ハイスクールD×D サイヤと奏でる悪魔の軌跡   作:厄丸

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第25話 サイヤと授業とおふざけと

オルスvision fade-out

 

 

「え?ゼノヴィアさん悪魔になったの?」

 

「あぁ、信仰する神がいないんじゃいても仕方がないし……それにそれを教会に問いただしたところ何も言わなくなってしまってね」

 

「そういうことよ、ゼノヴィアには【騎士】になってもらうわ、これで私の駒は二人の剣士がいることになるわね!」

 

へー、剣士が二人いるといいことってあんのかな?いやあるか、確かゼノヴィアさんは……えっと……あれ?エクスカリバーって木場君がぶち壊していなかったっけ?

 

「心配ないよオルス、私は元々()()()()()()使いだ」

 

でゅらんだるぅ?なんだそれ、なんかなんでも治す幽霊みたいな名前してんな

 

「デュランダルはエクスカリバーに引けを取らないと言われる聖剣よ」

 

「よく知ってるな、その通りなんだがデュランダルは少々暴れ馬でね、私には手に余ってしまうんだ」

 

へー、聖剣でもいろんな種類があるんだなぁ。

俺は武器は使わないで全部拳で解決できるからいいんだけどさ。

 

「だが伝説の聖剣でも君との手合わせはあまりしたくないな」

 

「え?なんで?」

 

そんなこと言っていたら一誠君が話しかけてくる

 

「いやいや、兄ちゃんのあの姿見たら戦いたくはないしょ……それにあれいつでもなれるわけじゃないんでしょ?」

 

「いや、なれるけど……」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

「やってみようか?はぁあああああああああッ……!」

 

背中に力を込めて少し開放する、全力で開放をしてしまうと校舎が壊れてしまうレベルだからだ

 

「ほらな、なれただろう」

 

「え、マジで出来るようになってるし……戦闘民族サイヤ人って本当に限界なんてないのかよ」

 

「勿論だ一誠、サイヤ人に限界などないさ」

 

けどこの姿になると口調が変わっちまうからな、名前も呼び捨てになってしまうしそれが厄介な点か。

 

「どうやらその姿になると口調が変わってしまうらしいですわね」

 

「みたいですね、けどオルス先輩の優しいところは変わっていないと思いますよ」

 

嬉しいこと言ってくれるな木場は、けれど隣で赤面してる小猫はどうしたものか。

 

「強気なオルス先輩もカッコいいです」

 

「小猫ちゃん真顔で凄いこと言うね、でも兄ちゃんそれで本気じゃないんでしょ?」

 

「当たり前だ、こいつは俺の知っている本来の力の4割ほどしかない」

 

そう、結局は4割しか出せていないのだ。

多分やろうと思えば7割までなら出せるだろう、しかしそれをやって仕舞えば身体がボロボロになってしまう。

 

「取り敢えず普通の黒髪に戻ればいいんじゃないかしら?その力の側にいると身体がピリピリしてしまうのよね」

 

「あぁ、すまねぇなリアス......ふぅ、やっぱ慣れねぇなぁ、超サイヤ人」

 

だがこいつに慣れる為の方法も考えてはいる、それもおいおい試していくしかないか。

 

「そういえば5日後はプール掃除があるんだっけ?」

 

「そうよ、私達がプールの掃除をする代わりに一番はじめにプールを使っていいことになったわ!」

 

プールの掃除かぁ、俺は別に部活に入ってないからやらなくてもいいんだけど......

 

「オルス先輩もやりますよね?」

 

「オルス先輩もやりましょうよ、水を浴びるのは楽しいですしね」

 

「オルスさんとも一緒に掃除したいです!」

 

「兄ちゃんも掃除に来てくれるんでしょ?」

 

後輩たちにこう言われてしまっては行かないわけにはいかない、プール掃除は確か明後日だったはずだから明日水着でも買いに行けばいいか

 

「ねぇイッセー?明日買い物に付き合ってくれないかしら?勿論買いに行くものは......ね?」

 

「はい、いいですよ」

 

