やはり俺が芸術を志すのはまちがっている。   作:スタージャンク

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どうも受験生なのにゲームをしてるスタージャンクです。
色んな種類の恋愛モノをやっていても結局キスアトに戻ってきてしまう…
アリアズカーニバルも結構好きよ?
話が逸れましたね。え?もとから逸れてる?
はて何のことかな?
んん今回キスアトはVita版です。
だって未成年だもん…それでは本編どぞ〜



俺と天才

 

世の中は大きく二つに分けられる。

とは言え二つというのは俺の中だけだほかの人は三つかもしれないし、そもそも世の中は分けられないという人もいるかもしれない。

だが俺は二つに分けられると思う。

二つというのは才能がある人と、ない人だ。

才能がある人は才能に悩まされ、才能のない人は才能を羨ましがる。

才能がない人は、才能がある人が歩んできた人生で起こった成功を全て『才能』の二文字で片付ける。努力をしようが認めない。

逆に才能がある人は、ない人の悩みが分からない。世の中なんてそんなもの。

そして人は自分がどちらにいるかを最も重要視する。

自己判断、自己分析を延々とし自分には才能があるのか無いのか…

あると信じれる人は少なく難しい。

ないと信じれる人は多く簡単だ。

 

俺はどちらなのだろう_________________

 

× × ×

 

最初に見たのは絵だった。

彼女腕を動かす度、

真っ白くて雪の様な画用紙に新たな世界が生まれていく。

何を描いているのかそれは、分からなかった。

けれど線が増える度画用紙に新たな世界が見えてくる気がした。

そんな風に思えるほど彼女の描く絵は素晴らしかった。

まだ色を塗ってないというのに鮮やかに彩られている感じがした。

俺がおかしいのかもしれないが確かにそう感じた。

俺はその姿に見とれていた。

 

「ふ、ふぁあ……へっくし!!」

 

彼女が絵を避けるようにして横を向いたので必然的にこっちを向く。

俺は彼女と目が合う。

 

彼女が口を開く前に、俺は素早く腰を曲げてこう言った。

 

「す、すいませんでした〜!!」

 

「きゃあぁぁぁ!!」

 

「すいませんすいませんすいません」

 

俺は取り敢えず謝っといた。

いやだって後々なんか言われたら嫌だし

俺が凄いスピードで謝っていると、後ろのドアが勢いよく開いた。

 

「月夜、大丈夫!?」

 

おそらく、いや完全に勘違いして飛び込んできた女子を見て、

何故俺は彼女に謝っているのか思い出していた。

 

× × ×

 

俺の通う私立有杜美術学園は

美術や芸術の専門的技術などを学ぶ場所だ。

 

大きくわけて三分野

 

絵画などが代表的な『平面』。

彫刻や建築などの『立体』。

映画や映像編集などの『情報』。

 

俺はその中の立体の分野を勉強している。

だってガンプラとかも一応立体なんだぜ?

もう男心くすぐりまくりだろ。

美術というのはやろうとするとある程度広さや物が必要な訳で。

 

なので当然、学園側は「貸し出しスペース制度」というものを用意している。

田舎の方に作られているので敷地だけは異様に広い。

入学当初は本当に迷いそうだった。

その広い敷地を無駄にしないため「作業棟」と言われている校舎とは別の建物が学園内にあり、希望者かつ学園側の審査を通った学生だけが使用できるのだ。

 

「そんなのを俺が使用できるとはなぁ…」

 

その審査というのは自由課題。

 

俺はというと、現在三学期。学年度末制作という、筆記テストなんかより重要なので、スペースを借りるべく申請。

そして、何とか空きが出来たらしいのでそこに入ることに。

俺としては一人部屋が良かったのだが、一人一人にスペースを与えているとスペースが足りなくなってしまうので一人部屋という理想郷は存在しないらしい。

 

「スペースは借りれたけど何を作るかな…」

 

1年のとき、自作のガンプラを作ったのが中々に好評だったので今回も作るよていなのだが

別の物にも挑戦してみたいものだ。

 

「お…ここか…」

せめて男子がいますようにと願いながら、俺は扉に手をかけた。

 

「し、失礼します…」

 

中に人がいる可能性を考慮した結果一応俺は入る際に言うべき言葉を口にした。

 

そこで彼女の描く姿に見とれ時が経つのを忘れ---

---何故か女子二人の前で正座をしているという今の状況に繋がるわけだ。

 

「なんでこんな事に…」

 

「こっちが聞きたいわよ…」

 

呆れながら俺を見下ろしているのは、

たしか隣のクラスのな、なつ…なつねさんだ。そうそうなつねさん。珍しい名字だなぁと思ってんだよなぁ

 

そしてそのなつねさんの後ろに隠れているのは、

俺達の学年で彼女の名前を知らない人はいない…と思われる。

 

星見月夜。学園始まって以来の、

天才児と名高いエリート中のエリートと言われているらしい。

なんだろう何処かの戦闘民族の王子が連想されてしまう…はじけて混ざれ!!なんて言い出さないでよ?

