それは学生の長。
銃をコールした刃更は楯無にこう聞いた。
「あの、銃をコールしたんですけどどうするんです?」
「ああそれはね。」と言うと楯無と刃更から少し離れたところに
3Dの的ような物が現われた。
「あそこに向かって撃つのよ。大体そうね10発中5、6発当たればセシリアちゃんに勝てるとは言わないけどいい勝負ができると思うわよ。」
楯無はそう言ったあと刃更は大体こんな感じかなと銃を構えると楯無がこう言った。
「駄目よ刃更君、脇が開けすぎよ。もう少し閉じた後左腕は銃身を持つようにして」
楯無は刃更の後ろに着くと銃の構え方を教えていた。
「それじゃー撃ってみましょうか?センサー・リンク出来てる?」
「・・・ハイ出来ました!」
刃更の視界には銃のターゲットロックが見えていた。
「それじゃー・・・開始。」
ダン!!と銃声が聞こえた瞬間的は少し斜めであるが当たった。
「うお!!」
刃更は初めてのことに驚いた。
「どう?感想は。」
楯無は刃更に聞くと刃更はこう答えた。
「速いの一言です。」
「そう速いのよ。銃の利点は予測すれば当たるし当たらなくても牽制できるっていう攻防出来るってことだけど銃身の向きで特定されるっていうことも覚えておきなさい。さてとまだ弾があるからなくなるまで続けていいわよ。あ、フォームは変えないようにね。」
「わかりました。」
楯無は刃更に銃についてを教えた後は経験を積ませようと1人にさせた後一夏の特訓の様子を見て楯無はこう思った。
「(一夏君はどう見てもプロから教わったといってもいいくらいの正確差ねって後ろ向きの相手の攻撃にも対応できるって2,3年でも何人もいないわよ。それに刃更君のほうは前から戦闘訓練してたんじゃないかしら?お父さんはプロのカメラマンらしいけどホントかしら?)」
そして特訓している刃更を見た後こう考えた。
「(少し調べてみようかしら?)」
そして特訓が終わった後一夏と刃更は2人とも楯無から貰ったスポーツドリンクを飲んでいた。
「それじゃ最後の日には刃更君は的にちゃんと当てるようにすること。いいわね?」
「「はーーいい・・・」」
「それじゃ解散!!あ、刃更君は私と一緒に来てね?」
「わかりました。」
そして一夏と別れたあと楯無は刃更を連れてある場所に向かった。
そして扉を開けると2人の女子がいた。
1人は3年のネクタイを身に着けた眼鏡をかけた3つ編みの女子で如何にも真面目な社員に見えるがもう1人は刃更と同じクラスメイトで如何にも眠たそうな顔をし多少である。
「ア~バサッチだー。」
「バサッチ?」
「刃更だからバサッチ。」
「ああね。そういう君は確か・・・布仏 本音だったっけ?」
「そおだよ~。のほほんって呼んでね~」
本音は刃更に愛称を与え、そして自分にもそういってほしいと頼んだのだ。
「本音、一応お客様だからちゃんとしなさい。初めまして東城 刃更君
私は布仏 虚、3年で会計を担当しています。生徒会長であるお嬢様の家で従者としてお傍にいます。これからもよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
そう言うと刃更に握手を求め刃更も返した。
「そしてもう一人が私の妹の本音で庶務担当。」
「よろしく~」
そう言いながら虚は刃更に紅茶を差し出した。
「本音、冷蔵庫にケーキがあるので出してください。もしも自分のを先に出したら・・・わかりますよね?」
「( ̄▽ ̄)ゞラジャ。」
間延びしなかった辺り怒ると怖いのがよく分かった。
そしてケーキを食べながら刃更は楯無にこう聞いた。
「それで俺は何の役職に?」
生徒会とは会長、副会長、庶務、書記、会計の5つがあるので刃更は書記になるのかと思ったが楯無が言ったのはこうだった。
「君、副会長。」
「はーーーーー!!!!」
まさかのトップ2だった。
「いやいやいやいや何で虚さんは会計なのに新人の俺が副会長?」
「理由はね。君の監視に丁度いいポジションだから。」
「そんな理由!!??ってかほかの2人ははどうなんですか?」
刃更は虚と本音の意見を聞こうとすると・・・
「私は来年卒業しますのでよろしくお願いします。」
「頑張れバサッチ~」
押し付ける気満々だった。
こうして本人の思いとは裏腹に生徒会は完成しつつあった。
新人副会長東城 刃更の道は苦難ばかり