一誠vision start
最近の俺はなんかおかしいな・・・急に声を荒げるし部長たちにも酷いことを言ったし・・・本当のなんでだ・・・?
「イッセーさん、大丈夫ですか?」
「あ、あぁ、大丈夫だよアーシア」
アーシアにもこうして迷惑をかけてしまっているし・・・俺兄ちゃんの弟失格だな・・・?変な気配を感じる・・・これは堕天使?
「アーシア、ちょっとここで待っててくれ、外を見てくる」
「は、はい」
アーシアもどうやら嫌な気配を感じるらしい・・・こりゃ本当にやばそうだな
俺は外に出て嫌な気配が感じるほうを見る、そこには神々しくも禍々しい気配が強くなった……あそこに木場を狂わせた元凶が・・・許さねぇ・・・!
《あぁそうだ相棒、聖剣という元凶の鎖を断ち切ってしまえ!》
俺は嫌な気配がするほうに向けてBoostをしながら走っていった
「ここは……駒王学園?それにあれって……エクスカリバーか!」
《上だ相棒!》
ドライグに言われて上を見る、いきなり空の雲が割れて神々しい光が降り注いだ
「ほう・・・まさか人間にバレてしまうとはな・・・」
「お前が・・・コカビエル・・・!」
「おんやぁ?誰かと思えば赤龍帝のイッセーくんじゃないですかぁ!!!」
声のするほうを見ればフリードがこっちに歩いてくる
「赤龍帝か・・・実に興味深いが今は聖剣のほうが先だ!」
校庭の真ん中にはバルパーがエクスカリバーを見ながら話してくる
「お前が・・・お前らが木場の人生を・・・ッ!!!」
「木場?木場というやつは知らんが大方【聖剣適合者】探しの時の副産物のことか」
副産物・・・?そんなクソみたいな計画のせいで・・・!
「貴様ら……絶対に許さねぇ!!!」
《相棒!今ならあれができる!もちろん使うだろ?!》
「当たり前だドライグ!こいつらを倒すのには生半可な力じゃだめだ!いきなりフルパワーで行くぞッ!!!」
「『
【Welsh Dragon Balance Breaker !!!】
俺を中心に赤い光があふれる、俺の体には赤くイカツイ鎧が展開されて体に張り付く
「《行くぞキサマラァアアアアアアア!!!!!》」
俺たちの戦いが今始まった
一誠vision fade-out
リアスvision start
「これは・・・堕天使の気配?」
私が感じ取った気配は堕天使の気配は大きく感じ取れる
「どうするのリアス、この気配は色々と不味いわよ・・・」
「えぇ、この気配はオルス君よりも強いわ・・・」
本当に不味いわ・・・とりあえずは行かない私たちの町が壊されてしまうわ!!!
「行くわよ朱乃!小猫!」
「はい!」
「分かりました!」
そういって私たちは学校の校舎へと向かう、今思えば私たちは行かないほうがよかったのかもしれない
リアスvision fade-out
一誠vision start
「はぁ・・・はぁ・・・!」
「ふん、無様なものだな赤龍帝、貴様なら簡単に避けられるものを避けないのは後ろに町があるからだろう?そんなもののためにくだらん」
くそ、確かにこいつの言うとおりだ・・・後ろに町があってうかつに避けることができねぇ・・・!
「そっちばかり見ててもいいのかなイッセェエエエエエエエクゥウウウウウウウウウウン!!!」
「チィッ!!!」
フリードの剣裁きを避けながら前にいるコカビエルに集中する、コカビエルは隙あらば町に光の槍を投げようとするから俺はそれを自分の体で受けなければいけない、手を使おうとすればフリードの一撃が入ってしまう・・・これじゃジリ貧じゃねぇか・・・!
「イッセー!助けに来たわよ!」
「な?!」
は?なんでここに部活のみんながいるんだよ!
「ほう?その髪はサーゼクスの血縁関係ということか、つまり貴様を殺せば魔王は直々にでざる負えなくなってことだよなぁ!」
「おいコカビエル!てめぇどういうことだ!」
コカビエルは薄ら笑いを浮かべながら偉そうに語り始める
「俺は戦争がしたいんだよ!何が秩序だ!そんなものはくそくらえなんだよ!つまりそこにいる悪魔の小娘を殺せば堕天使と悪魔の戦争になるってわけだ!!!」
「な、なんてことを考えているの・・・!」
「部長逃げてください!早く!!!」
俺がいち早く気付いたがどうやら足がすくんで動けなくなってしまっているようだ、くそ!
