レムがゼロから始める異世界(日本)生活。(タイトルは仮) 作:桃音@まゆすきp
すぐ更新するって言ったのにごめんなさい!
「エミリア様?王戦の方はどうしたの?」
ラムがそう尋ねてくる。
あれ?そういえばなんで私は…?
「何かすごーく大切な事があったような気がするんだけど…。
ド忘れしちゃったみたい…。」
「忘れるような用事は後々思い出すと、別にどうでもよかったりするわ。きっとエミリア様のもそうよ。」
ラムが髪の毛を整えてくれる。
「エミリア様、あんまりにも乱れていたから整えておいたわ。」
「ありがとう!すごーく助かるわ。」
こんな私達の横をベアトリスが通り過ぎていく。
少し通り過ぎて行ったところで戻ってくる。
「…妹の方とあのムカつく男はどこなのかしら?」
妹?ムカつく男?
ベアトリスの顔は酷く怯えているようにも見えるけど…。
「そこの桃髪メイドの妹とベティーの扉渡りを易々と破ってくるスバルの事かしら!」
ラムの妹?
「ラムに妹なんていないわよ。」
私の思った事をラムが言う。
「なんで…かしら…。なんで…。
にーちゃ!にーちゃは!?」
パックは、困ったような顔で
「ベティー?もしかして、疲れているのかい、」
と言う。
ベアトリスは今にも泣き出しそうな顔で
「どうして…どうしてなのかしら…。
お前達のすぐ側にいたのよ…ずっと側にいたのに…どうして忘れてしまうのかしらッ!
ベティーは…ベティーはッ…
こんな事なら…ベティーを置いていかないで欲しかったかしら。
スバルに…扉から連れ出して欲しかったかしら。
スバルがその人じゃなくても…ベティーは…ベティーは…。」
そこまで言うと、ベアトリスは禁書庫に閉じこもってしまった。
正直、さっぱりわからない。
だけど、嘘を吐いている顔じゃなかった。
とてもすごーく、苦しそうで…哀しそうで…。
私達は何を忘れてしまったのだろう。
「…エミリア様、顔色が悪いわ。
少し休まれてはどうかしら。」
「ありがとうね、ラム。
私は大丈夫。元気モリモリよ。」
「そう…。」
こんな時、あの人なら「元気モリモリなんてきょうび聞かねえな!?」なんて言ってくれるのになぁ…。
あれ?
*****
「スバルくん、スバルくん!
見てください、すっごく可愛い猫です!」
でぇとからの帰り道、灰色の猫を見ました。
どことなくパック様に似ています。
「パックにそっくりだな。」
「にゃぁ?」
灰色の猫は背伸びして、のんびりと歩き出します。
「にゃぁ…」
その鳴き声はどこか別れを告げるような…そんな哀しい鳴き声でした。
「レム、今日は…その、楽しかったか?」
「はい!スバルくんと一緒でしたから!」
スバルくんと一緒だったらきっと、なんでも楽しいでしょう。
あぁ!こんな時に抱きつけるような子だったら…!
いえ、そんな事はしちゃいけないですよね。
ふと思い至り、スバルくんの袖を引いてみます。
「おうちに戻ったら一緒に本が読みたいです…いいですか?」
「それくらいなら全然平気!だぜ?」
スバルくんのおうちまでもう…少し。
あと少し…。
まだ帰りたくないなぁ…。
「スバルくん。レムはスバルくんを愛してますよ。」
いやぁ、Twitterでぽろりとペテルギウスはヒロイン枠だったみたいです!的な事を言ったらバズって怖い怖いっ!
みんなペテルギウス大好きなんだねっ!!
私も大好きだよ!怠惰怠惰怠惰怠惰ァッ!!!
次回の投稿は未定です。
試験前なので許して下さいませ!