その男、消耗品軍団の一人   作:心を持った機械龍
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『War.1 兎のスポンサー』

 ファングがエクスペンダブルズの一員となって、もう二年の月日が流れていた。優秀な傭兵達が周りにいたお陰か、最初の半年で銃とナイフの扱いに、CQCを完全にマスター。加えて半年で、特にバーニーの早撃ち、クリスマスのナイフ術、ヤンのマーシャルアーツ、ガンナーの狙撃を完璧にマスターした。
 その飲み込みの早さから、エクスペンダブルズのメンバーから気に入られ、ファングもエクスペンダブルズこそが真の家族と言って慕うように。ファングがエクスペンダブルズに入ってから丁度一年経った時、バーニーがファングだけでは味気ない、という理由で自分と同じ姓である(と言っても、バーニー・ロスは偽名だが)ロスを与えた。
 また、チャーチやドラマーに加えて、トレンチにも気に入られており、CIAや民間軍事会社に誘われる事もあるが、全て断っている。だが気が変わったら来いと言っており、相当気に入られていることが分かる。更には一度、ブッカーにコンビでやらないかと誘われた事も。
 そんな彼等は今、格納庫にて飛行機と武器の整備をしていた。仕事があるから、というわけではなく、暇潰しだ。最近はISのせいで、彼ら傭兵の仕事は減る一方である。ヤンは真っ先にやめそうだが、何だかんだ言ってエクスペンダブルズが気に入っているため、やめることはなかった。

「ったく、ISのせいで俺の愛人の出番が少なくなっちまって困るぜ」
「だな。暫くブッパなせてねえから、つまんねえったらありゃしねぇ」
「まったくもってその通りだ。もっと早く生まれて、バーニーに出会ってたらって思うぜ。……っと、飯出来たぞ。集まれ」

 そう言って現れたのは、迷彩柄のカーゴパンツと黒いシャツを着ており、白いエプロン姿の男だ。身長は179程で、オールバックにした黒髪のサイドの白髪が特徴的で、右頬には自分で入れた傷で『F』と刻まれており、左眼には眉あたりから頬まで一本の傷が入っている厳つい男──ファングだ。
 僅か二年で、ここまでの成長。これも全て、エクスペンダブルズ式トレーニング法によりるものだ。ファングの急成長を見たヤンは、若干嫉妬していたのは言うまでもない。
 ファングは大きめのお盆に32個のおにぎりを乗せ、テーブルへと置いた。皆口々に「やっとか」、「待ってました」と言いながら集まる。ファングの持つ家事スキル、特に手料理に関してはエクスペンダブルズのメンバーからは大変好評であり、よく振舞っている。

「具材は?」
「鮭マヨ、おかか、キムチ、カルビの四つだ」
「ほー、美味そうだ。じゃ、食うか」

 備え付けられたウェットティッシュで手を拭くと、皆手を合わせ「いただきます」と言ってからおにぎりを食べ始める。

「あー、うめえ。あん時お前を拾って、正解だったと思うぜ」
「ちげえねえ!」
「おい、俺の扱い酷くないか?」

 クリスマスの言葉にガンナーが同意し、笑うメンバー達をジト目で見るファング。良くも悪くもこの男達、仲がいい。

「親父、チャーチかドラマーから仕事来てないのか?」
「いや、最近は音沙汰無しだ。向こうもISで手一杯なんだろう」
「チッ、ISなんてもののせいで俺達の仕事は減る一方だ。整備もファングの料理と、俺が病院に行って手伝って手に入れた金で、なんとか出来てるが……このままだと不味いぞ。どうするんだ、バーニー?」

 ドクがバーニーにそう訊ねると、顎に手を置き考える。何かいい手はないのか、と周りを見渡すと、皆リーダーに任せるといった表情を浮かべている。
 何年もやってきたエクスペンダブルズを解散、という訳にはいかない。最悪、トレンチの民間軍事会社に入るとして、何か現状を打破する方法ないのか、と思っていた時だ。気の抜けた声が、この場に響いたのは。

「じゃ、私が仕事を頼むよん」

 一斉に腰のホルスターに入れたサイドアームを抜き放ち、声が聞こえた方へと銃口を向ける。そこには薄紫色の髪をしており、不思議の国のアリスの主人公である、アリスが着ているドレスを着た、抜群のプロポーションをした女性が立っていた。
 その女性に、見覚えがあったファングは、その顔を驚愕に染める。何故ならその女性は、唯一自分をちゃんと見てくれていた人だから。

