原作未プレイが幻想入り   作:セメダイン広住

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七話 俺のスペルカード

 

―中庭にて―

 

紫「ルールはどちらかが先に降参するか背中を地面に着けた方が負けとするわ」

 

霊夢「分かったわ」

 

俺「...」ガタガタ

...何で霊夢さんと戦う事に...勝てるわけがない

だが適当に戦って負けては紫さんに申し訳ない...ならば

 

霊夢「私も貴方を傷つけたくないわ 手加減してあげるから大人しくやられて今回の異変は私に任せなさい」

 

俺「...生憎 物事を中途半端にするのは出来ない性格でしてね...勝てなくとも全力で戦います」

 

霊夢「そう...大怪我させない程度にやらせてもらうわ」

 

俺「俺に怪我を負わせられますかね?」

 

霊夢「っ!紫に気に入られたからって調子にのるんじゃないわよ!」

 

―来る!?―

 

 

霊夢「破ッ!」

 

霊夢さんの掛け声とともに目の前に複数の弾幕が飛んでくる

 

俺「うぉ!?いきなり多い!?」

予想以上に弾幕の数が多い...いやこの数が普通なのだろうか?原作未プレイがここで響くとは思ってもいなかった とりあえず今は逃げるのが先決だ

 

霊夢「逃げたって無駄よ! 破っ!」

 

シュンシュン!!

 

俺「クソッ!こうなったら!」

空を飛んでいる霊夢さんに対抗出来る唯一の方法はあれしかない

 

霊夢「何をしようと弾幕すら撃てない貴方に勝ち目は無いわ!」

 

俺「全力を尽くすまでだ!」

 

霊夢「無駄な抵抗を...これでも食らいなさい!破ァ!」

そして、先程の弾幕より二周りも大きい弾幕が飛んできた 数はひとつだが速さは断然こっちの方が早い、走って避けても爆風で吹っ飛ばされるだけだ...だが好都合...

 

俺「行くぞ!ハァァァ...忿!!!!」

 

ボンッ!!!!

 

その瞬間辺りは煙で包まれた

 

 

魔理沙「おぉ、弾幕を拳で打ち返すとは...」

 

紫「...良く見てみなさい 確かに弾幕は拳に当たった...でも打ち返せてないわ」

 

魔理沙「ん~?...なっ!?」

 

 

霊夢「...霊力もまともに使えない人間が弾幕に触れたらどうなるか分からないの?」

 

俺「ガハッ...な、なんでッ...」

弾幕を殴った腕は焼けただれていた...殴った弾幕は打ち返せることなく拳に当たった瞬間に爆発した

 

魔理沙「!?なんで...確かに打ち返したと...」

 

紫「...やっぱり まだ霊力をコントロール出来ていないみたいね」

 

魔理沙「霊力って...どういうことだ?」

 

紫「...私達みたいなスペルカードを持つものは霊力や魔力、妖力などの力を使って無意識のうちに体に薄いバリアを張っているわ そのお陰でもろに弾幕を食らっても軽い火傷で済む...でも彼は自分に霊力が有ることに気づいていない,それ以前に彼は持ってる霊力が少ない...」

 

魔理沙「!? じゃあ、このまま実弦が自分の霊力を使うことが出来なければ...」

 

紫「負けるでしょうね...最も霊力の使い方が分かっても持ってる霊力事態が少ないから そこを工夫しないとどっちみち...」

 

霊夢「...分かったでしょ?普通の人間では異変解決処か弾幕勝負すらまともに出来ないのよ。腕は今から永琳にでも診てもらいま...」

 

シュゥゥゥゥ...

 

俺「火傷まで治るとは...自分の能力ながら恐ろしい」

 

霊夢「中々面倒くさい能力ね」

 

俺「それは敵が言う言葉ですよ 俺は霊夢さんと戦いたくありません」

 

霊夢「なら私は貴方を異変に巻き込みたくないわ...」

 

ポォォォォォォ....

 

霊夢「さっさと決着を着けましょう...この技で貴方を地面に這いつくばらせてあげるわ」

 

俺「(...もしかして...スペルカードか?だとすれば夢想封印か?)」

 

霊夢「神技...」

 

紫「!? 不味い!実弦!伏せなさい!」

 

魔理沙「おいおい、こんな病院の中庭でそんな大技大丈夫かよ...」

 

俺「神技だと!?ナニソレ!」

 

 

霊夢「「八方龍殺陣」!!!!」

その瞬間、大量の札と弾幕が辺りを包んだ...

 

 

 

紫「...全く こんな所で神技を使うなんて...」

 

魔理沙「あ~あ、周りの窓が全部割れてやがる...弁償どうすんだ」

 

霊夢「これで流石に倒れたでしょ...!?」

 

俺「...ハァ...ハァ...ハァ」

 

霊夢「驚いた、まさか避けなかったの?」

 

俺「まさかそんなスペルカードがあるなんてびっくりしましたよ...やっぱり原作をプレイしとけば良かったですねぇ」

 

霊夢「...馬鹿ね本当」キュイイイン

 

魔理沙「!? 実弦!またデカイ弾幕が来るぞ!」

 

俺「......」

集中しろ...拳に全エネルギーを集めるんだ 自分を信じろ

 

俺「.......」

 

霊夢「覚悟したかしら?これで終わりよ!」

 

シュゥゥボンッ!

