4月下旬桜が散り葉桜が満開になったある日のアリーナ。
この日は1組のIS実習で集まっている。
「ではこれよりISによる基本的な飛行操縦を織斑と東城に実践してもらうから
2人とも前に出ろ。」
「「はい!!」」
一夏と刃更が千冬に指名されたので前に出た。
「では2人とも、ISを展開しろ。」
千冬がそう言うと一夏はブローチを掲げて、刃更はダガーナイフを中段に構えて
機体の名前を言った。
「来い、黒式!!」
「行くぞ、白竜・ファブニール!!」
そして2人とも展開すると千冬はこう言った。
「織斑は0,8秒、東城は1,0秒ってところか。2人とも展開スピードは
熟練者並みと言ったところだな。それでは2人とも・・・飛べ。」
そして2人とも飛んだのだが僅かばかり一夏が早かった。
そして上について数秒で刃更も追いついた。
「すげーな一夏、全然追いつけなかったぜ。」
「何言ってんだよ。刃更だってもうここまでやれるんだから十分すげーって。」
「・・・楯無先輩のトレーニングが厳しいからな。」
「なるほどね。」
一夏と刃更は上で話していると下から千冬がまた指示を出した。
「織斑、東城、急下降からの完全停止を実演してくれ。目標は地表から10㎝だ。」
「それじゃー・・・俺から先でいいか?東城。」
「おおいいぜ。」
先に一夏が下りると地表すれすれで止まった。
「地表から9,5センチってとこだな。まだまだ修行が足りんな。」
「(細か!!)」
千冬の言葉に一夏は心の中でどうやって計算したのか気になった。
「よーし、行くか。」
次に刃更が下りた後如何やらスラスターを切っての自由落下をしたのでスラスターを再噴射した際土煙が舞った。
「この馬鹿者!!誰がスラスターを切って良いといった。無事だったから
よかったもののあとちょっと遅かったら大変なことになっていたぞ、
もう二度とするな!!いいな。」
「・・・すいませんでした。」
千冬は刃更に危険性を指導した後他の指示を出した。
「次は武器の展開だ。先ずは・・・織斑。」
一夏の両腕に爆発的に光が出ると銃剣「無炎」を右はソードモードに、
左はガンモードにして構えた。
「0,6秒・・・まずまずだな。次は東城!!さっきの失態を
これで帳消しして見せろ。」
千冬がそう言うと刃更はの右手に西洋剣「ブリュンヒルド」を右手に展開した。
「0,5秒・・・なかなかだな。さっきのは楯無に報告するが展開は見事だったぞ。」
千冬が刃更を褒めた後時間になったので全員を教室に戻るように言った。
危ないことしちゃ・・・駄目だよ。