一夏と別れた後刃更は同居人(一夏はめっきり忘れていた。)の事を思いながらこう思っていた。
「(落ち着け刃更、先ずは相手を怖がらせないことが重要だ。そうゆっくりと扉を開ければ・・・)」
「お帰りなさい。ご飯にします?お風呂にします?それともわ・た・し?」
ーーー裸エプロンをした痴女がいた。
思わず扉を閉めた刃更は渡された鍵のナンバーと部屋のナンバーを確認した後目頭を押さえながら考えていた。
「(あれは夢だ。そう夢だ、今日は色々あって疲れて幻覚を見たんだうんそうだ。そうに違いない。一夏の所で何か大声と悲鳴と何かが当たる音がするのも
気のせいだ。)」
現実逃避するあまり現実に起こっていることも逃避した。
「よし準備OKだ。・・・バッチコーイ!!」
「お帰りなさい。私にします?私にします?それともわ・た・し?」
---夢ではなかった。
「選択肢0かよ!!」
「あるじゃない1択。」
「それは選択肢じゃねーよ!!
国語辞典開いて調べろっていうか誰だよあんた!!??」
色々突っ込んだ刃更は水色の癖毛の髪の少女に聞いた。
「あらあら初っぱなから上げる子ね、初めまして東城 刃更君。私は更識 楯無2年生で生徒会長でありロシア国家代表生でありあなたの同居人よよろしくね。」
そう言って扇子を開くとそこには達筆で<同棲>と書かれていた。
「あの色々とまだ突っ込み足りない部分があるんですけどとりあえず1言、何で裸エプロンっていうか水着つけた状態でいるんですか?」
「あら分かるの、つまんないわねー。」
また扇子を開くと今度は<失敗>と言う字が出た。
すると更識 楯無はシャワー室に入り暫くすると制服に着替えて出てきたのだ。
最初からそれにすればいいのになと刃更は心の中でそう思った。
「それじゃ刃更君の疑問について答えるわねー。その1何で2年生の私がいるかだけど1つは君の護衛である事。君と一夏君は良くも悪くも世界をゆれ動かす存在であるため私たちのような人間が必要になるのよねー。ま、一夏君は軍に訓練を受けてもらっているから自分の身は守れるでしょう。でも君はついこの間まで一般人だったからどうしてもそういうことに関しては素人だから私が君を守るわ。それともう一つは・・・」
「俺の専用機を作る会社と俺と親父の出自の関することでしょう。」
楯無は刃更に現在の立ち位置と刃更についての身の回りの調査を兼ねて
同居したのだ。
「その通りよ刃更君、あの会社は例の島に本社があるんだけど態々ネームバリューだけでISを作るなんてありえないでしょう。」
楯無は目つきを鋭くして聞いた。
「簡単ですよ。俺と親父がある理由で古郷から出るときに世話になったんでね。それに今の親父の仕事もその人の紹介なもんでね。」
「その理由て何?」
刃更は理由を言うと楯無はそれを聞いた。
「これは個人情報何で。」
「あらケチね。」
楯無はむすっとした表情でいった。
「それじゃその2なんだけどこの学園の生徒会長は全生徒トップつまり先生を除いて1番強いIS乗りがなれるって寸法でね。それなりの権限があるからそれを使って君の同居人になったのよ。」
「ま、国家代表生クラスならできるでしょうね。」
刃更は冗談交じりでそう答えた。
「そしてその3なんだけどね、あの服装は・・・単なる悪戯。」
「悪戯かよ!!!」
のばしてそれってないでしょう。
「刃更一緒に晩飯食べようぜ。」
「おお、今行く。」
外から一夏の声がしたため刃もそれに答えた。
「私も一緒でいいかしら?」
「いいですよ。」
楯無は一緒で良いかと聞くと刃更も快諾して一緒に部屋を出た。
悪戯はほどほどにね。