PERSONA XANADU / Ex   作:撥黒 灯

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5月19日──【杜宮高校】仲良くなるには

 

 

 

 放課後、さっそく時坂と合流した自分は、彼とともに1年生の教室へと向かっていた。

 

「郁島さんの友人って、どんな人なんだ?」

「明るくて、優しそうな女子だったぜ。ソラと一緒に話しているところにも何度か通りかかったんだが、結構家庭的な子だ」

「なるほど。自分の周りにはいないタイプだな」

「……それ、思っても久我山の前ではぜってえ言うなよ」

 

 確かにいささか失礼な物言いかもしれない。

 璃音か。優しくて明るい印象はあるものの、家庭的という感じはしないな。自分が彼女を深く知らないからそう思うのかもしれないけれど。

 ……そもそも璃音って、料理とか出来るのだろうか。何故か自分の頭には、『なんで出来ないのー!』と叫ぶ絵しか浮かんでこない。

 その点で言えば、柊さんなどは完璧にこなしそうだ。レシピ通りに作るタイプだろう。ただ、家庭的かと言われたら首を傾げる。将来は仕事人間になりそうだし。家庭とは程遠い存在と言って良いかもしれない。

 もしかして自分たち4人の中で一番家庭的なのは、時坂なのか? いや、彼もバイトばかりしている面を見ていると、家庭を大事にするタイプとは断言できない。身内に優しいのは確かだろうが。

 となると、残るのは自分か。……ないな。一応野菜を切って焼くくらいは出来るようになったが、それを料理と呼んでは多方面に申し訳ない。

 そもそも、自分にとって“家庭”というものが曖昧すぎて、家庭的という単語について明確な基準を持てないというのも問題だ。

 自分は、どういった家で育ったのだろう。どういう教育を受けて、どういう感情を向けられ、どういう顛末を迎え、今に至っているのか。

 

「……難しい顔してどうしたんだ、岸波」

「記憶にない過去とあったはずの思い出に思いを馳せていた」

「いったいお前の頭の中でどんな飛躍があったんだ……?」

 

 さあ?

 自分でもよく分からない。そもそも何の話をしていたのだろう。忘れるということは、どうでも良いことなのかもな。

 

 

 

 そんな無駄話をしていたら、目的の人を見つけたらしい。時坂は少し早足になって1人の女子生徒を追いかけた。

 呼びかける前に近付いて来る存在に気付いたのか、彼女が先に振り返る。

 黄色いカチューシャを付けた、ショートカットの、エプロンが似合いそうな女の子。少し大人しそうで、しかし優しそうな少女だった。

 

「あれ、時坂先輩?」

「うっす、今少し時間良いか?」

「はい、大丈夫ですけど……もしかして、ソラちゃんのことですか?」

「おう」

 

 郁島さんの友人──アユミいう少女は、尋ねる前から要件が察せたようだ。

 もしかして、彼女も何かしら気にかかっているのだろうか。

 

「すまねえ、率直に聞くが、最近ソラの様子でおかしなこととかはなかったか?」

「……思い違いでなければですけど、少し」

「教えてくれねえか、頼む」

「……そう、ですね。時坂先輩はソラちゃんと長い付き合いだと聞いています。私が覚えた違和感を、言葉に出来るかもしれませんし」

 

 何より、ソラちゃんは時坂先輩のことを本当に信頼してるみたいでしたからね。と笑う。

 彼が勝ち取った、信頼の結果だった。

 アユミの性格が良いこともあるし、郁島さんというパイプもあったのは確かだ。しかしそれでも、一か月ほどで他学年のほぼ無関係な生徒とここまでの信頼関係を築けるのは、本当に凄いと思う。

 自分なんて、まだクラスメイト全員とも話せていない。本当に時坂は、常に自分の1歩前を歩いている。異界の件も、バイトの経験も、交友関係の広さも、他にもきっと、たくさん。

 

「ソラちゃんは話すとき、普段、しっかりと相槌を打ってから話すんです。なんて言うべきなのかは分からないですけど、こう、話しやすいというか」

「ああ、分かるぜ。まず相手の意見をしっかりと聞こうとするよな。自然に、急かす訳でもなく、次の言葉を待ってくれてるような……」

「そうです、そういう感じだと思います。……なんですけど、最近は何というか、話に前のめりで」

「話の内容は?」

「“他愛のない世間話”です。昨日何したとか、何食べたとか」

 

 日常の話を、急かすように聞く……?

