原作未プレイが幻想入り   作:セメダイン広住

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九話 紅い館

 

―道中にて―

 

レミリア「そう言えば、咲夜は外の世界では有名って言ってたけどどういうこと?」

 

俺「あぁ、外の世界に幻想郷が舞台となってるゲームがあるんですよ 勿論レミリアさんも出ますよ」

 

レミリア「ふ~ん 不思議な事もあるものね 勿論私も人気なのでしょう?」

 

俺「とても人気ですよ...そう!カリスマが溢れ出ていて!ハイ」

とても かりすま(笑) とか カリチュマ なんて言えない...

 

レミリア「そうよね!やっぱり外の世界でも私のカリスマは溢れ出ているのね」キラキラ

 

俺「あはは...」

 

 

チョンチョン

 

俺「ん?咲夜さん何ですか?」

 

咲夜「本当は?」(ボソッ

 

俺「うー☆」(ボソッ

 

咲夜「ふふ♪お嬢様には内緒ですよ?」

 

俺「勿論です」

...まさか本当にレミリアさんがカリスマ(笑)だったとは...意外?な事実だ

 

レミリア「ん?何コソコソ話してるのよ。ほら、もうすぐ紅魔館に着くわよ」

 

 

神社を出て数十分 他愛のない話をしながら歩いているとやっと紅魔館が見えてきた

 

霊夢「いつ見てもでっかい屋敷ね~ 掃除が大変そうだわ」

 

咲夜「時を止めればあっという間ですわ」

 

俺「それは咲夜さん以外の人の反応ですよ」

 

レミリア「...その反応から咲夜の能力まで知ってるのね 本当に貴方一体何者よ」

 

俺「ただの人間ですよ」

 

レミリア「とても ただ の人間には見えないけど...ほら門に着いたわ...って」

 

紅魔館の門に着くとそこには二次創作ではお馴染みの寝る門番がそこにはいた

 

???「Zzz...」

 

レミリア「...咲夜」

 

咲夜「分かりました」

 

パチン!

 

咲夜さんが指を鳴らした瞬間、寝ている門番を無数のナイフが襲った

 

ザシュッザシュッ

 

???「痛ッーーーー!?」

 

レミリア「ハァ...全く紅魔館を出る前に起こしたばっかりでしょうに」

 

???「イテテ...すみません」

 

咲夜「やっぱりナイフでは分からないのかしら?次からはもっと痛いのを...」

 

???「い、いえ!大丈夫です!次からは気を付けます!...っと そちらの方は お嬢様が言っていた人ですね」

 

俺「美鈴さんですね?初めまして堂本 実弦と言います」

 

美鈴「はぇ~ 本当に新聞の通りですねぇ その通り!私は 紅 美鈴 紅魔館の門番をやってます!」

 

レミリア「はいはい 眠れる館の門番さん 門を開けてくれるかしら?」

 

美鈴「あはは~すみません 今すぐに開けますね」

 

ギィィィィ...

 

レミリア「さっ 早く図書館に行くわよ」

 

咲夜「美鈴、次は無いわよ」ジロッ

 

美鈴「わ、分かってますよ」アセアセ

 

俺「(サクメイ?)」

 

霊夢「ちゃんと紅茶よこしなさいよ」

 

