで申し訳ないと思うのだけれど・・・少しばかり運動に付き合ってくれないかな?オルス君」
「運動・・・ですか?」
なんとなく分かる気がする、俺の力が何処に向くか、そしてそれを見極める必要があるのだろう。
「俺がいつもトレーニングに使っている山があります、そこだったら割と騒いでも問題はないでしょう」
そう言って俺たちは山に行く、さてと、一体何処までを見せればいいのかな?
「ありがとうオルス君、運動と言っても私たちは君の本当の力を見ておきたいんだよ」
「問題ないです、なんならこの前戦ったカラスの時よりよっぽど強くなってますんで。吹き飛ばされないようにしっかり足に力を込めておいた方がいいですよ・・・ッ!」
オルスvision fade-out
サーゼクスvision start
オルス君には今日沢山案内してもらった、だからこそ私たちはオルス君の本当の力を見ておかなければならない・・・けれど本当に大丈夫なのだろうか?
「はぁあああああああああ・・・ッ!!!」
この前勝手に見させてもらった超サイヤ人までならいいんだ、けれどね?
「まだまだ・・・ッ!こっから更に・・・出力を上げていく・・・ッ!!!」
まさか超サイヤ人が限界じゃないとは・・・しかも見えないだけでオルス君の体の周りに気の鎧が出来ているじゃないか!こんなこと猫又でもできるとは思えない!
「ふぅ・・・待たせたなサーゼクスさんよぉ。これが今の俺の最大パワー、
「なんというパワーだ・・・!悪魔でもなく堕天使でもない・・・天使でもなく普通の人間にここまでの力を生み出せるなんて!」
「これ以上は俺の身体が持たないんでな、今の俺にはこれが限界・・・っと、ふう。超サイヤ人との併用は疲れますね・・・」
まさかここまでとは思わなかった、これだったらコカビエルを子供扱いできるレベルと言っても過言ではないだろう!
「まさかここまでとは・・・私が一誠様のところへ転送した時はここまでの力は無かったはず・・・!」
「と言っても超サイヤ人でここまでですから、俺の気の鎧は今は第三段階まであります。超サイヤ人の状態で第二段階までなると身体中の筋肉が破裂してしまうんです」
「さらっととんでもないことに言ってますよね?それ絶対に軽く言っていいことじゃなさそうなんですけれど・・・」
しかしグレイフィアの言っていることは同然だろう、身体中の筋肉が破裂とは内臓もズタズタになってしまうということ。もしそんなことをしてしまえば彼はもう2度と戦うことができなくなってしまう・・・
「大丈夫です、そんなことはしませんので・・・多分」
「多分じゃなくて絶対にやめておくれよ・・・」
「とりあえず今日はもう帰りましょう、もう遅いですしね」
「そうだね、けれどまた泊めてもらってもいいのかい?」
「問題ないですよ、それに父さんや母さんもまだまだ話し足りないでしょうしね」笑
彼もこう言っていることだし・・・お言葉に甘えるとしよう。
そう思いながらオルス君達の家へと行くのだが・・・ここまでしてもらったのだから恩返しをしなくてはな。
サーゼクスvision fade-out
〜数日後〜
オルスvision start
なんか数日前ぐらいにサーゼクスさんから嫌な予感がしたけど気にしない、うん、多分平気・・・平気だよね?
「さて、今日は皆さんに外に出てもらいます。今日は授業参観ということですので皆さんには元気にイキイキした姿を見てもらいましょう!」
なんで俺の時だけこんなに体力関係のことが来るのよ、おかしくない?魔王様仕組んでない?
「イキイキした姿って何をするんだろうなーオルス〜」
「いや本当に何をするんだろうな、でもあの先生のことだから変なことしかなさそうだけどね」
そんなことを話しながら校庭に出る、先生は先に出ていたようで鉄棒で地獄回り(逆上がりを足をつかないでやること)をしたりピタッと動きが止まったら今度は天国回り(地獄回りの逆)をやり始めていた。
「先生幾ら何でもその準備運動はどうかと思いますよ」
「何を言っているんだオルス君ッ!元気な姿をお見せしてこその授業参観でしょう!」
もうやだこの人ネタ枠確定事項です。
そんなこんなで俺たちの授業参観は終わった、この階はグレモリーさん(妹)もいるので時たまグレモリーさん(魔王)も見える。やっぱあの人髪紅いせいかすげぇ目立ってる。
「さーて、んじゃ問題児でも連れてきますかね・・・」
そう言って俺は一誠君と合流してある子のところへ向かう、その子はグレモリーさんの眷属らしいんだけど極度のコミュ障らしいんだよね。
「一誠君は一回会ったんだっけ」
「そうだよ、ただアイツ本当にコミュ障でさぁ・・・あとアイツの能力には気をつけて、どうやら時を止める神器を持ってるよ」
時止める神器とか某吸血鬼さんなんですけれど・・・
「それと種族は人間じゃなくて半吸血鬼、ハーフヴァンパイアだね」
本当に吸血鬼じゃねぇか・・・
「入るぞー、
一誠君が入ると同時に一瞬空気が重くなったような気がする、いや、重い。
一誠君の方を見れば普通に動いているように見えるが外を見れば雲も動いてないし人すら動いていない。なるほど、これが半吸血鬼、ギャスパー君の力か。
「つまりそこで動いているボクっ娘がギャスパー君か」
「いやぁああああああああああ!!!!!」
「え?!なんで兄ちゃんコイツが男だって分かったの??!!!」
「感」
んなあほな・・・という表情でこっちをみてくる。まぁ感は冗談として気の質を探れば分かることだしね。
「一誠君もやってみてよ、男と女じゃ気の本質が違うから、と言ってもこの動きの止まった空間をなんとかしないといけないけど」
「うわぁああああああああもうやだぁああああお家帰るぅううううう!!!!」
こりゃ相当重症だな・・・しかもしれっと時止めちゃってるし・・・
「なぜこんなにコミュ障になっちゃったんだろう・・・」
「吸血鬼の世界だとハーフっていうのは嫌悪されるんだって、しかもそれが家族でもそうらしく・・・兄ちゃん?」
はぁ、吸血鬼もか・・・どいつもこいつも本当にふざけてやがる・・・ッ!
「ちょっと吸血鬼ども滅ぼしてくる」
「えぇええええ?!待ってくださいお兄さん!」
いやだってイラっとするから潰す・・・いやいや、この考え方がよろしくないね。
なんか超サイヤ人になれるようになってから気性が荒くなった気がする・・・でもずっと超サイヤ人いるのはなぁ・・・
『いいではないかオルス、自分の強化は新たなステージに立つ一歩だ。それの方法を分かっているのに使わない手はあるまい?』
「ドライグにそう言われちゃなぁ〜・・・いやそれよりもまずはギャスパーくんをどうするかの方が問題だよ」
見た感じ世界そのものに恐怖を抱いている感じがする、これは昔相当なトラウマがあったからに違いない。
「ギャスパーくん、君はどうなりたい?」
「どう・・・って・・・?」
「強くなりたいのなら俺は強力しよう、神器は自分の力で働くものだとグレモリーさんが言っていたからね。肉体的にも精神的にも強くなればきっとその時間を止める神器をコントロールできるよ!それにねーーー」
ドンッ!と音がなって俺の体から金色のオーラが溢れる
「俺もまだこの力をコントロールしきれてねえ、それに口調も荒々しいものになっちまうからな。それを制御するためにも俺と一緒に強くなってくれねぇか?
「僕は・・・僕は・・・!」
オルスvision fade-out