「束さん!? 何故ここに!?」
「やっほー。久しぶり、いっく──あ、違った。今はファングだったね」
「そうだけど……なんでいるんだよ」
「んー? 私はどこにでもいて、どこにでもいる。そんな存在なのさー」

 不敵に笑う束を見て、ファングは呆れながら銃を下ろし、「みんな、敵じゃない」と説得する。それにより全員銃を下ろしたが、ヤンは顔を顰めながらファングへと話しかける。

「ファング、こいつ何者だ。気配がしなかったぞ」
「……篠ノ之束、ISの開発者で全世界から指名手配中の天才科学者だ。俺の、唯一の理解者だった」
「ハァッ!? コイツが!? マジかよ!」
「よぉうし、一発撃たせろ。こいつのせいで、俺達は仕事は減ってんだからな」
「おい、よせ! ガンナー! この人は俺の恩人なんだ!」

 ガンナーは銃を構え直し、引き金に指をかけ、何時でも弾丸を放てるようにしている。撃つ気満々のガンナーを、ファングが前に立つ事で止め、バーニーが手で制す。

「ファングの言う通りだ。……で? IS開発者の篠ノ之束が、俺達に何のようだ?」
「……私は依頼があって、ここに来たんだ──紛争地域で使われているISを、完膚なきまでに破壊して欲しい」
『『『なっ!?』』』

 皆、耳を疑った。ISの開発者が、自らが開発したISを破壊しろ、という依頼をしてきた事に。
 ISの軍事利用は禁止されているが、テロ組織や各国の極秘部隊等は、平然と使用している。小耳に挟んだことはあったが、本当だという事が分かった。

「……いいのか? ISは、束さんにとっては子供みたいなものだろ?」
「その子供が、命を奪う為に使われているのなら、これ以上穢される前に壊したい。そう思うのは、間違いかな?」
「……バーニー、どうする? コイツを殺れってんなら、何時でも殺れるぜ」

 クリスマスがバーニーへそう訊ねると、バーニーは少し悩んだ後に、答えを出した。

「分かった、あんたの依頼を受けてやる。だが現状兵器では、ISに太刀打ちできんぞ。手はあるのか?」
「それなら問題ないよん」

 束が指をパチンと鳴らすと、テーブルの一角に光が発生した。一体何が、とその光を皆が見つめていると、やがて光が消えて様々な弾丸が現れた。束がその一つを持ち、軽く説明をする。

「これは、対IS用の特殊弾丸。それぞれの銃器に対応したものがあるから、使う銃に合ったのを選んでね。で、もう一つ」

 懐から黒い、球体型のグレネードを取り出した。見覚えのないそのグレネードに、皆首を傾げる。

「これは最高傑作のEMPグレネード。数十秒だけISの全システムを無力化できるけど、作るのに手間とコストがかかるから、三つまでしか作れてない」
「……装備は感謝するが、肝心なギャラはどうなってる?」
「それに関してはノープロブレム。株やったり、汚い金を大量にパクッたりしてるから、いくらでも出せるよ」
「よし、乗ったぞ。お前らはどうする?」

 金があるなら、という理由でヤンは依頼を受ける事を決める。自分の欲に忠実だな、と思いながらも、皆依頼を受ける事にする。ガンナーも渋々、といった風に依頼を受ける事を決めた。
 束はフフッ、と笑みを浮かべると、すぐさまその笑みを消して真面目な顔付きとなる。ファングは束のそんな顔を見たことが無かったため、一瞬驚く。それを気にせず、束はテーブルへと地図を置いた。

「──作戦の概要を説明する。先日のより『バル・ベルデ共和国』にて、テロ組織がISを使い、人質を取ってここに立てこもっているらしい。だから君達は誰一人残さず殺し、ISを一つ残さず破壊し、人質を誰も殺させずに救出して欲しい。出来るかな?」