 どういうことだろう。話を求めるからには、彼女がそれを聞きたがっているということだろうが。

 

「……逆に、テンションが下がる時とかは?」

「私が覚えてる限りだと、ないかもしれません」

「「……」」

 

 取り敢えず、頭には留めておこう。何かしらのヒントにはなるはずだ。

 さて、自分からも何か聞いてみようか。

 

 

──Select──

 >最近調子が悪そうだったりは?

  最近、楽しそうに話していたことはある?

  彼女がよく行く場所とかに心当たりは?

──────

 

 

「調子が悪かった、とかはそこまでないと思います。この前も作ったお菓子を持っていったら、美味しいってとても喜んでくれて」

「ああ、そういえば菓子作りが趣味なんだっけか」

「お恥ずかしながら」

 

 なるほど、家庭的、というのはここから来てるのか。

 そういえば確かに自分も、最初、エプロンが似合いそうだなと思った気がする。

 

「そういえば、私、約束してるんです、ソラちゃんと。部活の大会が終わったら、一緒にお菓子作りしようって」

「へえ、昔は空手しか目に入ってなかったあのソラが……」

「最近は料理にも挑戦してるみたいで」

 

 感心したように頷く時坂。何だろう、妹の成長を実感した兄ってこういう感じなのだろうか。確かに兄妹弟子らしいけれど。

 しかし、後輩たちも女子とはいえ料理がしっかりできるのか。自分も時間があったら頑張らないといけない。

 

 

──Select──

 >最近、楽しそうに話していたことはある?

  彼女がよく行く場所とかに心当たりは?

──────

 

 

「楽しそうに……」

「自発的に話していた内容で、楽しそうなことってなかった?」

「……さっきの料理の約束をした時もそうでしたが、基本的に未来のことを話すときはいつも楽しそうです」

 

 とても前向きな人らしい。

 いや、本当にただ前向きなだけなら、異界は発生させてないか。璃音が良い例だ。前向きであっても、どこかに影が生まれる。郁島さんが楽しそうだったというならきっと、話題は彼女の抱える問題から逸れていたのだろう。

 ……なら、郁島さんの不安事は“今、もしくは過去のこと”ということか?

 

 

──Select──

 >彼女がよく行く場所とかに心当たりは?

──────

 

 

「よく行く場所……記念公園とかですかね。よく部活の先輩とトレーニングをしてる話を聞いてますから」

「先輩って……ああ、相沢か。そういや一緒に走ってるところを見たって話を前に聞いたな」

 

 ……時坂が報告を忘れて、柊さんに咎めるような視線を向けられたうちの1つか。

 一通り情報収集が終わって、柊さんと璃音の方に進展が無ければ、全員で行こうと提案してみよう。

 

 ……今の自分が聞けるとしたら、こんなところか。

 

「時坂、他に何かあるか?」

「……いや、大丈夫だ。助かったぜ、話を聞かせてくれて」

「いいえ、お役に立てたなら……あの、もしかしてソラちゃんに何か?」

 

 アユミの瞳が少し潤んでいる。

 心配なのだろう。出来たばかりの友達だと思うが、それでもその仲を大切に想っているのは、今までの会話からも察せられた。

 

「いいや、何ともないとは思うけど……自分たちに任せてくれ」

「でも……あの、もし何か、できることがあるなら」

「大丈夫だ、万が一何かあったとしても、オレたちがどうにかする」

「きっとすぐに笑顔で登校してくるはずだから、その時は笑って出迎えてあげて」

「先輩たち……──はい、分かりました。ソラちゃんのこと、よろしくお願いします」

 