 

~~~館内~~~

 

俺「いや~ 感動ですよ、まさか本当に紅魔館に来れるなんて...」

 

レミリア「そう?毎日見ればすぐに飽きるわよ」

 

俺「(爆発は...流石にしないか)」

 

俺「パチュリーさんは大図書館にいるんですよね?」

 

レミリア「そうね 普段...いえ、外に出ることは全く無いわね ずっと図書館に居るわ、その内コケでも生えて来そうだわ」

 

咲夜「着きました、この扉の先が大図書館となっています」

 

レミリア「開けて頂戴」

 

咲夜「はい」

 

ギィィィィ

 

扉が開き、目に飛び込んで来たのは予想を遥かに越える本棚の量...

 

俺「お、おぉ...凄い これが大図書館ですか...辺り一面本だらけ...」

 

レミリア「フフ 凄いでしょ? っと パチェー!新聞に載ってた人間を連れて来たわよー!」

 

レミリアさんが声を掛けた方向を見るとそこには、本を眺めている少女の姿があった

そして、レミリアさんの声に気づいた少女がこちらにやって来た

 

 

???「レミィありがとう」

 

レミリア「全く、あまりこき使わないでよ?」

 

???「善処するわ それより...ふ~ん 貴方が新聞に載ってた幻想郷に詳しい外来人ね」

 

俺「いやぁ~新聞何かに載りたくなかったんですけどねぇ」

 

???「ふ~ん...まぁいいわ 私はパチュリー・ノーレッジ 魔女よ」

 

俺「堂本 実弦 です。して、俺に聞きたいこととは?」

 

パチュリー「立ち話もあれだから 取り敢えず座りましょ、貴方の知り合いも来てるわよ」

 

俺「(知り合い?魔理沙さんかな?)」

 

霊夢「紅茶ぁ...」

 

レミリア「そうね 私と霊夢は別室でティータイムにでもしましょうか」

 

咲夜「かしこまりました」

 

レミリア「じゃあ二人とも 少し経ったらここにまた来るわね」

 

パチュリー「分かったわ」

 

俺「了解です」

 

そして霊夢さん達は別室へと歩いて行った...

 

 

パチュリー「さて、そこのテーブルの椅子にでも座ってて頂戴 私は本を持ってくるわ」

 

俺「あ、分かりました」

 

言われた通りテーブルに足を進めるとそこには先客が二名座っていた

 

俺「あっ」

 

 

魔理沙「おー実弦 奇遇だな」

 

アリス「あら、ちゃんと神社にたどり着けたみたいで良かったわ」

 

俺「魔理沙さんにアリスさん!なぜ図書館に?」

 

魔理沙「私は本を借りようとしたら捕まってここに」

 

アリス「私はパチュリーに教えて欲しい魔導書があったから来ただけよ」

 

魔理沙「まぁ、座れよ 話はそれからだぜ」

 

俺「あ、じゃあ 失礼します」ヨイショ

 

魔理沙「実弦はパチュリーに呼ばれたんだろ?」

 

俺「まぁ、詳しく言えばレミリアさんを通じて間接的に呼ばれたんですがね」

 

アリス「パチュリーがわざわざ?そんなに大事な話なのかしら?」

 

俺「さぁ?今本を持ってくる見たいですけど...」

 

魔理沙「外来人は珍しいから実験体にされたりしてなw」

 

アリス「ちょっと魔理沙 そんな事パチュリーがするわけ...あり得なくはないわね」

 

俺「えっ」

 

魔理沙「全身の血液を抜かれ ホルマリン浸けにされたり...魔女なら平気でするぞ...」ニタッ

 

俺「ヒェッ」

そ、そうだ 仮にも悪魔の友人 しかも魔女だその気になればやりかねない...そう言えば俺の能力は大量出血時はどうなるのだろうか...

 

 

パチュリー「ちょっと人を極悪魔女に仕立てあげるのは止めて頂戴」

 

魔理沙「あはは 悪い×2」

 

アリス「実は?」

 

パチュリー「ちょっとやってみたい」

 

俺「ヒェェ」

 

パチュリー「嘘よ嘘、アリスまで調子に乗らないで」

 

アリス「ウフフ♪」

 

パチュリー「ハァ...で実弦と言ったかしら?」

 

俺「は、はい」

 

パチュリー「怯えないでよ...もうそんな事はしないわよ」

 

俺「(過去形...)」

 

パチュリー「まぁいいわ 今回貴方を呼んだのはちゃんと理由があるわ」

 

俺「な、何でしょうか?」

 

魔理沙「♪~♪~」

 

アリス「...」ホンヨミー

 

パチュリー「...簡単に言うと貴方が欲しい」

 

俺「ファッ!?」

魔理沙「ブフォッ!」

アリス「///」

 

パチュリー「あ、間違えた 正しくは貴方の体の一部が欲しい...ね」

 

魔理沙「おいおい...」

 

アリス「///」

 

俺「体の一部?髪の毛とか爪とかですか?」

 

パチュリー「そう言うこと」

 

俺「何故に?実験につかうんですか?」

 

パチュリー「最近変な妖力が幻想郷に溢れ出ているでしょ?」

 

俺「!? 何故それを!?紫さんは一部の妖怪ぐらいしか知らないって...」

 

パチュリー「図書館で本を読んでるだけと思ったら大間違いよ 魔力の研究をしていたら何やら怪しげな妖力を見つけたんでね、その妖力を調べると幻想郷の全ての力に耐性を持ってる...そしてそのタイミングで外来人...恐らくあのスキマ妖怪が貴方に異変解決を懇願でもしたのでしょ?」

 

俺「...凄いですね その通りです」

 

魔理沙「おぉ流石パチュリーだぜ」

 

アリス「ふ~ん 魔法の森が最近おかしいと思ったら そんな事になってたのね」

 