 その問いに、エクスペンダブルズは笑みを浮かべる。ISに対抗できる物があるのなら、問題はない。

「当たり前だ。……野郎共! 早速準備に取り掛るぞ!」
『『『了解!』』』

 おにぎりを一気に食べると、皆一斉に自分が使う銃の空マガジンに、対IS用の特殊弾丸を詰め込んでいく。それしながら、バーニーはどう攻めるかを考える。

「でだ。どう攻める? 下手すれば、空港に俺達が飛行機に置いた時点で、向こうにバレるかもしれんぞ」
「それなら問題ないな。だろ? 束さん」
「いえーす。この私が開発した光学迷彩搭載VTOL機があれば、パーフェクッに行けるよん」
「出そうだ。親父、だからいつも通りだ」

 ファングの言葉に、バーニーはなんだいつも通りかと考える事をやめた。そんな二人の様子と、いつも通りという事が気になった束は訊ねる。

「ねえ、いつも通りって?」
「「持ってる弾全部使って、壊せる物全部壊しながら、目にした敵全員殺す」」
「……わーお」

 最早作戦と呼べるどころか、作戦として成り立っているのかも分からないざっくりとした作戦内容だが、これで何とかしてきたこの男達、もはや化け物である。というより、エクスペンダブルズ──消耗品軍団と名乗っているのにも関わらず、この男達は一人一人が軍隊レベルの強さを持つ。
 ちなみにだが、ファングは僅か一日で彼等と同じ思考回路になった。これも、彼等に気に入られている理由の一つである。

「しかしまぁ、これで食いっぱぐれなくて済みそうだ。ファングの知り合いさまさまだ」
「だな。久しぶりに、派手に暴れられそうだ。腕が鳴るぜ」
「ギャラは期待していいんだろうな?」
「束さんはこういう時、嘘はつかない。これだけは信じてくれ」
「しかしまぁ、お前とあの篠ノ之束が知り合いだったとはな……」

 アハハ、とファングは苦笑いする。そんな中で、シーザーは心から笑みを浮かべる。

「でもまあ、ファングが篠ノ之束の知り合いだったお陰で、俺達に仕事が来たんだ。何より、俺のハニーでISをぶっ壊せんだ。最ッ高だぜ」
「おい、ヘイル。開発者の前で言いすぎだ」
「いいよ、気にしないで〜」

 ケラケラと笑う束に、皆呆れ顔となる。だが作業の手を止めることなく、数分程でマガジンにIS用の特殊弾丸を詰め込み終えたエクスペンダブルズは装備を整え、束と共に外へ出る。
 皆いつも通りだが、ファングの装備を説明しよう。両腰のホルスターにコルト・ガバメントを入れ、ヘソ下辺りのホルスターにSAA。クリスマスと同様にナイフをホルスターに入れ、手にはHK417を持っている。時と場合によって、HK417をPSG1かヘカートIIにする事もある。
 件のVTOL機はどこにあるのか、ガンナーが束に訊ねようとした時、指をパチンと鳴らす。すると、目の前の風景がぶれ、白銀のVTOL機の姿が現れた。それに思わず、クリスマスは口笛を鳴らす。

「へぇ、すげぇな。天才科学者は、ダテじゃないってか?」
「まぁね。さ、乗った乗った」

 全員すぐさま乗り込むと、束が操縦席へと座ろうとしたが、それよりも早くバーニーとクリスマスが操縦席へと入り、束を押し退けて座る。束は「私が作った、私の専用機なんだけど……」とボヤき、ファングが背中をさする。
 その後、光学迷彩を使用してなんの問題もなく約二時間程で『バル・ベルデ共和国』へと到着した。そのままVTOL機は、ジャングル奥地にあるテロ組織へと向かっていく。
 段々と基地へと向かっていく機体に、束以外は大体を察し、シートベルトできっちりと体を固定する。まさかと思い、何をするつもりか訊ねようとした時、クリスマスがバーニーへと何する気か訊ねる。

「まさか、やる気か?」
「ああ、やるともッ!」
「よし、行こうぜッ!」

 光学迷彩を解除することなく、そのまま基地へと機首を下ろしていく。それにより全てを察した束は、自分もシートベルトにより身体を固定する。

「これ私が作った、私の機体なのにぃぃぃぃぃぃ!!!」
「俺達に仕事頼んだんだ。ファングの知り合いなら、こうなる事位予測しとけよ」
「そうだ。壊れて困るのなら、持ってくんなよ」
「おいトール、シーザー。あまり束さんを虐めてやるな」
「ファング以外全員後で一発ぶん殴ってやるぅぅぅぅぅぅ!!!」

