カオス・ストラトス   作:caose

44 / 186
 やっと終わった。
 新しいお話はあとがきで出します。


発表後の世界とはじまり

 あの発表の後世界で何が起きたのかを人間順で説明しよう。

 

 ー箒の場合ー

 その時私は晩御飯の弁当を買っていた。

 何せ家族は要人保護プログラムでばらばらになり一人暮らししている身だ。

 小学生の時はお手伝いさんがいたが中学生からは完全な独り暮らしをしている。

 幸いなことに家事等は親から教わっていたため苦労しないが誰もいないから作る気もわかずコンビニやお惣菜の弁当で我慢している。

 いつものように弁当を買って帰宅するとテレビの臨時ニュースで男性IS操縦者が発見したというテロップが流れたが関係ないなと思い食事を済まし何時ものように道着に着替え素振りをしようとするとまたニュースが流れたので見るとそこには社長らしき人が出てその後映像でISを纏った一夏がいた。

 「なっ!半年前にあったがそんなこと知らされていないぞ!!」

 そういうとさっきの男の人がまた現われた。

 「ええーい!!貴様じゃなく一夏を出せ!!!」

 テレビの前でそういうとその男の人が一夏をIS学園に入学させるということを告げると箒はこういった。

 「え、一夏もか?・・・」

 

 -和の場合ー

 この時私は学校の友達と受験終了パーティーと言う名目でみんなでカラオケ店に来ていた。

 ちなみに今歌っているのは不良高校で野球する青年たちと熱血教師の物語のエンディングを歌っていた。

 「イエーイ!次誰が歌う?」

 今歌っていたのは新子 憧と言い一見すればギャルぽいんだが部の中で

一番うまい人。

 「何しようかな?」

 このジャージを着ている子は高鴨 穏乃と言いこの人も部の一人

(運動部じゃないよ。)

 「おねーちゃん。これ一緒にやろ。」

 この黒髪をした人は私以外の皆が行く高校の先輩松実 玄と言い黙ればいいのにいつも変態オヤジなことを言うのだ。

 「ねー。お尻触らないでね・・・?」

 その隣で確実に被害者だなと言う人はその姉松実 宥と言いおとなしいのだがいつもマフラーとセーターを着てしかも眼鏡にマスクと本人は寒がりと言うのだが夏でも着て前におまわりさんに聴取されたことがある。

 「あんた何言ってんの?」

 このボーイさんみたいな服を着ているのがこのカラオケ兼ボーリング店を経営している支配人の娘鷺森 灼でこの部屋を貸してくれているありがたくそして常識人である。

 そして私たちは「麻雀部」でもあるがお金ではなく純粋な競技として楽しんでいる。(ちなみにケーブルで放送される。)

 私たちが歌を選んでいると突然部屋の電話そして私の携帯が鳴っていた。

 そしてお父さんがテレビを見なさいというと部屋で声が出ていたので見るとそこには一夏君がISを纏っていたのだ。

 「えーーーーー!!!!一夏君!!!!!」

 私は驚いてその映像を見た後新子がこういった。

 「あれ一夏君ってもしかして・・・えーーーー!!!!」

 新子はいつも私が言う人と同じことに気づいて驚愕した。

 「へーこの子がねー。」

 「世の中って不思議だねー」

 「う、うらやましい。おもちのたまり場に・・・」

 「へー。」

 約一名変なことを言っているがそれでも彼が出たということに驚きそしてヤバいという自分がいた。

 「(一夏君っていろんな女の子にモテるからなー)」

 いろんな意味で合っていた。

 

 -鈴の場合ー

 「なんでよ!!」

 私鳳 鈴音は怒っていた。

 だって一夏がIS学園に入学するのにそれができないからだ。

 「当たり前だ鳳 鈴音。楊からあれだけ受けろと言いながらいやと言ったんだからな。それにISを出すのなら私も容赦しないぞ。」

 目の前にいるこの黒髪長身の男黎 星刻の予知めいた言葉にグーの音も出なかった。

 「入れるようにして!」

 「無理だ!」

 「して!!」

 「無理だ!!」

 「しろ!!!」

 「無理だ!!!」

 そんなことが数分過ぎてお互いへとへとになると星刻はこういった。

 「今は無理だ。だが中途で入ることはできる。」

 「ホント!?」

 「ただし条件として一定の学力とIS能力を出すことだ。今やると入るのは5月だがそれでもいいか?」

 「OKよ。それならすぐやるから。じゃーねー!!」

 「現金な奴。」

 星刻の条件は鈴からすればお茶の子さいさいのためすぐに行動に移った。

 「(待ってなさいよ。一夏!!)」

 

 -その他の場合ー

 イギリスのIS訓練場の一角である少女が訓練をしていた。

 そばには少し年上の赤い髪をしたメイドさんがいた。

 「お嬢様。ニュースはご覧に?」

 「ええ。見ましたわ。たかが男風情邪魔するなら・・・容赦しなくてよ。」

 その少女の目は果たして何に染まるか。

 フランスではある会社で少女にこう言った。

 「以上だ。こなせよ。」

 そういうだけで男が去ると少女は光のない目で目の前にある何かを付けようとしていた。

 まるで見えない首輪をつけるように。

 

 そして日本篁家

 「一夏。準備終わった?」

 「あー。今終わった。」

 唯依の言葉に一夏は相槌を打った。

 一夏は後ろを見るとかつて来た時と同じ部屋になった場所を見た。

 布団は別の部屋で寝るというのでどうにかなる。

 一夏はこれまでのことを思い出した。

 初めてこの部屋に入ったこと。

 初めての任務で人を殺したこと

 唯依と一緒に寝たこと

 箒と再会したこと

 色々あるものの一夏にとっては大切な思い出である。

 そして部屋から出ると既に篁家の食卓の準備を終えておりみんなで最後の夕食を楽しんだ。

 そして食後唯依のお願いで一緒に(部屋)寝ることになった。

 一夏と唯依はこれまでのことを話しながら気づけば既に寝たのであった。

 次の日朝食を食べると玄関前に真耶さんが例のポルシェと一緒に来ていたのだ。

 佑唯さんと裕也さん、ミラさんに別れを告げると彼らはこういった。

 「何を言ってるんだ一夏君。ここは君の家だと前にも言ったはずだよ。」

 「それにお前がいねえと練習相手がいなくなるしな。」

 「また帰ってきなさい。待っているから。」

 佑唯さん、裕也さん、ミラさんの言葉に一夏は涙ぐみながら「行ってきます」と言い2人は車に乗り彼の地へと向かった。

 出会いと別れと戦いと陰謀がまじりあう場所人工島IS学園へ。




 これまで見てくれた人ありがとうございました。
 これにて暫く休載して新しい話「精霊使いの剣舞」×「最弱無敗の神装機龍」に取り掛かりますのでこちらもお楽しみください。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。