少し時は戻りオルスvision start
「オルス君、あなたのその強さはどこからきているの?」
え、いきなりどうしたんだろ、そんなこと言われても鍛えているからしか言えないんだけど、え、なに、俺どうすればいいの
「私は・・・正直言ってうらやましいわ・・・」
「・・・と言うと?」
そこからは長かった、だがグレモリーさんの思いも聞くことが出来た、正直なことを言ってしまうと最初は興味がなかった、俺にとってはいい修行になればいいな程度に思っていたからだ
「結局、グレモリーさんはどうしたいんですか?」
「?・・・どういうこと?」
「あの焼き鳥、ライザー君についてどう思っているかを聞きたいんですよ」
やっぱり俺は人の恋路に首を突っ込む運命にあるらしい、グレモリーさんの言いたいことは分かった、確かに好きじゃない相手とは結婚もしたくないだろう
「分かりました、その気持ちだけ聞ければ十分です」
「そうなの・・・?取りあえずは聞いてくれてありがとうね」
グレモリーさんとの会話はこれで終わり、俺は軽く準備をする、え?体育館を壊したのが準備運動じゃないかって?それはそれ、これはこれだよ
「さてと、気の方は・・・」
一誠君達はまだ大丈夫だね、木場君は・・・なんだあれ、殺気だけで人殺せそうなぐらい殺気立っているんだけど、何あれ怖い←お前が言うな
「小猫ちゃんも大丈夫そうだね・・・ん?この気・・・焼き鳥君かな?」
「焼き鳥・・・あぁ、ライザーね」
焼き鳥君の気配が新校舎から更に大きく感じ取れた、これは・・・まさかここに来るつもり?おいおい、たしかチェスって王が負けたら終わりなんでしょ?そんなことしていいのかなぁ・・・
「俺もそろそろ暴れさせてもらいます、さっきから血が騒いで仕方がないんで」
「えっと・・・オルス君・・・?」
この時の俺は人に見せれらないような好戦的な笑みを浮かべてたと思う、仕方ないよね、それが俺に流れる血なんだから
「やあライザー君、さっきぶりだね」
「……出来ることなら俺はお前に会いたくなかったがな、兵藤オルス・・・!」
おや?俺の名前を憶えていてくれたんだね、これは嬉しいことだ、大変喜ばしい、でもそれってもう意味がなくな―――
「・・・?」
「ど、どうした?兵藤オルス・・・」
俺は今何を考えていた・・・?ライザー君を・・・殺す・・・?おかしい・・・前までの俺はこんなことを考えていないはず・・・
「お、おい、本当に大丈夫か?!顔色が悪いぞ?!」
「いや・・・気のせいか、大丈夫、さぁ構えなよ」
今はそんなこと関係ない、このバトルを戦い抜くだけだ・・・
そう思いながら俺は気を解放してライザー君を殴る、みぞおちにクリティカルヒットしたせいでライザー君が悲鳴を上げた気がするが気のせいだろう
オルスvision fade-out
一誠vision start
「さぁどうする?お前らの王様はうちの兄ちゃんにボロボロにされるだろう、俺としては女の子は殴りたくない、いや、もっといい方法があったわ」
『『『???』』』
そう言って俺は力を込める、
「
パァンッ!!!といい音がして―――
『『『え・・・!キャアアアアアアアアアアアアア??!!!!!』』』
「イッセー君・・・」汗
「……変態」
ハッハッハッハァ!これぞ俺の考えた女性に対しての最強攻撃!
「このッ・・・変態ッ!!!」
「イッセー先輩は女の敵です、寄らないでください」
そんなのは分かっているさ!俺は元々駒王学園のエロの権化だ!
そんなことを思っていたら部長たちがいる方向からエネルギー波が飛んできた、あれ?!なんで?!こんなこと出来るのは兄ちゃん以外いないはず・・・いや、まさかね・・・?