俺「でも何でそれで俺の体の一部が欲しくなるんですか?」

 

パチュリー「まだ出来るか分からないけど貴方の持ってる霊力を研究して今幻想郷に漂ってる妖力の特効薬を作りたいのよ そのためには貴方の体の一部が必要不可欠ってわけ」

 

俺「ほぇ~そんな事も出来るんですねぇ なら別に髪の毛ぐらい別にいいですよ」

 

魔理沙「おっと もし薬が出来たら私にも飲ませろよ」

 

パチュリー「出来たらね」

 

そして俺はパチュリーさんに自分の髪の毛(数本)と爪を切ったのを渡した。量が少ないと思ったがこれで十分らしい

 

パチュリー「ありがとう 助かるわ」

 

アリス「ん~...早苗はダメなの?」

 

パチュリー「守矢の巫女は現人神だし それ以前にあの娘は霊力と言うより神力の方が多く持ってるわ 神力は神の力ゆえ資料も少ないし色々大変なのよ」

 

アリス「ふ~ん 色々難しいのね」

 

パチュリー「貴方も魔女でしょう...」

 

魔理沙「私も知らなかったぜ?いつも魔力の研究しかしてないからなぁ~」

 

パチュリー「ハァ...これで用は済んだのだけれど...どう?紅茶でも飲んでいく?レミィ達もまだ帰ってこないし私も少し外の世界には興味があるのよ」

 

俺「外の話ぐらい全然構いませんよ 紅魔館の紅茶も飲んでみたかったですし」

 

パチュリー「そう」パチン

 

咲夜「お待たせしました」

 

俺「うお!?」

 

魔理沙「お、私の分もあるな!ありがとうだぜ」

 

アリス「頂くわ」

 

パチュリー「ありがとう咲夜 戻っていいわよ」

 

咲夜「分かりました 何かありましたらまたお呼びください」ペコリ

 

パッ

 

俺「き、消えた いや時を止めたのか...」

 

魔理沙「どうだ?生で見ると凄いだろ?」

 

パチュリー「咲夜は貴方の物じゃないわよ」

 

アリス「そうよ 魔理沙は私のものよ」

 

魔理沙「...」

 

 

魔理沙「紅茶...上手いな」

 

パチュリー「そうね」

 

アリス「」

 

パチュリー「実弦、外の世界の話を聞かせて頂戴」

 

俺「あ、はい」

 

 

―そして時は過ぎ夕方に―

 

 

俺「てな感じですね」

 

パチュリー「ふ~ん 外の世界も大分変わったのね」

 

俺「大分変わった?」

 

パチュリー「いや、こっちの話よ」

 

俺「そ、そうですか(パチュリーさん元外の世界出身説が微レ存?)」

 

バンッ!!

 

レミリア「パチェー!話は終わったかしら~?」

 

パチュリー「あら、とっくに終わってるわよ」

 

アリス「随分長かったわね 何話してたの?」

 

レミリア「まぁ色々ね」

 

霊夢「じゃあ そろそろ帰りましょうか 早く帰らないと紫がうるさいし」

 

レミリア「そう、咲夜 霊夢達を門まで案内してあげなさい」

 

咲夜「かしこまりました」

 

魔理沙「よし!私も帰るか!パチュリー紅茶ありがとうな」

 

パチュリー「それは咲夜に言いなさい あと実弦、今日はありがとう」

 

俺「いえ、髪の毛と爪ぐらいでそんな...」

 

アリス「私はもう少しいるわ」

 

咲夜「では実弦様とその他はこちらにどうぞ」

 

霊夢「は?」

魔理沙「あ?」

 

レミリア「咲夜」

 

咲夜「ウフフ♪冗談ですわ」

 

魔理沙「全く...(まぁ本を手に入れたからいいか)」ウシシ

 

パチュリー「魔理沙、本返して頂戴」

 

魔理沙「ファッ!?」

 

 

―帰路にて―

 

魔理沙「はぁ~ せっかく本を借りれると思ったのに...」

 

霊夢「借りるねぇ...」

 

魔理沙「死ぬまでな おっと、私はこの道だからじゃあな」

 

霊夢「はいはい じゃあね」

 

俺「また明日~」

 

魔理沙「おう」

 

 

 

俺「ふぅ~今日は沢山の方に会えて楽しかったです」

 

霊夢「...」

 

俺「? 霊夢さん?」

 

霊夢「...修行...頑張らないとね」

 

俺「え?あ、はい そうですねぇ頑張りますよ」

 

霊夢「レミリアと話してたんだけど...」

 

俺「?」

 

 

霊夢「少し前、フランが今回の異変の妖気に当てられて暴走しかかったらしいわ」

 

俺「!? それ本当ですか!?だとしたら結構不味いですよ!紫が考えている以上に異変の進行が早いってことですよね?」

 

霊夢「そう言うことね まぁその場はパチュリーが魔法で眠らして助かったらしいのだけれど」

 

俺「けど、パチュリーさん そんな事言って無かったような...」

 

霊夢「レミリアがあまり公表しないようにしてるんですって 変な噂が流れたら面倒くさいって」

 

俺「そうですか...(だから今日フランさんに会わなかったのか 恐らく地下室で...)」

 

霊夢「明日からは私も一緒に修行するわ お互い頑張りましょう」

 

俺「勿論です!」

 

 

 

そう言った霊夢さんの額からはうっすら汗が滲んでいた...霊夢さんも相当焦っているのだろう...

果たして飽き性の俺に修行が出来るのか不安になったが、幻想郷のため改めて頑張ろうと決意した

 

 

 

 

 







果たしてこれからどうなるのか...









ドレミー新作登場おめでとう!

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