礎 遷形のヒーローアカデミア   作:Owen Reece

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第30話 昼休憩

プレゼントマイクの放送で昼休憩が始まった。

 

「礎くん!2位通過おめでとう!」

 

「ありがとう麗日。障子が良い動きしてくれたから戦い易かったよ、それよりお前さんとこ ずっと狙われてたな」

 

食堂へ行こうと歩く礎を麗日が呼び止めた。

 

「そう!でも常闇くんがね、最後の最後で轟くんのハチマキを__「礎くん、麗日くん」

 

「「飯田(くん!)」」

 

早口で喋る麗日を遮り、飯田がやって来た。

 

「あっ飯田くん!あんな超必持ってたのズルイよ!」

 

「ズルとはなんだ!!それを言うなら礎くんの突風もルール違反ギリギリだろう!」

 

「オイオイ…ルールの裏を掻いた戦略と言ってくれ。飯田んとこ攻撃力が高すぎて近づいたらヤバい状況だったんだ」

 

それぞれに騎馬戦の感想を喋りつつ、食堂へ歩いていた。

 

その時___....

 

「そういえばデクくんは…どこだ?」

 

 

 

……………

………

 

 

 

学校関係者専用の入口。

 

「話って…何…?」

 

会場から離れる生徒ら から離れた場所で、緑谷と轟が向かい合っていた。

 

 

………

 

 

一方此方は会場内。

両肩の炎を揺らし、男は下へ向かう階段を歩いていた。

 

「久しぶりだな!お茶しよ、エンデヴァー!」

 

「……オールマイト…!!」

 

聞き慣れた___彼にとっては聞きたくもない声がして振り返る。当然、そこにはNo.1ヒーロー オールマイトが立っていた。

 

 

………

 

 

「あの…話って……何?」

 

緑谷は問いかける。話をするために自分は呼び出されたのに、当の本人は口を噤み__...

 

「えと…」

 

....目の前の自分を睨んでいる。

 

(かっちゃんとはまた違う…冷たい威圧感…)

 

「気圧された…自分(てめぇ)の誓約を破っちまう程に…」

 

(使えば有利な場面でも使わなかった…左側のこと…)

 

強い抑圧感の中、出された話題は轟の左側の個性の事だ。

 

「飯田も上鳴も八百万も常闇も麗日も…感じてなかった。最後の場面、あの場で俺だけが気圧された。本気のオールマイトを身近で経験した俺だけ」

 

「それって…つまり……」

 

「お前に同様の何かを感じたってことだ」

 

緑谷の心臓が高鳴る。

 

「なぁ…緑谷、お前…

 

オールマイトの隠し子か何かか?」

 

 

(………隠し…子?!)

 

唐突な話題変更に緑谷は目を見開く。体育祭開始直前、轟の言葉。

 

〈…オールマイトに目ぇかけられてるよな…〉

 

(そっそうか…そう…なるのか……)

 

「…どうなんだ?」

 

これは黙っているわけにはいかない。そう思い、緑谷は慌てて言葉を繋いだ。

 

「ち、違うよそれは……って言っても、もし本当にそれ……隠し子だったら違うって言うに決まっているから納得しないと思うけど、とっ!とにかくそんなんじゃなくて…!…そもそもその…逆に聞くけど…なんで僕なんかにそんな__...」

 

「………"そんなんじゃなくて"って言い方は、少なくとも何かしら言えない繋がりがある。ってことだな」

 

轟は目を閉じ、息を吸い込んだ。その時僅かに彼の表情に険しさが増す。

 

「俺の親父は"エンデヴァー"…知ってるだろ。万年No.2のヒーローだ。もしお前No.1ヒーローの何かを持っているなら俺は……

 

尚更勝たなきゃいけねぇ」

 

 

………

 

 

階段前。

 

オールマイトとエンデヴァー。彼ら二人は対面していた。

 

「超久しぶり!10年前の対談以来かな!?見かけたから挨拶しとこうと思ってね」

 

「そうか、ならもう済んだろう。去れ。

茶など冗談じゃない……便所だ、失せろ!」

 

いつもと変わらず、陽気なオールマイトに、エンデヴァーは眉に皺を寄せ 背中を向ける。が「つれないこと言うなよーー!!」

 

「ッッッ!!!」

 

オールマイトはエンデヴァーの上を通り前に立ち、絶えない笑顔を見せる。

 

「君の息子さん、焦凍少年。力の半分も使わず素晴らしい成績だ!教育が良いのかな?」

 

「何が言いたい」

 

オールマイトの言葉に苛立ち、炎が揺ぐ。

 