一誠vision fade-out
オルスvision start
「まったく・・・」
「おい兵藤オルス、いきなり変な方向にビーム?を飛ばしてどうした?」
「大丈夫、俺の弟君の変態力が高まった気がしただけだから」
「変態力?!」
え?変態力だよ変態力、だって1年間も見たり止めたりしてると分かるようになるんだ、うん
「その変態力はいい!考えたような表情をしながら無言で殴りにかかるな!」
音を聞けばバシュッ!ズバンッ!ドガガガガガガッ!と音が聞こえてくる、これは俺がラッシュを続けているがライザーが腕や足を駆使して防いでいる音だ、まぁそれでも2発に1回は当たってるけど
「ぐは……もう1度聞くが……お前本当に人間か?どう考えても人間の許容範囲量を超えている・・・」
「あのねぇ、何回言ったら分かるの?俺は人間じゃない、戦闘民族サイヤ人なんだ」
「それは何回も聞いている、そのサイヤジン?てものが分からないんだ」
これも何回も説明しただけどなぁ・・・まぁ簡単でいいや
「簡単に言うとね、
「それを聞くと頭が痛くなってくるぜ……だからと言って負けるはないけどな!!!」
そう言って今度はライザー君が俺に拳や蹴りを入れてくる、俺と長々と話していたら回復したようだ、う~ん・・・その回復力厄介なんだよな・・・
「おいおい!こっちが攻撃し始めたら防戦一方か?!さっきの勢いはどうしたァ!!!」
「勘違いしないでくれるかな?防御しかしてない訳じゃない、
「なにぃ・・・?」
さて……狙ったところか・・・ッここだぁ!!!
「な・・・んだ・・・とぉ・・・?!」
バシッ!っといい音がして俺の拳がライザー君の体を撃ち抜く、当たった場所は腰の部分、わき腹だ
「ぐふ……何かと思えば、俺はフェニックスだぞ?体に穴が開いても意味はな―――」
「んじゃあ自分の体、穴の開いている部分を見てみなよ」
「?……ッ?!!!」
ライザー君が自分の体を見ている、普通なら驚くこともないだろう、
観客席にいる魔王様やライザー君の親御さんも驚いて目を見開いている、当然だろう、だって―――
「あいた穴が……
「そうだよ、俺が穴をあけたところ、そこに俺の気を流し込んで傷と神経感覚を遮断したのさ、さて問題です」
俺の問題にフェニックス側や魔王様、しまいにはグレモリーさんでさえ顔を真っ青にする、まぁ、ちょっと考えれば分かるもんね
「
「……ッ??!!」
俺の方はもうバッチリだ、いつでも頭に拳をぶち込める、俺が今体に纏っているのは
「さぁ、どうする?このままだと―――
「ッ……!」
ライザー君は苦虫を10匹は噛み潰したような顔になる、ここまでくれば自分のプライドもズタズタだろう、いや、ここは更に追い打ちをかけてやろう
「んじゃ分かった、俺はグレモリーさんに言ってこのゲームを辞退するよ」
「は・・・?」
「だけどさぁ、
「そ、そんな……」
まぁ、こんなものでいいだろう、俺が考え付く限りのフェニックスの戦い方の1つ、心を折る、これが成功すれば戦意を失うと言っても過言じゃないだろう
「んじゃ俺は辞退するよ、最後まで頑張って―――」
「分かった!分かったから!俺達の負けでいい!!!」
勝ったッ・・・!!!
『ライザー・フェニックス様の降参により勝者!リアス・グレモリー様!!!』
「え・・・勝った・・・の?」
「兄ちゃん色々やらかしてた気がするなぁ・・・」汗
「イッセー君も同じようなものだよ」汗
「流石ですオルス先輩///」
「あらあら、まさか決着が着く前に勝ってしまうなんて、でも降参・・・?」
みんなで話しそうとすると新たにアナウンスが流れてくる
『尚、兵藤オルス様は魔王様の所に来てください、大至急です』
ちなみにこの話し合いは適当にあしらった、魔王様に目を付けられたら面倒くさいし
オルスvision fade-out