あの後一夏達は無事第2アリーナに着くがシャルルはさっきのバンジージャンプに
精神的疲労を感じていたが一夏達の言葉がさらに追い打ちをかけた。
「シャル、着替えたほうが良いぞ。織斑先生は厳しいから遅刻すると
ただじゃすまないぞ。」
そう言うと制服を脱いだらシャルルは顔を真っ赤にして両手で顔を隠した。
「?どうしたシャル?」
刃更が聞くとシャルは両手をつき出してこう言った。
「大丈夫!!見てない!!見てないから!!・・・ってあれ・・・?」
しかしそこには制服の下にISスーツを纏っていた一夏と刃更がいた。
そしてシャルは2人とは別の所で着替えて準備をした。
すると一夏はシャルのISスーツを見てこう言った。
「なあシャル、そのスーツどこの奴だ?」
「あ、うん。これはデュノア製のオリジナルなんだ。
ファランクスをベースにした奴だけどね。」
「なあ、デュノアってことはお前そこの・・・」
「うん・・・僕の家だよ。父が社長をしているんだ。フランスで一番に大きい
IS関係の会社なんだけどね・・・」
刃更の問いにシャルは少し複雑な表情で答えたのに2人は更に疑問に感じた。
「遅かったわね一夏。」
「・・・鈴、なんだそのマスクは・・・」
少し曇ったような声を出しているがそこにはトレードマークであるついてが出ている鳳 鈴音がそこにいるのだがどう考えてもどこのハチャメチャサイボーグ娘がいる村のキャラクターのようなガスマスクを着けていた。
「これ着けていないと千冬様の顔を堂々と見ることが出来ないのよ。」
「おい鈴、大丈夫か!?普通に言っているけど完全に
宗教みたいになっているぞ!!」
嘗ては「千冬さん」と呼んでいたのが「千冬様」になっていたことに一夏は幼馴染に対し不安を覚えた。
「お前らさっさと並べ!!実践訓練が始まらんぞ。」
千冬の言葉に一夏達は直ぐに並ぶと千冬は鈴音たちにこう言った。
「今日は戦闘を実演するのだが相手はそうだな・・・鳳、東城!」
「「はい!!」」
千冬に呼ばれた東城は速足でだが鈴音は足が震えながらも千冬の所にへと向かった。
「専用機持ちであるお前たち2人にはある人と戦って・・・何だ?」
千冬が説明する中キイーーーンと音がする方を見るとそこには・・・「戦風」を纏った・・・山田先生が落ちてきた。
数分前
アリーナの一夏達とは別の更衣室で山田先生が着替えているのだが何やら
違和感を覚えているようだ。
「あれ・・・もしかして・・・増えてる。」
ここまでなら体重関係だと思うのだがそれは違うようだった。
「やっぱり増えてますね。・・・胸が。」
そっちかよと思うところだが街中で歩けば男性から色々な視線を引き付ける程の
巨乳に山田先生は溜息を感じていた。
「また新しいISスーツを買ったほうが良いんでしょうかね・・・でもこのISスーツ
今年作ったやつだからまだ来たいんですけどねー。」
本人は背丈が欲しいという希望があるのだがそれは夢の如く消えていたのだ。
そして着替えが終わると山田先生は「戦風」を纏ってアリーナに言っていた時
刃更達を見た瞬間途端に恥ずかしがり始め・・・制御が出来なくなっていたのだ。
そして現在・・・
「あああああーっ!!d、どいて下さい~っ!」
「全員退避ーーー!」
千冬の言葉に全員が落下予測地点(刃更のすぐそこ)から離れると爆発音と同時に土煙が舞った。
新たに出来たクレーターの中心には・・・年末特番のお笑い24時に出てくる白いマスクを付けた男の元となった死体のような感じになっていた。
そして地面から山田先生が顔を出すと一夏達に向かってこう言った。
「何で受け止めなかったんですか!!」
「「無理言うな!!」」
そりゃそうだろ、あんなに早い物体が来れば誰だって避けるわ。
「山田先生・・・」
千冬の氷に様な言葉に山田先生は人形のような感じで首を動かすとそこには・・・無表情で睨む千冬がいた。
「織斑先生。・・・その・・・あのですね・・・」
「後で私と演習しませんか?( ´艸`)(# ゚Д゚)」
笑顔の中に血管がひくひくとしているのに山田先生はがくがくと震えながら「・・・はい。」と答えるしかなかった。
「あの織斑先生、もしかして相手って・・・」
「山田先生?」
刃更と鈴音が千冬にそう聞くと千冬はため息交じりで「そうだ」と答えた。
「え、山ピーが相手って。」
「これって勝負になるの?」
「何か負けそうだね。」
「うん、鯉の王様より弱そう。」等等といろいろ言われ山田先生はどんどんと気落ちしていくのを見て千冬はこう言った。
「お前ら今から言うが山田先生は代表候補生で私がいなかったら国家代表生は彼女になっていたんだぞ。」
「「「「「えーーーーー!!!!!!?????」」」」」
千冬の言葉に驚くと山田先生はこう言った。
「昔の話ですよーー。現に候補生止まりでしたし。」
山田先生は顔を真っ赤にしながら眼鏡を掛けなおしていると
さらに千冬はこう言った。
「確かに山田先生はドジで天然で抜けているところがあって頼りなさそうなところはあるがそれでも結構腕はいいんだぞ!!ドジで天然だが!!」
「織斑先生!!上げてから落とさないでくださいよ!!って言うかドジで天然ってそんなに必要なんですか・・・ぐえ!!」
褒めた後に貶されたことに山田先生は少し泣き顔で千冬に問いただそうとすると持っていた出席簿で頭を叩きのめして黙らした。
「さっさと始めろ!!時間は有限だからな。」
千冬がそう言うと刃更と鈴音はISを纏って上空へと行きそれに続くように山田先生も飛んで行った。
「山田先生、あの時よりもいい勝負にして見せます。」
「さあ、掛かってきなさいよ!!」
刃更と鈴音が意気込みを語ると山田先生は目を鋭くさせてこう言った。
「参ります!!」
ちょっと脱線したが教師対生徒の戦いが始まった。
「私はそんなにドジじゃありません!!」
「そのセリフはあのクレーターを塞いでから言ってください。」
スコップと大量の土砂
「・・・・・ハイ。」