「いやマジで聞きたくてさ、次代を育てるハウツーってのを」

 

「………?貴様に俺が教えると思うか?相変わらずそのあっけらかんとした態度が癪に障る……」

 

「…ゴメン…」

 

オールマイトは気負けした様子で謝り、エンデヴァーは再び、数歩進んで立ち止まった。

 

「…これだけは覚えとけ()()は…いずれ貴様をも超えるヒーローにするッ…そうするべくつくった仔だ…!」

 

「…何を……」

 

笑顔こそは絶えてはないが、エンデヴァーの気迫に目を見開き、眉を顰めた。あの平和の象徴オールマイトが。

 

「今はまだ下らん反抗期だが…必ず超えるぞ……超えさせる!!」

 

彼は激しく炎を揺らがせ、吐き捨てるように言った。そしてオールマイトに背中を向けて去って行く、その時の表情は厳つく、濃い怒りの色を浮かべていた…

 

 

………

 

 

「親父は極めて上昇志向の強い奴だ。ヒーローとして破竹の勢いで名を馳せたが…それだけ生ける伝説オールマイトが仕方なかったらしい。

自分ではオールマイトを超えられねぇ親父は___次の策に出た」

 

「何の話だよ轟くん…僕に……何を言いたいんだ…」

 

話の意図が見えない。自分を呼んだ理由がわからない、それに彼は___彼の内側から沸々と何かが込み上げているようだった。

 

「"個性婚"。知ってるよな?」

「………!」

 

「超常が起きてから、第二〜第三世代間で問題になった。自身の個性をより強化して継がらせる為だけに配偶者を選び…結婚を強いる。

 

倫理観の欠落した全次代的発想。

 

実績と金だけはある男だ…親父は母の親族を丸め込み、母の"個性"を手に入れた」

 

彼の語気が強く、鋭く、緑谷を刺す。

 

「俺をオールマイト以上のヒーローに育て上げることで自身の欲求を満たそうって腹だ……っ

うっとうしい!!俺はあんな屑の道具にはならねえ!記憶の中の母はいつも泣いている……」

 

彼は目を伏せるが父に対する憎悪と憤怒が、母に対する悲哀と苦渋が、緑谷を圧し潰すように通路を満たす。

 

「〈お前の左側が醜い〉と、母は俺に煮え湯を浴びせた」

 

「「「ッッ!!!……」」」

 

衝撃が胸を敲く。緑谷は言葉を失い絶句し、顔色を変える。彼が抑える左側の顔になぜ、火傷の痕があるのかを痛い程に理解した……

 

「……ーざっと話したが俺がお前につっかかんのは見返す為だ。クソ親父の個性なんざなくたって……

 

いいやっ……

 

使わず"一番になる""ことでっ

 

奴を完全否定する……ッッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体育祭が行われるドームを長く繋がれた鉄骨が走り、格子模様を浮かべる。轟と緑谷が話す通路出口の上にもそれは在る。

 

その溝の上に立ち 礎は険しげな顔を浮かべ、今にも漏れそうな息を指を強く噛んで耐えていた。

 

(………エンデヴァーの息子…それはすぐに知ったが……あの…火傷痕は……)

 

偶然、緑谷を呼びに来たが入り込める雰囲気では無かったので見つからないように聞いていた。

 

彼と同じく轟の言葉が胸を突き、肺を圧し潰されそうだった。同時に彼が自分に向けた言葉の意味を理解した。

 

キャプテンはアメリカの……ヒーローの大元たる国の象徴だ。

 

(オールマイトとキャプテン・アメリカ……其々に関わりを持つ 緑谷と俺を倒せば、轟の望みが……叶う)

 

 

 

…………

……

 

 

 

「言えねぇなら別にいい。お前がオールマイトの何であろうと___俺は右だけでおまえの上に行く。時間取らせたな」

 

予想だにしなかった言葉に息を忘れた緑谷に踵を向け、轟は外へ足を出した。

それを察した礎は音も無く浮かんで距離を置いた。

 

(コミックだったら主人公だ。それ程の背景。それに対し僕が言える事なんて……)

 

暫く考え、唾を飲み込んだ。意を決して轟の後を追いかけ、自ら彼を呼び止めた。

 

「…っ轟くん!……僕は…ずっと助けられてきた。さっきだってそうだ…

 

僕は……

 

誰かに救けられてここにいる」

 

緑谷は自分の手を見つめて話し出す。

 

「(笑って人を救ける最高のヒーロー…)オールマイト…彼のようになりたい…その為には一番になるくらい強くなきゃいけない。

君に比べたら些細な動機かもしれない…」

 

顔を上げて、轟の顔を見つめる。

 

「…っでも僕だって負けられないっ!僕を救けてくれた人たちに応えるためにも…!さっき受けた宣戦布告、改めて…僕からも……

 

僕も君に勝つ!!」

 

弱くない風が吹く中 決意のある声は確かに耳へ届き、轟は黙って緑谷を見る。

 

 

 

 

 

 

 

(...一番強く、か…強さか…俺は……オレは…)

 

緑谷の言葉は礎にも届いた。ゴーグルを握りしめて鈍い音が鳴り、彼を揺らす。そして__.....

