そしてその先に得る物とは一体何なのか?
一夏は箒と世間話していた内容はと言うと
①和が引っ越した時に告白されたかと(その時の箒は千冬と同じ感じだった。)
②千冬に好きな人ができた。(世界の終わりのような顔をした。)
③鈴と言う転校生の事(ライバルがまたと言う雰囲気だった。)
④唯依達の家に居候していた日々(同上)
とまあこんな話をしていながら食事(箒は一夏の弁当のおかずを一品ずつ少量で食べていた。)をしており食べ終わった時には13:30分になっており一夏は急いで弁当箱を包んで帰ろうとすると一夏はこう言い残した。
「箒、唯依と戦うときは本気で挑まないと・・・負けるぜ。」
「!!ああ」
一夏はそういうと葉や綾斗がいるところに帰った。
そして14:00になりそれぞれ男子の部女子の部に分けて決勝戦が行われた。
第一試合・第2試合は2年生に任すと連敗で第3試合には葉が得意の2刀流でそして綾斗が自分の流派で連勝しそして第5試合は一夏と相手の主将である。
それぞれ自分の立ち位置に入ると相手は自分よりも体が大きいのだが
一夏は慌てなかった。
あの佑唯の試合の後佑唯は一夏に自らの流派を教えたのだ。
「一夏君我々篁流はこの京都というかつてはに保温の中心であった場所を守る為ある2つを作ったんだ。それは篁流表(守道)そして裏(攻術)という技で表は徳川幕府が始まった後の平穏な世を守るという意味で作られたもの。そして裏はそれ以前の戦国時代を生き抜くために使った技。君にはこの2つをマスターしてもらう。唯依には表を裕也には2つとも教えた。これは篁の党首としての義務だからね。だけど君には特例として2つとも伝授させる。君を守るためにね。」と言われ一夏はこの2つを極める特訓をしていた。
「初め!!」と審判が言った途端一夏は裏の一つであり前の佑唯との試合で使っていた技「蝕」を使って胴を捕った。
相手は何があったのかわからないまま茫然とし審判も同じようだったのだが判定しそれぞれを同じ場所に向かわせた。
「何だよあれ。これが無名なのかよ。こうなったら奴よりも先に一本取ってやる。」
そう思っている相手は審判の号令の後相手は大声を出しながら一夏の面を狙ったがすっと躱しその後も竹刀で防いだりとまるで防戦一方のような展開だった。これは篁流の表の1つ「縮補」とも呼ばれる防御技であり青手はそれにより数分でバテタところを面を打って終わらせた。
これにより一夏達山嵐男子剣道部が優勝決定したので一夏達は唯依のところに行くとすでに最終戦に入っており唯依と戦っているのは箒であり既にお互い1点ずつ取られており次が最後であろう勝負であった。
一夏はそばにいた腰まで伸ばした黒髪の少女「山城 上総」に聞くと最初は唯依が1本捕ると箒は一瞬のうちに相手の懐に入り1点取り終盤はお互い打ち合いになっている。
そしてお互い離れると再び構えなおした。
暫くして時間的にはそうないのだが彼女らからすれば永遠とも思われる時間が過ぎそして・・・動いた。
それぞれ大声を出すと同時に動きお互い面がほぼ同時に当たった。
隅で待っている彼女達も固唾をのんで結果を聞こうとした。
結果は・・・「唯依選手に1本!!」
それと同時に一夏たちや上総達は歓声に包まれ大声を上げた。
唯依は籠手を取って箒の前に差し出した。
「いい試合だったよ。」
「ありがとう。」
箒もそれにこたえ握手しながら答えた。
その後も何か言っているがその後箒は自分の選手のところに帰った。
何やら誤っているようだが彼女達はほめたたえており何も言わなかった。
その後閉会式と優勝旗授与が終わり閉会した。
一夏は着替えた後唯依と一緒に箒のいる場所に行きそれぞれの電話番号を交換した。
そのときの箒は少しうれしがっておりそのまま彼女の学校の生徒がいるバスに乗り込んだ。
見送った後一夏たちもバスに乗ろうとすると一夏は唯依にこう聞いた。
「なあ唯依。箒あの時なんて言ったんだ?」
「秘密」と言った。
そしてバスに乗った唯依はあの時の事を思い出した。
「(一夏は譲らん。)」
(私もだよ。箒)
唯依は友として恋敵として箒を心に刻んだ。
彼らの部活の青春の1ページはここに幕を閉じた。
大きな試合が終われば受験勉強。
今からでも少しずつやれば問題ない。