「もう遅い!喰らえッ!!!」
「きゃああああああああああ!!!!!」
あたりにグサ・・・と音が聞こえる、しかし貫かれたのは部長ではなく・・・
「が……は……」
「え……い……せー……?」
『相棒ッ!!!』
あぁ……ついに鎧が……同じとこばかり……攻撃……さ……れ……て……
「イッセェエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!」
「一誠……君……?」
いし……き……が……にい……ちゃ……
一誠vision fade-out
オルスvision start
「一誠君ッ!!!!」
「ごめ……まち……まも……れ……」
「いいんだ!君はよく頑張ったよ!!!」
一誠君の体温が急激に下がっている・・・命が・・・一誠君の命が!!!
「ははは!ざまぁみろ赤龍帝よ!これで俺の邪魔をするものはいなくなった!!!」
まだ心臓は動いている……俺は無理やり気を流して回復力を倍増させる
「ドライグ……一誠君を頼んだ……ッ!」
『任せろ、相棒は必ず死なさん』
体を脱力感が包む、もう何もしたくないと思うほどに無気力感が……だけど……
「それにお前はなんだ?一体お前はなにもnゲブハァッ??!!!」
「お前は……お前だけは……ッ!!!」
動きたく無いのに、頭からあいつを殺せと警笛がなる。
気づけば俺はアイツの顔面を殴り飛ばし、怒号を飛ばす。
「絶対に許さねぇ!!!てめぇだけは必ずブッ殺してやる!!!!!!!!」
「下等な人間ごときが!この俺の顔を殴りやがって!貴様も赤龍帝のように殺してやる!!!」
は……?赤龍帝のように……だと……?
「あの赤龍帝は必至だったぜぇ?そこにいる無能どもが来るのが遅くて結界すら貼らないのだからなぁ!おかげで赤龍帝を殺すの本当に楽だったぜ、そいつも兄ちゃんが来ればお前らは終わりだとか言っていたが……そのお兄様も無能だなんてなぁ!!!」
目の前がチカチカとフラッシュバックする。
頼む、頼むよ、お願いだからこれ以上俺を怒らせないでくれ・・・
いや、もう無理だ、我慢が出来ない。
体の奥底から吹き溢れる衝動に、俺は身を任せることにした。
ころす、殺してやる、捻り潰す、消し飛ばす、砕いてやる、殴り殺してやる。
全身全霊を持って、俺はテメェを・・・ユルサナイ
「オルス君……」
「
「え、今・・・」
その瞬間、俺を中心に豪風が吹き溢れる。
「きゃあ!!!」
「部長!」
リアスが吹き飛ばされ、朱乃が受け止める。
「あぁ……本当にイライラする……」
あたりに雷雲が立ち込め、バチバチと音を轟かせる。
まるで、世界が震えているようにーーー
「テメェみたいに、人の命の価値がわからないクソ野郎にも……それを嘲笑う手下にも……」
憎しみが止まらない、殺意が、衝動が。
アイツを殺せと俺に囁いてくる。
『我慢しなくていい、己の思うがままに力を解放しろ』
「そして・・・何も出来なかった無力な自分自身にも!!!!!」
溜まりに溜まった雷雲が落雷となって俺に落ちてくる。
俺の中で何かが切れる音がした、それが自分の堪忍袋の限界、怒りの限界、そしてーーー
自分自身の壁の限界ーーー
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ッ!!!!!』
オルスvision fade-out
三人称vision start
その瞬間、震えていた世界が止まった。
「な、なんだ……なんなんだその姿は!!!」
「オルス君……その姿は……!」
砕けた大地が彼の圧力と殺気で浮き、砕け砂となる。
「おいおい……これがお兄様の本気かよ……!」
威圧感を放っている生命体が口を開けば、その止まった空気は動き出す。
しかし生優しいとは程遠く、むしろ今から何が起こるのかを物語るように話し出す。
「いい加減にしろ……貴様らはどこまで人のことを馬鹿にすれば気が済むんだ……!」
口から放たれた言葉、一言一言が戦意を喪失させるに充分な迫力を放っている。
「殺してやる」
曰く、他の世界では破壊の悪魔と言われていた
「テメェらは俺の大切なものを奪った」
曰く、伝説の戦士と言われていた
「今の俺は優しくねぇぞ、生かしてやるつもりもない」
故に修羅、理性を感じさせながらも獣のような荒々しい気があたりを支配する。
「覚悟しろ、弟のツケはテメェらの命で支払ってもらう。街に攻撃させる余裕すら持たせねえぞ、、、!!!」
溢れる怒りを気に変えて、バーナーのように噴き出す金色の光。
かの世界では彼をこう言う、1000年に1度の伝説の戦士ーーー
「俺は
輝くサイヤの怒髪天 超サイヤ人 兵藤オルス爆誕