なぜか一誠君からは前のようなエロパワー?をあまり感じない。んー、もしかして何かあったのかな?なんかアーシアちゃん涙目だけどあとで慰めておくかね。

 

オルスvision fade-out

 

 

一誠vision start

 

 

「イッセー、こんなのはどうかしら?」

 

「えぇ、似合ってると思います」

 

何故か俺はオカルト研究部の部長と朱乃さんをエロく見れなくなってしまった。いや、何故か最近は女の子には興味がない、やっぱりコカビエルの一件のせいなのか?今は少しでも兄ちゃんを無理させないために鍛えたい気持ちでいっぱいだ。

 

「ねぇ、イッセー?あなたは私達の事、どう思ってるのかしら?」

 

「どう・・・とは?」

 

「あの時イッセーは言ったわよね、椅子に踏ん反り返っている貴方達とは違うって」

 

あぁ、確かに言ったな・・・正直俺自身が女の子に言うとは思わなかったので驚いた反面申し訳なく思っている

 

「・・・正直に言ってしまうなら好きではないです」

 

「ッ・・・そうよね、私達は木場をーーー「ですが」え?」

 

「嫌いでもないです、それに女の子は笑っているぐらいが丁度いいですよ、ほら、笑ってください」

 

それを言うとは部長は顔を真っ赤にしてしまう、なんかおかしいことでも言ったかな?

 

「もう・・・本当そういうところよ・・・!」

 

「あれ?部長怒ってます?ちょ、部長待ってくださいよ!」

 

この気持ちは俺にはまだ分からない、けれどそのうち分かるんだな、と俺は今の状況を軽く見てしまっていた

 

「見てなさいイッセー、私の魅力でまたメロメロにしてあげるから・・・ッ!」ボソッ

 

なんか聞こえたけど気にしないようにしよう、うん

 

 

一誠vision fade-out

 

 

 

〜次の日〜

 

 

 

「やあ悪魔くん、今日も来てくれたんだな」

 

「どうもですおじさん」

 

この人は最近俺を呼んでくれるおじさんだ、しかし内容は特別なことは何にもない、強いて言うなら一緒にゲームとか釣りに行ったりとかだ、暇なのかな?

 

「今日は新しいゲームを買ってね、もしよければと思って呼んでみたんだが・・・これ系統はイケる口か?」

 

そんなことでいいのか、報酬が豪華な分ちょっと気の引ける部分もあるが・・・

 

「いいですよ、これ系統は俺結構強いですからね」

 

「そりゃ楽しみだ、俺を楽しませてくれよ?」

 

こうして時間は過ぎていく、最初の方こそ俺が勝っていたが次第に俺が抜かれ始め時間が経てば経つほどおじさんに抜かされてしまった。

 

「いやぁ悪いね、ハマってみればこういうゲームも面白いもんだ」

 

「楽しんでいただけたようで良かったっすよ、()()使()のおじさん?」

 

俺がそれを言うとおじさん、いや、堕天使のおっさんは顔を驚かせた表情にしてこっちを見てくる

 

「・・・気づいてたのか?」

 

「そうっすねぇ、強いて言うなら初めから気づいてましたよ、そっちがいつ気づくのかちょっと気になりましたけど・・・その様子だと気づいてなかったみたいですね」

 

それを言うと顔を更にしかめてこちらを睨んでくる

 

「お前さん相当強いな?すでに禁手化(バランス・ブレイク)にも慣れるようになっているとみた」

 

「見ただけでそれだけ分かるなんてあんたも強いな、」

 

しかし要件は戦闘ではないだろう、戦闘ならば始めて会った時に俺を殺せるはずだ

 

「そうだ、今更だが俺の名前を言っておこう」

 

その名前を聞いて俺の方も顔を硬ばらせるしかなかった、その名前はあの憎きコカビエルから出た名前ーーー

 

「俺の名はアザゼル、堕天使の頭をやっているんだ、よろしくな?赤龍帝」

 

その瞬間、おっさん、いやアザゼルは12枚の漆黒の翼を広げて自己紹介を始めた

 

 

一誠vision fade-out

 

 

オルスvision start

 

 

