カオス・ストラトス   作:caose

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 1ヵ月休載の末新章突入。 
 主人公たちが向かうのは平穏か波乱か?



第1章 入学式とクラス対抗戦
新たなる始まり  前編


 西暦2011年4月1日

 東京お台場・人工島「学園島・IS学園エリア」

 この島にいるのは殆どが学生とその関係者であり南北およそ2㎞・東西500mの長方形型の島である理由で他とは切り離されているのだ。

 それはこの島の別名が「武装島」と呼ばれているからだ。

 その原因の一つは武装探偵事「武偵」を育成する教育機関「東京武装探偵学校」が存在するからだ。

 彼らはつまるところ武器の所持を認めた「何でも屋」であり兵器の開発や

事件の調査・凶悪犯の逮捕・取り調べ等警察と同じ権限がある事からよく対立しているのだ。

 もう一つは「IS学園」であり世界中から来日・在住の少女たちががここで集まりISについての勉強やISを使った実習ないし実戦(政府・人工島所有権を持つ東京都知事からの依頼)をこなし卒業後は国家代表候補生・代表生又は国のIS研究所などに勤務する人が多いのだ。

 しかし今回の入学式はいつもと違い武装した政府の専属SPや

人造トランスフォーマー、戦術機などが学校の周りに配備されているのだ。

 その理由は・・・世界初の2人の男性IS操縦者が入学するからだ。

 そしてその2人は何故か教壇の真ん前に然も名前の頭文字も違うのに一緒にされていたのだ。

 「「((き、きつい・・・想像以上にキツイ。))」」

 おまけに教室にいる31人の内29×2の眼に睨まれているからなおさらだろう。

 すると教室のドア(自動)が開くと入ってきたのは生徒とほぼ変わんない身長(胸部以外)と大きすぎる黒縁眼鏡と服から子供が背伸びをしてきたような女性が来た。

 「皆さん初めまして。私はこの学級の副担任『山田 摩耶』と申します。これから1年間よろしくお願いします。」と彼女がお辞儀をしたので何人かがそれに答えるも未だほとんどが彼らを見ていた。

 「そ、それでは自己紹介を始めますので『あ』から順番にお願いします。」

 

 一夏の場合

 「(何で1番前なんだよ俺は後ろ半分だろ!!まあ俺以外にも男がいるしそれに箒が同じクラスっていうのが何よりも救いだな。それに別のクラスだけど唯依もいるからいつでも会えるだろう。これからがんばらないとなあ。)」

 「・・・くん。織斑一夏君。」

 「はい!!」

 名前を呼ばれたとき防人さんに呼ばれた時のように条件反射で大声で言ってしまって摩耶は少しびっくりしていたのだ。

 「あ、あのね自己紹介してくれないかな?今『あ』から始まって『お』だから織斑君なんだよね。やってくれるかなあ?」

 頭を下げながらそう言っているので一夏は摩耶に向かってこう言った。

 「そんなに謝らなくてもいいですよ山田先生、ちゃんと自己紹介するから。それとあまり教師が謝らないほうがいいですよ。下に見られますから。」

 「ええーーどうしよう!!」

 駄目だこりゃと思いながら一夏は後ろを振り返りこう言った。

 「織斑 一夏、篁技研所属のIS操縦者です。趣味は体を動かしたり料理を作ること。剣道をやっていました。これから1年よろしくお願いします。」

 無難な自己紹介が終わった後女子たちは無言になり・・・

 「きゃ」

 「きゃ?」

 「キャーーーー!!!」

 突然の大声で一夏と隣の男性も耳を塞いだ。

 「男よ!!男がいる!」

 「幸せ!!私今天国にいるようだわ!!」

 「青春キターーーーーー!!!!」

 等と女子たちのソニックウェーブに一夏達は茫然とするばかりだった。

 「貴様ら静かにしろ!!!ほかの教室の迷惑だぞ!!」

 教室のドアから大声で注意したのは黒のスーツにタイトスカートを身に纏った

織斑 千冬がそこにいた。

 「な、なんで千冬姉がいるんだよ!!」

 すると千冬が持っていた出席簿が一夏に向かって振り下ろされようとしていたところ一夏はそれを白羽取りで止めた。

 「何で教師何だよ。ってか教員免許はどうしたんだよ?」

 「ドイツの大会が終わった後教導官にならないかと言われてなここにいるのだ。それとここでは織斑先生だ!分かったな一夏?」

 「り、了解。」

 どこの世界に出席簿を白羽取りしながら会話する姉弟がいるのだと思ったが2人の関係性を知った彼女たちがこう言った。

 「え、織斑君ってあの千冬様の弟?」

 「それじゃISが使えるのも?」

 「いいなあ。代わってほしい。」

 最後の一人はこの状況で何言ってるんだと思ったが千冬は出席簿を持ったままこういった。

 「もう1人のお前も自己紹介しろ。後々になると厄介だからな。」

 「あ、はい!!」

 するともう一人の男性IS操縦者が立ち上がった。

 

 

 

 




 刃更の自己紹介は後半でします

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