今回はさらに前回の続きです。
私は寝ていた。
私は疲れたのだろうか。
先ほどからここにはいないはずの子猫の鳴き声がする。
目を開くと私をのぞきこむ顔があった。
「なんだ‥‥カナか‥‥。」
しかし、次の瞬間に私は驚く羽目になった。
「にゃん!」
‥‥‥‥にゃんだと?
待ってよ!カナって今まで喋らなかったよね!?
その最初の言葉が「にゃん」だなんて?!
可愛すぎだろ!!
「にゃ~ん♪」
「おお、カナどうした?」
私はまた驚いた。なんと、言葉だけでなく、カナには猫耳が生えていた。
「おお、おい!カナ!本当にどうした?!」
「にゃん?」( -_・)?
首かしげ
首かしげてのにゃんとか強すぎだろ。
ノーマルでもカナのは強力なのに‥‥
かわいいのでいつも通り、撫でる事にする。
いつも通りに頭を撫でろうと思ったが猫なので、頬っぺたを軽く撫でてやります。
「にゃ~♪」(≧∇≦)
気持ちいい
私はすかさずにあごの下をコチョコチョとかいてやります。
そして、そのまま首周りをカリカリして、耳の後ろをかいてあげました。
「(//∇//)」癒される~♪
カナはしっぽを大きく振らしてます。
いやいや癒されるのはこっちだけど。
完全に猫になってる。
てか、しっぽもあった。
一通りカナを満足させると彼女は寝てしまいました。
猫みたいに丸くなって。
かわいいので思わずカメラを探したが見つからないのでそろそろ真面目に考えようと思う。
何故カナが猫になっている?
確か今日は私がイ級に食べられそうになったり、お風呂の時にソラがたんこぶを作ったりしたが‥‥、思い当たる事がない。
そう言えば、ソラとマシロは?
私は隣の部屋に行きました。
すると、カナと同じく黒い耳を生やしたソラがいました。
「ソラ!無事?だったか。」
私がソラに近づくとソラは逃げてしまいます。
ああ、たまに聞くスキンシップを取ろうとしたら猫に逃げられるやつだ。
「ならば!」
私はある物を取りに行きます。
「みゃん?」( -_・)?
ソラは何事だと思います。
「ソラ~、こっちにおいでよ~」
軍人が戻って来ました。
ソラ猫も呼ばれたかと言って来るはずありませんでした。しかし、
「ほれほれ、もっふもっふの猫じゃらしだよ~」
「み、みゃん!」(`Δ´)
ぷるぷる ほ、欲しい!
ソラ猫もやはりはソラ。もふもふには勝てなかった。
「にゃんにゃん!」(≧∇≦)
我慢できない!
ソラは猫じゃらし逃げて引っ掛かりました。
「(///ω///)♪」
必死に猫じゃらしを追いかけます。
か、かわいい‥‥
もふもふ+猫+キラキラ
ソラはこれまでにない輝きを放っていた。
夜戦カットイン!発動!
「みゃ~ん♪」(///ω///)♪
ぐはっ!!!
中尉、大破判定
猫じゃらしをソラにあげてその場を離れる。
刺激が強すぎる‥‥
離れた先にはしっぽをパタパタ素早く振っているマシロがいました。
マシロは白猫ですね。
あのしっぽの動きからするにあれは起こってるな。
機嫌の悪い時には下手に近づいたりして怒らせたりしない方がいいな。
私はとりあえず機嫌の悪いマシロ猫をそっとしておいて、何故このような事が起きたのかを考える事にした。
うーん。やっぱり分からない。
しかし、私が考え事をしていると、マシロ猫が叩いてきました。
「痛い!」
「(`Δ´)」ふん!
先程より機嫌が悪そうです。
何が行けなかったのだろう。
マシロは相当怒っているのか爪を立ててきました。
「わ、わかった!わかった!起こらないで!なにして欲しいの?」
するとマシロはしっぽをピンと立てました。
猫がしっぽを立てるのは、エサが欲しい時、遊んで欲しい時、甘えたい時だったはず。
マシロは私に何か要求している。
あるいは期待している。そうなのね!
あれ?しっぽってこんなコミュニケーションの為に使うものなの?
その後、エサを用意しようとしたらまた猫パンチを食らったので、かまって欲しいと判断して、喉を撫でたりなどいろいろしていたらマシロはかなりご満悦でした。
「(//∇//)」ほぁ~ん
膝の上に猫を置いて撫でる。
マシロはそんなに気持ちいいのか寝ちゃってます。
あー、幸せ。
私は猫カフェなどには行ったことないけどこんな物なのだろうか。
よく見たらマシロの手に肉球が‥‥
プニプニして気持ちいい‥‥
しかし、そんな幸せは長続きしません。
マシロがふと目を覚ましました。
そして、しっぽをブワッと膨らませました。
これは、猫が猫同士で喧嘩して攻撃態勢に入った時や、驚いた時になるものです。太くすることで自分の身体を大きく見せているそうですが‥‥
隣の部屋からカナとソラが来ました。
彼女らのしっぽも膨らんでます。
あ!まさか縄張り争い?
なんで?
「ふにゃー!」(`Δ´)
その膝よこせー!
「みゃおー!」(`□´)
私が寝るの!
「にゃーお!」(`ヘ´)
ここは私の寝床なの!渡さない!
本人は気付いてないが、軍人の膝をめぐる争いです。
3匹の猫が一斉に飛びかかります。
互いに譲る気はないです。
しかし、その時すでにカナのジェラシーはMaxです。
「にゃー!!」
カナは魚雷を発射!
待って!こんな部屋の中でやったら深海悽艦のカナ達はともかく、私が死ぬ!
「ぎゃあああああ!!」
「はぁ!」
目覚めるといつもの布団の中でした。
カナが心配そうにのぞきこんでいまして。
実は、軍人がかなりうなされてたのでしんぱいになって見に来たのだ。
「ゆ、夢か‥‥良かった‥‥」
まぁ、でも猫耳のカナ達もかわいい過ぎたな‥‥
実は、軍人が拠点にしている海猫荘は、海猫なのに何故かすごい猫の夢を見ることで資源開発の前から猫好きの間に知られていて、隠れた名所だったのです。
その事を今の軍人が知るはずはない‥‥