 頭を下げるアユミ。旋毛まで見える深い礼。

 顔が下がっている間に、時坂と目を合わせる。

 行動は迅速。一刻も早く郁島さんを助けて、彼女を安心させなければ。

 今までも手を抜いていたわけでは決してないけれど、気が引きしまったように感じる。

 

 

 

 

 

『──以上が、校舎で集まった内容だ』

 

 サイフォンで、情報を共有する。

 柊さんと璃音は今、レンガ小路に居るらしい。郁島さんの足取りを追っているそうだ。

 

『了解したわ、ありがとう。それじゃあこっちの報告もしてしまうわね』

『郁島さんが最後に見つかったっぽい場所、分かったよ』

 

 その場所は、自分が後で視察を提案しようと思っていた場所。

 

『【杜宮記念公園】』

 

 

 

 

 

 

 

────>杜宮記念公園【社のオープンカフェ】。

 

 

「来たわね」

 

 息も絶え絶えに走って来た自分たちを、2人の女子生徒が迎える。

 テーブルの上には、飲み物が2杯とデザートが一食分。

 空いてる席を指して、取り敢えず座りなさい、と腰かけを促した。

 

「急ぐ気持ちは分かるけれど、焦り過ぎれば本末転倒よ。少し休憩してから行きましょう」

「うんうん、万全なパフォーマンスには、適度な緊張とリラックスが必要ってね!」

 

 そう言いつつ、甘い物を笑顔で頬張る璃音に、緊張感はどこへ行ったんだとは聞かないでおこう。

 

 それに必要な休憩とはいえ、ただ時間を浪費するわけにもいかない。綿密な情報共有には良い機会だ。

 

 

 

 

「なるほど」

 

 少しの時間を使って、自分たちが聞いた話と、その感想、違和感や疑問点などを伝える。

 柊さんも璃音も、真面目に聞いてくれた。

 その上で、璃音は腕を組んで悩み、柊さんは険しい顔をしている。

 

「郁島さんは自分の感情を隠すのが上手だったみたいね。もしくは触れられないような特異な悩みだったのか。どちらにせよ、これ以上情報収集しても大した効果は出ないでしょう」

「あ、ちょっと待ってアスカ、学校以外の話とかなら、親にしてるかもしれなくない? 時坂クン、どうにかして郁島さんのご両親と連絡とれないかな」

「そうだな、一応試してみる。1日貰っても良いか?」

「ええ、確かに盲点だったわ。有り難う、久我山さん」

「ううん、大丈夫」

 

 自分も気付かなかった。凄いな、璃音は。確かに、もし学校での悩みなら、学友以外の近しい人に相談していてもおかしくない。

 ……そういうのも、家族のありがたみなのだろうか。

 

「何にせよ、少し厄介ね」

「情報が集まっていないことが、か?」

「ええ、シャドウの説得の難易度が増すもの」

 

 それは、そうだ。何かしらの問題点が分かっていれば、相手に合わせやすいし、こちらも対策が立てやすい。心構えもできる。

 だが、それがまったくできない。どんな問題が飛んでくるか分からず、相手が何を言われたくないのかも分からない。

 まるで国語の試験のようだ。

 

「柊さんはシャドウの説得の時に気を付けていることとかあるか?」

「……そうね、もう3人とも経験したし、良いかしら。私が常に気を付けているのは、“決めつけない”。“一般論に逃げない”。“適材適所”。くらいかしら」

「あー……なんか分かる気がする」

「オレもだ」

「自分も、何となく」

 

 “決めつけない”。

 相手の問題が何で、こう言うべきだという確信は持たないこと。

 常に相手の言動が一歩上を越えてくると考え、備えること。

 

「なにより大切なのは、相手が“そうであると思い込んでいる”ことよ。論理の飛躍も有り得るわ。自問自答などを経て、その答えに行き付き、縛られた結果が、異界として表れているのだもの」

 

 故に、油断も慢心もするな。と彼女は言っている。

 

 

 “一般論に逃げない”。

 これはある意味、分かりやすい。

 感情的になっている相手に正論をかざした所で、効果は薄いだろう。

 自分の言葉で、自分の心をぶつける。そうして、相手にそうかもしれないと思ってもらうのが、自分たちのする、“説得”というものだ。

 

 

 “適材適所”

 これは……どういうことだろう?

