あの後簪は第6アリーナに行って専用機の最終チェックをしていた。
「打鉄弐型」のデータを確認した後簪は機体を纏って発進した。
「(機体制御は・・・大丈夫。ハイパーセンサーの接続・・・異常なし。・・・姿勢制御問題なし、加速時のシールドエネルギーの設定は・・・PICと干渉する可能性あり、ポイント調整、システム再構築。)」
簪は機体を動かしながらデータの再設定をするという荒業を見せた後
アリーナの周りを飛行した後着地した。
すると一夏達がやってきてそれぞれこう言った。
「やっと完成か・・。」
「父様達も機体を完成したときはこんな気持ちだったのかな。」
「然しISを動かしながらデータを作り直すのを見たときはヒヤッとしたがな。」
一夏達はそれぞれそう言うと刃更はこう言った。
「後は実戦演習だけだが・・・相手はどうする?」
「「「あ」」」
問題がそれであった。
とてもじゃないが一夏と刃更の強さは1年生の中ではトップランクであるため練習相手には些か問題である。
だがこれをクリアしなければ完成とは言えないのだがどうしたものか全員で考える中アリーナのリアルモニタールームから通信が来た。
『そこの生徒達、悪いけど後片付けの準備してほしいんだ。もうすぐ次の人が来るからさ。』
アナウンスをしたのは数学担当である元カナダ代表候補生
「エドワード・フランシィ」が一夏達にそう言うと刃更は少し考えて
フランシィにこう聞いた。
「あのすいませんがフランシィ先生、その使用する人間って誰ですか?」
『え、えっと・・・サラ・ウェルキンさんですけど?』
それを聞いた後刃更はある考えを先生に聞いた。
暫くして・・・
「すいませんウェルキン先輩、俺達の我儘に付き合ってもらって。」
「いいんですよ刃更君、私もこの子を使いこなすために必要んことですしそれに遅かれ早かれ誰かに頼もうとしたところですから手間が省けました。」
刃更はサラ・ウェルキンに簪と模擬試合してほしいと頼んだのだ。
無論フランシィは最初は拒否したが刃更の粘り強い交渉の結果と本人の承諾を得て今回模擬試合することになったのだ。
そして刃更と別れた後サラ・ウェルキンはカタパルトにへと向かった。
そこには「ブルー・ティアーズ」とは違い赤1色の塗装を施された機体がそこにいた。
そしてカタパルトについた後サラは身構えてこう言った。
「サラ・ウェルキン!!【レッド・シュトゥルーム】行きます!!」
彼女が出た時既に簪がそこにいた。
「サラ先輩、今回は・・・」
「さっき刃更君からも聞いたよ。それに私もこの子を使いこなすのに
必要な事だしね。・・・それじゃ行きますか。」
「・・・はい!」
それぞれが見守る中サラと簪の戦いが・・・始まった。
IAP-01「レッド・シュトゥルーム」
見た目は「白銀の意志 アルジェヴォルン」に出てくる「シュトゥルームα」に「ガンダム00」に出てくる「スローネ ドライ」を足して2で割ったもの。
この機体は先の「セシリア・オルコット」事件により凍結されたBTシリーズに変わる新たな機体として作られたプロトタイプ。
アンロックユニットに特殊なサブアームが搭載されているため他の武器との
使用が可能になっている
第3世代兵装「パージ・アサルト」
機体の装甲は解放・脱着が可能になっているため内部武装の出し入れや装甲その物を武器にして使うことが出来る。
武器 西洋剣*2
肩部搭載ソードビット*2
腕部内蔵サブマシンガン*2
脚部内蔵クロー*2