取り残された軍人と潜水艦   作:菜音

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昨日の続きです。


朝からひと騒ぎ 8日目

 

 

 

朝練が終わったので朝食の準備をしました。

今日はカナも手伝ってくれました。

 

 

支度ができると丁度ソラが起きてきました。

 

「( ̄о ̄)。оοΟ」ふぁぁ

 

小さく欠伸して目を擦っています。

まだ覚醒していないのか少しふらふらです。

 

この子朝弱いからなぁ‥‥

 

 

「おはようソラ。」

 

「(○_○)!!」パッチリ!

 

あ、覚醒した!

 

 

「(///ω///)♪」

私が呼ぶとソラは駆け足で私に寄って来て抱きついてきます。

 

「お?お目覚めかな?ご飯できてるから食べよ?」

 

「(///ω///)」こくこく

 

 

 

このまま終われば良かったのだが、

 

「( ̄^ ̄)」ムゥー!

 

カナが怒っています。

そして、カナも抱きついてきました。

 

「お、おいカナ何やってる?」

 

 

「(/Λ\)」む!

ソラが突然抱きつく力を強めました。

 

「ソラ?痛いんですけど?!」

 

 

「(/Λ\)」むむむ!

 

「( ̄^ ̄)」うむー!

 

左側をソラが、右側をカナに抱きつかれた形で両者はにらみ合い、お互いに譲ろうとしませんでした。

 

「ふ、二人とも痛い!痛いから!」

 

軍人は知らないが、潜水艦の子供だから少し痛い程度だが、これが巡洋艦クラス、戦艦クラスになるとこの比ではなく、後に日本で作られる鎮守府では提督となったばかりの黒瀬がこの苦労を味わう事になります。

 

 

 

 

 

二人が離れてくれてようやく朝食をいただきました。

今は食後のコーヒーを楽しんでいるところです。

 

 

「あー、至福♪」

軍で朝食をゆっくり食べることなど出来ず、ましてや食後なんて‥‥

 

はぁ、幸せ‥‥。

 

それに最近は南米周辺の海域も深海棲艦に襲われているためブラジルとかからコーヒーを輸入しづらくなっているとか。その為コーヒーの値段が上がってしまっていてコーヒーを飲む機会がめっきり減ってしまっています。

 

(よくもこんな島にありましたね。)

 

 

私がコーヒーを堪能していると視線を感じました。

 

 

二人がこっちを見ています。

 

「(・ω・)」じー

 

「(/―\)」じー

 

え、ええっと?コーヒー飲みたいの?

子供にこんな苦い物をいきなりあげての大丈夫かな?

 

てか、カフェインって子供に取らせても大丈夫なのか?知らないけど‥‥、てか、深海棲艦にカフェインはいいのか?

 

等と色々考えていましたが考えがまとまらず恐る恐る聞いてみました。

 

 

「飲みたいの?」

 

 

「(≧∇≦)」コクコク!

 

「(/▽\)」コクリ!

 

うう、どうしよう?あげても良いよね?

小学生も飲んでる訳だしね?

 

 

チラリと二人を見てみる。

 

 

カナ:キラキラ目 上目遣い ちょうだい!

 

ソラ:涙目 上目遣い だ、ダメ?

 

 

 

うわぁ!ダブルですよ!

ダブルで上目遣い!(以降ダブル上目遣いと命名!)

 

しかも種類の違う上目遣い!

ダメだ!勝てない!

 

私はカップを2つ用意して二人にコーヒーを次ぎました。

 

「ど、どうぞ。」

 

「(/▽\)♪」

 

「(≧∇≦)♪」

 

二人は喜んで飲みました。

 

ごくごく‥‥

 

 

「(>□<)""」熱い!苦い!

 

「(/ο\)♪」ごくごく

 

 

カナは飲んで舌をでしています。

猫舌な上にやっぱり苦かったらしい。

しかし、ソラはというと普通に飲んでいます。

 

 

「(///ω///)♪」ふぅー

飲み上げたのか一息ついています。

そして、少し誇らしそうです。

 

「(/V\)♪」どや!

 

 

「( ̄^ ̄)」ぐぬぬ!

カナは悔しそうです。

そこで競わなくても‥‥。

 

 

 

こうして朝は終わり一日が始まりました。

 

 

 

 

 

 




次回、いよいよあの子が登場します!

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