プロローグ短い東ザナと、割とプロローグ長いペルソナ。
まあ後者については、ペルソナ覚醒しないとコミュ築けないので、そういう制約になるのでしょうが。
この作品の導入が終わらないのは、そこら辺が関係しているのか……え、こじつけ? そんなまさかぁ。
その後は帰路につき、道中で夜と翌朝の分のお弁当を購入しつつ帰宅した。
部屋に戻ると、やはり最低限の生活が送れるだけの環境しかない。
学校が始まるのは明後日。それまでに充分な整理整頓をすべきだろう。
加えて、日用品の買い揃えを明日中にすべて行うとしたら、今のうちに必要なものを洗い出さなければならない。
幸いにして、昨日と今朝で一通りの掃除が終わっている。引き続き細かいところの清掃をしつつ、動かせるものから配置していこう。
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結構綺麗になった。リビングは特に片付いた場所と言って良い。置くべき荷物が極端に少ないだけだが。
その後も、使う場所から順番に整理していく。
キッチン、洗面所、トイレ、お風呂、寝室。流石にすべては片付かないものの、一通りは済ませることができた。
部屋の景観的には問題ない。趣味嗜好品がなく簡素に纏まったというくらいだろう。纏まりすぎな気もするが、今後の自分に期待だ。
しかしながら決定的に、日用品が不足している。石鹸やトイレットペーパーなどはある程度買い置きしておきたい。
それに、学校用品。主なものを挙げるならばノート等も不足していた。
明日は、結構な回数で往復しなければならないだろう。
そう考えると、早めに休んでおいた方が良い気がしてくる。
「……そろそろ休むか」
決定的に物の数が少ない寝室へと向か──おうとして、1つ思い出した。
そういえば、昼に
──select──
>聴く。
聴かない。
─────
折角だし、聴いてしまおうか。
居間に戻り、パソコンの電源を点ける。
起動音に加えて、数秒の待機時間の後、ようやく立ち上がった。
専用のドライブを起動、読み取ったCDを自動で流し始める。
曲名は、「Seize the day」。
勢いがあって、元気が出る歌だった。
……ああ、凄い。正直感動したと言ってもいい。
CDからでも、充分な熱量が伝わってくる。
不安定な未来を不安視するより、今を──一瞬一瞬の選択を大事にした方が良い、と。
暗き世の不安と、それを超える為の明るさと力強さ。
それらが感じ取れる音楽だった。
「この手で選んだものが、答えを紡いでいく……」
ああ、そうなのだろう。
今日はそんな話を何度も聞いた。何度も胸に刻んだ。
未来も過去も真っ暗な自分だが、だからこそ、今の過ごし方が重要になる。
……寝よう。
もう1度、この曲を貸してくれた少女に出会ったら、きちんとしたお詫びとお礼をしなければ。
そんなことを考えつつ、寝室へ再度向かう。
今夜はぐっすり眠れそうだ。
────────
夢を見た。
よく分からない夢だ。
見覚えのない校舎での学園生活。
見覚えのない級友との雑談。
見覚えのない教師による指導。
見覚えのない仲間との部活動。
本当に、訳の分からない夢だった。
見覚えのないことばかりである。
それでも、辛うじて唯一分かったことがあるとすれば。
この夢の
なにもなく、平凡で退屈で、だからこそ平和なこの時間を。
心の底から好いていたことくらいである。
────────
──4月15日 (Sun)──
目が醒める、昨日よりも片付いた部屋で。
今日の予定は一通りメモしてある。
基本的には買い物しか書いていないが。
取り敢えず予め買ってあった弁当を食べて、外出の準備をしよう。
────
一通りの買い物を済ませた。
私生活が充実している気がする。
必要最低限の物を揃え終えた頃には、もう夕刻となっていた。
今晩も変わらず食すのは弁当である。
折角だし、料理もしてみたいが……如何せん作り方が分からない。
そういえば、駅前広場に本屋があった。
今度、本の1つでも買ってみようか。
それ以外にも学校の図書室などを見てみると良いかもしれない。
吹き抜けの2階建て。あそこまで大きければ、色々な知識を得られるだろう。
それと平行して、食材を買う場所も決めなければならない。
あまり近くに買える場所がないから、我慢するか、足を用意するかだろう。
……まあ、急を要するテーマでもない。
出費は気になるが、それ以上にやるべきことが多いからだ。
まずは、明日。
学校に慣れるところからだろう。
明日の初登校に備えて準備をする。
送られてきた制服は学ランだった。きっちりとしていて良い。サイズもぴったりだ。
体育着やスクール水着なども普通。水着は流石に必要ないだろうが、体育着は一応持っていっておこう。
教科書などは明日もらえることになっているので、あと自分が用意するのはノート数冊と筆記用具くらい。
数十分で支度を終え、本日やるべきだったことも大体完遂。
あとは寝るだけだ。
……学校生活。
どうなるのだろうか。
淡い期待を抱きつつ、その夜を過ごした。
次回ようやく、学校へ。
お前いつ異界いくんや……
────
選択肢!
ケース7ー2。
──select──
聴く。
>聴かない。
─────
聴かないでおこう。
……本当に良いのか?
──select──
聴く。
>聴かない。
─────
聴かない。
だが、渡してきた彼女の必死さが思い浮かぶ。
それを考えると──
──select──
聴く。
>聴かない。
─────
やはり聴こうとは思えなかった。
よくよく考え直しても、押し付けがましいだろう。
……しかし、曲に罪はないはず。
時間も良い感じに余っている。
どうだろうか?
──select──
聴く。
>聴かない。
─────
これが、最後の、選択だ。
──select──
聴く。
>壊す。
─────
壊してしまおう。
断固として聴かない。CDがあるからそんな誘惑があるのだ。
なら、元凶を破壊すればこの欲求もとまるはず。
さあ、さらば──!
→BAD END。絶対に詰みます。原作違うけど道場行き案件。
繰り返し選択肢は癖で挑んでしまうから注意。
これは悪い文明。