魔装機神 Girl of Reincarnation   作:久保サカナ

1 / 7
人生初の小説
どうかよろしくお願いします


プロローグ

「脈、心拍数共に低下。おそらくもって今夜が峠でしょう…」

「そんなぁ、おじいちゃん死んじゃやだよう!」

 

「100歳まで生きてやるってつい最近まで言ってたじゃない!」

 

 

 

うん、いきなり臨終間際ですまない。

私の名前はランドール・ゼノサキス。今年ピチピチの95歳になるちょっと剣術に長けたじじいだ。

実は家族の誰にも言っていない秘密がある。それは異世界からの転生者だということだ。ここはラ・ギアスという地球の中の次元がずれた場所にあるある地底世界、ボールの内側のように広がる世界だ。あと精霊や超能力者がいる。実にファンタジーだ。生まれ変わったと気づいた時は大いに驚いた。どこのバイストン・ウェルかと思った。妖精は居なかった残念!

 

私はラングラン共和国という国で軍人の息子に転生し幼じみたちと剣術を学び平和に過ごしていたが、突如隣国が侵略。幼じみの一人が拐われてしまったので助けに行こうと旅に出た所から私達の冒険は始まった。

 

隣国との戦争でもいっぱいいっぱいなのに関わらずなんかヤバげな破壊神を信仰するカルトな連中が戦乱の陰で暗躍しまくり、邪神が復活してしまった。邪神の名前はヴォルクルス、この脅威に対し風の精霊サイフィスの加護を受け辛くも勝利した。ここまで聞き覚えがある言葉が並んでやっと思い出した。

 

ここはスーパーロボット大戦の魔装機神の世界だったんだ(驚愕)

 

魔装機神の主人公マサキ・アンドーは物語の中でランドールを名乗っていたはずだ。つまりゲーム本編の遥か昔に転生したらしい。

 

(生でサイバスターとか見たかったなー、サイフィスなら会ったし交信できたりするけど)

 

生身で精霊憑依《ポゼッション》したしな!まさに烈風疾風サイバスター!ロボットなんて無い時代だけど!

 

そうこう考えている内にどんどん意識が遠くなってきた、周囲の声も聞こえなくなりやがて何も…

 

(………ル、………ランドール!)

 

いや微かだが自分を呼ぶ声が聞こえる。身体は軽く心は遠くなっていく中でいつか聞いたあの声が。

 

(聞こえますかランドール・ゼノサキス)

 

ああ、聞こえてるよサイフィス。

 

(ランドール、貴方はここで終わるべきではない。貴方は遣り残したことがある)

 

遣り残したこと?

 

(遥か未来、再び戦乱の世が来る。風に愛された貴方にふさわしい戦場が、貴方が救わなければいけないたくさんの人が、世界が!)

 

どういう事だと問う声もやがて風の音に掻き消されていく。

 

(私はいつも貴方の側に居ます、貴方を見守っています。忘れないでランドール、いやマサキ・アンドー)

 

そうして後に"剣神"と謳われたランドール・ゼノサキスは生涯を終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでしたか
もっと精進できるよう頑張っていきたいです

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。