「ってことがあったんだよ」

 

「一誠君も大概変なことに巻き込まれるよね、逆にその不幸体質どうすれば治るのかな?」

 

本当に変なことに巻き込まれるなこの子は、むしろその体質呪いとすら思ってくるよ

 

「それにしても・・・まさか堕天使達の一番上がここ悪魔の領域に立ち入ってるとはね......」

 

「まぁ俺らは気づいてましたけどね」

 

おっとぉ?一誠君余計なこと言わなくていいんだよ?ほらーもうがっつりこっち睨んできてるじゃん

 

「・・・それは本当かしら?オルス君」

 

「はぁ・・・本当ですよグレモリーさん、ですけど前みたいな嫌な気配ではなかったんで放っておいても問題はないと思いました」

 

「それを判断するのは部長の私です、オルス君が判断していいことではなーーー「俺オカルト研究部じゃないんで別に報告しなくても問題ないはずですが?」・・・そ、そうよね......ッ!」

 

うわぉ、目に見えてキレるな、こりゃワガママ娘もここまでくれば褒められたもんだ

 

「悪いねオルス君、出来ればうちの妹をあまりいじめないでもらえるかな?」

 

「あぁ、すいません、少し俺の目に余ってしまったので、それにグレモリーさんのお兄さんにそれを言われちゃ何も言えませんね」

 

この人しれっと立ってるな、俺と一誠君は気づいてたけどどうやら他の部員の人は気づいてなかったらしい

 

「お兄様?!いつの間に部室にいらっしゃったのですか!」

 

「さっきだよ、みんな気づかないからちょっと寂しかったかなぁ・・・それでも赤龍帝の子とサイヤ人の人は気づいていたらしいけどね」

 

やめてくださいグレモリーさん(兄)、ただでさえ俺は妹さんから嫌われてるんですからこれ以上なんか言われたら消されてしまいます(嘘)

 

「それに・・・オルス君の力ってやつを見てみたかったしね」

 

「まさか超サイヤ人を見られていたとは・・・でも俺の力は超サイヤ人だけじゃないですよ?新しい形態も身につけましたからね」

 

「新しい形態ですか?オルスさんいつの間に・・・」

 

それを言ったら一誠君がジト目でこっちを睨みアーシアちゃんが涙目でこっちを見てくる、んー・・・確かにあの時はかなり無理してた気がするからなぁ・・・

 

「その力、ここで是非見せてくれないかな?」

 

「そんなことしてしまったらここが壊れてしまいますよ、ただでさえ気を解放してしてしまったらここ壊れそうになりますし」

 

これは嘘じゃない、やろうと思えば気合砲だけで校舎を壊せてしまう。けどそれをやると俺の金から弁償金額引き落とされかねないし何より怖いからヤダ、解剖されそう。

 

「大丈夫、解剖なんかしないさ」

 

「しれっと心の中読むのやめてくれません?」

 

油断ならないなこの人。

 

「それに授業参観が近いだろう?妹の勉強に励む姿をこの目に是非焼き付けておきたくてね」

 

「それはいけません魔王様!魔王様が1人の悪魔の為に時間を割くなどと!」

 

「それは心配ないよ。それに父上も来るからね、父上もリアスの授業参観を楽しみにしていたよ」

 

「〜〜〜ッ!!!」

 

うわぁ、紅い髪なのに顔が真っ赤になってるからりんごみたいになってるよ・・・そんなに嫌なのかな?いや、恥ずかしいだけか。

 

私達は今宿泊施設探していてね・・・この時間ではたして空いているものだろうか・・・」

 

「だったら俺たちのうちに来ません?一誠君もそれで大丈夫でしょ?」

 

「いいんじゃない?それに父さん達もいい話し相手ができると思うし」

 

「ちょっとオルス君!それにイッセーも!相手は魔王様よ?!そんな風に言ってはーーー「構わないよ!むしろありがたい!」え、えぇ・・・」

 

こうして魔王様御一行はうちの家に泊まることとなったとさ。チャンチャン

 

 

オルスvision fade-out

 

 

「え?!チャンチャンで終わんの?!

 


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