学園黙示録~魔法を持って行く物語   作:武御雷参型

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はい、投稿します。


第一話

俊輔サイド

 

俺はあの扉から出た瞬間、そこは新たな家の中に居た。

 

「さて、此処から如何した物かな?」

 

『では、私達に名前を付けて貰えませんか?』

 

「ウォッ!!? 何処から声がしたんだ!!」

 

『此処ですよ、新たなる主』

 

声がした方を見ると一振りの刀と蒼いビー玉が机の上に置いてあった。

 

「君達はなんなんだ?」

 

『私達は堕天使族の長であるアポロニアス様から貴方様を助けるようにと言われて此処に居ます。私の正式名称は空圧式・退魔居合刀(舞蹴拾弐號)と言います』

 

『私達の正式名称はCW-AEC00X Fortress(フォートレス)並びにCW-AEC02 Strike Canon(ストライクカノン)と言います。ですが、私達は二機で一機です。ですので、正式名称はCW-AECx01 Fortress・Canon(フォートレス・カノン)です。これからよろしくお願いします』

 

「お、おお……」

 

俺は全く話の内容に付いて来れなかった。だが、一つだけ言える事は、名前を付けて欲しいと言う事だけだ。

 

「じゃぁ、舞蹴拾弐號だが…………神楽で良いか?」

 

『か…ぐら………うん!! それで良いよ!!』

 

「そ……そうか…」

 

神楽ってもしかしてあの神楽のまんまじゃねぇか!?

 

『では、次に私達にも名前を付けて下さい』

 

今度はフォートレス・カノンが言い始めた。

 

「なら、前の術者の名前は覚えている?」

 

『はい、前の主は高町なのは様でした』

 

「なら、君達の名前はそのままでも良い?」

 

『……………』

 

 

 

 

 

この言葉に二機は黙ってしまい俊輔は如何したら良いのか迷っていた。

 

「え? もしかしてダメだった? 名前が全く思いつかなくて………」

 

『いえ、それでも良いですっ!!』

 

「あ、そう………」

 

俊輔は急に叫ばれたのでビックリしていた。

 

『では、今度はワシにも名前を付けてくれないかのう?』

 

「『はっ!?』」

 

俊輔達は後ろを振り返った。そして、そこに居たのは………………………なんと霊獣の『白叡』であった。

 

「えっと、待って!! どうして具現化してんの!? それに、体に封印の鎖が無いし!!」

 

白叡の体には一本も鎖が付いていなかった。

 

『ああ、そのことかのう? 何、あのアポロニアスとか言う者に切って貰った。それに、お主なら、この力を扱えるであろうとも言っておったぞ? で、ワシにも名前を付けてくれないかのう?』

 

「『……………』」

 

これには俊輔達は開いた口が閉じなかった。

 

「…………。付ける事は良いけど、その姿だと、結構ヤバイぞ?」

 

『では、これではどうかのう?』

 

そう言うと、百叡が白い煙に包まれる。

 

「ケホッケホッ!! どうして、此処で煙をだ……す…かな!!?」

 

煙が晴れると、そこには一匹の子犬が座っていた。

 

「えっと、もしかして百叡か?」

 

『そうだが? 何か可笑しいかのう?』

 

「『…………』」

 

このことには俊輔達は黙ってしまう。と言うか、呆れていた。

 

「まぁ、良いんじゃないかな? で、もし開放する時は『喰霊、開放』って言えば良いのか?」

 

『そうだ。で、何時になったら名前をくれるんだ?』

 

「じゃぁ、白で良い?」

 

『ブフッ!!』

 

『な!! どうして、犬の名前になっている!!』

 

俊輔が付けた名前にフォートレス・カノンが笑い、百叡が噛み付いてくる。

 

「え? だって………姿が犬じゃん!!」

 

『何!! 鏡を見せてみろ!!』

 

俊輔は言われた通り、鏡を百叡の前に置くと、百叡は固まってしまった。

 

「も、開放時は真名を言うからさ、それで堪忍してくれへん?」

 

『それなら良いだろう。だが、開放時は必ず我が真名を言うのじゃぞ!!』

 

「了解。じゃぁ、先に力を解放してみよう。この家には地下室があるみたいだから、そこで、実験をしてみよう」

 

『『『おうっ!!』』』

 

そう言うと、俊輔は神楽を片手に持ち、フォートレス・カノンは自分で浮いて俊輔の後に続く。そして、白はトコトコと歩いて行く。

 

 

 

「さて、来ました。地下室!! それでは、デバイスを起動してみようと思います!!」

 

『『『イエェ~イ!!』』』

 

俊輔達は地下で(防音対策は万全)でデバイスを起動させようとしていた。

 

「では、先に神楽から行くか?」

 

『そうだね。じゃぁ、掛け声をお願いします』

 

「了解!! 神楽、セット・アップ!!」

 

『Stand by Ready.Set Up!!』

 

神楽の声がした瞬間、俊輔は光に包まれる。そして、その光が収まるとそこには、腰に神楽を挿して、黒いマントを着ており赤いシャツ、黒いズボンを穿いていた。

 

「うおっ!! まさかのエドかよっ!? まぁ、この姿は好きだったし一回はしてみたかったし……これで、少しは良かったのかな?」

 

『では、今度はそのままで私達を展開して下さい。掛け声は、武装展開と言ってもらえれば展開できますので』

 

「そうか……では、武装展開!!」

 

『Arm Develop!!』

 

そして、今度はフォートレス・カノンが光り輝き始め、その光は俊輔を包み込んだ。そして、光が止むと、左腕にストライク・カノンが装備され、俊輔の周りに三機のシールドが浮いていた。また、体にはカノンを固定する為のパーツが付いており、腰部に三機と背部に一機のパワーパックが装備されていた。これはそれぞれ役目を成しているおり、背部のパワーパックはシールドのエネルギー補充をする為にあり、腰部はストライク・カノンのエネルギーを補充する為に装備している。

 

「まずは、成功かな?」

 

俊輔はそう言うと、神楽、フォートレス・カノンが強制解除されて倒れてしまった。




確認はしていますが、誤字脱字があればよろしくお願いします。
感想、指摘も待っています。

サイドを変えました。作者サイドを無くしました。

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