カオス・ストラトス   作:caose

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 馬鹿な子ほどかわいいというがあほな子を持つと苦労する。


同級生と先輩の相談

 あれからはと言うと比較的穏やか(千冬の怒りの矛先を向けない為)に授業が終わり3時間目4時間目が終わり昼食の時間になった。

 IS学園の食堂は1~3年まで分かれており一夏たちは1年の食堂に行くがその時一夏と刃更を見るなりどこぞのやのつく仕事の出迎えのように左右に分かれるため少し後ろで箒と唯依が歩く姿は何とも言えない。

 ちなみに一夏達全員は定食を頼んだ。

 一夏達は唯依に2時間目の時にあったことを話すと少しずつ顔が赤くなり戦術機を馬鹿にしていた話になった瞬間机を叩きつけてこういった。

 「ふざけるな!!戦術機は父様や多くの技術者の汗と涙、先達の血のにじむような努力と思想から生まれた技術の結晶だぞ!!!それを・・・それを野蛮だと!!?皆がこれまで築いた志を無下にしおって・・・一夏、刃更頼む!!!!

奴を叩き潰してくれ!!!父様や皆の誇りのために!!!!」

 大声で怒鳴った後唯依は一夏と刃更に頭を下げセシリアを叩き潰してほしいと頼んだのだ。

 すると一夏と刃更はこういった。

 「唯依,そこまでしなくてもよ俺はあいつを許せない。あの場にいた人だけではなく佑唯さん達まで侮辱したあいつを1発ぶん殴らなきゃ気が収まらない。」

 「それにあいつは男が弱いなんて言ってるがよそれは男がISに乗れないっていう条件の中での奴だからな。あいつにそんなもんがねえってこと証明させてやるぜ!!」

 それぞれがお互いの気持ちを言い合ったところで刃更は一夏たちにこう聞いた。

 「なあよ。ISについて教えてくれねえか?勉強だけじゃなくて実戦での使い方を教わらねえと戦えねえんだよ。」

 その言葉に一夏はこういった。

 「いいぜ。お互い倒す相手が一緒だしな。」

 「私もできる限りの協力を惜しまないぞ。ISじゃなく肉体関係だがな。」

 「情報なら私が何とかしよう。先生に許可をもらってその時のデータ映像を何とか手に入れてみる。」

 それに続いて箒と唯依もそういった。

 「ありがとな、みんな。」

 刃更は3人にお礼を言った

 すると・・・

 「その話私も加わっていいかしら?」

 4人が声がかかったほうを見るとそこにはセシリアと同じ金髪(肩までかかった程度の長さ)の女性がいたのだが彼女のネクタイの色を見るとここにいる全員とは違う色なのだ。

 IS学園ではネクタイの色で生徒の学年を振り分けているのだ。

 1年生は青

 2年生は黄色

 3年生は赤とこのように色分けされてあり彼女のネクタイは黄色、つまり一夏たちよりも年上である。

 「あのーあなたは?」

 箒がそう聞くと彼女はこういった。

 「ごめんなさいね、自己紹介がまだだったわね。私はサラ・ウェルキン、イギリスの代表候補生です。」

 全員が強張った表情になった。

 目的はセシリアに八百長で勝ってほしいのかということかと思ったのだが彼女が口に出したのはこれだった。

 「ごめんなさい!!」

 「「「「・・・・へっ????」」」」

 第1声が謝罪だったのに茫然だったからだ。

 「この度は私の後輩が皆様に多大な迷惑を掛けたことに対し謝罪を申し渡したいと思いここに来ました!!あの子には私からきつく言い渡しますので!!!」

 サラ・ウェルキンの言葉は彼らに対しての謝罪だったらしく続きがありそうだったので一夏が割り込んでこう言った。

 「サラ先輩。今回の事はセシリアが悪いんであって

あなたのせいじゃありませんよ。」

 すると刃更はこう続けた。

 「それにそのセリフはセシリア本人が言うことですし俺たちはあんたにまで何か言うことはありませんよ。」

 その言葉にサラ・ウェルキンはこういった。

 「ありがとうございます!!」

 「所でサラ先輩。先程の言葉についてですが?」

 サラ・ウェルキンがお礼を言った後唯依がさっき言った言葉について質問した。

 「私は今回の試合のことは既に全校生徒が知っており私は皆様の味方になりたいと思ってここに来たのです。」

 「それってつまり・・・」

 「セシリア・オルコットの弱点をお教えに来ました。」

 「「「「!!!!」」」」

 全員が驚いた。

 何せ同じ国の人間が他国に情報を流すのはスパイ行為と言っても

同じことなのだから。

 「皆様が思っていることは理解できます。私の行為はスパイ行為と言ってもしょうがないことだということも・・・ですがこれを逃すとあの子はこのまま曲がった状態で代表になれば取り返しがつかないことになると思うのでここで負けて変わる事を期待しているのです。」

 サラ・ウェルキンはセシリア・オルコットにチャンスとして負けてもらいたいと

言ったのだ。

 国家代表生になればそれなりの権限と同時に国を背うというプレッシャーを持つこととなるのだが今のままではなった後の国のイメージダウンとなるためここで考えを改めてもらいたいという彼女の願いがあるのだ。

 「一夏どうするよ?」

 刃更は一夏に聞くと一夏はこういった。

 「サラ先輩。気持ちは有難いんですがその情報はもらえません。」

 「!!何故ですか!!!」

 一夏の言葉にサラは驚愕して聞いた。

 「俺たちが欲しいのはISの情報であってセシリアの弱点じゃないんです。それにばれればあなたと立場に影響が出ますし俺たちはそんな危ない真似させたくないですし、それにあいつが侮っているなら俺達の戦闘データは見てないでしょうしそれだけでもフェアにしたうえで勝ちたいんです。」

 その言葉に刃更も頷き箒、唯依も同意した。

 そしてサラはため息を吐いてこういった。

 「わかりました。ではあの子が使うISの基本情報を話しますからそのうえで勝ってください。」

 そして一夏達はサラから情報を聞いて対策を立て始めた。 




 国を背負うということは責任もそれなりに大きい。
 それに負けず戦い続けられてこそ1流である。

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