 

 

 

「………………………」

 

爆豪にも届いていた。

 

 

 

 

 

……………

………

 

 

 

 

 

 

 

昼休憩終了。

 

 

『最終種目発表の前に、予選落ちした皆へ朗報だ!あくまで体育祭!ちゃんと全員参加のレクリエーション種目も用意してんのさ!』

 

休憩が終わり、ドーム内のグラウンドへ三度現れる生徒達。

 

『本場からチアリーダーも呼んで一層盛り上げ……ん?アリャ?』

 

『なーにやってんだ……?』

 

『どうした!?A組!!?どんなサービスだ??!!』

 

……A組の女子全員はチアの格好をして登場していた。

 

 

 

「峰田さんっ上鳴さん!!騙しましたわね!?」

 

「「ひょーーっ!!」」

 

二人は興奮した様子で親指を立て合う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「八百万、耳郎……」

 

「何か?」

 

昼休憩中、食堂にて峰田と上鳴が揃って話しかけてきた。

 

「クラス委員だから知ってると思うけど…午後は女子全員ああやって応援合戦しなきゃいけねぇんだって…」

 

「え゛っ?!」

「そんなイベントがあるなんて聞いてませんけど……」

 

「信じねぇのも勝手だけどよ…相澤先生からの言伝 受けたんだ」

 

峰田ら後ろにいたチアリーダー達を指して喋る。がその顔には先程の神妙な顔は消え失せていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何故こうも峰田さんの策略にハマってしまうの私…衣装まで創造で作って…」

 

「まぁまぁ……」

 

落ち込み、膝を曲げる八百万を麗日が慰める。

 

「アホだろっ…!アイツらっ…!」

 

「まぁ本戦まで時間空くし、張りつめてても、シンドイしさ…いいじゃん!やったろ!!」

 

「透ちゃん、好きね」

 

耳郎は頬を赤く染め、ポンポンを投げ捨てる。その傍らでは葉隠がノリノリで応援し始める。

 

 

 

『さぁさぁ皆楽しく競えよ!レクリエーション!それが終われば最終種目!!進出5チーム、総勢18名からなるトーナメント形式!!

 

一対一の

 

ガチバトルだ!!』

 

 

 

「トーナメントっ!毎年テレビで見てた舞台に立つのか…!」

「去年、トーナメントだっけ?」

「形式は違ったりするけど、例年 サシで競ってるよ。去年はスポーツチャンバラしてた」

 

 

「(一対一か…この上なくシンプル、白黒ハッキリつけるならこれがベストな競技…)hurm……」

 

 

………

 

 

『早速、組み合わせ決めのクジ引きしちゃうわよ。組みが決まったらレクリエーションを挟んで開始になります!』

 

ミッドナイトはクジが入った箱を取り出す。

 

「レクに関してだけど、進出者16人は参加するもしないも個人の判断に任せるわ。息抜きしたい人も温存したい人もいるしね。

それじゃあ1位通過の轟チームから順番に_「あの!すみません!」

 

ミッドナイトが話してるなか、聞き覚えのある男子の声が言葉尻を捉えた。当然、皆が視線を向ける。

 

「俺…

 

辞退します」

 

 

「尾白くん!?せっかくプロに見てもらえる場なのに…!!」

 

A組、尾白猿夫であった。

彼は腕を下ろして、話し始めた……

 

 

「騎馬戦の記憶…終盤ギリギリまでほとんど、ボンヤリとしかないんだ。多分 奴の"個性"で…」

 

(尾白と組んでた……心操かっっ…!)

