カオス・ストラトス   作:caose

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 落ちぶれてしまえばその下は奈落。


憐れな蒼き乙女

 セシリアが放ったレーザーライフルと時間差で撃ったビットにおける光の雨でセシリアはこれで勝ったと思った瞬間刃更の機体「白竜・ファブニール」に搭載されているシールドビット「ワールド・ゲート」が展開されその5条のレーザー

全てを受け止めただけではなくそれを全てセシリアに湾曲して返した。

 「へ?」

 セシリアは間抜けな声を上げた瞬間全弾それぞれの個所に命中した。

 「きゃーーー!!!」

 直撃したレーザーの雨になすすべなくやられたセシリアは落下するも地表すれすれで再浮上するや否やレーザーライフルを乱射しながらこう言った。

 「何故当たりませんの!!?!!?」

 すると刃更は今度はシールドビットを一つの板にして纏め、

それをセシリアが移動するところに防ぎ返した。

 「!!何でこちらの予測地点が分かりますの!!??」

 セシリアは知らないようだが刃更の機体「白竜・ファブニール」には第3世代技術

「次元の啓示〈バニシング・リベル〉」が内蔵されておりそれにより僅かなスラスターの熱や機体の出力からそれを察知し予知できるようになっているのだ。

 そして刃更はシールドビットを戻した後西洋剣「ブリュンヒルド」を出してその切っ先をセシリアに向けてこういった。

 「今度は・・・俺のターンだ!!」

 

 その状況をアリーナのモニタールームで見ていた山田先生と織斑千冬はそれぞれ感想を述べていた。

 「はえー東城君強いですねー。あのセシリアさんを圧倒してますよ。」

 「機体の相性もあるが大きいのは刃更のポテンシャルの高さだな。先程の戦いでは負けはしたものの楯無の教導がここまで実を結ぶのは大したものだな。」

 しかし千冬はセシリアの攻撃に違和感を覚えていた。

 「なあ山田先生、オルコットの機体のレーザーの出力データを前の試合と

比べられるか?」

 「え、ええできますけどなんでですか?このまま行っても東城君の勝ちが目に見えていますけど。」

 「何か気になってな。頼む。」

 「あ、はい!」

 山田先生は疑問を持ちながらもレーザーの出力を計測し始めた。

 

 刃更は「西洋剣「ブリュンヒルド」を持ってセシリアに突撃し始めた。

 セシリアは自分の現在の状態を見た。

 --シールド残量16%

 --機体ダメージCランク

 セシリアはこれ以上レーザー系を使えば負けると判断しミサイル型を発射したのだが刃更は機体のスピードを落とすことなくそのままミサイルめがけて

突進するように・・・斬った。

 「へあ?」

 またもや阿保な声を出したのだがセシリアは刃更が目の前まで来たことに対して慌て対応した。 

 「イ、インターセプター!!」

 セシリアはIS用ナイフ「インターセプター」を出して対応しようとするも刃更の武器の重さにスピードを加えられ「インターセプター「」は根元から砕け、

そのまま斬った。

 「いやーーー!!!」

 セシリアは悲鳴を上げながら壁まで吹っ飛んだ。

 そしてセシリアが目を開けると刃更が剣を喉元に向けたまま立っていた。

 するとセシリアは涙を流しながらこう言った。

 「も、申し訳ございありません。この度の非礼はお詫びいたしますから

どうか情けを・・・お許しを・・・」

 それを聞いた刃更は暫くすると「ブリュンヒルド」を閉まうと

後ろ向きで去ろうとした。

 するとセシリアは持っていたライフルを向けてこういった。

 「やはり猿でしたわね、このお人好しが!!」

 セシリアはレーザーライフルを刃更めがけて撃ったが刃更はそれをシールドビットで弾いて外した後拳銃「ダウンフォール」をセシリアに向けた。

 「てめえがな。」

 そしてセシリア目掛けて撃ち放った光は着弾しそこにいたのは・・・氷漬けになり鼻水と涙を流す手前のセシリアだった。

 「あ、やべ。殴るのすっかり忘れてたわ。」

 『勝者、東城 刃更!!』

 それはまさに本当の勝者に送られる声援がアリーナに木霊した。 




 剣心「拙者等ってそんなに人間捨ててるでござるか?」
 十分捨ててるわ。お前を筆頭にな!

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