シュウ「マサキが女体化すれば私もホモ呼ばわりされなくなるのでは?」マサキ「ふざけんな」   作:久保サカナ

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拙い文章ですが精進していきます




魔装機神ガッデス

帰還後俺達はルオゾールが現れたことについての報告会になった。

 

「そうか、ルオゾールが動いていたか。公安のチェックを、もっと厳しくする必要があるな」と切り出したのはフェイル殿下だった。

 

「ルオゾールの目的は、一体何なのでしょう?」とテュッティ、そうだよな1番気になる所だもんな。

 

「普通に考えれば、破壊神ヴォルクルスの復活だろうが……」

どうみても頭おかしいやつの戯言にしか聞こえないだろうが、前世で戦ったからなぁ。しんどいから2度はゴメンだ。

 

「そのためには、ラ・ギアス全土を覆う結界を破壊しなきゃいけないものね」

と、話に混ざってきたのは紫の髪と瞳をもつ活発的な少女だった。

 

「セニア? いつからここに?」

 

「少し前からいたわよ。兄さん、話に夢中で気づかなかったんでしょ」

 

「私の妹で、セニアと言う。情報局と設計局の見習いだ」

 

「ああ、宜しくなセニア」

 

「よろしく。あなたの事は聞いてるわ、マサキ。兄さん、私も聞いてていいでしょ?」

 

「……まあ、いいだろう。情報局の人間としての意見を聞かせてくれ」

 

「そうね、ルオゾールの咒霊機、ナグツァートは確かに強力だけど、ラングランの結界を破壊するのは無理よ、それができるのは魔装機神ぐらいのものね。第一ヴォルクルスなんて、実在してるかどうかすら不明なんだから」

 

悲しいかなバッチリ存在してるんだよなー、今なら調和神と創造神もついてくる!なんてお得なんでしょー()

 

「この際ヴォルクルスが実在するかどうかは関係ないな。問題なのはルオゾールがそれを信じている事だ」

 

「そして、その考えに基づいて、破壊活動を行っている現実……それに対して手をうつのが第一ですね」

「そういう事だ。だが、口で言うほどやさしくはない。なにしろ、ヴォルクルス復活の方法など、我々には見当がつかんのだ」

 

そこは安直に生贄なんだがなぁ、確か絶望とか無念や希望が必要だった気がする。ワカメやハゲでもよかった辺りアバウトだよな。

 

「警備体制を厳重にするしか、方法はないのよね」

 

「何でぇ、結局そこに戻っちまうのか」

 

奴らのアジトを追えないか?、と聞いたが「今の所無理そうね」と返された。

 

「まあ、こっちでもヴォルクルスに関しては調べるだけは調べてみるわ。何かわかるかもしれないし」

 

「そうだな。今の所、それしか方法はあるまい。では、解散、あぁテュッティは明日の魔装機神との契約の件があるから残ってくれ」

「 はい、わかりました」と答えるテュッティをあとに解散した俺はとりあえず帰宅することにした。

 

 

 

「 お帰りなさい、おねぇちゃん!」

 

「 おや、お帰りなさいマサキ」

 

家に帰るとプレシアとおっさんの声が響く。この暖かさを無くしたくはない。俺はプレシアの作る夕食の手伝いをしながら改めてそう思った。

 

「 そういえばマサキ、明日は水の魔装機神のお披露目の日でしたね」

 

必死に嫌いな野菜を俺の皿に寄せようとしながら、おっさんはふと言った。俺はというと自分の皿をディフェンスしつつ、ああそうだなと答えた。

 

「 お父さんは観にいかないの?」

 

プレシアはおっさんの皿に野菜を追加しつつ尋ねる。おっさんは諦めて食べることにしたようだ…最初からそうしろよ。

 

「 明日は要所の警備が入ってしまいましてね〜」

 

「じゃあプレシア俺とテュッティの応援に来るか?」

 

「いいの⁉︎」

 

わーいと声を挙げて喜ぶプレシアを見つつ俺は明日に思いを馳せるのだった。

 

(あ…ヤベヴォルクルス教団の襲撃あるじゃねぇか。まぁ、目の届く範囲内に居た方が安全ということで)

 

自分の中のガバガバになりつつある原作知識を辿りながら。

 

 

 

 

 

 

そして、翌日。

 

天気は快晴、王都の祭祀場には魔装機神の姿を一目観ようと多くの観客が詰め掛けていた。

 

水の精霊ガッドと契約した魔装機神ガッデス、燃えるようなグランヴェールや重厚なザムジードとはまた違った姿だ。

 

「見てあの優美なライン!美しい姿!天才芸術家ジーン・ラアス・ラッカーのデザインはいい仕事してるわぁ〜、それに…」

 

(魔装機に)情熱のプリンセスの大興奮トークを聞き流しつつ俺はいつでも出撃できる心構えでいた。

 

国王の詔に合わせてガッデスに語りかけるテュッティ、するとガッデスもテュッティの呼びかけに応えて光り始めた。

 

「契約は無事成功ってとこか」

 

観客も歓声に包まれる、しかしそれを遮るように警報が鳴った。

 

「咒霊機だとルオゾールの奴か!」

 

「何ということだ…奴め結界を破壊するのではなくすり抜けてくるとは!」

 

歓声から悲鳴に変わった場にルオゾールの慇懃な声が響く。

 

「まずはお祝いを述べさせてもらいましょう、それでテュッティ殿には相手をして頂きましょうかな」

 

「 陛下、早くお逃げください!ここは私が!」

 

テュッティの声を受け魔装機操者は己の魔装機に、国王やフェイル殿下は避難指示のために場はにわかに慌ただしくなった。

 

「 マサキおねぇちゃん!」

 

「 へっ心配すんなよプレシア、すぐにあのワカメ野郎を叩き出してやるからよ」

 

「さあ、いきなりの実戦だけど、頼んだわよ、ガッデス」

 

 

 

 

咒霊機ナグツァートと接敵したのはやはり場に出て居たガッデスだった。咒霊機と魔装機神の力が拮抗、競り勝ったのは咒霊機の方であった。

 

「 おや、魔装機神の力はこの程度ですかな?」

 

「 くっ… 接近戦は不利ね」

 

だがその状況を覆す一撃はマサキがもたらした、ザインの援護射撃に合わせてジャオームの一閃がナグツァートを斬り裂いた。

 

「 俺達の事も忘れてもらっちゃ困るぜ!」

 

「くっ子癪な」

 

その隙を見逃すテュッティではない、精霊ガッドと共鳴しガッデスの力を引き出した今必殺の一撃を放つ…!

 

「 ハイドロプレッシャー!!!」

 

唸る水流の一撃はナグツァートのジャオームにつけられた装甲の傷を確かに貫いた。

 

「むうお見事です。さすがはラングラン王国の誇る魔装機、そのパワーとくと拝見させていただきました、ではまた、お目にかかりましょうぞ」

 

と言い残しルオゾールは逃亡していった。治安局の人間が後を追っているが無駄足に終わりそうだ。

 

国王とフェイル殿下は何やら難しい話をしていたが、結局魔装機操者を労うと慌ただしく去っていった。俺はというと避難していたプレシアと合流し家路を急ぐのだった。

 

「 今日はおねぇちゃんカッコよかったよ!」

 

「おう、サンキューな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はかつてない位頑張りました。
次回はサイバスター出したいです。

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