カオス・ストラトス   作:caose

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 1度ある事は2度起きる。


嵐の結果

 鈴音がどこか言った後一夏は箒がいる自室へと戻ってきたとき部屋の前で何やら口論している声が聞こえたので覗いてみるとそこには箒と鈴音が言い争いをしていた。

 「だからさ替わってよ。篠ノ之さんもさ男と同居っていやでしょう?気を遣うしのんびりできないでしょ。その辺私は平気だから変わってあげようかなと思ってさ。」

 「あのなー何遍も言っているだろうがそんなことあるんだったら既に先生に相談しているぞ。それにこう言うのは私と一夏、つまり当事者同士の問題に首を突っ込まないでほしいな。」

 「大丈夫、大丈夫。私も幼馴染だから。」

 「それが何の理由になると何回言ったと思っている!!」

 如何やら鈴が部屋を替えるように進言しているが箒は納得する理由がないから無理だといっているようだ。

 どうにもこうにもならないようなので一夏は2人の間に入った。

 「ただいまーって鈴、箒外まで声が聞こえているぞ。何があったんだ。」

 「聞いてくれ一夏、こいつがいきなりやってきて「部屋替えて。」「と言ってきたんだぞ!まともに教師からの許可もなく無くだぞ!!」

 「だからそれはお互いの同意で何とかなるって言ってるんでしょうが!!だから替えてよ!!」

 一夏は2人の意見を聞いた後こう思っていた。

 「(鈴は我が道を行く性格だし、箒は頑固だからなー。

こりゃ誰かが止めない限り・・・教師からの許可・・・。)」

 一夏は何か思いついたのか鈴音にこう言った。

 「なあ鈴、先ずは教師からの許可を通したほうが良いぞ。勝手に替えられたらあっちだって迷惑だしそれにここで論争しても進展ねえぞ。」

 一夏は先ず教員からの許可とその後の相談を終えてからのほうが良いじゃないかということに箒は同意するも鈴音はまだあきらめていなかった。

 「教師って誰に聞くのよ!!それに私は今替わりたいの!!」と我儘を言うが一夏はこう続けた。

 「だから教師からの許可を何とか作るんだよ。寮関係なら寮長に聞いた方が納得で来るんじゃないのか?」

 一夏は寮長に許可取った方がやりやすいんじゃないかと言い

鈴音は怒りながらもこう言った。」

 「寮長の許可が取れれば替えてくれるってことでしょ。

それなら話が早いってもんよ。その約束ちゃんと守ってあげるんだからね!!」

 と鈴音はバッグを持って寮長室にはと向かった。

 すると箒は心配そうにこう言った。

 「なあ一夏良いのか?だって寮長って確か千冬さんだろ?」

 「大丈夫だよ箒。幾ら鈴だって礼儀ぐらいは弁えているだろうしそれに千冬姉の言葉には鈴だって逆らわないしな。」

 「ああそういえば鳳は何故か千冬さんに苦手意識があったな。」

 箒はアイアンクローで掴まれた時に千冬を見たときの鈴音の態度に納得した。

 寮長室は1000号室つまり寮の端の部屋であるのだが鈴音は寮長室という場所を見るだけで誰が入っているのか見ていなかったのだ。

 そして鈴音は扉を開けるなりこう言った。

 「ちょっとそこの伯母さん!!1025号室にいる織斑一夏って奴の部屋にいる

篠ノ之 箒と私を替えなさい!!」

 まさかの言動に角っこから見ていた一夏と箒は顔を真っ青にした。

 「(おいおい鳳名前を見たのかお前ーー!!」

 「(鈴まだ間に合うから謝れー!!)」

 「ちょっと聞いてるの伯母さん!!」

 「「((「阿保ーーー!!!))」)」

 箒と一夏の心の声も届かず鈴音の1言がさらに追い打ちをかけた。

 「・・・ほー、誰がなんだって?」

 一夏と箒はまさに地獄の底からのような声に恐怖を感じた。

 「は、誰の事ですって?んなもんあんたに決まって・・・」

 鈴音がさらに言おうとすると立ち上がってきた人を見て顔を青くした。

 「・・・ほー、あんたねー。」

 「ち、千冬さん・・・」

 「私はお前から見れば伯母さんか。そうか。そうか。」

 「いやあのこれはそれですね。」

 「何だ?」

 「これはその・・・一夏が冗談で行ってこいって。」

 「(何生贄作ろうとしとんだ!!)」

 「さてと鳳?」

 「は、はい?」

 「少し・・・・。」

 「ひっ!!」

 「オハナシ・・・しようか?」

 「いやーーーーーーーー!!!!!!!!」

 鈴音は一夏も巻き込もうと嘘を言うが耳を貸さずそのまま鈴音の頭を握りつぶすような勢いでアイアンクローしたあと鈴音は失神し、こういった。

 「織斑・・・」

 「はい!!」

 如何やら一夏がいることに気づい。ていたそうだ。

 「私は鳳を少し鍛えなおさなければいけないから持ってきた荷物は私の部屋にいれるようにして今回のことは忘れろ・・・イイナ?」

 「了解しました!!!」

 そしてそのまま鳳を掴んだままどこかへと言った。

 「・・・箒、飯食いに行くか?」

 「・・・ああそうだな。」

 2人は疲れたように食堂にへと向かった。

 暫くの間学園が保有する地下演習場にて1人の少女の悲鳴と女性の狂ったような笑い声が聞こえたそうな・・・。

 「いやーーーーーーーー!!!!!!!!」

 「あはははハハハハハハハハハハ。」




 因みにこの噂は後に会談の1つにカウントされたらしい。

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