 

「適所適所って?」

「そうね、例えば……そうそう、時坂君。貴方、昨日もまた夜遅くまでアルバイトしていたわね」

「は? ンだよ急に」

「貴方が思っている以上に夜は危険よ、すぐに止めなさい。何かあってからじゃ遅いわ。九重先生や倉敷さんにまだ心配かけるつもり?」

「いや、マジで何なんだよ。だいたいお前には言われたくねえ。危険度が高いのもそっちだろうが」

「……ええ、その通りだわ」

「?」

 

 時坂が首を傾げる。

 だが、客観的に聞いてれば、何故急に柊さんが説教し始めたのかよく分かった。

 

「“お前が言っても説得力ない”って思わせないことが重要、ということか」

「そういうことよ。突然ごめんなさいね、時坂君。例とは言え少し強引だったわ」

「……そういうことか。いや、別に構わねえよ。こっちこそ強い言い方しちまって悪い」

「謝ることはないわよ。私がそう言わせたようなものだから」

「なら柊も謝んな。説明する為の例なんだから、必要なことだろ」

 

 いや、手近だったから使っただけで、誰も傷つけない例は出せたのだけど……とでも言いたげな顔を柊さんがしている。本当に。もしかしたら一言一句合ってるのでは、と思うほど分かりやすい。

 まあ、言わない方が良いか。

 その後も謝り合う2人を見てると、璃音が席を近付けてきた。

 

「いやあ、あの2人ホント仲良いよね」

「? 時坂と柊さんのことか?」

「4人しかいないココであたしがキミに話しかけてるのに、他に候補が居る?」

「いないな」

 

 でも確かに、2人は仲が良い。口喧嘩のようなものはよくしているが、根本的にお互いを信頼しているのが伝わってくる。自分たちが知らない2人の出会いが、それらを築いているのだろう。

 

「なんか悔しいよね、あたしもアスカともっと仲良くなりたいなあ」

「焦ることもないんじゃないか?」

「でも、せっかくこうして仲間になった訳だし、もっと仲良くなりたくない?」

「まあ、確かに親しくはなりたい」

 

 それは、誰に対しても言えることだ。

 柊さん相手にもそうだし、時坂にも、璃音にも、勿論ここにはいない美月や他の人たちにも。

 でもその一方で、全員に“壁”を感じているのもまた確かだ。柊さんに然り、時坂、璃音にも、接していると痛感する。

 だからこそ、人と仲良くなるには必要なのは、まず時間である、と自分は考えた。

 

「気長にいこう」

「ヤだ」

「──ん?」

「アスカー! 今度2人でお茶しに行こ! あ、最早学校中で有名になりつつあるザビくんも2人で話したいコトがあるって!」

「……っ」

「ちょ──」

 

 い、いきなりなんてことを言い出すんだ……いやそれ以上に無視できない情報まで上がってきた。学校規模で自分の名前が有名になっているのか!? そもそもフランシスコ・ザビ云々は名前というか、いやまあ名前だけどそうじゃなくて、ソウルネームというか何というか……!

 ビクンと肩を震わせた柊さんは、なんとも表現しがたい顔でこちらに視線を向けてくる。睨んでいるのか、笑っているのか、怒っているのかが分からない。全部交ぜたような表情だ。

 

「そ、そう……まあ今度、時間があれば、ね」

「やった! 約束だからね!」

「……自分もか?」

「……べ、別に、乗り気でないならやらなくてもいいけれど」

「……いや、頼む」

 

 いいのかなあ、と思いつつ、機会があったらご一緒する約束をした。

 

 

 

 そろそろ異界化の調査を再開しましょうか。と柊さんが席を立つ。

 自分たちも各々移動する準備を始めた。

 そんな中で、璃音が声を掛けてくる。

 