 

「それでなんで貴方がいるの?」

 

「い、いやぁ…えっと審査通ったから、作業しに来ました。」

 

そう言いながら学園発行の許可証を見せる。

 

「この部屋のそこのスペースは箱根先輩が使って筈だけど?」

「俺に言われましても、先生に言われた通りに来ただけでして…」

 

あの独神めぇぇ一生結婚出来ない呪いを掛けておこう。

 

「言われた通りに来て、何で月夜が悲鳴あげるのよ…いやらしい」

 

「ちょ、ちょっと待てよ!俺は別にいやらしい事なんてしてないぞ」

 

「えっと…梓ちゃん?」

 

「月夜はちょっと待ってて、まずは彼の事をはっきりさせないと」

 

「はっきりも何も彼の言う通りじゃないかな?」

 

「?」

 

辺りを見渡すが声の主を見つけることは叶わなかった。

 

「…まどか先輩、居たんですね」

 

「居たんですねとは失礼だね。ボクは君達の誰よりも早くここにいたというのに」

 

機材などが積まれている場所から、芋虫のようなもの……あ、寝袋だった。

寝袋の中から先輩と呼ばれていた小柄な女の子が出てきた。

 

「まったくまた泊まりですか?」

 

「まあね、エンコードが途中で止まってね、夜通し作業してたよ……ふぁぁ」

 

可愛くあくびをしながらなつねさんに言い訳をしていた。

先輩の制服はよれよれだった。

あぁ…あれ絶対しわになるよ…

 

「それでそこの君…名前は?」

 

「え、えっと比企谷八幡です」

 

「そうかい、比企谷君の言ってる事は正しいよ」

 

「正しいってどういう事ですか?」

 

「君らが課題やなんだとしばらく来ていない間に、箱根君は卒業制作を完成させて引き払ったよ」

 

「だから綺麗になったんだぁ」

 

「それで彼…比企谷君がここに来たと?」

 

「ま、そういう事だね」

 

やっと俺の無実が証明されたと思っていたら

 

「ならどうして月夜が悲鳴をあげたんでしょうね?」

 

俺がなんて言い訳をしようと考えていたらおずおずと星見さんが口を開いた。

 

「え、えっとね梓ちゃん。それは…その私がび、びっくりしちゃって。気づいたら知らない人がいたから…」

 

「それは本当にすいません。どうか通報だけはご勘弁を」

 

俺はこうなったら日本が誇る土下座しようかと思っていたら

 

「ふふふそれは違うだろ?月夜くん。びっくりというよりクシャミをして鼻水が見られたのが恥ずかしくて声をあげたんじゃないかな」

 

「そ、そそ、そんなことないよ〜」

 

ぽかぽかと星見さんは先輩を叩いていた。

それ否定になったませんよ?

 

「つまり私の早とちりと…」

 

「それで納得してもらえたら助かります」

 

「早とちりしたのは謝るわ、ごめんなさい。それでも納得は出来ない」

ですよね〜そりゃ今まで男がいなかった所に急に来たもんね。俺だったらびっくりして口が聞こえないまである。

それはいつも通りか…あれ?何か目から涙が

 

「まぁこの時期だし他の何処も空いて無かったんじゃないかな。それにこの学園男子より女子の方が多いしね」

 

「わ、私もそう思うよ。クラスの子がスペース借りられないって言ってたから。」

 

恐らくだがなつねさんもとっくに分かっているのだろう。

だかやはり自分のテリトリーに他人が来るというのは混乱するわけであって当然だ。

これからこの人たちとやって行けるか心配です。先生に言ってスペース別の所がないか聞いてみるか…

 

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mobiletalk

 

先生相談何ですけど

 

なんだね?比企谷

 

貸し出しスペースに付いてなんですが

 

あぁ取っておきの場所を用意したが

 

やっぱり先生だったんですね

 

何か問題が?

 

問題ありまくりですよ…今すぐ変えれますか?

 

無理だな…年度末制作も近いから何処も空いてない

 

そんな…俺はどうすれば?

 

青春したまえ

 

先生恨みますよ…

 




何だか原作に似てしまいました…というかもろですね。
次回からはオリジナル要素も入れていきたいと思います。
後最初のルートは誰がいいですかね?コメントよろです。

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