IS学園の設備は国家が持つ施設の幾つかを模倣されているため万が一の際に備えて保健室と名を騙った位の医療設備が整っているため感染症、ウイルス対策にも備えがされているのだ。
そしてそんな部屋には既に使用している人間・・・
セシリア・オルコットがそこにいた。
「・・・んんん。」
一夏との戦いで気を失っていたためここに運び込まれており
今、目が覚めたのであった。
「私は確か・・・!!」
セシリア・オルコットは一夏と戦い、そして・・・敗れたときのことを思い出した。
「何故・・・男である彼が・・・私よりも・・・」
セシリアは自分よりもビットをうまく使いそして自分よりも多く使っていたことに腹立たしく、そして妬ましく思っていたのだ。
「(あの男は何故私よりもビットを上手く・・・
いや問題はそこではありませんわ。)」
今回自分が専用機と代表候補生の資格を賭けて戦うことはIS学園と本国も知っていることでありもし今回のことが公になれば・・・
「(専用機と代表候補生の座、どちらかが奪られると本国から強制送還され、よくてもオルコット家の資産は他の人間に取られ最悪国外追放・・・)」
セシリアは最悪の未来をベッドの上で考えると同時にそれを阻止するための方法を考えある事を思いついた。
「(そうですわ。私が東城 刃更に勝ってトレードすればよろしいんですわ。その為には・・・)」
その方法を考えていると誰か来る気配を感じセシリアはそれを見て「は~」っとため息を漏らした。
そこにいたのはきれいに整った顔と同じ女性でありながらも見とれるようなスタイル、そして腰にかかるぐらいに長く黒い髪をした女性がいた。
「なんだもう目が覚めたのか。けがはなし、脳震盪で失神した程度だから問題なしだな。」
見た目からえっと思うぐらいの男っぽい口調だったのだ。
「私の名は長谷川 千里。IS学園の保健師で緊急時の医療スタッフの1人だ。よろしく頼む。」
千里は自己紹介するとセシリアにあるものを渡した。
「食っておけ、昼御飯用に買ってきた学食弁当だ。昼休みを挟んでお前と東城の試合だ。」
「!!試合結果は?」
「織斑一夏だがそれが?」
千里が答えた後セシリアは顔を彼女に見せないようにうつむき始めた。
「(このままじゃホントにそうなりますわ。何とかしないと・・・)」
すると長谷川はセシリアにこう聞いた。
「おいお前大丈夫か?体調が優れないんなら試合を延期するように頼むぞ?」
「・・・いえ大丈夫です。失礼します。」
セシリアは保健室から出ると一目散にある場所へと向かった。
そこにはさっきまで整備していたのかセシリアに機体「ブルー・ティアーズ」が安置されていた。
さっきまでの攻撃の傷がいくらか残っているがそれでも戦うとなれば問題なしだったがセシリアは「ブルー・ティアーズ」の近くにまで行くと近くのコンピューターを機体にセットするとある事をし始めていた。
その時のセシリアの眼は暗くそして怪しく光っていた。
次回セシリア対刃更!!