 束の悲痛な叫びが響く中、VTOL機は一番デカい建物へと突っ込んだ。その衝撃で建物は崩壊し、中にいたテロリストは崩れ落ちた瓦礫の下敷きとなったり、VTOL機に轢かれて死んだ者も。
 ちなみにだが、この時点ではまだ彼等はどこに人質が捕えられているかは知らない。なのに迷わず突っ込んだのは、「デカい建物にはリーダーがいる。リーダーがいるとこに、態々人質を閉じ込めていないだろ」という思考から。間違ってはいないのだが、間違っているこの考え、改めさせるようなやつは現れないのか。
 そのまま建物を貫通し、見事ダイナミック着陸を決めると、シートベルトを取り外へと出る。衝撃が来た際、上から物が落ちて来た束は、その痛みと精神的疲労で気を失いノびている。まあ、大丈夫だろうと判断した彼らは、彼女を放って外へ出た。ファングは心の隅っこで、帰りは大丈夫かなと思いながら。
 外へ出ると、騒ぎに気付いたテロリストが群がってきていた。すぐさま得物を構え、銃弾をばら撒く。対IS用の特殊弾丸が人間に当たればどうなるのか、少し気になっていた彼等は、その顔を驚愕に染める。
 頭に命中すれば頭は跡形もなく消し飛び、肩に命中すれば肩から胸の辺りまで吹き飛び、胸に当たればデカい風穴が開いた。その威力に、皆唖然としてしまう。

「おい……これやばくねえか? 対物ライフルでも、あそこまでは行かねえぞ」
「対IS用の特殊弾丸だからだろ? 人間用じゃねえだろ」
「しかも反動は今までと同じだぞ」
「ハーニーは……大丈夫そうだな」
「……今度こんな仕事受けた時は、通常弾入ったマガジンと、特殊弾丸の入ったマガジンの二つを持ってこうぜ」
「そりゃ、大いに同感だ」
「よし、それで決まりだ」
「束さん、なんつーもの作ってんだ……」

 その威力にガンナーすらも引き、ドクが冷静に判断し、ヤンは引きながらも驚き、シーザーは愛しのAA-12が無事か確認し、トールがそう提案し、クリスマスがそれに同意し、バーニーが次からこうするように決め、ファングがVTOL機でノびている束をジト目で見る。流石に彼らでも、ここまで無惨には殺したくはない。だが今回だけは、このまま行こうと決める。
 気を取り直したバーニーは、とりあえずの簡単な作戦を立てる。といっても、ただの作戦の確認でしかないが。

「俺、クリスマス、トール、シーザーとファング、ガンナー、ヤン、ドクに別れていくぞ。人質の救出が優先だ、分かってるな?」
「了解。行くぞ!」

 エクスペンダブルズはリーダーがバーニー、副リーダーが、クリスマス。そして、ファングはもう一人のリーダーというポジションである。バーニーにそう言われた時、ファングは「まだまだガキの俺がリーダーなんて」と言ったが、バーニーの「お前にはその器がある」やクリスマスの「戦況をよく見てるお前なら、相応しい」と言われ、渋々同意した。
 二手に別れたチームは、左右に別れて走って行く。周囲に警戒しつつ、どこに人質が捕えられているのか考えながら。



 ──バーニー視点。



 右へ向かったバーニー達は、向かってくるテロリストを撃ち殺しながら人質がどこにいるのか探す。そこでクリスマスは、どこからともなく巨大なカメラのような見た目をしており、大きめのモニターがある特殊な形状をした機械を取り出した。

「心拍センサーを使う!」

 これはファングが開発した、特殊ガジェット。敵の心拍を感知してそこまで距離を示し、尚且つ武装しているか否かに加えて、敵味方識別装置を内蔵しているスグレモノ。主にクリスマスがこれを使う。
 心拍センサーを持ち、敵がどこにいるか探し始める。そのまま回っ った時、センサーに反応があった。