「誰かと仲良くなるのに時間なんて関係ないと思う。大事なのは、勇気じゃないかな」

「……勇気」

「そう、勇気。心を開いて、自分から誘うことが、大切なんだと思うよ」

「……凄いな、璃音は」

「あたしは、キミもその勇気を持ってると思うケドね」

「えっ」

 

 どういうことか聞こうとしたが、璃音は既に歩き始めていた。

 ひょっとして、励ましてくれたのだろうか。

 スミレ色の髪が風に揺れつつ遠ざかっていく。

 見ていると、何だか心が温かくなった。

 

 勇気……心を開く勇気か。

 確かにそれも、友情を築く上では大事なのかもしれない。

 というか自分は、いつの間に尻込みをしていたのだろうか。少し内気寄りな考え方になっていたな。

 

 ……しかし璃音は何を以て、自分に勇気があると言うのだろう。

 とにかく、彼女は自分をしっかりと見て、彼女自身の価値観で、評価してくれているらしい。

 

 ……彼女との会話に、新たな縁の息吹を感じる──

 

────

 我は汝……汝は我……

 汝、新たなる縁を紡ぎたり……

 

 縁とは即ち、

 停滞を許さぬ、前進の意思なり。

 

 我、“恋愛” のペルソナの誕生に、

 更なる力の祝福を得たり……

──── 

 

 

 気付いたら3人とももう結構離れてしまっている。追いかけないと。

 ……そういえば、そもそもどうやって異界を探すのだろう?

 

 

 





おまけ。

 ~~if 2週目ザビ子の場合~~

「いやあ、あの2人ホント仲良いよね」
「うん。でも、わたしと璃音も端から見たら仲良いと思う」
「そ、そう……? っていうか、端から見たらって本当は仲良くないみたいじゃん」
「だって、ほら、まだもっと仲良くなれるでしょ、わたし達」

 あ、ああ、うん、そだネ……と何故か赤くなった顔を背ける璃音。
 どうしたんだろう。
 まあ、急に体調を崩したとかじゃなさそうだし、大丈夫だよね。
 
「でも確かに、柊さんとも仲良くなりたいな」
「だ、だよね! うん!!」

 嬉しそうに胸の前で拳を握る璃音。相変わらず、喜怒哀楽が激しい。
 一方の明日香はどちらかと言えば、クール系だ。眼鏡を掛けていたらさぞ知的なキャリアウーマンになっただろう。
 でも、ちょっと慌てた所も見てみたいような……いや、わざわざそんな氷漬けにされるようなことはしたくない。時坂じゃないんだから。

「アスカー! 今度一緒にお茶しよっ!」
「……どうしたというの、急に」
「別に、もっと仲良くなりたいなって! ほら、今や全校規模で有名なあのザビ子さんもアスカと1対1でゆっくり話してみたいって言ってるよ!」

 ついにわたしの真名も、校内に轟くようになったか。
 うん、悪くない。
 でも、柊さんは何が面白いのか、とても震えている。困った、俯いているから顔も合わないね。
 ……仕方ない。柊さんの前にしゃがみ、手を握る。こうすれば、意識がこちらに向くはずだ。
 
「どうかな、柊さ──ううん、明日香。今度、少しで良いからわたしに、あなたの時間をくれない?」
「……え?」
「聞いたと思うんだけど、わたしも2人きりで話してみたかったんだ。どうかな?」
「え、ええ……いくらでも、付き合うわ」
「いくらでもって……それじゃあ遠慮なく。たくさん付き合ってもらうからね?」
「は、はい。光栄です……」
「ふふっ、何それ」




 →コミュ強制発生させて直後にランク急上昇。心をばっさり開いた結果、次のデート(仮)で問題発覚からの解決でコミュマックス。
 RTAどころじゃない……なんだこれ。
 注)もちろんザビ子は普段からフラグ乱立させてたので、アスカがちょろいのではありません。ちなみにリオンはコミュマ済。





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