原作未プレイが幻想入り   作:セメダイン広住

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二話(前編) 楽園の素敵な巫女

 

俺「...この石段を登った先に...博麗神社が...」

 

アリスさんと別れた後、言われた道を少し歩くと目の前に長い石段が現れた

恐らく石段を登った先に博麗神社があるのだろう

 

俺「よし!急ぐぞ!霊夢さんに会うために!」

本物の博麗霊夢に会える...

その喜びが今までの疲れを吹き飛ばしていた。

俺は心臓が悲鳴をあげるのを無視し全力で階段を駆け上がった

 

俺「ハァ...ハァ...しかし無駄に長いな...この階段 これじゃあお年寄りとか参拝したくても辛いだろ」

 

参拝客が少ないのは妖怪が集まってる...だけではないのかもしれない

一部の人間や妖怪は大体飛べるのでこんな石段なんか普段使わないのだろう

 

俺「ハァ...やっと着いた...」

 

俺「っと、霊夢さんはいるかな?」

 

周りを見渡すがそれらしき人物はいない

恐らく裏で茶でも啜っているのだろう

 

俺「...となればやる事は一つ」

俺はおもむろにポケットから財布を取り出しながら賽銭箱へと向かった

 

俺「うっ...こんなことならもっと小銭を持ってくれば良かった...」

財布から全ての小銭(398円ほど)を取り出しそれを賽銭箱に投げた。

 

ジャララララーン!!!!

 

空の賽銭箱に小銭がぶつかり合う音が響く

まさか本当に常に空なのだろうか?

 

俺「これで...来るかな?」

良くある二次創作ならここで霊夢さんが満面の笑みで走って来るのだが...

 

ドッドッドッドッ

 

???「 あなたが奉納してくれたのね!」

???「398円!やった!これで半月は贅沢出来るわ!」

 

 

紅白の巫女を身につけた女性...金に強欲...貧乏...間違いない!この人が...

 

 

俺「あ、あなたが 博麗霊夢 さんですか?」

 

???「如何にも!私がこの博麗神社の巫女 博麗霊夢よ!」

 

 

あぁ、なんという事だ...

本当に会ってしまった...霊夢さんに...本当に来てしまった...幻想郷に

 

俺「こ、来れたんだ...幻想郷に」

 

 

霊夢「ん?そう言えばあなた見慣れない服装ね...もしかして外来人?」

 

 

霊夢「って何泣いてるのよ?」

 

涙が止まらなかった

長年に渡り思いつづけた幻想入りをやっと果たせたのだ

存在などしないと思われていた、創作の世界と言われていた幻想郷に俺は今いる

その事実がどんなに嬉しいことか

 

霊夢「ちょ、ちょっと大丈夫?」

 

霊夢さんが心配そうに声をかけてくる

ハッと我に帰った自分は涙てで拭い 霊夢さんに言った

 

 

俺「初めまして!外の世界から来ました!これから宜しくお願いします!」

 

 





今回は短くてすみません
次回は長くしたいです。

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