カオス・ストラトス   作:caose

72 / 186
 2組のクラス代表はあの国から来ます。
 ヒント・・・年下の伯母がいる。(中学生)


再会

 翌朝その日ある話題で持ち上がっていた。

 「織斑君聞いた転校生が来たって。しかも中国の代表候補生。」

 「転校生ってまだ4月だぞ?」

 普通なら入学式に顔を合わせるはずなのだがそれではなく転入となれば試験と国からの推薦が必要不可欠であり幾ら代表候補生でもそう簡単にはいかない。

 「そういや昨日生徒会室で楯無さんが資料とにらめっこしていたけど

そういうことか。」

 「確か2組に転入すると聞いているがどれほどの人間か興味深いな。」

 刃更は楯無が資料を見ていたのがそれじゃないかと思った後箒はその人間がどれくらいなのか興味があった。

 「それに一夏は他の女子の情報を聞く暇などあるのか?来月のクラス対抗戦に向けて対策をしなければならないしな。」

 箒は現在唯依の代わりに他クラスの情報を公開されている限りの情報から割り出すのに苦労しているそうだ。

 因みに楯無はパーティのあの写真を掲載された後クラスから

生暖かい目で見られたそうだ。

 「その通りだよ織斑君!織斑君が優勝すれば学食デザートの半年フリーパスが手に入るんだよ!!」

 「私たちの娯楽のために!!」

 「「「「「優勝絶対!!!!!」」」」」

 生徒が一丸になって欲望を叫んだ。

 「さてとそれじゃ私はまず2組からの情報の整理を・・・」

 「それ意味ないよ。」

 箒は一夏にこれまでの情報を伝えようとすると教室の入り口にいる誰かがそう言ってきた。

 「クラス代表は私がなるんだからその情報はいらないわね。」

 「鈴・・・?お前鳳 鈴音か?」

 「そうよ一夏、前みたいに鈴って呼んでいいからさ。それと宣戦布告よ、あんたに勝つって言うね。」

 鈴は腕を組んで仁王立ちでそう言うと一夏はこう言った。

 「鈴・・・全然似合わんぞ。」

 「ちょっと!再会しての最初に一言がそれってどういことよ。」

 まあ確かに鈴は他の生徒よりも背が低いせいでカッコよさがマイナスされるのだが。

 すると教室の前(鈴の後ろ)から手が伸びてきて・・・頭を鷲掴みにした。

 「だ、誰よこんなことするの!!降ろしなさいよ!!!この・・・」

 「この・・・何だその続きは?」

 千冬を見た瞬間鈴は顔を青くして何も言わなくなった。

 「お、お久しぶりです千冬さん。」

 「久しぶりだな鳳、お前の教室は隣だが選ばしてやろう。

このまま持っていくか・・・歩くか?どっちだ」

 「歩きます!!」

 「ならさっさと行け。私の気が変わらぬうちに。」

 「はい!!」

 そういうと鈴はそのまま隣のクラスへと走っていった。

 「(あの女が鈴と言う女か。しかし唯依だけではなく奴もか・・・今のうちに差を広げる作戦を考えるか。)」

 箒は如何やら心の余裕が出来ただけではなく謀まで考えれるようになった。

 




 「箒ちゃん、お姉ちゃんはその成長嬉しいよ!!」
 違う意味でだけどな。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。