 

尾白の言葉を聞いて、礎は音がする程の勢いで彼を見る。

 

 

「…チャンスの場だって分かってる。それをフイにするなんて愚かな事だってのも…!っでもさ!」

 

尾白は真剣な眼差しで、拳を強く握りしめて見つめる。

 

「皆が力を出し合い争ってきた座なんだ

 

…こんな

 

…こんなわけが分からないままそこに並ぶなんて

 

…俺には出来ない」

 

微かに目に影を落とし、彼はそう言い切った。

 

「気にしすぎだよ!本戦でちゃんと結果を出せば良いんだよ!」

 

「そんなん言ったら私だって全然だよ!?」

 

真っ先に葉隠と芦戸が悔やむ尾白を励ます。特に芦戸は轟への対策として爆豪に呼ばれた事で負い目を感じていたようだ。

 

「違うんだ…!俺のプライドの話だ…!俺が嫌なんだ……

 

あと何で君らチアの格好してるんだ…」

「「「「「「っ!!!??」」」」」」

 

尾白の自然な反応にA組女子 全員が言葉も出ない……。

尾白が目尻を抑え歯を食いしばる中、辞退を申し出る者は尾白だけでなかった。

 

「…B組の庄田二連撃(ショウダ ニレンゲキ)です。僕も同様の理由から棄権したい!実力如何以前に…()()()()()()()が上がるのは、この体育祭の趣旨と相反するのではないだろうか!!?」

 

手を上げて前へ出たのは、背が小さめで見るからに大人しそうなB組の男子だ。彼らの求めに、会場の空気が重くなる。

 

 

 

『…な、なんか妙な感じになってっけど…』

『ここは主審ミッドナイトの采配がどうなるか…』

 

 

 

…当のミッドナイトは鞭を両手に持ち、二人を見る。

 

「そういう青臭い話はさぁ……

 

好っ!!

 

み!!!

 

庄田、尾白の棄権を認めます!!」

 

(((((好みで決めた…!))))

 

(……目が悦に入ってんよ。アレ…)

 

礎は興奮気味のミッドナイトを見て懸念を示した。

 

 

 

 

 

『繰り上がりは6位の鱗チームだけど…』

 

「……そういう話だったら…俺らより___なぁ…最後まで上位にいた鉄哲チームを…」

 

「「ッ!!」」

 

鱗は宍田と目配せをして鉄哲達を勧めた。

 

「っお…!おめェらぁっ……!!」

 

………

 

『…というわけで鉄哲と塩崎が繰り上がって18名!!

 

………組み合わせは___...

 

...こうなりました!!!』

 

「(…fuck)hurm……!」

スクリーンにトーナメント表が映った時、礎は眉間に皺を寄せた。

 

 

 

第1回戦

 

塩崎VS上鳴

八百万VS常闇

 

「…全力で いくッ…!」

「!!のっ…望むところですわっ!」

 

 

第2回戦

 

緑谷VS心操

轟VS瀬呂

飯田VS発目

芦戸VS青山

鉄哲VS切島

 

「「またか!被りすぎだろ!!」」

 

麗日VS爆豪

 

 

 

総人数が18名___4人が第一回戦からで残りは第ニ回戦からだ。

 

 

 

 

一方、トーナメント表を呆然と見上げる緑谷。

 

「(僕も勝って轟くんも勝ったら…もう…その前に)…心操って確か……」

 

その時_「あんただよな?緑谷出久って」..後ろから声を掛けられた。

 

「っ!?(この人が…!)」

「よろしく」

 

振り返るとそこには渦中の、心操が立っていた。

 

「___よr「緑谷!」ッ?!?」

 

口を開いた途端、突然 尻尾が言葉を閉ざした。それを見た心操は浅いため息を吐いて去って行く。

 

「奴に答えるな」

「っ!?」

 

存外。と言える程の警戒態勢、心操の姿が消えると尾白は口を開いた。

 

 

 

(……意外と早かったな……来いよ、緑谷。この手で倒してやる)

 

轟は迷いのない目で表を見ている。

 

 

 

「アン…麗日?」

 

(ヒィィー!)

 

爆豪は対戦相手の名前を見て、疑念を浮かべる。近くに居た麗日は顔を青くし、冷や汗を感じていた。

 

 

 

「飯田ってあなたですか!?」

「ム?如何にも俺は飯田だ!」

 

スチームパンクなゴーグルを掛けた女子が笑みを浮かべながら、飯田に話しかける。

 

「ひょーー!よかった、実はですね…」

 

 

 

「(俺は上鳴か塩崎…どちらかとか。)…なんでこうなるかね…」

 

誰にも聞こえない小さな声で珍しく礎は難色を示した。

 

………

 

『よーーし!それじゃあトーナメントはひとまず置いといて、イッツ束の間。

楽しく遊ぶぞレクリエーション!』

 

 

 

 

 

 

 

しかしトーナメントに出る者たちは違う。

 

相手の攻略を練る者

 

平常心を保つ者

 

闘いに備える者

 

神経を研ぎ澄ます者

 

そして__緊張を解きほぐそうとする者

 

それぞれの思いを胸に、あっという間に時は来る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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