「三時方向だ!」

 そう言った瞬間、壁を突き破って一機のISが現れた。形状からして、フランスの量産機である『ラファール・リヴァイヴ』を黒くし、夜間戦闘用にカスタマイズされている機体と思われる。
 現れたラファール・リヴァイヴはP90に似た形状のサブマシンガンを両手に持ち、四人へと銃口を向ける。操縦者は気色悪い笑みを浮かべ、「くたばれぇ!」と叫んで引き金を引こうとするが、それよりも先にシーザーが前に出てAA-12の引き金を引いた。

「任せな!」

 フルオートでAA-12に対応した対IS用の特殊弾丸が放たれバリアを削り、そのままSE(シールド・エネルギー)を齧りとる。ばら撒かれたショットシェルによって武装も破壊され、ノックバックによって仰け反っている為に何もすることも出来ない。
 やがて弾丸はバリアを貫通し、そのまま装甲へとダメージを与えていく。ISは絶対防御により操縦者を守っていたが、シールド・エネルギーはすぐに無くなり、操縦者へと弾丸が浴びせられる。シーザーはそのまま弾切れになるまで撃ち続け、弾が切れた時には操縦者の上半身は消し飛んでいた。

「俺とハニーの前に立ったのが、運の尽きだぜ」

 フフンと笑い、シーザーはマガジンを交換した。それを見て、他の四人は苦笑いを浮かべる。



 ──ファング視点。



 一方その頃、ファング達は敵が現れては撃ちを繰り返していた。人質が見付からないが、彼等は焦ることなく現れた敵を殲滅していた。

「スキャンする!」

 そう言い、ファングは左腕に装着したデバイス──『RED MkⅢ スペクター』を展開した。これは電子機器を感知し、仕掛けられたトラップを破壊する為にファングが開発したものだ。
 トラップが仕掛けられていないか探していると、10時方向からISが接近している事が分かった。ファングはデバイスを閉じると、懐からEMPグレネードを取り出し、その方向へと投げる。すると、壁を突き破ってバーニー達のところに現れたのと同様のカスタマイズが施されたラファール・リヴァイヴが現れ、両手に持ったショットガンを構えようとしたが、EMPグレネードが爆ぜ、全システムをダウンさせた。

「何ッ!? 一体何を──」

 操縦者は急にISが反応しなくなったことに困惑し、叫ぶ。だが、その叫びを掻き消すように、銃声が鳴り響いた。四人が得物の引き金を引き、フルオートで弾切れになるまで撃ち続ける。全システムがダウンしているISに、為す術はなく、装甲はいとも簡単に貫かれ、操縦者へと弾丸が突き刺さる。
 何十発という弾丸を浴び、原型をとどめてない程蜂の巣にされたISの残骸と操縦者がその場に転がる。それを一瞥し、皆同時にリロードした。

「ズタボロで眠れ!」

 再びデバイスを展開し、ファングはトラップを警戒しながら人質を探す。そんな時、ガンナーが声を上げた。

「おい、あそこから多数の生体反応があるぞ」
「じゃああそこだな。行くぞ」

 周囲に警戒しつつ、四人はそこへと向かう。多数の生体反応があった場所に辿り着くと、丁度バーニー達もここに辿り着き、合流した。バーニーとファングはアイコンタクトを交わすと、ドアを蹴破り中へと突入する。
 中には数十人の老若男女がおり、ドアを蹴破り、尚且つ銃を構えているバーニーとファングに怯える。二人はフゥ、と息を吐くと、銃を下ろし、落ち着かせる。

「落ち着け、敵じゃない。助けに来た」
「料理を振る舞いたいところだが、時間が無いからゴメンな。……親父、国連軍がここに乗り込んでくるぞ」
「何? それは本当かファング?」
「ああ。来る前に国連軍がテロリスト排除に動いてないか調べたら、ここから数キロ先の場所で本部を置いてたよ。で、俺らがドンパチしたせいで、ここに来るみたいだ」
「なら仕方ない。撤収だ!」

 バーニーがそう言い、皆撤収を始める。ファングは近くにいた若い男の縄をナイフで切り、そのナイフを渡して後を追う。
 そのままVTOL機へと向かい、乗り込んだ。全員が乗り込んだ事を確認すると、バーニーは光学迷彩をオンにし、離陸してエクスペンダブルズの飛行場へと戻る。ちなみに、まだ束は気を失ったままだ。



もうアレかな。次回で原作一巻でいいかな?(白目)






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