 

俺「...」

集中しろ...

 

魔理沙「実弦!?避けろ」

 

紫「...」

 

俺「!?」

 

俺「今だ!」

 

俺「オラァァァァ!!!!忿!」

ゴォン!

 

霊夢「なに!」

 

魔理沙「う、打ち返した!」

 

紫「土壇場で霊力の使い方を覚えるとは...やっぱり私の見込んだ通りね 少ない霊力を拳の一点に集中するとは...」

 

霊夢「...中々やるわね この短時間で良く成長したわ でも当たらなければ意味がない」

魔理沙「ちっ 避けられたか...」

 

紫「さぁ、1発だけ打ち返しても避けられるわよぉ?どうするのかしら」

 

魔理沙「なんでお前が嬉しそうなんだよ...」

 

 

俺「(今のが霊力...少しだが使い方が分かったぞ)」

 

俺「(これは一か八か...)」

 

俺「霊夢さん」

 

霊夢「何よ、降参でもするの?」

 

 

俺「次はお互いにスペルカードで勝負しませんか?」

 

霊夢「!?」

魔理沙「!?」

紫「!?」

 

霊夢「...貴方、スペルカードを持ってるの?」

 

魔理沙「そ、そうだぜ!弾幕も撃てないのにスペルカードなんて...」

 

俺「今から創りますよ...俺のスペル」

 

霊夢「貴方...何を言って...」

 

紫「面白い」

 

霊夢「!?」

 

紫「ルール変更よ 今からスペルカードを出しあって1発でも被弾したら負け それでいいわね?」

 

俺「良いですよ」

 

霊夢「...別にいいわ」

 

紫「それではお互いにスペルカード発動の準備をして」

 

 

霊夢「スペルカード...」

 

俺「......」

 

魔理沙「...」ゴクッ

 

 

霊夢「霊符!「夢想封印」!!!!」

ゴォォォォ!!!!

 

霊夢さんのスペルカード宣言後 七色に光る弾幕がこちらに向かって降ってきた

昨日は慌てていてあまり見ていなかったが、これが夢想封印...だが今は観賞している暇はない

 

 

俺「...(集中しろ)」

 

魔理沙「おい!」

 

俺「(大丈夫だ己を信じろ)」

ゴォォォォ!!!!!

 

魔理沙「実弦!このままじゃもろに食らうぞ!避けろ!」

 

俺「(...まだだ集中しろ)」

ゴォォォォ!!!!!!

 

魔理沙「実弦!」

 

紫「...」

 

霊夢「どうしたの?やっぱりスペルカードなんてそんなすぐに創れるわけないのよ」

 

俺「...」

ゴォォォォ!!!!!!!!

 

魔理沙「危ない!」

 

紫「今よ!」

俺「!?」

 

俺「行くぞ!」

俺「スペルカード発動!!」

 

霊夢「!?」

 

俺「剛符!「多弾・風神突き」!!!!」

ダンッ!!!!

 

その瞬間、辺りにとんでもない爆風が吹き荒れた

 

魔理沙「何だ!この風!」

 

霊夢「くっ...一体何...ッ!?」

 

霊夢「私の夢想封印を全て打ち返した!?」

 

俺「打ち返したのではない!爆風によって弾き返したんです!」

 

霊夢「けど 自分の技ぐらい避けられるわ!っ 風のせいで上手く飛べない!(少し低く飛んで体制を立て直すか)」フワッ

 

俺「今だ!」ダンッ!

 

紫「おぉ~ 火事場の馬鹿力ねぇ」

 

霊夢「風に乗って高くジャンプした!?クッ 近すぎて弾幕を撃っても私にも飛び火が...」

 

俺「霊夢さんすみません!フン!」

女性を殴るのはかなりの抵抗があったが俺は霊夢さんの腹にパンチを食らわした

 

霊夢「グホォ!?...ガクン」

 

俺「おっと」

気絶した霊夢さんをお姫様抱っこの状態で抱えて地面に着地する

 

 

魔理沙「ま、まさか本当にその場でスペルカードを創るとは...」

 

紫「霊夢が気絶...文句なしで実弦、貴方の勝ちよ」

 

俺「や、やった...」ふらぁ~

 

バタン

 

魔理沙「お、おい!大丈夫か二人とも!?」

 

紫「全く世話の焼ける子たちね...魔理沙 博麗神社に二人を連れていくから布団の用意をして頂戴 実弦に関しては単なる疲れだから大丈夫よ」

 

魔理沙「分かったわぜ...だがこの永遠亭の有り様...どうするんだz」

 

紫「逃げるが勝ちよ」

 

魔理沙「あ、はい」

 

 

鈴仙「こらぁ~(゚Д゚#)誰ですか!病院内で暴れたのは~!」ドタドタドタ

 

紫「ほら早くスキマに入って!」

 

魔理沙「はいはい(後で永琳に絞められる所までは読めた)」

 

 

 

 

こうして初の弾幕?勝負は辛くも俺 堂本 実弦 の勝利で終わった

 

 








所詮は素人が書いた作品よ

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