一夏とセシリアが戦う少し前のアリーナの待合室で
刃更はISスーツを纏って待機していた。
もうすぐ来る機体について楯無が限られた情報で出来る限りのトレーニング方法を伝授したおかげでか嘗てとはいかないまでのそれなりに感覚を取り戻しているんだが自分の試合は勝ったほうにさせるといっていたのでどちらかに備えて
シュミレーションをしていた。
「(セシリアの際には機体情報からいくつかパターンを組めたが一夏に関しちゃ勝てるかどうかが怪しいな。何せ俺よりも多くの時間を費やしていたからなー)」
刃更は楯無からある事を思い出した。
「(いい刃更君、覚えといてねISは使えば使うほど強くなるのよ。まるでISが所有者を理解するようにね。だから刃更君はそれを気力と根性で乗り越えることが大事。)」
と最後は根性論でどうにかしろと言う物だった。
「ま、考えても仕方ねえしどうにかしなきゃなっと。」
刃更は背伸びをしながらそう言うとモニタールームから待機室の備え付けに電話があった。
『東城、先程お前のISが届いたと連絡があった。布仏姉が今そっちに向かっているから合流しろ。いいな。」
「はい!」
東城は返事した後電話を切ってISがあるほうに向かった。
アリーナのISの格納庫は武器や機体の試験運用のデータやパーツを保管するため幾つかのブロックが存在しその中の一つに刃更と虚がはいった。
「よー刃更久しぶりだなってかもう女と一緒ってはえーなお前手を出すの。」
「お、女って(*ノωノ)!!??」
「いや違いますってこの人はそんなんじゃッてそんなこと言うために来たんじゃないんでしょ・・・アザゼルさん。」
そこには前髪を金髪に染め着崩し掛けのスーツの上に白衣を身に纏った顎鬚はやしたちょい悪親父「アザゼル」がいた。
アザゼルは太平洋上(日本に近い)にある人工島「絃神島」にある会社「神の子を見張るもの(グリゴリ)」という名の社名の社長である。
アザゼルは虚に目を向けた後冗談交じりで言ったところ虚は照れ、刃更は否定した所で本題に入った。
「おおそういえばお前の機体だが後はお前がこの学園の機体で使った時のデータを合わせれば完成だぜ。このIS・・・白竜・ファブニールのな。」
そこにいたのは一夏の機体「黒式」の対となすかのような色合いを持つ
白い機体であった。
機体には第3世代技術であろうビットらしきものが見えた。
「んじゃ刃更説明するぜ。こいつの武器は剣と銃が1つずつとシールドビットが4基、後第3世代技術の一つで俺の自信作〈次元の啓示(バニシング・リベル)〉っていうやつでなこいつは相手をサーチすりゃその後の動きを機体の中にあるレーダーが反応してどこに行くのかをはあくしてくれるっつう代物だぜ。」
ようは相手のスラスターや熱源から移動場所を特定出来るということである。
その後アザゼルが刃更を「白竜・ファブニール」を纏わせた後虚と共にデータをまとめると30ぷんしてやっとISが形となった。
そこにいたのは体中の装甲が丸みを帯びただけではなく機体のアンロックユニットが大きくなり4つのスラスターが出ていた。
するとISのプライベート通信で千冬から連絡が来た。
『刃更、先程一夏に報告した所だが戦闘が終わった後補給が済むまで機体のチェックを頼む。時間になったらまた連絡する。』
そういうとまた切られたのでどうしようかと思ったところ歓声が大きく湧いたので何かと思うとまた千冬から連絡が入った。
『刃更私だ、織斑が勝ったので補給に入ったが機体の調整を合わせて10分近くかかるからそれまでに準備しろよ。』っといってまた切った。
そして10分後に山田先生から連絡が入りカタパルトまで移動してほしいと連絡が入ったので機体を待機状態(小太刀)にして移動した後刃更は「白竜・ファブニール」を纏ってカタパルトについた。
『カタパルト起動、システムオールグリーン、発信どうぞ。』
そして刃更は正面を見てこういった。
「東城 刃更、白竜・ファブニール!!行きます。」
今新たなる戦いが始まった。
GUO-001「白竜・ファブニール」
見た目は「ガンダム00」のエクシアと
「最弱無敗のバハムート」の「ファブニール」を足して2で割ったやつ
武装 西洋剣「ブリュンヒルド」
拳銃「ダウンフォール」
ビット「ワールド・ゲート」*4
第3世代技術 〈次元の啓示(バニシング・リベル)〉
この機体は絃神島の技術を1部転用しており非化学的なものにも
対応できる機体である。
第3世代技術はレーダーをさらに発展したものであり疑似的な未来予知ができるが所有者次第では十全に発揮されないこともある。
またこの機体にはもう1つ別の形態があるのだがそれはまだ解禁されていない。